映画『レプリコーン4』の概要:アイルランド生まれの邪悪な妖精レプリコーンが、宇宙で大暴れ!異星人の王女と結婚し、惑星の王を目論むレプリコーン。その野望を妨害した宇宙海兵隊に報復するため、宇宙船に侵入して惨劇を巻き起こす。
映画『レプリコーン4』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:SF、コメディ、ホラー
監督:ブライアン・トレンチャード=スミス
キャスト:ワーウィック・デイヴィス、ブレント・ジャスマー、ジェシカ・コリンズ、ガイ・シナー etc
映画『レプリコーン4』の登場人物(キャスト)
- レプリコーン(ワーウィック・デイヴィス)
- 金貨が大好きで邪悪なアイルランド生まれの妖精。今回は未来の宇宙が舞台で、異星人のザリーナ王女と結婚して王になろうとしている。宇宙海兵隊員の体に寄生して宇宙船に侵入し、殺戮を開始する。
- ザリーナ王女(レベッカ・カールトン)
- 惑星ドミニアの王女。王である父から冷遇されており、レプリコーンと結婚して金貨と権力を手に入れようとする。血液中には驚異的な再生力のDNAが含まれている。
- ブックス(ブレント・ジャスマー)
- 宇宙海兵隊の隊員。仲間のスティックスらと共にレプリコーンと死闘を繰り広げる。生物学者の新入隊員ティナに好意を寄せている。
- フッカー軍曹(ティム・コルチェリ)
- 宇宙海兵隊の隊長。頭の半分がメタルヘッドの、半分人間で半分ロボット。レプリコーンに魔法をかけられて、半分女性になる。
- ミッテンハンド博士(ガイ・シナー)
- 頭部と右腕以外は機械人間のマッドサイエンティスト。ザリーナ王女のDNAを利用して、自由に動ける体に甦ろうとする。
映画『レプリコーン4』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『レプリコーン4』のあらすじ【起】
遠く離れた惑星の洞窟の中。邪悪な妖精レプリコーンは、惑星の王女ザリーナにご馳走をもてなしていた。彼の目的は王女と結婚して、惑星の王となること。王である父に反発していた王女は、金と権力を手に入れるため、レプリコーンと手を組むことにする。
一方、マッドサイエンティストのミッテンハンド博士の宇宙船。メタルヘッド軍曹率いる宇宙海兵隊を用心棒に雇い、惑星に上陸して殲滅作戦を開始する。レプリコーンの洞窟で金貨を奪おうとした隊員は、ライトセーバーのレプリコーンと対決。レプリコーンは王女を守るため手榴弾に覆いかぶさり、爆破で体が砕け散った。
隊員は王女を救出して宇宙船に戻り、物質変形装置でレプリコーンの金貨を縮小化する。洞窟の他の財宝も持ち帰ろうと企むが、隊員の体に寄生していたレプリコーンが復活して殺害される。
研究室で眠る王女は検査の結果、驚異的な再生力を持つ体であると判明。ミッテンハンド博士は彼女のDNAを使って、不死身の体を手に入れようと目論んだ。
映画『レプリコーン4』のあらすじ【承】
レプリコーンはゴミ処理場に入った隊員の防護服を破って体を溶かすなど、殺戮を楽しんでいた。これ以上、部下の犠牲を出したくないメタルヘッド軍曹は、ミッテンハンド博士に王女をレプリコーンに引き渡すよう訴える。すると、これまでモニターでしか出てこなかった博士がその姿を現した。それは、頭部と右手を除いて機械人間という異様な姿。博士は百倍の報酬を提示し、メタルヘッド軍曹にレプリコーンの殺害を命じる。
海兵隊はレプリコーンを探すため、宇宙船内の捜索を再開させた。その間、ミッテンハンドは助手のハロルド博士に命じて王女の血を採取し、再生DNAの抽出に成功する。
薄暗い機関室でレプリコーンと対決することになった隊員たちは、彼の魔法に弄ばれていた。ブックス隊員は魔法の手錠を掛けられて追い詰められ、ダニー隊員は鉄の塊で圧死。レプリコーンはゴキゲンに歌を歌いながら女性隊員のドロレスを落下死させ、さらに楽しそうに高笑いするのだった。
映画『レプリコーン4』のあらすじ【転】
ミッテンハンド博士が王女のDNA入りの特殊な液体を完成させた頃、レプリコーンが研究室に侵入。博士はレプリコーンが小人だったため、小馬鹿にして笑った。しかし、ハロルド博士の顔をぺしゃんこにする魔法を目の当たりにして、ミッテンハンドの顔は青ざめるのだった。
眠りから覚めた王女は、いつの間にか血液を抜かれていたことに腹を立て、ミッテンハンドを懲らしめるようレプリコーンに言う。レプリコーンは王女のDNA入り液体に毒蜘蛛やサソリを混ぜ、ミッテンハンドの体に注射した。
レプリコーンと隊員は銃撃戦に。メタルヘッド隊長は魔法によって爆弾を体に巻き付けられて抵抗できなくなる。王女は上半身裸で彼らに死刑宣告をした。メタルヘッドはレプリコーンの催眠術によって女性化する。顔を殴ると一時的に正気に戻るが、最後は電気ショックで脳を破壊されて死んでしまった。
その頃、毒入りDNAを注射されたミッテンハンドは蜘蛛型モンスター、ミッテンハンド・スパイダーに変身した。
映画『レプリコーン4』の結末・ラスト(ネタバレ)
レプリコーンは船の自爆装置を起動させて、王女と共にシャトルで逃亡を図ろうとしたが、その前に盗まれた金貨を取り戻しに船内に引き返した。高飛車な態度の王女がだんだん嫌になり、美しい顔をニキビだらけにするいたずらをした後、物質変形装置によって小さくなった金貨を発見。元の大きさに戻そうと装置を操作中にビームを直撃し、レプリコーンはみるみる巨大化する。
巨人化したレプリコーンは怪力となり、銃弾が当たっても効かないほどの無敵なモンスターになった。ブックス隊員は踏み潰されそうになりながらも懸命に逃げる。一方、ティナ隊員はミッテンハンド・スパイダーに襲われるが、液体窒素の噴射で凍らせて撃破した。
ブックスは王女を救出し、巨人レプリコーンを宇宙に放出。船の爆破装置を無事解除してティナと抱き合った。レプリコーンの体は宇宙空間で木っ端みじんになる。その指は宇宙を漂いながらも、中指を立ててしぶとく挑発を続けるのだった。
映画『レプリコーン4』の感想・評価・レビュー
邪悪な妖精の殺戮を描いたファンタジーホラー、「レプリコーン3」の続編。今回は何故か宇宙が舞台であるが、ほとんどが宇宙船の出来事であり、宇宙っぽさはあまり感じられなかった。レプリコーンを演じるワーウィック・デイヴィスの活躍も今回はやや控えめ。W・デイヴィス主演の本シリーズはこの後5、6と続くが、日本語に翻訳されたのは4までのようだ。
レプリコーンなんてマイナーっぽいのに、6話まで続いていたことに驚いた。2018年の「レプリコーン リターンズ」など、その後も何度も映像化されている。日本人には分からないが、欧米人には馴染みのあるキャラクターのようだ。(MIHOシネマ編集部)
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前作 レプリコーン3
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