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映画『トゥー・ラバーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『トゥー・ラバーズ』の概要:2人の女性の間で揺れ動く孤独な青年の姿を描いたラブストーリー。『ジョーカー』のホアキン・フェニックスと『恋におちたシェイクスピア』のグウィネス・パルトローの共演作。

映画『トゥー・ラバーズ』の作品情報

トゥー・ラバーズ

製作年:2008年
上映時間:110分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ジェームズ・グレイ
キャスト:ホアキン・フェニックス、グウィネス・パルトロー、ヴィネッサ・ショウ、イザベラ・ロッセリーニ etc

映画『トゥー・ラバーズ』の登場人物(キャスト)

レナード・グラディトー(ホアキン・フェニックス)
婚約者に振られて自殺未遂を起こした孤独な青年。両親の元で暮らしている。ミシェルへの恋が叶わず、サンドラと付き合い始める。
ミシェル・ラウシュ(グウィネス・パルトロー)
レナードと同じアパートに暮らす女性。弁護士事務所に勤めており、事務所の男と不倫関係にある。レナードと出会い、意気投合する。
サンドラ・コーエン(ヴィネッサ・ショウ)
レナードの恋人。お互いの父親がビジネスパートナーになったためにレナードと知り合う。レナードの過去を受け止める心優しい女性。

映画『トゥー・ラバーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『トゥー・ラバーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『トゥー・ラバーズ』のあらすじ【起】

父親のクリーニング店で働くレナードは海に飛び込んで自殺未遂を図り、周囲の人に助けられる。ずぶ濡れで帰宅する姿を見た母親は、レナードのことを案じる。その夜、一家は父親のビジネスパートナーの家族と会食する。パートナーは娘のサンドラを一緒に連れて来ていた。レナードは自分が撮った白黒写真をサンドラに見せ、婚約者に振られた過去を説明する。それに対し、サンドラはレナードの姿を見かけて気になったので、夕食会に来たことを明かす。

レナードは父親と喧嘩して困っていたミシェルとアパートの廊下で出会い、自宅に招き入れる。ミシェルは最近、同じアパートに越してきたばかりだった。そしてレナードの部屋からお互い窓を眺めることができることが判明する。ミシェルが去った後、父親はレナードをパートナーの一家との昼食会に誘い、レナードは了承する。翌日、レナードはミシェルと電車の駅で行き会う。ミシェルは法理巣事務所で働いていることを説明し、レナードの連絡先を尋ねる。

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映画『トゥー・ラバーズ』のあらすじ【承】

昼食会をすっぽかしてしまったレナードはサンドラに謝罪の電話を入れる。しかし、窓越しにミシェルの存在に気付き、電話を早々に切り上げてミシェルに声を掛ける。ミシェルはレナードを飲みに誘い、皆でディスコに向かう。レナードはミシェルと情熱的に踊るが、ミシェルは途中で店を飛び出してしまう。後追ったレナードは、ミシェルが実は不倫をしており、不倫相手から今晩のデートをすっぽかされたことを聞かされる。

レナードはミシェルから不倫相手の品定めをしてほしいと頼まれる。そして高級レストランで3人一緒に夕食を取ることにする。レナードはめかし込んで出掛けるが、不倫相手とべったりのミシェルを見て嫉妬を覚える。更にミシェルはレナードを残して不倫相手とオペラ鑑賞に出掛けてしまう。その夜、自宅に戻ったレナードの元をサンドラが訪ねて来る。サンドラはレナードに興味を持たれてないのではないかと落ち込むが、レナードはサンドラにキスをし、2人は関係を持つ。

映画『トゥー・ラバーズ』のあらすじ【転】

レナードはミシェルに屋上に呼び出され、不倫相手の感想を聞かれる。レナードは相手が真剣だとは思わないと告げる。そして自分なら何でも投げ出すと言い寄るが、ミシェルは友達のままでいたいと拒む。レナードはサンドラと一緒に時間を過ごすようになり、サンドラの弟のバルミツバにも参列して、写真撮影を担当する。レナードの元にミシェルから体調が悪いので病院に連れて行ってほしいと連絡が入る。病院に一緒に行ったレナードは、ミシェルが流産したことを知らされる。

レナードはミシェルをアパートまで連れて帰る。アパートに不倫相手が現れるが、ミシェルは事情を説明するのを拒み、不倫相手を追い返す。レナードはサンドラと一緒に過ごしていてもミシェルのことが気に掛かってしまう。サンドラはレナードに手袋をプレゼントする。そしてレナードの腕の傷に気付き、レナードを労ってあげたいと感じる。レナードの元にミシェルから電話があり、不倫相手と別れることを決心したと告げられる。

映画『トゥー・ラバーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

レナードはミシェルから屋上に呼び出される。レナードはそこでミシェルに愛を告白し、2人は結ばれる。その晩、2人は電話で話し、駆け落ちしてサンフランシスコに行くことを決める。レナードは航空券の手配をし、貯金を使ってダイヤの婚約指輪を購入する。その日は母親が自宅アパートで新年パーティーを企画しており、パートナーの一家も招かれていた。レナードは荷物を窓から投げ出し、こっそりとパーティーから抜け出す。しかし、そのことに母親が気付き、レナードはミシェルと出て行くことを説明する。

レナードはアパートの中庭でミシェルのことを待ち続ける。ミシェルは待ち合わせの時間を過ぎてようやく姿を現すが、一緒には行けないとレナードに告げる。流産を知った不倫相手が家族を捨ててミシェルを選んでくれたのだ。失意に駆られたレナードは海岸に向かう。しかし、サンドラがくれた手袋を見て、アパートに戻る決意をする。レナードはサンドラの横に座って婚約指輪を贈り、2人で抱き締め合う。

映画『トゥー・ラバーズ』の感想・評価・レビュー

ジェームズ・グレイの作品は感情表現の起伏が少ない作品が多く、今作も恋愛映画の割には情熱が感じられず、淡々とした内容だった。見終わった後に、この作品のメッセージは何だったのかと考えてしまった。「愛する人よりも、愛してくれる人と一緒になった方が良い」ということだろうか。レナードのサンドラをミシェルの代用品として扱っていることを、観る側が受け入れられるかどうかで作品の評価も変わってきそうだ。(MIHOシネマ編集部)

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