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映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』あらすじ・ネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』の概要:御年寄り専門弁護士が始めたレスリングコーチ、そこに転がり込んできた才能アリのワケあり少年。彼が人生を変えたきっかけは意外なものだった?

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 作品情報

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、青春
  • 監督:トム・マッカーシー
  • キャスト:ポール・ジアマッティ、エイミー・ライアン、ボビー・カナヴェイル、ジェフリー・タンバー etc

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映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』のあらすじを紹介します。

老人介護専門の弁護士マイク(ポール・ジアマティ)の顧客は、認知症の高齢者とその家族。
地道にこなせばかせげる仕事だが、ボケてしまった高齢者と揉めている家族の細々とした相続や金銭トラブルに巻き込まれる日々にストレスが溜まっていた。

それに輪をかけているのが、小うるさい妻・ジャッキー(エイミー・ライアン)と2人の娘。

彼が会計士のスティーブン(ジェフェリー・タンズ)と気晴らしに引き受けたのは、ニュージャージー州の片田舎のレスリング部のコーチ。
が、レスリングに関してズブの素人の2人が引き受けたため、チームの成績が伸びるはずもない。

何をやっても空回りのマイクが、ある日、本業の弁護士事務所の顧客で認知症気味のレオ(バード・ヤング)と孫のカイル(アレックス・シェイファー)に出逢う。
マイクは、レオに介護施設を紹介し、紹介手数料を貰った方が儲かるので、レオにケアハウスを紹介するのだが、レオは孫が心配でまだケアハウスに入れないと粘る。

内心残念がるマイクだが、カイルには事情があり、カイルの母親シンディはドラッグ中毒で施設に入っていてあいたくない。
仮に母親が施設から出てきても同居したくないという事情があった。

マイクは、そこでとんでもない案を思いつく。
カイルを、自分がコーチをしているレスリング部に連れて行くという案だった。

カイルは、とんでもなくレスリングに強かった事が発覚する・・・。

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 結末・ラスト(ネタバレ)

カイルは、マイクのレスリング部でメキメキと腕をあげ、孫の活躍をマイクから聞かされているレオは、ホクホク顔。
これで全員が、ウィン・ウィンの関係になれるかと、思いきや、黙っていなかったのが、カイルの母親シンディ(メラニー・リンスキー)。

彼女はマイクではないが、助成金目当てで施設に入っていたので、息子が金になると判った途端施設から出所してきてしまう。
優勝できるはずの試合で、母親が会場に来てしまいカイルは反則を犯してしまい優勝を逃がしてしまう。

マイクがレオの後見人を申し出てレオを施設に入れたことを知りシンディはマイクを訴えようとする。
マイクは悩んだ末に、お金目当てだったシンディに後見人報酬を送り、自分は弁護士を辞めて違う職業に就くことにする。

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

職業に似合わないいきあたりばったりな生き方

マイクは、日本で言う所の地味な司法書士をやっている。
米国だから交渉次第でかろうじて儲かってるだけで、同じ仕事を日本でやるとただの骨折り損である。

その為、仕事の鬱憤を晴らそうとレスリングのコーチをしても成績は上がらない。
ジョギングをすれば、何の準備もせずにやるので心臓発作を起こしそうになる。

チョっと努力をすれば幸せってくるんじゃないか、という職業に似合わないいきあたりばったりない生き方をしてるのが、劇中のマイクだ。

必要悪という職業を続けてきたマイクの決断

マイクの職業は言ってみれば『必要悪』だ。

介護している家族からみれば、早く特老に移って欲しい遠方に住んでいる独居の身内が居ても、ガンとして動かなければ、その様な人は親族のお荷物である。
それをお金を頂いてトラブルなく解決に導くのがマイクの役目だ。

マイクのやり方は、少々ウィンウィンが行き過ぎたまでの話。
シンディの様な人間は、どこの親族にも1人は居る厄介なおばさんである。

自分は墓参りも、親族の世話もしないのに、分け前だけ頂戴とか、がたがた口だけうるさい象徴が彼女である。
そんな彼女にマイクは、ハっと自分は、このまま介護専門の弁護士を続けていると、あのうるさいおばさんの様になると思い、思い切って弁護士を辞めるのだ。

主人公を育てて、自分も育てる脇役を演じたジアマティ

ジアマティ演じる脇役は、この映画もそうだが、ただ単に長いものに巻かれているだけではない。
主人公の素質を引き出すか、潰すかどちらかである。

近年では『ラブ&マーシー』で演じた精神科医や『ストレイト・アウタ・コンプトン』のマネージャーの様に、
有名な歌手の才能を潰す外面のいい脇役という複雑な役が多いが、この頃は、自分の中の『からっぽさ』に気づきながら、主人公を育てるという面白みのある役なので後味がすっきりしている。


日本人は真面目過ぎると言われることもありますが、その真面目さは特に仕事の面で大きく発揮されていて、仕事に手を抜いたりサボったりすることが「出来ない」日本人って少なくないですよね。それは物凄く偉いことだし、間違っていないのですが、今作を見るとそこまで頑張りすぎなくても良いのかなと少し心が軽くなるような気がします。
大好きでは無い仕事をずっと続けていくよりも、マイクのように未来の自分を思い描き、思い切って新しい道を歩んでみるのも良い方法なのかも知れません。(女性 30代)

映画『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 まとめ

映画の監督は『扉をたたく人』のトム・マッカーシー。

あの映画のリチャード・ジェンキンスもまた、この映画のジアマティではないが、ある日自分の生活に『若者』が入りこむ事で世界が変わる。
毎日の生活がルーティーンをこなすことだけだった事に気づき、生きる新たな価値観を見出すのだ。

『扉を~』は現代社会の病理を映し出したシリアスな展開になったが、こちらはコミカルな作りになっているので、サクっと観れるのでオススメである。

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