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映画『死霊高校』あらすじネタバレ結末と感想

映画『死霊高校』の概要:「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」など多くのホラー映画を手掛けたジェイソン・ブラムが製作、新進気鋭の監督クリス・ロフィングとトラヴィス・クラフのコンビがメガホンを取ったホラー映画。

映画『死霊高校』 作品情報

死霊高校

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:81分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:クリス・ロフィング、トラヴィス・クラフ
  • キャスト:リース・ミシュラー、ファイファー・ブラウン、ライアン・シューズ、キャシディ・ギルフォード etc

映画『死霊高校』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

映画『死霊高校』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『死霊高校』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『死霊高校』 あらすじ【起・承】

1993年。
高校の演劇部による「絞首台」の発表中、チャーリーという生徒が事故死した。
チャーリーは首吊り役人のハングマン役のはずだったが、急な代役だった。

2013年。
演劇部は再び「絞首台」を発表しようとしていた。
チャーリーと同じ役は、片思い中のファイファー目当てでアメフト部から演劇部に異動したリース。
悪友のライアンは単位がもらえるから手伝っていたが、カメラを片手に周囲の邪魔ばかり。

鍵が壊れているドアの存在を知ったライアンは、演技力ゼロのリース、チア部の彼女キャディシーと一緒に、セットを壊して舞台を中止させようとする。
その途中、ファイファーが様子を見に来たため悪事がバレる。

だが、ドアが開かなくなって学校から出られなくなる。
出口を探している途中で不気味な空間に迷い込み、リースの父が休んだせいでチャーリーが死んだとわかる。

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映画『死霊高校』 結末・ラスト(ネタバレ)

突然、見えない何かに首を絞められ、首にアザが出来たキャシディ。
ライアンは梯子から落ちて怪我をしてしまい、一人になったところでロープを持った影に襲われ、行方がわからなくなる。
アザがひどくなって一人でいたキャシディも行方不明に。

非常ベルを鳴らして、助けを呼ぼうとしたリースとファイファーだったが、ハングマンのマスクを被った不気味な人物に追いかけられてしまう。
舞台の屋根裏に逃げ込むが、そこには首を吊ったライアンとキャシディの遺体があった。

開かなかったドアが開き、逃げようとしたリースはファイファーの悲鳴を聞く。
舞台の上で苦しんでいたファイファーに、犯人の狙いは自分だけだから早く逃げるように、と諭すリースは壊したはずの絞首台へ。
皮肉にも「絞首台」と同じワンシーンだった。

ハングマンの影に処刑される形で、絞首台で首を吊ったリース。
ファイファーは、まるで舞台を演じきったように振舞った。

全てが記録されていたライアンのカメラが発見され、警察がファイファーの家に向かうと、熱心に舞台の見学に来ていたチャーリーのガールフレンドだった女性と、彼女とチャーリー娘であるファイファーがいた。
異様な雰囲気の家に戸惑う警官がチャーリーの名を口にすると、チャーリーの幽霊が現れ襲い掛かってきた。

映画『死霊高校』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『死霊高校』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

目新しさよりリアリティを重視した演出

近年のホラー映画では増加傾向にあるPOV作品で、目新しさは特にない設定。
登場人物が撮影している設定のため、驚いた時の手ブレや安定感の無さはやはりひどい。
それに加えて、首吊りというハリウッド映画では珍しい死に方に限定されているため、映像酔いは覚悟したほうがいい作品。

リアリティを出すため、序盤の1993年に起こったチャーリーの事故死のシーンは、観客役のエキストラや舞台上に上がったタレントたちにドッキリを仕掛け、スタッフとチャーリー役のみがタイミングを合わせて本物の事故に見せかけたという手の込みよう。
また、2013年の高校生役たちには“チャーリーの呪いは本物”という噂を流し、よりリアルな演技を求めたというから驚き。

どこにでもいそうなキャラクターたち

好きな女の子にいいところを見せようと思って演劇部に入った主人公リースが演技の下手さを自覚させられ、自分の演技で本番をダメにするか、セットが壊れ中止になったところを慰めるか選ばされるところは、リアリティがある。
トラブルメーカーのライアン、彼女キャシディの呑気な様子、ファイファーの優等生っぷりも、どの高校にでも一人はいそうで無理やり感が無い。

ライアンが部屋で一人で撮影をしている時に母親が入ってこようとするハプニングや、それがカットされずに残っているのも、映画としてまとまり過ぎていなくて良い。
POVならではのワンシーンだろう。

閉じ込められて追われるだけではないストーリー

学校に伝わる怪談や噂話が現実になるというのは、特にJホラーに多いストーリー。
だが、チャーリーの彼女だった女性や、チャーリーとの間の子供と思われるファイファーが、手を引いていたようにも見えるラストは意外で面白い。

リースの父がサボったせいで、チャーリーが首吊り役人から首を吊られる役に代わって事故死したという因縁も、スパイスになっている。


学校に伝わる都市伝説的な噂話って、妙にリアルで信憑性があったりして学生時代意外と怖かったのを覚えています。そのくらい、学校って不思議な場所なんですよね。今作は、学校に閉じ込められてしまった男女がてんやわんやする物語なのですが、めちゃくちゃ見づらくて酔います。リアリティを追求したのかもしれませんが、暗いしブレブレだしとにかく見づらい。
正直ストーリーもそんなにかな…と思っていたら最後にまさかのオチがありました。思わずなるほどなあ、と納得してしまう展開をぜひ楽しんでみて下さい。(女性 30代)

映画『死霊高校』 まとめ

「パラノーマル・アクティビティ」の大ヒット以降、ホラー映画の主流になったPOV(主観映像)作品で、映像酔い、手ブレは当たり前。
しかし本作はリアリティにこだわり、驚かせる部分は本気で驚かせ、キャストに恐怖感を植え付けるために「チャーリーの呪いは本物」という偽の噂まで流した手の込みよう。
本作が初監督作品の2人だからこそできた事だろう。

チャーリーの呪いで終わらせず、チャーリーの妻と娘が起こした事件という可能性を残しながら、最後にはチャーリーの幽霊も存在するというオチにはぞっとさせられる。

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