映画『タイガー 伝説のスパイ』の概要:インドの諜報員タイガーが世界中を駆け巡るスパイ・アクション。インド版「007」。出演は、サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ。カビール・カーン監督の2012年インド映画。
映画『タイガー 伝説のスパイ』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:132分
- ジャンル:アクション、ラブストーリー、ミュージカル
- 監督:カビール・カーン
- キャスト:サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ、ランヴィール・ショウリー、ロシャン・セス etc
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映画『タイガー 伝説のスパイ』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
映画『タイガー 伝説のスパイ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『タイガー 伝説のスパイ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『タイガー 伝説のスパイ』 あらすじ【起・承】
イラク北部。インドの諜報局RAWの凄腕スパイ、タイガー(サルマーン・カーン)は、パキスタンの諜報局ISIに寝返ったラビンドルを追っていた。隠れ家で彼に会ったタイガーは言う、”俺と来るか、それとも死を選ぶか?”と。
その後、ニューデリーのRAW本部に戻ったタイガーは、アイルランド行きを命じられます。ダブリンの大学で教えるアヌクイ・J・キドワイ教授(ローシャン・セト)がパキスタンに軍事情報を流しているらしい。
タイガーは作家と偽り、キドワイ教授を監視することに。キドワイ教授は、用心深い性格だったが、”ロケット”と名付けた犬を大切にしていた。タイガーは教授宅で家政婦として働く、ダンサー志望のゾヤ(カトリーナ・カイフ)と出会う。
星とダンスが好きなゾヤに次第に惹かれてゆく、タイガー。しかし、ゾヤには大きな秘密があった。2人は料理を作ったり、流れ星を見て距離を縮めてゆくが、タイガーは相棒ゴービーから、”諜報活動でなく、恋愛活動か?”と呆れられます。
そして、迎えたゾヤのダンス公演当日。会場に駆け付けたタイガーだが、公演途中でゾヤとキドワイ教授の姿を見失ってしまう。相棒ゴービーから連絡を受け、教授宅に行くとそこに居たのはゾヤだった!
ゾヤは、タイガーにパキスタンの諜報局ISIの美人スパイだと明かすのだった。タイガーは、ゾヤに銃口を向けた!
映画『タイガー 伝説のスパイ』 結末・ラスト(ネタバレ)
ところが、タイガーの銃口は、部屋に侵入してきた黒人スパイに向けられたものだった。タイガーは黒人スパイを殺し、ゾヤには逃げるよう促す。その後、RAWの本部に戻ったタイガーだったが、ゾヤの事が忘れられなかった。
わざと内勤を希望し、動向を探った。同僚から、パキスタン問題について聞いたタイガーは、彼らの暗号文が俳優の名前やZEETV(国営放送)となっていることに注目。イスタンブールに何かあるのではと疑う。
イスタンブールで国連外相会合が開催され、タイガーもボスと共に出席。その会合には、ゾヤの姿が。イスタンブールの旧市街で再会したタイガーとゾヤは、互いの想いをぶつけるが、ゾヤに敵同士だから愛し合えないと言われてしまう。
あきらめきれないタイガーは、国連外相会合のパーティのダンスにゾヤを誘う。”一緒に逃げよう!”と。翌朝、RAWのボスがホテルを訪れる前にタイガーが逃亡。ゾヤとの愛の逃避行が始まります。
タイガーは、230ルピーを銀行で下ろし、偽造パスポートを手にして飛行機に乗った。相棒のゴービーらも空港で監視・待機していたが、2人が降りてくる気配はない。2人はカザフスタン行きではなく、ロンドンかフランクフルトに行き先を変えたようだった。
数年後、2人はキューバのハバナにいた。町で観光中にゾヤのハンドバッグを盗まれそうになり、犯人らを返し討ちにするが、その時の様子を監視カメラが捉えていたために2人の居所がRAW本部にばれてしまう。
今度こそ、捕まえるべく本部から執拗に追跡されるが、バスの影に隠れるなどして逃げ出す。しかし、ゾヤが捕まってしまう。激しいカーチェイスを繰り広げ、最後はセスナに乗って2人は空へ消えていった。
映画『タイガー 伝説のスパイ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『タイガー 伝説のスパイ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
インドとパキスタンの政治問題も絡めた、インド版「007」!
キレのいいアクションと、世界6ヵ国を舞台にしてのミュージカル・シーンに思わず、ノリノリになっちゃう。インド風だけでなく、アイリッシュや中東風に音楽もダンスも変幻自在に組み込んでしまうところが凄い!
改めて、インド文化の多様性を魅せつける作品です。またコミカルな演技がアクションの合間に入り、飽きさせません。主演の2人、サルマーン・カーンとカトリーナ・カイフの親和性も抜群です。
実はこの2人、交際していたこともあるそうで、どうりでハマるのかと演技に納得してしまいます。カトリーナ・カイフを観れば、”女神が降臨”したかのよう!
アクション、ラブ・ロマンス、ミュージカル・シーンとインド映画には欠かせない要素がてんこ盛りです!それにインドとパキスタンの政治問題もさりげなく挟みつつ、展開してゆきます。
インド映画は、様々な困難を経て、最後には必ずハッピー・エンドになるのがいい。観終わりの幸福感に病みつきになりますよ!
女神降臨!カトリーナ・カイフの魅力
カトリーナ・カイフは香港生まれでモデル出身という優雅な経歴を持ち、2003年に「ブーム」(日本未公開作品)で映画デビューしました。本作でも共演した、サルマーン・カーンとの出会いが彼女を変え、美貌とダンスの上手さに定評があります。
共演作を通じて、サルマーン・カーンと交際を続け、別れた後も友情が続いているそうです。本作のように恋もキャリアも最高を目指す姿勢が、彼女に愛される理由なのでしょう。
ラストの中東風なダンス・シーンに注目して下さい。♪マショーラ、マショーラと歌う音楽と、カトリーナ・カイフの妖艶なダンスにきっとメロメロになるハズ!インド映画はずばり、女優で観るべし!
何故なら、男性像はハリウッド映画の設定で使い古されているけども、女性の美貌や役割には無限大の可能性が秘められているから。彼女の作品では、「チェイス!」(13)もおすすめ。
“伝説のスパイ”という名にふさわしいほどの暴れっぷりを披露します。こんなのすぐに正体はバレますよ。でも、嫌いじゃないです。ハリウッドスパイ作品にインド要素が加わったような感じで、アクション・ラブロマンス・コメディが乱立した見ごたえのある映画になっています。アクションも格好良いではなく、面白い。インド映画にしては踊りは控えめでしたが、キューバでのダンスシーンは幸せいっぱいで、音楽も併せてかなり良かったです。(男性 20代)
インド映画の面白さを教えてくれた今作。これまで、インド映画といえば突然歌って踊り出して、無理な展開もノリと熱量だけで押しきってしまうようなイメージがあったのですが、今作はしっかりとスパイ映画が出来上がっていて、これがインド映画の面白さなのだと感じさせてくれました。
主人公は特別イケメンという訳ではないのですが、発言や行動がちょっぴりクサくて応援したくなってしまいます。
敵同士である2人が愛し合ってしまう展開はあるあるなのに、インド映画ということもありとても新鮮味を感じられました。(女性 30代)
映画『タイガー 伝説のスパイ』 まとめ
2015年から、「007 スペクター」など久々にスパイ・アクション物が大ヒットしました。インド映画にも、隠れたスパイ物の名作がたくさんありますよ。
その中の1作が、「タイガー 伝説のスパイ」(12)です。あえてアクション物と呼ばなくても、マサラ・ムービーの美味しいところが詰まった宝箱のような作品です。
主演のサルマーン・カーンの超人的なアクションも素晴らしいが、なんといっても相手役を演じたカトリーナ・カイフの美貌とダンスに目が釘付けになります。
インドの美人を観るのも楽しい。またそれだけでなく、アクションと音楽の一体感がいい。2000年以降のマサラ・ムービーには、かつてのような派手ではぼ9割がミュージカル・シーンといった形式が少なくなってきているように感じます。
それでも、インド映画、特にマサラ・ムービーの面白さはミュージカル・シーンなくては語れません!2016年もインド映画から目が離せない!
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