映画『ラストサマー』の概要:1997年に公開されヒットしたスリラー映画。「スクリーム」も手掛けたケヴィン・ウィリアムソンが脚本、監督はジム・ギレスビー。有名女優ジェニファー・ヒューイットの出世作にもなった。
映画『ラストサマー』 作品情報
- 製作年:1997年
- 上映時間:100分
- ジャンル:サスペンス、ミステリー、ホラー
- 監督:ジム・ギレスピー
- キャスト:ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、フレディ・プリンゼ・Jr etc
映画『ラストサマー』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★★
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ラストサマー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ラストサマー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ラストサマー』 あらすじ【起・承】
優等生ジュリーと彼氏のレイ、ヘレンと彼氏バリーの仲良し4人組は、高校生活最後の夏休みを満喫していた。
7月4日、ヘレンがミスコンで優勝し、そのままビーチに行った帰り道で車で人を轢いてしまう。
将来を失いたくない4人は、まだ息のあった男性を海に捨てて証拠隠滅、死ぬまで秘密にするという誓いを立てた。
1年後。
ボストンの大学に通うジュリーは、夏休みに実家に帰省することに。
酷くやつれたジュリーを心配する母をなだめるが、差出人不明の「去年の夏、何をしたのか知っている」という手紙が届き怯える。
NYで夢を追うはずだったヘレンは、地元で就職していた。
ヘレンと別れたバリーと3人で手紙について相談しあうが、犯人はジュリーの幼馴染で事故を起こしたときに偶然通りかかったマックスだというバリー。
そして、漁師として地元で働いていた元彼レイと再会したジュリー。
レイも、ジュリーに片思いしていたマックスのイタズラと予想する。
やがてバリーの元にも手紙が届き、彼は盗まれた自分の車で轢かれて大怪我を負う。
犯人は漁師の格好にカギ爪の男だった。
自分たちが殺してしまった男がデビッド・イーガンだと調べたジュリーは、ヘレンと共にデビッドの姉ミッシーを訪ね、親友ビリー・ブルーの存在を聞きだす。
事故の1年前に恋人スージーを失っているデビッドは、自殺だったと考えるヘレン。
映画『ラストサマー』 結末・ラスト(ネタバレ)
事故が起こった7月4日。
ヘレンは髪の毛を切り刻まれ、ジュリーの車のトランクにはマックスの遺体があったが、目を離した隙に遺体は消えてしまった。
ヘレンは囮になり、ミスコンの前年優勝者としてパレードに参加、バリーたちはボディガードになって、ジェシーはミッシーに話を聞きに行く。
しかしデビッドの腕にはタトゥーがなかったと判明。
ジュリーは漁師だったスージーの父ベンが真犯人で、デビッドも自殺に見せかけて殺されたと考える。
ヘレンを見守っていたバリーがカギ爪の男に惨殺され、パニックになって警官に送ってもらう途中だったヘレン、姉エルサもカギ爪男の餌食になる。
レイの元へ向かったジュリーだったが、船の名前からビリー・ブルーがレイだと知って逃げ出す。
助けてくれた男性の船に匿ってもらうが、彼こそ真犯人ベンだった。
慌てて追って来たレイとジュリーはベンから逃げようとし、結果ベンは片手を残して海に消えた。
ベンの遺体は見つからなかったが、レイとジュリーは関係を修復。
1年後、ジュリーの元に再びあのメッセージが・・・
映画『ラストサマー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラストサマー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ホラー映画とスリラー映画のミックス作品
ジェニファー・ヒューイットやサラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップを一躍有名にした作品。
ヘレンとバリーのカップル役を演じたサラ・ミシェル・ゲラーとフレディ・プリンゼ・Jrは、本作で出会い2002年に結婚した。
ブロンドの美女が叫び怖がるというホラー映画の醍醐味のひとつと、自分たちが犯した罪にさいなまれながらも、復讐しようとしてくるかぎ爪男の正体を暴こうとするスリラー映画のいいとこどりのストーリー。
誰が犯人なのか疑心暗鬼になっても、仲間は疑わないという詰めの甘さ、デヴィッドの姉ミッシーが意味もなく怪しい雰囲気の人物のまま終わるという、スッキリしない部分はある。
しかし、テンポよく進むストーリーであり、ビックリさせるような怖さと、ハラハラドキドキ感は十分。
大学でのジュリーよりも、地元に戻って「知っている」という脅迫状やかぎ爪男に追い詰められていくジュリーのほうが、顔色がいいのはツッコミどころ。
また、ミッシーに自分たちの罪を簡単に打ち明けてしまうジュリーには、開いた口が塞がらなくなってしまう。
メインキャスト4人のはまり役
若さあふれるジェニファー・ヒューイット、サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、フレディ・プリンゼ・Jrの4人のキャスティングは素晴らしく、演技もしっかりしているので安心して見ることができる。
車で轢いてしまったかぎ爪男ことベンの姿や、襲われるヘレンやバリーの姿は暗闇の中でしか見せないため、残酷描写も少なめ。
ラストシーンのシャワー室で、再び「知っている」という脅迫文と襲われるジュリーというオチはありがちだが、目の前から飛び出してくる人影にはドキっとさせられる。
主演のジェニファー・ラヴ・ヒューイットが可愛くて、残酷で怖いけれど最後まで観てしまう作品です。他のメインキャラクター3人もわりと有名な俳優さんたちなので、若い頃の演技が見れて面白いです。
始まり方は面白いのですが、どんどん関係ない人も殺されるし、犯人の使う武器が銃や斧ではなくかぎ爪で、残酷なだけであまり内容は濃くないです。有名な映画ではありますが、ストーリーが良いということはなく、90年代の雰囲気が漂う作品です。(女性 30代)
映画『ラストサマー』 まとめ
脚本家が同じこともあるせいか「スクリーム」、そしてかぎ爪男というモチーフから、都市伝説をテーマにしたホラースリラー映画「ルール」と似た印象の作品。
本作のヒットから、パロディ映画「最終絶叫計画」の題材にもされたが、その中でも「スクリーム」、「ルール」、「ラストサマー」の3作品の名前が挙がっている。
1998年には続編「ラストサマー2」も製作され、2006年にはキャストを一新し、「ラストサマー2」の10年後を描いた「ラストサマー3」も公開された。
関連作品
- ラストサマー2 次作
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