今や世界的大人気キャラクターとなったミニオンに、続編が誕生!本作で描かれるのは、ミニオンとグルーの邂逅、そして絆を深めるまでの物語。なぜミニオンは、グルーを仕えるべきボスと認識したのか。その隠された過去に迫る。
映画『ミニオンズ フィーバー』の作品情報
- タイトル
- ミニオンズ フィーバー
- 原題
- Minions: The Rise of Gru
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年7月15日(金)
- 上映時間
- 88分
- ジャンル
- コメディ
アニメ - 監督
- カイル・バルダ
- 脚本
- 不明
- 製作
- クリス・メレダンドリ
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 笑福亭鶴瓶
市村正親
尾野真千子
渡辺直美
LiSA
田中真弓
速水奨
大塚明夫 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝東和
映画『ミニオンズ フィーバー』の作品概要
世界中から愛されるキャラクター、ミニオン。その人気は勿論日本でも健在。多くの関連グッズが制作され、『ユニバース・スタジオ・ジャパン』では、『ミニオン・パーク』というエリアが制作されるほどの人気である。2015年にミニオンを主役としたスピンオフシリーズ『ミニオンズ』が公開され、アニメーション映画における興行収入の世界歴代2位に輝くという爆発的ヒットとなった。そんな『ミニオンズ』に、7年ぶりとなる新作が誕生。本作のヒットは、ミニオンの人気を考えるともはや間違いない。問題は、どこまでその数字を伸ばすことができるかどうか。今度こそ興行収入1位を獲得するべく、ファンであれば劇場に足を運びたいところ。
映画『ミニオンズ フィーバー』の予告動画
映画『ミニオンズ フィーバー』の登場人物(キャスト)
- グルー(笑福亭鶴瓶)
- 後にミニオン達のボスとなる少年。ヴィシャス・シックスを出し抜いたことにより、彼らに目をつけられてしまう。
- ミニオンズ(ピエール・コフィン)
- 謎の黄色い生き物達。史上最強最悪のボスに仕えることを生きがいとしている。
- ワイルド・ナックルズ(市村正親)
- ヴィシャス・シックスの元リーダー。伝説の悪党だったが、組織から追放されてしまう。
- ベル・ボトム(尾野真千子)
- ワイルド・ナックルズに代わりヴィシャス・シックスのリーダーとなった女性。
- マスター・チャウ(渡辺直美)
- 普段は診療院を営んでいるが、実はカンフーの達人。グルーを助け出したいと願うミニオン達にカンフーを教える。
映画『ミニオンズ フィーバー』のあらすじ(ネタバレなし)
舞台は、まだミニオン達が史上最強の悪党を探し求めている頃。幼い頃のグルーは、ヴィシャス・シックスのメンバーとなるべく面談に参加していた。ヴィシャス・シックスとは、裏社会では非常に有名な超極悪組織。その組織を束ねていたのはワイルド・ナックルズという伝説の悪党だったのだが、彼は組織から追放されてしまう。そこで、代わりのメンバーとなるべく、グルーは名乗りを上げたのだった。しかし、元々組織に属するには向いていない性格のグルー。彼は、自分の本能に赴くまま組織を裏切り、結果、ヴィシャス・シックスの宿敵となってしまったのだった。グルーは、怒ったヴィシャス・シックスによって拉致されてしまう。そんなグルーを助け出すべく、ミニオン達が立ち上がる。
映画『ミニオンズ フィーバー』の感想・評価
幼き日のグルー
元来本シリーズは、『怪盗グルー』シリーズのスピンオフシリーズ。怪盗グルーが主役だったメインストーリーに対して、本シリーズではミニオンズが主役として描かれている。しかし、ミニオン達にとってグルーは必要不可欠な存在。彼らが求め続けた悪の親玉で、彼らのボスなのだ。前作の最後で、幼少期のグルーが少しだけ登場した。しかし、特に大きな活躍はなく、あくまでも昔のミニオン達を描いた作品に留まっていた。しかし、本作では幼少期のグルーがいよいよ本格的に描かれる。グルーが何故怪盗を志したのか、なぜミニオン達と行動を共にすることになったのか。メインストーリーでは描かれてこなかった背景が、とうとう明かされる。
実は豪華な声優陣
グルーとミニオンにとって、本作で最大の障害となるのがヴィシャス・シックス。彼らの海外版での声優陣を見てみよう。ジャン=クロード・ヴァン・ダムにドルフ・ラングレン、ダニー・トレホにミシェル・ヨー。映画に詳しい人ならばこの名前のリストは堪らないものがあるだろう。実は彼らは全員、ハリウッドでは非常に有名なアクション俳優なのである。実際のアクション俳優が、アクションを得意とするヴィラン達を演じる。非常に遊び心のあるキャスティングである。また、今作ではミニオン達もカンフーをマスターすることからも分かるように、本作におけるアクションの存在は非常に大きい。そんな作品に相応しい、分かる人には分かる、なんとも豪華な声優陣である。
憎みきれないキャラクター
これまでシリーズを見てきたファンならば分かっているだろうが、グルーとミニオンはヴィラン。どれだけ可愛らしい外見をしていようと、母性をくすぐるようなキャラクターをしていようと、人に仇なす悪者なのである。グルーとミニオンだけではない。本作に登場する殆どのキャラクターがヴィランなのだ。しかし、なぜかヴィランでも憎みきれない魅力を彼らは持っている。ヴィランではあるがその目的がやけに小さかったり、行動が子供じみていたり、愛らしく思えてしまうキャラクターばかり。だからこそ、本シリーズは子供から大人まで、多くのファンに愛されているのだろう。見ていて誰もが幸せになれる作品。
映画『ミニオンズ フィーバー』の公開前に見ておきたい映画
ミニオンズ
前述した通り、元々の『怪盗グルー』シリーズは、タイトルからも分かるようにグルーが主人公。ミニオン達は、あくまでも彼の部下という立ち位置だった。しかし、このミニオンというキャラクターが空前の大ヒットを果たす。その可愛らしい外見や、少し間の抜けた行動、腹黒くもあり純粋でもあるその性格は、子供だけでなく大人にも受け入れられた。そして、この度ミニオンを主役にしたスピンオフシリーズが開始。最新作を含め、現在2作品が制作されている。グルーと出会うより遥か前から、ミニオン達は地球上に存在していた。彼らの目的はたった一つ。史上最強の悪を見つけ、その部下にしてもらうこと。そして、そんなボスを見つけるため、彼らは『大悪党大会』に参加することにするのだった。
詳細 ミニオンズ
怪盗グルーの月泥棒
今ではイルミネーションを代表する大人気キャラクターとなったミニオンと怪盗グルー。その歴史は、2010年に遡る。イルミネーション・エンターテイメントが制作した本作で、初めて怪盗グルーとミニオン達は姿を現した。怪盗グルーは、世界一の悪党を目指す中年男性。しかし、近年目立った活躍もなく、銀行からの融資も渋られる状況。そんな状況を打破するべく、グルーが打ち立てたのは、なんと月を盗み出すという大計画だった!怪盗グルー、天才博士ネファリオ、そして、グルーの部下であり謎の黄色い生き物であるミニオン達は、大計画のため動き出す。そのために彼らがまず取り組んだのは、3人の孤児を引き取ることだった!?伝説は、ここから始まった。
詳細 怪盗グルーの月泥棒
グリンチ
ミニオンを生み出したイルミネーション・エンターテイメントは、ミニオンの爆発的ヒットもあり、現在ではドリームワークスらと並ぶ一大映画制作会社へと成長した。そんな彼らが2018年に手がけた作品が本作。日本ではあまり知られていないが、この『グリンチ』、海外では非常に有名な作品。特にアメリカでは、幼少期には全ての子どもが読んでいると言っても過言ではない児童書なのだ。過去にもジム・キャリー主演で実写映画化されていた本作。そんな本作が、イルミネーションが誇る3DCGで現代に蘇る。字幕版ではベネディクト・カンバーバッチが、日本語吹き替えでは大泉洋がそれぞれ主人公グリンチを熱演。人よりハートの小さいグリンチが、人の心を取り戻していくまでを描いた美しいクリスマス映画。
詳細 グリンチ
映画『ミニオンズ フィーバー』の評判・口コミ・レビュー
真面目な感想。前作ミニオンズの続編ということでミニオン達の視点で描かれると思ってたんですが、結構グルー視点が多かったので個人的にはもっとミニオン視点にして欲しかったかな?でも続編出してくれただけで嬉しい!#ミニオンズフィーバー#ミニオンズフィーバー中
— 一葵さやか (@ituki_sayaka) July 15, 2022
「ミニオンズ フィーバー」鑑賞
グルーはテレビやアマプラでチラリと観たくらいなんですが…面白いなぁ!キャラクターに個性あって爽快感マシマシはやはり楽しいし見飽きない!流石子供向け映画だなぁ…キャラが何したいどうしたいがわかってると本当にストレスないなぁ…とにかく楽しかった…— 青空になる (@ZVKMXLZlhh9Pbz0) July 18, 2022
ミニオンズフィーバー観てきた!面白かった〜可愛かった〜〜吹替で観たけど違和感なくて良かったよ!これは良い前日譚…ミニボスとミニオンたちのやりとりがとにかく可愛いし、グルーさんが月を盗もうと思ったきっかけはここだったのか〜!と繋がる感じも好き。カンフー?ボブがひたすら可愛かったな…
— エン (@en_Hikikomorin) July 17, 2022
映画『ミニオンズ フィーバー』のまとめ
前作となるミニオンズは、2015年公開。なんと、大人気シリーズにも関わらず、続編公開までに7年の月日を要したのだ。勿論、それには理由がある。新型コロナウイルスの流行である。本作は、元々2020年の公開が予定されていた。しかし、感染症の流行とそれによるスタジオの一時閉鎖から延期を余儀なくされてしまったのだ。本来であれば、ミニオン人気絶頂期のその勢いで続編を制作したかったことだろう。しかし、ミニオン熱は未だ冷めやらぬことを知らない。むしろ、時間が空いたことで、待望の続編により人々の感心が集まっている。その分、観客の期待値は高まっている。果たしてイルミネーションは、ミニオン達は、その期待に見事答えてみせることができるのか。
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