あの『おそ松さん』が帰ってくる!シリーズ開始6周年を記念して、一世を風靡したあの6つ子の新作映画が誕生。彼らは果たして、奇跡の果物を手にしニートから抜け出すことができるのか!?
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の作品情報
- タイトル
- おそ松さん ヒピポ族と輝く果実
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年7月8日(金)
- 上映時間
- 68分
- ジャンル
- コメディ
アニメ - 監督
- 小高義規
- 脚本
- 松原秀
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 櫻井孝宏
中村悠一
神谷浩史
福山潤
小野大輔
入野自由
遠藤綾
鈴村健一 - 製作国
- 日本
- 配給
- エイベックス・ピクチャーズ
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の作品概要
数多くの名作を世に送り出してきた、日本を代表する漫画家の赤塚不二夫。そんな彼が、1962年に発表したのが『おそ松くん』である。1962年といえば、時代は昭和。全く同じ外見をした6つ子が起こすドタバタ騒ぎという、これまでにないシュールな、そして、時折混ざるブラックジョークがウケ、日本全土を巻き込む大ヒットとなった。このシリーズの凄いところは、何世代にも渡ってその人気が続いているところ。昭和、平成、令和という3世代でアニメ化がされており、いずれも高い評価を得ている。昭和、令和を代表するのがこの『おそ松さん』シリーズ。果たして、今作ではどのような伝説を残してくれるのだろうか。
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の予告動画
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の登場人物(キャスト)
- 松野おそ松(櫻井孝宏)
- 6つ子の長男。子供の頃からそのまま成長して奇跡のバカと呼ばれる。
- 松野カラ松(中村悠一)
- 松野家次男。極度のナルシストで、厨二病を拗らせている。
- 松野チョロ松(神谷浩史)
- 松野家三男。重度のドルヲタで、自意識の塊。兄弟のツッコミ役。
- 松野一松(福山潤)
- 松野家4男。根暗で、友達は猫。なぜか時折自分も猫に変身している。
- 松野十四松(小野大輔)
- 松野家5男。常人には到底出し得ないパワーを持つ。兄弟の中でも非常に純粋。
- 松野トド松(入野自由)
- 松野家の末弟。あざとく、平気で兄弟達を見捨てる。兄弟からはドライモンスターと呼ばれることも。
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』のあらすじ(ネタバレなし)
20歳を過ぎても童貞でニート。かつては周りからチヤホヤされていた6つ子も、今ではすっかりクズになっていた。そんなダメダメな毎日から脱却するため彼らが頼ったのは幻の果実。その果実を口にすると、どんな願いも叶うのだという。『キラキラフルーツ』というその果実を求め、彼らは旅に出る。そして、辿り着いたとある島。その島では、ヒピポ族と名乗る一族が暮らしており、とある果実を大切に育てていた。そして、その果物こそがキラキラフルーツだったのだ!果たして彼らは、キラキラフルーツを手にし、うだつの上がらない日々から卒業することができるのか。6つ子が挑む、空前絶後の大冒険!
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の感想・評価
脱ニートなるか
『おそ松さん』シリーズの大きな特徴といえば、主人公達がどうしようもないクズばかりであること。20歳を越えても尚、全員か定職につかず親の脛を齧り、さらに全員が童貞。失うものがない彼らだからこそ、本能のままに行動できる。その、あまりの自由奔放な行動が視聴者から愛される所以となっている。しかし彼らも、このままでよいとは思ってはいない。勿論、童貞もさっさと捨ててしまいたいと思っている。しかし彼らは、あくまでも楽して富と名声を手に入れたいのだ。そのためにコツコツと努力を積み重ねるなど彼らには不可能。だからこそ、彼らはクズなニートのままなのだ。そんな彼らの前に現れた、キラキラフルーツという絶好の好機。果たして彼らは、楽して脱ニート、さらには脱童貞を成し遂げることができるのか。
再び社会現象を引き起こせるか
『おそ松さん』シリーズが持つ影響力は計り知れない。『おそ松さん』シリーズが開始して今年で6周年。6という数字は、『おそ松さん』シリーズにとって大きな意味を持つ。現実ではありえないといってもいい、まさかの6つ子である彼ら。そんな6周年を記念して作られたのが本作である。6年前、『おそ松さん』は社会現象と読んで差し支えないほどの一大ブームとなった。関連グッズは飛ぶように売れ、関連ゲームなども次々と作られた。その経済効果は、放送開始からたった5ヶ月で70億円を達成し、最終的には約300億円という驚愕の数字を叩き出した。6年の月日が経ち、近年ではその勢いも少しは落ち着いてきたように思われていた。しかし、本作の公開によって再びその勢いに火がつくはず。果たして、今回『おそ松さん』はどんな社会現象を引き起こすのか。
あなたの推し松は誰?
外見も中身もそっくりな六つ子、それが原作である『おそ松くん』に登場する彼らだった。しかし、成長した彼らを描く本シリーズでは、彼らの外見、性格にも大きな変化が現れてくる。外見がそっくりであることに変わりはないのだが、それでも多少なりとも個性が表れている。熱狂的なファンであれば、その眉の動かし方で何松かが分かるほどだ。彼らのリーダー格にして、どこか達観した様子も伺える長男おそ松。厨二病に目覚めた、ナルシストでありながら心優しいカラ松。自意識の塊で兄弟のツッコミ役、チョロ松。闇の雰囲気すら漂わせる、ネガティブな一松。一本ネジが飛んだ行動の多い、無邪気な十四松。兄弟達を平気で出し抜く、あざといトド松。個性を持った彼らには、それぞれ熱狂的なファンがついている。一体、あなたの推し松は誰?
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の公開前に見ておきたい映画
えいがのおそ松さん
『おそ松さん』シリーズが映画化されるのは、最新作で2度目。記念すべき一作目の映画化作品こそ本作である。本作で描かれるのは、6つ子の高校生時代。今ではすっかり童貞ニートというどうしようもないクズになってしまった彼らにも、青春時代が存在した。しかし、同級生達は順調に大人になっていた。久々に参加した同窓会で、彼らは周りとのギャップに打ちのめされることになる。やけ酒をした彼らが目を覚ますと、なんとそこは彼らが高校生だった頃の時代だった。なぜ彼らは高校時代にタイムスリップしてしまったのか。デカパン博士曰く、この時代に大きな未練を残した者がいるという。果たしてその未練とは?彼らは無事、元の世界に戻ることができるのだろうか。
詳細 えいがのおそ松さん
ひみつのアッコちゃん(2012)
最新作の原作にあたる『おそ松さん』を含め、数多くの名作を世に送り出してきた赤塚不二夫。そんな彼の作品の中でも、本作は異質ではないだろうか。最新作や『天才バカボン』シリーズのように、赤塚不二夫作品の主人公は男性であることが多い。しかし、本作の主人公はタイトルからも分かるように女の子。しかも、魔法を操る魔法少女である。可愛らしいキャラデザとストーリーが、主に女児を中心に大ヒット。赤塚不二夫のファン層を大きく拡大することとなった。そんな『ひみつのアッコちゃん』のアニバーサリーイヤーを祝して制作されたのが本作。アッコちゃんを演じるのはまさかの綾瀬はるか。原作では小学生のアッコちゃんを、果たして綾瀬はるかはどのように演じるのか。
ドラえもん のび太の恐竜
昭和、平成、令和と、時代を越えて愛され続けている『おそ松くん』シリーズ。漫画大国である日本には、長年人々から支持される長寿アニメというものが数多く存在する。『ドラえもん』シリーズなどは、その最たる例ではないだろうか。1969年に原作が、1973年にアニメ版が開始となり、それから声優が総入れ替えになるなどの歴史を重ね、令和になった今でも幅広い年代から愛され続けている。そんな『ドラえもん』シリーズの記念すべき劇場版第1作目が本作。本作は2016年にリメイクされており、他にも恐竜を題材とした作品が作られるなど、その後のドラえもんシリーズに大きな影響を与えている。
詳細 ドラえもん のび太の恐竜
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』の評判・口コミ・レビュー
おそ松さん ~ヒピポ族と輝く果実~
ストーリーとか関係なくノリで楽しめる‼️
いつものニートな6つ子達によるノリで安心感を感じると共に笑った❗️
OPで「はなまるぴっぴはよいこだけ」が流れた途端にとても懐かしい気持ちになった。第1期からもうすぐ7年になるのか…早いなぁ… pic.twitter.com/qKQDC28LjE— 倉光勇人(くらみゆうと) (@7cWPEQn7hNOA6Np) July 9, 2022
#おそ松ヒピポみたよ#おそ松さん ~ヒピポ族と輝く果実~ 観た!
ストーリー性を排した奇抜な作品構成
キャラクターの個性を存分に引き出すための既存ネタの繰り返し
ファンを大切にするために追加要素をあえて加えない表現
楽しかったー
周囲を見渡すと皆んな首を傾げてました
我、1時間寝てた? pic.twitter.com/8y9Acbi5QB— 怪盗しろねこ@みかん箱】ω・)ノやぁ。 (@kaitousironeko) July 9, 2022
「おそ松さん ヒピポ族と輝く果実」観た。6周年記念新作OVAの1本目。前の映画版とは違う意味で映画っぽい筋立てはあるが大体TVシリーズのいつものノリを延々やるカロリー高めな作り。しかしネタがとっ散らかり過ぎてドタバタひとつひとつが間延びしちゃってる感は否めず。 pic.twitter.com/K1sGdKT4Tv
— f.a.たちばな (@fa_tachibana) July 9, 2022
映画『おそ松さん ヒピポ族と輝く果実』のまとめ
最初『おそ松さん』が放送開始となった時、衝撃を受けた人は多かったことだろう。かなりギリギリを攻めた下ネタやパロディの数々に、中には再放送ができない回すらもできてしまった。国民的アニメを題材とした作品で、ここまで自由に改編を加えたものは、後にも先にも見ることはないだろう。よく公式がこの企画を受け入れたものだ、と赤塚不二夫に関する周囲の人々やプロダクションの懐の深さに、思わず感服せずにはいられない。公式からのバックアップを受け、ますますパワーアップして帰ってきた彼らは、果たしてどんな破天荒ぶりを見せつけてくれるのか。
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