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映画『えいがのおそ松さん』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

伝説的ヒットを博し、2000年代を代表するアニメとなった『おそ松さん』。そんなおそ松さんが、とうとう劇場版アニメーション映画化。再び、6つ子が日本中を席巻する。

映画『えいがのおそ松さん』の作品情報

えいがのおそ松さん

タイトル
えいがのおそ松さん
原題
なし
製作年
2019年
日本公開日
2019年3月15日(金)
上映時間
不明
ジャンル
アニメ
コメディ
監督
藤田陽一
脚本
松原秀
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
櫻井孝宏
中村悠一
神谷浩史
福山潤
小野大輔
入野自由
製作国
日本
配給
松竹

映画『えいがのおそ松さん』の作品概要

2015年に第1期アニメ放送が開始となった、『おそ松さん』。放送前からあまりに豪華な声優陣と無茶苦茶な設定から大きな話題となっていた本作だが、その高い前評判に違わず、一話から爆発的なヒットとなった。その経済効果は、なんと前代未聞の70億円。近年のアニメにおいて、まさにトップレベルの人気を誇った伝説的作品となったのである。その後2期も放送された本シリーズだが、とうとう2019年、劇場版アニメーション化が発表された。アニメよりもさらにパワーアップした六つ子たちの活躍から目が離せない。

映画『えいがのおそ松さん』の予告動画

映画『えいがのおそ松さん』の登場人物(キャスト)

松野おそ松(櫻井孝宏)
松野家の長男。兄弟の中でもリーダー的存在で、兄弟を引っ張ることも多い。何事においても適当。
松野カラ松(中村悠一)
松野家の次男。極度のナルシスト。常にナルシスト全開の口調と痛々しい発言で、周囲に引かれている。
松野チョロ松(神谷浩史)
松野家の三男。兄弟の中では、ツッコミ役。自分は他の兄弟と違ってマトモだと信じている。ドルオタ。
松野一松(福山潤)
松野家の四男。兄弟の中で最も根暗であり、卑屈な行動が多い。猫が友達。
松野十四松(小野大輔)
松野家の五男。公式PVで『明るい狂人』と称されるなど、異様にテンションが高い。
松野トド松(入野自由)
松野家の末っ子。外見はオシャレな今時の男子だが、可愛い外見とは裏腹に腹黒。

映画『えいがのおそ松さん』のあらすじ(ネタバレなし)

幼い頃、世にも珍しい6つ子ということで大きな話題となった松野家の子供達。しかし、チヤホヤされていた時はあっという間に過ぎ去り、彼らは20歳を超える年齢となっていた。そして、アイドル的存在だった彼らはなんと全員が20歳を超えてニートの童貞、というどうしようもない現状を迎えていた。そんな彼らのもとに、高校の同窓会の連絡が入る。意気込んで行く6人だったが、周囲と自分達の違いに愕然とし、やさぐれてしまうのだった。しかし、そんな彼らに不可思議なことが起こる。なんと、彼らは18歳の頃の過去にタイムスリップしてしまったのだ。デカパン博士によると、6つ子のうちの誰かが、強い後悔を抱えていたことによって起きたその現象。その後悔を抱えていた者とは一体誰が、6つ子は果たしてどうなるのか。

映画『えいがのおそ松さん』の感想・評価

豪華すぎる声優陣

2015年、公開前から注目を集める一本のアニメがあった。それが、『おそ松さん』。かつて赤塚不二夫が連載していた『おそ松くん』の派生作品であり、主人公である六つ子の成長した姿を描いた今作。今作がまず有名になったキッカケは、そのあまりに豪華すぎる声優陣。『モノノ怪』の櫻井孝宏、『マクロスF』の中村悠一、『進撃の巨人』の神谷浩史、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の福山潤、『黒執事』の小野大輔、『千と千尋の神隠し』の入野自由。それぞれが各アニメで主役を張るような、第一線で活躍する声優ばかりである。そんな豪華声優陣がそれぞれのキャラクターで歌うエンディングソングも爆発的なヒットとなった。超人気声優陣がそれぞれ演じる”クズニート”役に、声優の本気を見ることができる。

めちゃくちゃなストーリー

元々『おそ松さん』は、漫画界のレジェンドである赤塚不二夫の作品、『おそ松くん』が元となっている。レジェンドが残した漫画だからこそ、そんなレジェンドに敬意を払い品性のあるアニメに仕上げるのが通常のパターン。しかし、今作はとても品性があるとは言い難い設定、ストーリー展開が繰り広げられている。そもそものキャラクター設定が、全員が20歳越えのニートかつ童貞。この時点で国民的漫画の主人公達の将来の姿とはとてもではないが思えない。しかし、そんなクズっぷりがまさかの視聴者に大ヒット。あまりのクズさに、清々しさを覚え日頃の鬱憤をこのアニメで晴らす視聴者が後を絶たなかった。伝説的なアニメに対する、一歩間違えれば失礼にあたるほどの改訂。しかし、そんな勇気ある破茶滅茶な設定が、この爆発的ヒットに繋がったのである。

地獄のような設定

これまでも、全員ニートの息子達の面倒を見きれなくなった母親が、6つ子の中で誰を手元に残すか選手権を開く、などアニメ内でもかなりキツすぎるストーリーを繰り広げてきた『おそ松さん』。今作では、6つ子が高校時代の同窓会に出席するところから物語が動き出す。クズでニートで童貞、しかも6つ子揃ってそんなうだつの上がらない状態の彼らが同窓会に参加したところで、どうなるかは想像に難くない。実際に、彼らは立派に社会人となった同級生達を見て、これまで目を背けてきた現実を突きつけられることとなる。あまりに厳しい現実を突きつけられれば、精神的に参ってしまうのが一般的。しかし、我らが6つ子はそんなヤワな精神はしていないのである。その悔しさをバネに、彼らがどんな問題を引き起こすのか、要注目。

映画『えいがのおそ松さん』の公開前に見ておきたい映画

映画『えいがのおそ松さん』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『えいがのおそ松さん』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

これでいいのだ!!映画☆赤塚不二夫

赤塚不二夫は、日本人であれば知らぬ人はいない程の漫画界のレジェンド。これまでに『天才バカボン』や『ひみつのアッコちゃん』といった有名作を次々と世に送り出してきた赤塚不二夫。そんな彼が『おそ松くん』を執筆したのは、1962年から1969年にかけてのこと。赤塚不二夫がいなければ原作である『おそ松くん』はなく、当然『おそ松さん』も生まれていなかった。本作では、赤塚不二夫の担当編集者、武居俊樹が執筆した回顧録『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』を元に、赤塚不二夫の知られざる素顔に迫った作品。ギャグ漫画の神と称された赤塚不二夫がこの世に生まれ、漫画家という道を選んでくれたことに感謝しながら、最新作を楽しもう。

詳細 これでいいのだ!!映画☆赤塚不二夫

天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬

『おそ松くん』の作者、赤塚不二夫の数多くある作品の中でも、最も知名度が高い作品は『天才バカボン』ではないだろうか。これまでアニメ化、実写ドラマ化など数多くのメディア化がされてきた本作だが、2015年には劇場版アニメーション化もされている。本作は赤塚不二夫生誕80周年を記念して制作された作品であり、なぜかあの名作、『フランダースの犬』との異色なコラボレーションを果たした作品でもある。ストーリーは、平穏な日々を送っていたバカボン一家の元に、インテリペリという謎の暗黒組織が押しかけてきたところから始まる。実は、彼らが開発した装置を起動するために、バカボンのパパの本名が必要だったのだ。狙われたバカボン一家の運命は?

詳細 天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬

009 RE:CYBORG

近年、懐かしのアニメの続編・リメイクが大ブーム中。最新作、『おそ松さん』も40年以上前に連載されていた『おそ松くん』のリメイク作品。本作、『009 RE:CYBORG』は石ノ森章太郎の『サイボーグ009』のリメイク作品。登場人物などはそのままに、時代設定を現代に変更した本作。登場人物はそのままだが、彼らが成長し性格にも変化がある『おそ松さん』と共通している。かつて世界の危機を何度も救ってきたサイボーグ9人達。彼らは、故郷に戻りそれぞれの生活を送っていた。しかし、再び彼らの力が必要となる時がやってきた。「人類はやり直すべき」という声を聞いたというテロリスト達を抑え、世界を救うべく、サイボーグ達は再び立ち上がる。

詳細 009 RE:CYBORG

映画『えいがのおそ松さん』の評判・口コミ・レビュー

映画『えいがのおそ松さん』のまとめ

ニートで童貞で、どうしようもない毎日を送っている6つ子達が、高校時代の同窓会に参加する。そんな、どう考えても辛すぎる展開から物語は始まる。アニメのストーリー中では、自分達がニートであることに対し、一種の誇りのようなものすら感じさせていた6つ子達。しかし、実はそんな彼らの中にも後悔があった…?そんな、6つ子ファンが歓喜するようなストーリー展開。果たして6つ子は、とうとうニートを脱却してしまうのか。6つ子が自分のこれまでと今後を考え直すというシリアスな展開ながら、笑いどころも満載の豪華な一本。

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