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映画『バクマン。』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『バクマン。』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バクマン。』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『バクマン。』の結末までのストーリー
  • 『バクマン。』を見た感想・レビュー
  • 『バクマン。』を見た人におすすめの映画5選

映画『バクマン。』の作品情報

バクマン。

製作年:2015年
上映時間:119分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:大根仁
キャスト:佐藤健、神木隆之介、染谷将太、桐谷健太 etc

映画『バクマン。』の登場人物(キャスト)

真城最高(佐藤健)
アズキに密かに恋心を寄せる平凡な男子学生。画力が高く、その事を知った秋人に漫画家を目指そうと誘われる。
高木秋人(神木隆之介)
最高の同級生。名高い賞を受賞するなど高い文才を誇る。作画を担当してくれる人間を見つけ、漫画家としてのデビューを狙っていた。
新妻エイジ(染谷将太)
彗星の如く現れた100年に一度の天才漫画家。最高達と同い年で、憧れかつライバル的存在。
亜豆美保(小松菜奈)
最高が恋する女子学生。声優を目指しており、いつか最高の描く漫画で声を担当すると約束した。
福田真太(桐谷健太)
漫画家志望者の一人。ガサツであるが面倒見がよく、最高達と打ち解ける。
平丸一也(新井浩文)
元々サラリーマンをしていたが、電車の網棚に置いてあったジャンプを読み、これなら自分にも書けると思い漫画家になった天才。

映画『バクマン。』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『バクマン。』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バクマン。』のあらすじ【起】

真城最高(以下サイコー)は、クラスメートの亜豆美保(以下アズキ)に密かに恋心を寄せていました。絵が得意なサイコーは、授業中こっそりノートにアズキのスケッチをするなど、青春真っ只中です。しかし何とその秘密のノートを、同じくクラスメートである高木秋人(以下シュージン)に見られてしまいました。

気持ち悪いと馬鹿にされると思い焦るサイコーでしたが、予想に反してシュージンはそのノートを見ながら目を輝かせました。そしてサイコーに、「一緒に漫画家になろう!」と声をかけるのでした。実はシュージンは兼ねてより漫画家を目指していました。文部科学大臣賞を受賞するなどその類稀なる文才でストーリーは考えつくシュージンでしたが、如何せん努力ではどうにもならない程の酷い画力の持ち主で、作画を担当してくれる人間を探していたのです。

迷うサイコーでしたが、サイコーの背中を押したのがアズキでした。アズキは密かに声優を志しており、いつか2人の描いた漫画で声優を務めたいと夢を語ったのでした。

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映画『バクマン。』のあらすじ【承】

調子のいいサイコーは、アズキとの約束の為漫画家を目指し始めます。2人が連載を目指す漫画雑誌は、漫画界において知名度・売上ともに他者の追随を許さない、漫画界の王ともいうべき「週刊少年ジャンプ」です。実は既に故人であるサイコーの叔父も、かつてジャンプで連載していた漫画家で、その時の作業所がそのまま残されていました。シュージンとサイコーは、その作業場で連載を勝ち取るためのストーリーを練り始めます。

一方その頃、2人と同じ17歳である新妻エイジが手塚賞を受賞し、週刊少年ジャンプでの連載を勝ち取りました。新妻エイジはまさしく100年に一度といった天才で、2人はエイジに遅れを取らぬよう『Wアース 二つの地球』という短編を書き上げました。

編集部に持ち込んだ2人は、漫画が没ではなく書き直しを命じられた事に希望を感じ、更に作品にのめり込みます。そして、何とこの作品で手塚賞の準入選に輝いたのでした。授賞式で初めて顔を合わせたエイジに対して、2人は「絶対に負けない」という挑戦状を叩きつけました。

映画『バクマン。』のあらすじ【転】

また、漫画家としての一歩を踏み出した二人に、同じく漫画家の卵である仲間が出来ました。男受けする熱い展開が売りの「KIYOSHI騎士」を代表作に持つ福田、細かな描写を得意とするアシスタント歴の長い中井、そして平丸です。特に平丸に関しては、元々サラリーマンをしていましたが電車の吊り棚に置いてあったジャンプを読み、『これなら自分でも書ける』と初めて漫画を描いた結果、編集部の目にとまった天才でした。

一行はそれぞれ原稿を編集部に持ち込みますが、サイコーとシュージン以外は連載を勝ち取るといった結果になります。このままではいけない、と二人は自分たちの持ち味を再び考え直します。そして、シュージンの元々持っている天才的文才を存分に活かした、邪道とも呼べるSF路線で勝負をしかけたのでした。

結果、物議を醸したものの二人はジャンプで連載の権利を勝ち取ったのでした。そして、サイコーはエイジと、どちらが人気アンケートの一位を獲得するかといった勝負をするのでした。

映画『バクマン。』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかし、全てが順調に行くわけではありませんでした。学校と週刊連載というハードスケジュールにサイコーの体が悲鳴を上げ、血尿という症状が出て入院を余儀なくされてしまったのです。入院した2人は、編集長に休載を命じられます。そして更に、サイコーのもとにアズキから、「もう会えない」という連絡が届いたのです。

サイコーは今回の作品のヒロインにアズキをモチーフにしたキャラクターを起用していましたが、アズキの所属事務所のスタッフがその漫画を目にしてしまったのです。アズキの事務所は恋愛禁止である為、2人の仲を疑ったスタッフにより今後サイコーとの逢瀬を禁止されたのでした。

アズキに捨てられ、ボロボロの身体に鞭を打ちサイコーは漫画を描き続けます。そして編集長の制止も振り切り、何とか漫画を完成させるのでした。その今作の一話は見事アンケートで第1話を獲得しました。その後徐々に人気が低迷し、結果漫画は打ち切りとなってしまいます。しかし2人は諦めることなく、再び新たな作品へ打ち込み始めるのでした。

映画『バクマン。』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

原作を読んだことがあるというのと、モテキで一気に名を挙げた大根監督の新作ということで上映前から楽しみにしていた。

原作の印象から主人公二人の配役が逆なのではと心配していたが観ているうちに、この配役で良かったのだと思った。他のキャストの配役も漫画のイメージに合っていたように思う。
特にヒロイン演じる小松奈々は原作のキャラとは少し違うが、漫画のヒロインにぴったりの美貌は主人公がなぜヒロインの事をそこまで好きなのか、という説得力があり良かった。

最新のCG技術を使って描かれた漫画を描くシーンは圧巻。サカナクションの主題歌の宝島も作品に合っていて監督のセンスの良さを感じる。エンディングも遊び心があっていい。(女性 30代)


主人公の佐藤健と神木隆之介のやり取りや、高校生らしいノリが自然で軽妙でとてもよかった。またライバル役の染谷将太の怪演もすばらしく、得体の知れない感じはさすが。ヒロイン演じる小松奈々は美少女っぷりは満点だが、セリフにもう少し抑揚があったほうがよかった。

原作ファンとしては、やや物足りなさを感じたものの、映画としてコンパクトによくまとまっていた。漫画をオーバーラップさせる見せ方は斬新で一見の価値あり。夢への熱い気持ちを思い出させてくれる作品だった。(女性 40代)


るろうに剣心では敵対していた佐藤健と神木隆之介がコンビの漫画家としてデビューしていく様を描いた作品。
少年ジャンプに掲載されていたものが映画化されたのだが、基本的には原作に忠実に作られている。
ストーリー的にも、実際にジャンプの編集部の内情などにも踏み込んでいたりと今までにない独特な展開が楽しめる。
佐藤健扮する真城は叔父を漫画家に持ち、幼い頃から漫画には触れており、なおかつ画力は高いという設定。とはいえ、けして天才という扱いではなく、ストーリー構成などは神木隆之介扮する高木が行うという、2人一組で初めて成り立つ漫画家という流れで進んでいく。
漫画では、真城が、想いを寄せていたアズキの家に印税で購入したポルシェに乗って迎えにいき、プロポーズをするというエンドになっているが、映画ではそこまでの話には至っていないので、その後の2人についても見てみたかった気もする。(男性 30代)


漫画に打ち込む二人の思いや努力などが見られ、ジャンプの連載を狙っている漫画家たちを、リアルに描いているのではないか、と感じるほどだった。佐藤健と神木隆之介の掛け合いや、高校生ならではの甘酸っぱい恋心も見られ、漫画をかく姿や仲間たちとの関係もコミカルに描いており、楽しめる作品だった。体を壊してでも漫画を書き上げた姿に、とても感動した。また、染谷将太が演じたキャラが強く、変わった人柄の演技力も面白く、現実にいそうな表現も見所である。漫画が好きな人や、そうでない人でも、漫画を好きにさせる映画だと感じた。(女性 20代)


漫画を描くという行為をここまで熱い青春映画に昇華させたアイデアは面白い。映画の時間制限で非常にコンパクトになってしまい、原作の魅力には大きく及ばないのは事実ではあるが、一方で映画ファンとしては無難かつ挑戦的な省略として擁護したい気持ちもある。ただ物語の一番の原動力である真城の恋はもう少し描くべきだったかもしれない。これではただ見た目がかわいい子を好きになっただけに見える。(男性 30代)


映像、音楽とストーリーの融合がおしゃれな、新感覚の作品でした。漫画の執筆シーンを立体的かつ躍動感ある演出で表現していて、漫画家同士の対抗心が伝わりました。音楽担当もサカナクションで、現代的作品という印象です。遊園地のアトラクションのような感覚もありました。
原作がある作品は、映像化するとどうしても心理描写がもの足りなくなりがちですが、映像でしかできない演出を活かしていて、また新しい作品に出会ったようで新鮮な気持ちで楽しめました。(女性 20代)


実写映画に数多く出演している佐藤健と神木隆之介だが、今作でも外れない演技をしている。とはいえ、配役が逆の方がしっくりくるのではと、思ってしまった。ふたりとも達者な演技をしていたから、そのせいで作品の魅力が落ちたわけではまったくないが。

それと、ヒロインとライバルの魅力が映画という短い尺の制約のせいかあまり感じられないのが玉に瑕。それでも、理想と現実を描きつつ希望の物語をしっかり描いたことは評価に値する。(男性 30代)


マンガを題材にした映画って地味になりがちだけど、『バクマン。』はまったく逆。作画シーンの映像演出がめちゃくちゃかっこよくて、特に佐藤健と神木隆之介がペンで対決するシーンは鳥肌モノ。物語も青春・努力・友情・恋愛すべて詰まっていて、2時間あっという間でした。原作未読でも楽しめる傑作!(20代 男性)


原作ファンとしては実写化に不安もありましたが、良い意味で裏切られました。細部までこだわりが感じられ、特に作業風景やジャンプ編集部の描写がリアルで驚きました。ラストで「この一話で勝負する」と決めた2人の覚悟には思わず泣きそうに。青春っていいな…と素直に思える作品でした。(30代 女性)


漫画家って地味で孤独な仕事のイメージだったけど、この映画を観てその印象が一変しました。仲間との競い合いや、編集とのぶつかり合い、恋との両立など、若者たちの等身大の葛藤が熱く描かれていて、共感の連続。ラストの投稿勝負も緊張感たっぷりで、映画なのにジャンプの1話を読んだような興奮が味わえました。(40代 男性)

映画『バクマン。』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バクマン。』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

BLUE GIANT

この映画を一言で表すと?

魂を震わせる、音で描く青春と挑戦のジャズアニメ。

どんな話?

ジャズに心を打たれた高校生・宮本大が、仲間たちとともに世界一のサックスプレイヤーを目指して成長していく姿を描く音楽青春映画。ひたむきな情熱と友情、そして音楽への愛が詰まった物語です。

ここがおすすめ!

『バクマン。』同様、若者が自分の夢に向かって突き進む熱さが胸を打ちます。作画・音響ともに圧倒的クオリティで、ライブシーンの迫力は映画館でこそ真価を発揮。一歩踏み出したくなる衝動をくれる一本です。

ちはやふる -上の句-

この映画を一言で表すと?

競技かるたに青春を懸けた、高校生たちの熱き戦い。

どんな話?

百人一首の世界に魅せられた少女・千早が、高校で仲間を集め、全国大会を目指す青春スポーツドラマ。友情、努力、挫折、成長…すべてが詰まった熱量の高い青春群像劇です。

ここがおすすめ!

『バクマン。』と同じく、競い合うライバルとの関係や、地道な努力の積み重ねを描いた点が共通。広瀬すずのエネルギッシュな演技と、映像の美しさ、テンポの良さが魅力の実写青春映画の傑作です。

ピンポン

この映画を一言で表すと?

卓球を通じて描かれる、才能と葛藤、友情の物語。

どんな話?

天才型のペコと努力型のスマイル、対照的な2人の高校生卓球選手が、全国大会を目指すなかで自分自身と向き合っていく。松本大洋原作の名作漫画を実写映画化した青春スポーツドラマです。

ここがおすすめ!

夢に対する姿勢の違いや、挫折と復活というテーマが『バクマン。』に通じます。独特の映像表現と個性的なキャラクターたちが深く印象に残り、観るたびに新しい発見がある映画です。

君の膵臓をたべたい

この映画を一言で表すと?

限られた時間を駆け抜ける、心揺さぶる青春ラブストーリー。

どんな話?

重い病を抱えた少女・桜良と、無関心だった少年の交流を描く物語。人と人が出会うことで変化していく心の機微を、淡く切なく、美しい映像とともに描いた作品です。

ここがおすすめ!

『バクマン。』の恋愛要素や若者たちの葛藤に惹かれた人には、この映画の感情の流れが刺さるはず。儚くも力強い青春の瞬間を描いたストーリーに、胸を打たれること間違いなしです。

ハケンアニメ!

この映画を一言で表すと?

アニメ業界の裏側を舞台にした、熱血お仕事青春エンタメ。

どんな話?

新人女性監督が、自分のアニメ作品で「覇権」を取るために、業界のプロたちとぶつかりながら奮闘する姿を描くお仕事ドラマ。妥協なき創作の現場とその裏側の人間模様をリアルに描写しています。

ここがおすすめ!

ものづくりの情熱や、創作の苦しみと喜びをリアルに描いており、クリエイターの道を目指す『バクマン。』の主人公たちと重なります。夢を追いながら働くすべての人に勇気をくれる作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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ヒューマンドラマ映画ラブストーリー映画

みんなの感想・レビュー

  1. yuma より:

    漫画に対する愛情と情熱を疾走感たっぷりに描いた青春映画である。
    原作は未読のため、今作が「バクマン。」に触れる初めての機会であったが、漫画家のリアルな内情や、佐藤健と神木隆之介のコンビネーションにとても興奮する良作だったと思う。展開が早くテンポが良いため、飽きずに観ることができた。
    サカナクションの音楽が非常に映画とマッチしていたと思う。作品を邪魔することなく、「バクマン。」の世界観とうまく融合していた。
    恐らく原作ファンにとっては物足りなさを感じると思うが、初見の人にとっては満足度の高い作品に仕上がっている。

  2. 匿名 より:

    以前、ドラマ「重版出来」を観ながら漫画家や編集者について考えたことがあります。

    このドラマで、副編集長の五百旗頭さんが、「俺たち編集者は誰に給料を貰ってると思う?」と主人公・心に問うシーンがあった。

    同じように、「バクマン。」でも、真城たちの担当である服部が、「僕たち編集者は君たちの敵じゃない!君たちが相手にするのは、読者だ!」と話すのだ。

    大切なのは、読者。漫画家や作家は、このことを忘れてはならない。

    日本が世界に誇る、文化である漫画。原作ファンとしても、映画「バクマン。」は、最高にファンキーで切ない作品です!

  3. 匿名 より:

    佐藤健&神木隆之介コンビは最高!映画「るろうに剣心」シリーズから、2人の仲の良さは知られています。「バクマン。」では、より息の合った演技を見ることが出来ます。

    特に、真城最高を演じる佐藤健の根暗っぽい演技が堪らない!繊細なだけじゃなくて、過去や恋の重みを背負った感じも伝わってくるのです!

    反対に神木隆之介からは、明るさと知性が感じられ、一心同体な感じもいい。当初は、役柄について、2人が入れ替わった方がいいなんて意見もありましたが、この作品を見れば全くの杞憂だったことが分かります。

    2人がハイ・タッチする瞬間は、何度観ても胸が躍ります。また、個性的な漫画家たちも魅力です。その中でも、ラッコが主人公のギャグ漫画を描く、平丸一也役の新井浩文が面白い。

    変人ぶりが際立っています。原作ファンも、見れば納得の配役だと思います。

    ただ真城たちが、アシスタントを1人も使わずに作品を仕上げていたりするシーンはありえないけれど、漫画に人生を賭ける情熱は火傷しそうなほど熱い!

    この映画を観て、諦めかけていた夢に挑戦しょうと考える人が現れないだろうか?また佐藤健&神木隆之介の名コンビが観たい!

  4. 匿名 より:

    漫画を描く喜びと大変さが、画面いっぱいに溢れています。原作ファンとしては、物足りない点もいくつかありますが、主演の佐藤健と神木隆之介の名コンビぶりににやけてしまいました。

    まず、ジャンプ編集部の雑多な感じや冒頭のジャンプ・トリビアには、心躍るのではないでしょうか。そして、真城たちと新妻エイジとの漫画対決をCGでアクション・シーンのようにダイナミックな表現で魅せたのはさすがです。

    漫画を描くペンの音なども、心地良くて漫画の世界に浸れますよ。劇中で使用されている漫画は、作画者(小畑健)が描いているのもポイント。美麗な漫画に目を奪われます。

    このように、主人公たちを取り巻く環境や個性的な漫画家たち、漫画家だった叔父のエピソードなど丁寧に描かれているものの、真城と亜豆の恋愛に関しては不満が残ります。

    特に、入院した真城を亜豆が見舞うシーン。”恋愛禁止だから、もう会えないの・・。”と亜豆が告げますが、ここは原作通りに表現して欲しかったと思います。

    この「バクマン。」という作品の素晴らしさは、漫画家になるという夢を叶えるだけでなく、初恋も成就させることに意味があるからです!別れを告げるのではなく、真城の手を握りながら”私が支えるから。”と想いを通わせるシーンが絶対に必要なんです!