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映画『エンジェル 哀しき復讐者』あらすじネタバレ結末と感想

映画『エンジェル 哀しき復讐者』の概要:チェス好きの孤独な少女が、裏社会で生きる伯父から逃げるために、犯罪に手を染めながらも奮闘する様子を描いた。アビゲイル・ブレスリンとショーン・ビーンのW主演。原題は「WICKED BLOOD」。

映画『エンジェル 哀しき復讐者』 作品情報

エンジェル 哀しき復讐者

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:アクション、フィルム・ノワール
  • 監督:マーク・ヤング
  • キャスト:アビゲイル・ブレスリン、ショーン・ビーン、ジェームズ・ピュアフォイ、アレクサ・ヴェガ etc

映画『エンジェル 哀しき復讐者』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★☆☆☆☆

[miho21]

映画『エンジェル 哀しき復讐者』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『エンジェル 哀しき復讐者』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『エンジェル 哀しき復讐者』 あらすじ【起・承】

チェス好きのハナは両親を亡くし、チェスの名選手だった過去を持つドラッグジャンキーの叔父ドニーの家で姉のアンバーと暮らしている。
FBIに目を付けられてしまったドニーは、ハナたちの母方の伯父フランクの家に身を寄せることに。

フランクは弟ボビーと共に裏で町を仕切っていて、ドニーはフランクが売りさばくドラッグを作っていた。

ハナはフランクに、ドラッグの運び屋として自分を雇わないかと相談する。
母親譲りの度胸を買われたハナは、運び屋として働き始める。

一方アンバーは、ウエイトレスをしている店の客、ビルと付き合いはじめる。
しかしビルはハナからドラッグを買っていた。
アンバーの彼氏とは知らず、ビルと親しくなるハナ。

ビタミン剤をすり潰し、こっそりドラッグと入れ替えていたハナの行為が火種となり、ビルたちとフランクの間に不穏な空気が流れ始める。
ハナは、フランクと同じくらい影響力のあるビルの下につき、フランクの元から逃げる計画を立て準備をしていた。

アンバーからビルと付き合っていること、そして同棲すると聞いたハナは素直に喜ぶ。
ビルに守ってもらう約束を取り付け、ドニーを説得したハナ。

そんな時、アンバーがボビーに襲われてしまう。

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映画『エンジェル 哀しき復讐者』 結末・ラスト(ネタバレ)

ひどい状態で発見されたアンバーを心配するハナとドニー。
しかしボビーは、逆らえばハナを標的にするとアンバーを脅し、ハナは姉の様子からボビーが犯人だと確信する。
ビルに助けを求めるハナだったが、ビルの正体が潜入捜査官だと知ると彼を拒絶する。

フランクの事務所から手榴弾を盗んだハナは、それを使ってボビーを殺す。
ボビーを殺したのはビルだと思い込んだフランクは、ビルを襲撃。
ビルもフランクも被弾し、フランクは医療知識の無いドニーに無理やり治療させようとする。
しかし運悪く、ハナからボビーを殺したというメールが届き、それをフランクに見られてしまう。

フランクに呼び出されたハナがドニーの元へ向かうと、そこにはドニーの死体があった。
ボビーがアンバーを襲ったと知らないフランクに真実を告げたハナは、フランクに見逃された。
そしてドニーの持っていたドラッグ製造のための薬品から火が付き、フランクを巻き込んで爆発した。

その後、アンバーとハナは、ビルと一緒に暮らし始めた。

映画『エンジェル 哀しき復讐者』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『エンジェル 哀しき復讐者』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

中途半端なクライムアクション映画

2002年公開の「サイン」でデビューしてから、「リトル・ミス・サンシャイン」、「私の中のあなた」などに出演しキャリアを積み上げ、シュワちゃんの娘役として「マギー」にも出演したアビゲイル・ブレスリン主演のクライムアクション映画。

母方の伯父で町を牛耳るフランクから逃げるという役柄で、DVDパッケージを見ると派手なアクションシーンがあるのかと思えば、手りゅう弾を投げ入れる程度のシーンしかなく肩透かしをくらう。
チェス好きなハナが、ナレーションのようにチェスの駒の役割を説明するシーンが何度もあるので、周囲を動かしていく頭脳戦かと思えば、そうでもない。

ドラッグの運び屋になり、ドラッグにわざとビタミン剤を混ぜて抗争の火種を撒き、敵対するビルに助けてもらおうとするのだが、彼が潜入捜査官だと知るや否やハナの作戦は終わるという物足りなさ。
アクションとしても、クライムサスペンスとしても中途半端で、パッとしないストーリー。

よく死ぬ映画俳優トップ10に入るショーン・ビーンがフランク役で、期待を裏切らずにラストに爆死するという安定感はある。

説明不足すぎる

ハナの死んだ母の上の兄がフランクで、下の弟ボビーは幼いころにハナの母に怪我を負わされたという設定。
後遺症があるようなセリフやシーンがあるが、明らかにはされていない。

また、アンバーの交友関係の悪さに言及するシーンがあるものの、それも明確なセリフなどはない。
ドニーがフランクから逃げられないという理由もよくわからず、ただ「絶対に逃げられない」と言うだけ。

周囲の人間関係もよくわからないまま、ハナがフランクから逃げたがっているというだけで進むストーリーで、ダラダラと進んで終わる作品でつまらない。


残念ながら面白くはありませんでした。アビゲイル・ブレスリンが綺麗なのが救いでした。まず、パッケージがおかしいです。クライムアクション!と爆風と共に書いてあるじゃないですか。B級アクションを期待して観させて、こんなに静かなお話を流されたら唖然としてしまいますよ。かといってサスペンスとして観ても物足りない。冒頭から主人公の意図が理解できず、人間関係も心理も雑に描かれていています。久しぶりに苦痛な90分でした。(男性 20代)


派手なアクションが見られる作品かと思いきや、意外と重厚なストーリーで複雑に絡み合う人間関係とそれに翻弄される人たちの姿を描いた重めの物語でした。
ショーン・ビーンが出ていることで全体的な雰囲気がグッと引き締まり、見ごたえがありましたが、彼が演じるドニーの役どころは正直微妙。姉妹を守るためにもっと良い奴になるのかと思いきや、判断はいつも間違っているし頼りなかったです。ビルはきっと殺されるのだろうと思っていましたが、ラストはなんだかハッピーエンドな展開。アクションを見せたいのか、サスペンスの要素を取り入れたいのかよく分からず、中途半端な作品です。(女性 30代)

映画『エンジェル 哀しき復讐者』 まとめ

アビゲイル・ブレスリンとショーン・ビーンの2人が主演で、よく死ぬ映画俳優トップ10に入るショーン・ビーンが命を落とすのが大前提のような映画。

成長したアビゲイル・ブレスリンが金髪に髪を染め、復讐に燃えるヒロインのはずなのだが、姉アンバーが襲われたことへの復讐は手りゅう弾を投げ入れただけで終わる。
町を牛耳る伯父フランクから逃げるというハナと、逃げられないと言い張るドニーの押し問答もかなり長い尺で入っているので、つまらなさばかりが目立つ。

アビゲイル・ブレスリンの金髪姿を堪能したい人だけにおすすめの作品。

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