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映画『プレシャス』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『プレシャス』の概要:監督リー・ダニエルズが手掛ける2009年公開のアメリカ映画。小説のプッシュが原作。出演にマライア・キャリー、レニークラヴィッツが出ている。黒人街ハーレムで虐待を受けながら育った女性が父の子を妊娠、過酷な状況から抜け出し、成長していく壮絶な半生を描いたヒューマンドラマ。

映画『プレシャス』 作品情報

プレシャス

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー
  • 監督:リー・ダニエルズ
  • キャスト:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー etc

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映画『プレシャス』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

[miho21]

映画『プレシャス』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『プレシャス』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『プレシャス』 あらすじ【起・承】

プレシャス(ガボレイ・シディベ)は黒人で太っている自分が嫌で常に劣等感の中にいた。
家では母からいつもダメな子として抑圧されていたからだ。
プレシャスはいつも白い肌の髪の長い女性に憧れていた。
そして、自分のなかに閉じこもり、嫌なことがあると、妄想の世界へ逃げる癖があった。

その日、プレシャスは校長に呼ばれる、退学するようとの話だった、妊娠していることが学校にバレ、それが二度目だったのだ。校長はなぜ二度も妊娠したのか気になり、家庭環境に問題はないか問うが、プレシャスは黙る、実は父の子を身籠っていた。

プレシャスは家で母からいつものように罵られていた、母は父がプレシャスを求めたことに嫉妬心を抱き、虐待を繰り返していた。
そこへ校長が話を聞きたいと、家の前まで来ていた。プレシャスは応じたが、母の命令で家には入れないので、玄関口で校長はプレシャスに、EOTOというプレシャスでも通える学校を紹介した。

プレシャスはEOTOに行くと、手続きを済ませ、早速母に内緒で通うことにした。プレシャスは、つわりが始まっていた。
クラスメート達は皆問題を抱えて退学になった子ばかりだった、プレシャスは自己主張できず、隠れたくなっていたが、レイン先生(ポーラ・パットン)はこれからなんでもノートに書いて毎日提出するよう皆に求めた、今まで学校で一日中黙って過ごしたプレシャスにとって苦痛だった。
だが、レイン先生のおかげで少しずつ読み書きができてきて、クラスメートとも打ち解けてきた。

映画『プレシャス』 結末・ラスト(ネタバレ)

プレシャスは、福祉課のカウンセラーの元に通っていた。生活保護を受けるためだ。
今回は、ついつい口がすべってしまい、隠していた家庭の事情を喋ってしまった。娘はダウン症で祖母の元にいること、母が生活保護を不正受給して独り占めしていることも。これで生活保護はなくなった。

プレシャスは出産し、元気な子が産まれた、名はアブドゥルにした。家に帰ると、またプレシャスに対する嫉妬で母は物を投げ怒り暴れた。プレシャスは投げられたアブドゥルを抱え、出て行った。
その晩はEOTOに不法侵入して過ごした。

翌日、先生の協力で家に泊めてくれることになった、レイン先生は同姓愛者だったので、女性のパートナーが家にいたことに驚いた。母が同姓愛者を悪く言っていたが、プレシャスには二人の優しさに触れ、嘘だと確信した。

数か月たち、アブドゥルは少し言葉が分かるぐらいに成長していた。
もう一人の娘であるモンゴを取り戻すためにプレシャスは母を呼びだし、面会していると、母から父の死を聞く。さらに、HIVだったことも聞いた。
その瞬間プレシャスは爆音の妄想の中へ消えていった。

プレシャスはHIV検査を受け、陽性反応だったことをクラスで発表すると、みんな心配してくれたが、プレシャスは立ち直れないでとてもノートに書くことができるほど回復できないでいた、だがレイン先生はノートに書けと促す。プレシャスは自分の辛さが理解できるかと、愛が信じられないというが、先生は愛していると、プレシャスの子達もプレシャスを愛していることを教える。

プレシャスは前まで髪の長い白人に憧れていたが、先生は今のままが素敵と教えてくれたことが、理解できるようになっていた。

母とカウンセラーとプレシャスで母の心の中の話を聴いた後、プレシャスは自由に生きると言い残し、アブドゥルとモンゴを連れて街へ消えていった。

映画『プレシャス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『プレシャス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

気持ちがよくない

家庭内の虐待を題材にした作品、もちろん細かな描写も出てくるのだが、やはり気持ちのいいものではない。
主人公には申し訳ないが、非常に不愉快になる。近親相姦でダウン症の子が産まれるなんて悲劇、どんなまとめ方されても嫌な味しか残らない。
それに、エンディングでめでたしめでたしにならない。何も解決できてない。子供はどうするのだろうという疑問が残る。せめて子供が成長して成人になるまで描けばよかったのにと思う。

レニー・クラヴィッツ、マライヤ・キャリーが出演

なんとちょい役だが、実はこの二人が出演している、特に存在感なく出演しているのは、恐らく貧困層に焦点を当てた作品なので、まぶしすぎるスターは邪魔でしかないのだろう。
少しもったいないかなとも思う。

ガボレイ・シディベがいい演技している

今作の為にオーデションで選ばれた主演のガボレイは映画初出演。
とてもいい演技していたと思う、そしていい体格。
貧困層の黒人役がピッタリな、不幸に満ちた顔は役にピシャリだ、パッケージから悲壮感が漂う。
他にできる役は限られているのではないか?これからの活躍に期待したい。

プレシャスの妄想は華やかな映像

主人公のプレシャスは嫌なことがあり、精神的ストレスを感じると妄想の世界に逃げる癖を持っているのだが、それが胸くそ悪さを少し浄化してくれる。
テレビの汚いシーンでよく使われていた「しばらくおまちください」と同じ感じだ。
だがその妄想の世界に入る気持ちはすごくよくわかる。
現実逃避のために自分の殻に籠ってしまうのだ、きつい山登りで歌うのと同じだ。
なので、そのシーンも違和感なく、逆に共感できるすばらしい設定だ。


悲惨な家庭環境、なんてもんじゃないです。強姦する父親、罵倒・暴言の絶えない母親。妊娠を経験し、読み書きもできない。とある女性教師と出会い、主人公の人生は変わりましたが、決して大逆転ということにはなりません。それでも主人公は逞しいです。希望を捨てず、子供たちを見放さず、愛を人に向けられる。終始幸せになってほしいと願いながら、彼女の行方を観てしまいました。どうか幸せに…彼女たちに不幸が訪れませんように…(男性 20代)

映画『プレシャス』 まとめ

現にこんな体験をして苦しんでいる方がいると思うとやるせなく、いたたまれない気持ちになるので、もう見なくていいかなとは思う。
見どころだったのは、母の抑圧から解放されて子供と共に成長していくプレシャスの姿だ。
やはり親は子と、子は親と共に愛によって成長していくのだなと思った。
親に愛がないと、子は成長できない、抑圧され黙り続ける姿はまるで家畜のように見える。
だがプレシャスは周囲の心優しき人達から愛を知り、やっと人間になり、母親になり、自分を愛して自信を持って進む姿は、虐待やいじめ等の被害経験のある方は感銘を受けるだろうと感じた。

みんなの感想・レビュー

  1. バート より:

    配役について、アカデミー賞受賞した母親役のモニークに触れていないのは不自然だと思います。

  2. バート より:

    エンディングについて。プレシャスの母親は自分は勉強しなかったし子供にも教育は必要ないと思っている。だからプレシャスは読み書きもできなかった。これが貧困層の負のスパイラル。それから母親はプレシャスのことを愛していなかった。
    プレシャスは勉強してその負のスパイラルを断ち切った。勉強して高校に行って、大学にも行くと言っている。最後自分の子供を両手に抱えて街中を堂々と歩くシーンはこの先色んな困難があるだろうけど乗り越えていくだろうという思いが込められていると思う。