映画『THE JUON/呪怨』の概要:大ヒットしたJホラー映画「呪怨」のハリウッドリメイク版。監督は日本版と同じ清水崇。交換留学生として日本に滞在中のアメリカ人女性が訪問介護に向かった家で、伽椰子の呪いに巻き込まれていく。
映画『THE JUON/呪怨』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:清水崇
キャスト:サラ・ミシェル・ゲラー、ジェイソン・ベア、ウィリアム・メイポーザー、クレア・デュヴァル etc
映画『THE JUON/呪怨』の登場人物(キャスト)
- カレン・デイヴィス(サラ・ミシェル・ゲラー)
- 恋人ダグと一緒に、交換留学生として日本に滞在中のアメリカ人女性。ケアセンターでボランティア活動をしている。洋子の代理として、エマ・ウィリアムズの訪問介護をしたことがきっかけで、伽耶子の呪いに巻き込まれていく。
- ダグ・マッカーシー(ジェイソン・ベア)
- 交換留学生のアメリカ人男性。カレンのボーイフレンド。
- マシュー・ウィリアムズ(ウィリアム・メイポーサー)
- 会計士をしているジェニファーの夫。
- ジェニファー・ウィリアムズ(クレア・デュヴァル)
- マシューの妻。馴れない日本での生活に悩み、近所に友達もいないことを寂しく感じている。
- スーザン・ウィリアムズ(ケイディー・スリックランド)
- マシューの妹。日本の証券会社で働いている。
- エマ・ウィリアムズ(グレイス・ザブリスキー)
- マシューとスーザンの母。マシューとジェニファー夫婦と一緒に暮らしている。寝たきりで、痴呆症を患っている。
- ピーター・カーク(ビル・プルマン)
- アメリカ人の大学教授。伽椰子にストーキングされるが、本人には自覚が無かった。妻アリスの目の前で投身自殺する。
- 洋子(真木よう子)
- カレンがボランティアをしているケアセンターに勤めている、訪問介護士の女性。エマの担当だったが、突然連絡が取れなくなる。
- 中川刑事(石橋凌)
- 家に染み付いた伽椰子の呪いを知っている刑事。3年前の佐伯家の事件で、家に入った同僚を失っている。エマが息を引き取った際に呼ばれ、エマの家族の遺体を発見する。五十嵐という部下がいる。
映画『THE JUON/呪怨』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『THE JUON/呪怨』のあらすじ【起】
ある日の朝、自宅マンションからピーターが飛び降り自殺した。
日本の大学に留学中のダグとカレンのカップル。
カレンはケア・センターで、アメリカ人一家の老婆の訪問介護の仕事を任される。
担当のヨーコと連絡がつかないらしい。
寝たきりで認知症のエマの世話をしつつ、散らかっていた家の中の掃除をするカレン。
2階の部屋の押し入れの中に閉じ込められていた、日本人の少年と猫を見つけ、上司のアレックスに連絡する。
そこで拾ったノートの中には、アメリカ人男性の写真があった。
突然話し始めたエマの様子を見ると、何かがおかしい。
エマの視線の先には黒い何かがいて、それはカレンのことを睨んだ。
畳がある日本の一軒家に越してきた、ウィリアムズ一家。
その家に入った途端、母エマは様子がおかしくなった。
昼は寝てばかり、夜は家の中をうろうろするエマに、妻ジェニファーは頭を悩ませた。
ある日、ジェニファーは家の中で黒猫を見つける。
そしてジェニファーと夫マシューは、恐ろしい少年の霊に遭遇する。
映画『THE JUON/呪怨』のあらすじ【承】
アレックスは、息を引き取ったエマと、隣でショック状態になっていたカレンを見つける。
刑事の中川が事情を聞くが、マシューは会社を無断欠勤していて、エマについて連絡をする相手がいなかった。
担当のヨーコも連絡がつかないため、マシューの妹スーザンに連絡を取ることになる。
電話機が無いことに気付いた中川刑事は、2階の天井裏でマシューとジェニファー夫婦の遺体と人間の体の一部を発見する。
病院で目覚めたカレンは、中川刑事から話を聞かれる。
マシューがジェニファーを殺害後、自殺したと思われた今回の事件。
部下の五十嵐刑事は、中川刑事と3年前に事件のあった家が今回の家だと話し、何か知っているのではないかと尋ねる。
スーザンは、母エマの具合が気になり、兄のマシューに連絡を入れた。
その後、不気味な何かに襲われる。
慌てて自宅マンションに帰ると、マシューが訪ねてくる。
だがドアスコープ越しにいたはずのマシューは忽然と消えていた。
そしてスーザンは女の幽霊に連れ去られた。
映画『THE JUON/呪怨』のあらすじ【転】
ふさぎ込むようになったカレンは、ダグに相談する。
ウィリアムズ家が住んでいた家で、エマが死んだ時に何者かの気配を感じたカレン。
それは今も続いていた。
ケアセンターから自宅に帰ろうとしたアレックスは、ヨーコの姿を見かける。
ヨーコは血まみれで、顎がなくなっていた。
ウィリアムズ家が住んでいた家と、そこで出会った少年トシオのことをネットで調べたカレン。
その家では3年前に、夫のタケオが妻のカヤコと息子トシオを殺害していた。
そして同じ日、アメリカ人教授ピーター・カークが自殺していた。
ピーターの写真を見たカレンは、エマの家で見つけたノートに挟んであった写真の人物と同一人物だと気付く。
ピーターの妻アリスに話を聞きに行くカレン。
アリスはカヤコの存在を知らなかったが、ピーターとアリスの写真のすべてに、カヤコが写りこんでいた。
生前のピーターの元には、ピーターの授業をとっていたというサエキカヤコからの手紙が、何通も届いていた。
カヤコに覚えのないピーターは、本人の家に向かう。
そしてトシオに声をかけ、家に入っていった。
映画『THE JUON/呪怨』の結末・ラスト(ネタバレ)
カレンは中川刑事を訪ね、ピーターとのつながりを話す。
しかし中川刑事は、ピーターは自殺ではないと言い切る。
そしてあの家には、強い呪いが染みついていると話した。
その後、中川刑事は家を燃やそうとする。
しかし風呂場で溺れている子供を助けようとして、自分が殺されてしまった。
家に帰ったカレンは、アレックスとヨーコが死んだという内容のダグからの留守電を聞く。
そしてダグは呪われた家に向かっていた。
ダグを探して家に入るが、そこにいたのは死んだはずのピーター・カークだった。
ピーターには、カレンの姿が見えないようだった。
ピーターは、カヤコの日記を偶然見てしまう。
カヤコはピーターのストーカーだった。
そしてカヤコの遺体を偶然見つけ、逃げ帰った。
奇妙な物音を耳にしたカレンがドアを開けると、その部屋には首を括られたタケオの死体で遊ぶトシオの幽霊がいた。
ダグはカヤコに殺されてしまい、カレンは逃げられなくなった。
中川刑事が置いていった灯油を見つけ、それに火をつけたカレン。
家は燃えず、カレンも奇跡的に助かったがダグは死んだ。
映画『THE JUON/呪怨』の感想・評価・レビュー
清水崇監督の大ヒットホラー呪怨のハリウッドリメイク版。
清水監督が手掛けている為、日本版の流れをほぼそのまま受け継いでいる。(伽椰子、としおもそのまま登場する)
ジャパニーズホラーのじっとりした恐怖を日本版同様に体験出来るが、伽椰子がピーターという外国人のストーカーという部分に、妙なグローバルさを感じてしまう。(日本版では、普通に日本人へのストーカー)
お陰で生前の伽椰子はなかなかにアクティブというイメージがついてしまった。(男性 30代)
大人気ジャパンホラー映画のハリウッドリメイク。しかも、その監督が本家の清水崇というのは、日本人としてとても誇らしい。
舞台も日本であり、アメリカからの留学生が「あの家」に関わってしまう様を描いたストーリーだ。日本版に負けず劣らず、清水パワーが爆発し、見事に怖がらせてくれる。
過去話に関しては少し悲しくなってしまうが、さすがハリウッド。これでもかと振り切った映画になっている。
きっとアメリカの映画館は悲鳴で溢れていたとうかがえる。(男性 40代)
『呪怨』の清水崇監督が自らハリウッドリメイク版を撮った今作。ジャパニーズホラーならではの不気味でじめっとした感じとハリウッドらしい迫力がうまく融合していて日本版を見ている方は特に楽しめると思います。
呪われた家に住むことになった人たちに次々と襲いかかる不幸や不運、そして恐怖の連続に見ていてハラハラドキドキさせられました。ラストもスッキリできず、もどかしさが残るので今後もキャストを変えるなどして続いて欲しいなと感じました。(女性 30代)
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