この記事では、映画『君への誓い』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『君への誓い』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『君への誓い』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:マイケル・スーシー
キャスト:レイチェル・マクアダムス、チャニング・テイタム、サム・ニール、スコット・スピードマン etc
映画『君への誓い』の登場人物(キャスト)
- ペイジ・コリンズ(レイチェル・マクアダムス)
- 訳あって家族と疎遠。アーティストとして活躍し、スタジオ経営の夫を持つ。事故にあったことで夫のことはおろか最近の記憶を無くし、家族と仲の良かった昔の記憶しか無い。
- レオ・コリンズ(チャニング・テイタム)
- ペイジに一目惚れしそのまま結婚、現在はスタジオを経営している。事故で自分の記憶をなくした妻との生活を取り戻そうと必死に頑張る健気な性格の持ち主。ペイジの良き理解者である。
映画『君への誓い』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『君への誓い』のあらすじ【起】
ペイジはアーティストとして彫刻などを作っていた、それなりに人気もあり活躍中。
レオはペイジに薦められ、ミュージシャンのスタジオを運営している。
真冬の寒い夜のこと。
ペイジとレオ夫婦は映画館から出てきて車に乗った。
その日は、雪が降り積もっていて道も凍っている。
車に乗ったレオにキスをしようとシートベルトを外したペイジだったが、その瞬間後ろからスリップしてきたトラックにぶつかられペイジは車外に投げ出されてしまう。
病院に運ばれた2人。
先にレオが目を覚ました。
その後ペイジも無事に意識を取り戻すが、目の前に居る夫のことを忘れているようである。
彼女が覚えているのは昔の記憶ばかりで、ここ何年かの記憶はなくしてしまっているのだった。
あまりのショックに動揺するレオだったが、何とか思い出させようと奮闘し始める。
数週間が経ったある日、病室が勝手に移されていたペイジ。
不審に思ったレオが病室に行くと、そこには事故が起こる前まで彼女と音信不通だったペイジの両親が居た。
レオとは初対面である。
両親と疎遠になった当時の記憶を無くしてしまったペイジは喜ぶが、何故今まで疎遠になっていたのか、通っていたロースクールを辞めたのか見当が付かない。
今まで通り暮らそうと提案するレオに対し、ペイジは、今は見知らぬ男でしか無い彼と一緒に暮らすことなど出来そうに無かった。
何とか2人の生活を取り戻そうとしたレオは、事故の前に録音した彼女のメッセージを聞かせることにする。
その最後に「愛してる」と言う台詞が入っていることから、レオとの結婚は嘘では無いらしいと思ったペイジは、「実家に戻れ」という両親の提案を断り、レオと暮らしていた家に帰った。

映画『君への誓い』のあらすじ【承】
翌日、家から出て街を散策しているペイジは迷子になってしまい、携帯も自宅に忘れてしまったため母親に迎えに来てもらう事にする。
ペイジの両親は2人を夕食に招待し、浮かれているペイジを見てレオは仕方なく同伴することにした。
ペイジには昔ジェレミーという婚約者がいた。
学校はロースクールに通っていた。
そんな事実は覚えているのに一向にレオとの生活を思い出せないペイジに、ヤキモキし始めるレオ。
昔の友人や元婚約者に再会する様子にも、自分は入って行くことが出来なかった。
しかもペイジの妹のグェンの結婚が決まり、支度を手伝うため暫く実家で暮らすと言い出す始末。
自分の居場所をペイジの中に見いだす事が出来なくなっているレオは、仕事も手に着かず、生活が乱れてくる。
そして「記憶が戻らないなら、もう1度やり直せば良い」と改めてデートに誘った。
そこで初めて出会った駐車場や、デートしたカフェ、食べたものまで再現したレオに気持ちに惹かれ始めたペイジ。
その夜、レオの自宅でキスをした。
だがレオは仕事をないがしろにしているため、借金ばかりが膨らんでいた。
そんな様子をみかねたペイジの父親は、離婚を勧める。
最初は頑なに否定していたレオだったが、離婚に同意し彼女のアトリエも売却した。
映画『君への誓い』のあらすじ【転】
父親の権力でペイジは辞めた大学院に復学することにする。
何となく以前の生活を家族が取り戻そうとしている矢先、偶然スーパーで昔の親友に再会したペイジ。
実家に戻って来た時、級友の集まりにも彼女は何故かいなかった。
店で再会しても気まずそうに目をそらし、今までの関係性では無いらしいということは薄々気がついていたペイジ。
彼女と何故疎遠になっているのかも気になったため、ペイジは声をかける。
すると彼女はペイジが記憶障害だと知らずに、ペイジの父親と不倫したことを謝罪し始めた。
そう、彼女が家を出た理由はこれだったのだ。
自分の親友と父親が不倫し、それを知った母親は心を痛め精神的に不安定になった。
しかも行きたくも無いロースクールを父親が勝手に決めたのも苦痛だった。
ペイジは芸術系の道に進みたかったのである。
全てが明らかになったことでペイジはレオに会いに行く。
そこで一連の事情を知っていたのかレオに聞くと、彼は頷いた。
何度も本当の事を言おうと思ったが、ペイジを家族から無理矢理引き離すのでは無く愛情が欲しかった為、我慢したのだと言う。
映画『君への誓い』の結末・ラスト(ネタバレ)
復学したロースクールでもペイジは授業中にスケッチをする。
そして再び学校を辞めたいと父に申し出た。
家を出ることも決意する。
何度繰り返しても、結局は親の思うようにはいかないことを痛感した父は、娘とハグをし心を決める。
一方で元婚約者のジェレミーはペイジに未練があり、現在付き合っている彼女と別れたためよりを戻そうと言い寄ってきた。
しかしペイジはやはり彼の力なしで生きていこうと決めている。
半年後、ペイジはあのカフェの前にやってきた。
しかし店は休み。
そこに調度やってきたレオと再会し、この街に引っ越してきたこと、美術大学に復学したことなどを話す。
記憶が戻ったのかと驚くレオだったが、残念ながら戻ってはいないが手が覚えているのだと話した。
「今彼女がいないと友人から聞いた」と言う彼女もまた、現在は彼氏がいない。
新しい店で食事でもしようかと、2人は寄り添いながらカフェを後にした。
モデルになった夫婦はその後再婚し、2人の子供に恵まれたが妻は未だに記憶が戻っていないのだと言う。
映画『君への誓い』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
実話を元にしたストーリー。もし大切な人がいきなり記憶を無くしてしまったらどうしますか?テレビ番組でそういった再現ドラマを見ても、あまりイメージが湧かず他人事のように考えていましたが、今作で描かれるペイジとレオはとてもリアルで記憶を無くすとこういう事になるのかと理解できる部分もあり、とても感情移入できました。
記憶を無くすと大切な人との「幸せな記憶」が無くなってしまうだけでなく、忘れられないような「苦しい記憶」や「憎い記憶」まで全て消えてしまうのです。当然その時の感情も消えてしまうため、嫌っていた相手のことも普通の友達に見えてしまいます。そこがとても切なくて歯がゆい気持ちになりました。
この作品を見ると、もし自分の身に同じことが起こったら…と考えてしまうでしょう。(女性 30代)
夫婦で事故に遭い、記憶を失った奥さんを受け入れ、以前の暮らしを取り戻そうと奮闘する旦那さん。目を覚ましたら奥さんと他人になっていたなんて、受け入れるだけで相当ストレスだったと思います。あまりにも不幸な境遇、夫と距離を置こうとする妻、他人と認知されることに苦しむ夫、不運としか言えない現状で観ている側も辛くなります。結局記憶は戻らなかったものの皆前進出来て本当に良かったです。あと、レイチェル・マクアダムスがいちいち可愛いです(笑)(男性 20代)
最愛の人に忘れられてしまう悲しみが、胸に押し寄せました。忘れた側も勿論辛いでしょう。交通事故による記憶障害ですから、本人の記憶が戻るまで待つしかないようです。今作は実話に基づきます。エンドクレジットでは未だ記憶は戻らずと記載されており、複雑な思いです。記憶は人間にとって非常に重要なもので、人格や人生、人間関係にまで影響を及ぼすことを再認識しました。しかし思い出せないなら、また一からパートナーに恋をするというのも、悪くなさそうです。(女性 30代)
事故で妻が夫との記憶を失ってしまうという、切なすぎるスタートから涙が止まりませんでした。愛する人に愛された記憶がない、それでも彼女を愛し続ける夫の姿に胸が締めつけられました。記憶は戻らなくても、もう一度恋に落ちることができる…その希望に満ちた結末に救われた気持ちになりました。実話を基にしているからこそ、感動もひとしおです。(30代 女性)
実話ベースのラブストーリーということで観ましたが、想像以上に深くてリアルな感情描写に引き込まれました。妻が記憶をなくし、夫を「知らない人」として見る苦しさ。そして、夫が焦らず彼女の気持ちを尊重する姿勢には尊敬すら覚えます。ラスト、二人が再び恋に落ちるシーンは言葉にできないほど感動的でした。運命を信じたくなる映画です。(20代 男性)
「愛していた記憶がなくなっても、また愛せるか?」そんな問いかけに胸が締めつけられました。自分だったらどうするだろうと何度も考えてしまうリアルな設定と、淡々としていながらも深い感情の流れが素晴らしかったです。恋に落ちる過程をもう一度描いてくれる展開が、希望と優しさに溢れていて、本当に温かいラストでした。(40代 女性)
夫が一方的に尽くすだけの話かと思いきや、妻の視点にもしっかり寄り添っていて、どちらの苦しみも伝わってきました。家族の影響、元婚約者との関係、過去と現在の狭間で揺れるヒロインの複雑な心情も丁寧に描かれていたのが好印象です。ハッピーエンドとは言い難いけれど、「愛は育むもの」というメッセージに深く共感しました。(50代 男性)
観ている間、ずっと泣きっぱなしでした。記憶喪失というテーマはありふれているかもしれませんが、本作は静かで誠実な語り口がとても心に沁みました。夫が決して無理やり愛を押しつけるのではなく、彼女の人生を尊重しながら一歩ずつ歩み寄る姿が本当に優しくて…。ラストにかけて少しずつ笑顔が増えていくヒロインに希望を感じました。(20代 女性)
自分の存在を忘れられても、変わらず愛し続ける姿に心が震えました。夫が一度離れる選択をする場面には、彼女を大切に思うからこその苦悩がにじんでいて涙が止まりませんでした。結末では、また新たな始まりを迎える二人に拍手を送りたくなるような感動がありました。淡々としているけど、そこに込められた想いが強く胸に残ります。(40代 男性)
やり直しの恋愛ってこんなにも苦しくて、でもこんなにも美しいのかと感動しました。事故のあと、彼女が夫をまるで他人のように扱うのがつらくて仕方なかったけれど、それでも愛し抜く姿勢が誠実で切ない。劇的な展開は少ないけど、その分リアルで、実話がベースであることに納得。静かで力強いラブストーリーでした。(30代 女性)
映画『君への誓い』を見た人におすすめの映画5選
きみに読む物語(原題:The Notebook)
この映画を一言で表すと?
記憶を失ってもなお、変わらぬ愛に涙があふれる不朽のラブストーリー。
どんな話?
若き日の激しい恋を経験した男女。年月が経ち、彼女はアルツハイマーを患い彼を忘れてしまう。それでも彼は毎日彼女に“2人の物語”を読み聞かせる。過去と現在が交錯する中、2人がたどり着く感動の結末が待っています。
ここがおすすめ!
『君への誓い』同様、記憶を失った愛する人との絆を描いています。時間を超えて語られる愛の物語は、静かに、しかし確実に心に染み渡ります。美しい映像と深い感情描写が、涙を誘う名作です。
私の中のあなた(原題:My Sister’s Keeper)
この映画を一言で表すと?
家族、愛、そして“生きる選択”を巡る切なくも美しい物語。
どんな話?
白血病の姉のために遺伝子操作で生まれた妹が、自分の体を守るために両親を訴えるという衝撃の展開から始まる家族ドラマ。真実が明かされるにつれ、家族の絆とそれぞれの葛藤が浮き彫りになります。
ここがおすすめ!
ただの家族愛では終わらず、命と向き合う人々の想いが繊細に描かれます。『君への誓い』のように、愛する人のために“選ぶ”ことの尊さと切なさに触れたい方におすすめの感動作です。
アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜(原題:About Time)
この映画を一言で表すと?
何気ない“日常の愛”がこんなにもかけがえないと教えてくれる傑作。
どんな話?
タイムトラベルの能力を持つ青年が、愛する人との時間を何度もやり直しながら、人生と向き合っていく物語。恋愛だけでなく家族との関係、失って初めて気づくものの大切さが描かれます。
ここがおすすめ!
ラブストーリーにファンタジーを絶妙に織り交ぜた作品。『君への誓い』のように、「やり直したい」という思いに寄り添ってくれます。ユーモアと優しさに包まれた世界観も魅力的です。
世界一キライなあなたに(原題:Me Before You)
この映画を一言で表すと?
笑顔と涙が止まらない、最も切ない“恋の選択”の物語。
どんな話?
事故で半身不随となり人生を諦めかけていた青年と、彼の介護に雇われた明るく前向きな女性が、心を通わせていく感動のラブストーリー。恋が芽生える中、彼が選んだ結末とは…。
ここがおすすめ!
『君への誓い』と同様に、事故をきっかけに揺れる愛と人生の価値を問いかけます。愛するからこそできる“選択”が観る者に深い余韻を残します。主演2人の演技にも引き込まれる一本です。
サヨナライツカ(2010)
この映画を一言で表すと?
禁断の恋と運命の再会を描く、大人のための極上ラブロマンス。
どんな話?
1970年代のバンコクを舞台に、婚約者のいるエリート商社マンと奔放な女性との激しい恋。別れから25年、運命の再会を果たす2人が迎える結末とは…。時間と記憶が交錯する純愛物語です。
ここがおすすめ!
『君への誓い』が“再び恋に落ちる”話なら、本作は“時を超えても忘れられない恋”の物語。大人の恋愛だからこその切なさと濃密さがあり、観終わった後に心の奥に残る愛があります。
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