映画『ニューイヤーズ・イブ』の概要:大晦日のニューヨークを舞台に、恋愛や家族について悩む人々の姿を描いている群像劇。賞金目当てに出産を競い合う夫婦や、忘れられない女性がいる会社の社長、娘との関係に悩む母親など、8組の男女の視点で描かれている。
映画『ニューイヤーズ・イブ』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、コメディ
監督:ゲイリー・マーシャル
キャスト:ハル・ベリー、ジェシカ・ビール、ジョン・ボン・ジョヴィ、アビゲイル・ブレスリン etc
映画『ニューイヤーズ・イブ』の登場人物(キャスト)
- クレア・モーガン(ヒラリー・スワンク)
- タイムズスクエア協会の副会長。カウントダウンイベントの責任者。父と確執がある。
- コミンスキー(ヘクター・エリゾンド)
- 元電気技師。“ボール・ドロップの電球が1つ切れたらダメになるのは時代遅れだ”と発言したせいでクビになる。
- イングリッド(ミシェル・ファイファー)
- レコード会社に勤める社員。消極的な性格。新年の目標を立てるが、大晦日まで1つも達成できずにいた。そんな時、ポールと出会い、目標の達成に付き合ってもらうことを思いつく。
- ポール(ザック・エフロン)
- キムの弟。自転車便の配送人。楽しいことが大好きな明るい性格。
- グリフィン・バーン(セス・マイヤーズ)
- 妻のテスは現在妊娠中。新年最初の赤ちゃんに2万5000ドルの賞金が贈られることになっており、どちらが早く子供を産むか、シュワブ夫妻と競うことになる。
- ジェームズ・シュワブ(ティル・シュワイガー)
- マナー学校の経営者。妻のグレースとの間に2人の子供がいる。グレースは現在妊娠中。
- エイミー(ハル・ベリー)
- 看護師。軍人の夫がいる。1人でいるスタンを見捨てることなく付き添う、心優しい人物。
- スタン(ロバート・デ・ニーロ)
- 元カメラマン。クレアの父親。病気を患い入院しているが治療できる方法がなく、僅かな時間しか残されていない。
- サム(ジョシュ・デュアメル)
- レコード会社の社長。昨年の大晦日に出会った女性(キム)のことが忘れられずにいる。
- ジェンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)
- 人気歌手。昨年の大晦日に恋人であるローラに求婚していたが急に怖くなり、何も告げずにツアーに出て、ローラの元から逃げてしまう。ローラのことが忘れられず、よりを戻そうと奮闘する。
- ローラ(キャサリン・ハイグル)
- シェフ。レコード会社のパーティーの料理の提供を任される。だがそれは、ジェンセンがローラをシェフに使ってくれと、関係者に勧めていたからだった。
- キム(サラ・ジェシカ・パーカー)
- ミュージックホールの衣裳係。子離れができておらず、娘の勝手な行動を心配する。娘のことを考えて彼氏を作らずにいたが、逆に娘から恋人を作った方がいいと勧められる。
- ヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)
- キムの娘。15歳。好きな男の子と新年を祝うため、家出をする。
- ランディ(アシュトン・カッチャー)
- ポールの友人。漫画家。大学生の頃にフラれてから、“お祝い反対!”がポリシーになった。
- エリース(リア・ミシェル)
- バックコーラス歌手。大晦日の日に、ジェンセンのバックコーラスを行う仕事が入っている。
映画『ニューイヤーズ・イブ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ニューイヤーズ・イブ』のあらすじ【起】
大晦日のニューヨーク。タイムズスクエアには新年を祝うために昼間から多くの人が集まり、警察官達が警備のために集結していた。タイムズスクエア協会の副会長であるクレアはカウントダウンのイベントの責任者でもあり、ニュース用にコメントを求められる。クレアはイベントで行われる“ボール・ドロップ”について、世紀のイベントだとビッグプロジェクトであることを強調するが、カメラを気にしてインタビューアーから微妙な反応をされる。今回録っていたのは、ラジオ用のコメントだった。
グレースは出産間近の妊婦で、夫のジェームズと共に入院手続きに来ていた。その時、グレースは賞金が手に入ると、浮かれながらジェームズに話していた。新年最初の赤ちゃんに2万5000ドルの賞金が贈られることになっているのだ。ジェームズは税金と手数料を引けばほぼゼロになると賞金のことを気にしないように咎めるが、グレースは賞金を諦められずにいた。その話を傍で聞いていたバーン夫妻は、目の色を変えて賞金について調べ始めた。
ロリーとトリッシュは結婚式を行うが、費用削減のために参列者は友人のサム1人だけだった。サムはロリー達を祝福すると、会社のパーティーでスピーチを行う予定が入っているため、急いでオフィスへと戻った。
シェフのローラはパーティーの準備のために慌ただしく動き、部下達に指示を出していた。同僚達はそのパーティー会場に有名歌手のジェンセンがいることを知り興奮していたが、ローラは少しも嬉しそうではなかった。ジェンセンがローラの元にやって来て久しぶりだと挨拶するが、ローラはジェンセンの頬を叩いて去って行った。2人はかつて付き合っていたが、ローラを置いてジェンセンが出て行ってしまったのだ。
レコード会社に勤めるイングリッドは、年末にも関わらず上司のジョナサンに仕事を頼まれ出勤していた。イングリッドは憂鬱な気持ちになり、ボーナスと2週間の休暇を貰って気分転換に旅行に行こうとした。しかし、ジョナサンは2週間も休むことを許さず、1週間にしてくれと命令してきた。イングリッドが死にそうなほどだと言っても信じてくれず、無神経に珈琲を入れてくれと指示してきた。イングリッドはそのことに腹を立て、荷物を纏めて辞めることにした。
入院患者のスタンは自分の命が残りわずかしかないということを知っていた。担当医が看護婦に話しているのを聞いていたのだ。スタンは最後の願いとして担当医に、病院の屋上からボール・ドロップを見せてくれと頼んだ。しかし、屋上は立ち入り禁止のため、担当医はできないとスタンの願いを拒否した。話を聞いていた看護婦のエミリーは何とも言えない気持ちになる。スタンの命は、明日持つかどうかも分からない状態だった。
ランディは“お祝い反対!”がポリシーで、マンションの廊下に飾られていた新年の飾りつけも気に食わず、勝手に剥がして捨てることにした。飾りつけを纏めてエレベーターに乗り込むと、同じマンションに住むエリースもやって来て一緒に下まで降りることになった。しかし、途中でエレベーターが止まってしまう。大晦日のため管理人は不在で、携帯も圏外で通じなかった。ランディは特に予定がなかったため困らなかったが、エリースは仕事の予定が入っており、大声を出しながら助けを求めた。
映画『ニューイヤーズ・イブ』のあらすじ【承】
シュワブ夫妻は帝王切開をして欲しいと担当医のモリセット医師に頼むが、賞金目当ての出術はしないと断られてしまう。他の患者も賞金を半分渡すからと言って頼んできていたのだ。シュワブ夫妻はそれでも諦められず、7割渡すからとお願いした。だが、モリセット医師に怒った表情で咎められる。
15歳のヘイリーはずっと好きだった同級生のセスから、ボール・ドロップを見に行こうと誘われていた。母のキムに出かけていいか尋ねるが、そんな遅くに一人で外出させられないと怒られてしまう。しかし、ヘイリーは小さな子供でもないのにダメだと言われることが納得できず、諦めることができなかった。
サムは運転中に事故を起こしてしまい、身動きが取れなくなってしまう。レッカー車が来てくれるが、オフィスのあるニューヨークまでは行ってくれず、近くの修理工場も閉まっていてどうしようもない状況に追い込まれる。
イングリッドは自転車便の配送人であるポールを呼び出した。そして、レコード会社のVIPパーティのチケットをあげる代わりに、今年立てた“新年の目標”を一緒にクリアして欲しいと頼んだ。ポールはその提案を受け入れ、イングリッドに付き合うことにした。1つ目の“仕事を辞める”は達成していたが、他に“命を救う”という項目があった。ポールは物理的に無理だと顔を顰めるが、想像力を使って何とかしてくれと言われ、とりあえず行動することにした。
ジェンセンはローラの気持ちを取り戻すため、ローラの同僚のエヴァに助けを求めた。ジェンセンは昨年の大晦日にローラに求婚していたが、怖くなって逃げ出していた。エヴァはジェンセンの行動を激しく怒るが、話し合った方がいいと勧めた。しかし、ジェンセンが話そうにも、ローラが怒って話を聞いてくれないのだ。エヴァが他にアドバイスしようとしたとき、2人の話を近くで聞いていたローラがやって来た。ローラはとりあえずジェンセンの話を聞くことにした。しかし、よりを戻そうと言われても、ローラは仕事を頑張っていたため、全てを捨ててジェンセンについて行くことはできなかった。
キムは結局外出を許さず、ヘイリーは行けなくなったことをランディに告げた。ヘイリーは頭が固い母に、娘に固執するのは男がいないからだと非難した。キムはヘイリーと新年を祝いたいのだと告げるが、怒ったヘイリーは部屋に籠もってしまう。
サムはレッカー車を運転していた男の従兄である牧師に、ニューヨークまで送ってもらうことになった。牧師は代わりにガソリン代を要求するが、サムは喜んで全額出すことを約束した。しかし、牧師の家族が一緒のため、牧師が運転する車はバスのような大型車で、サムはガソリン代が足りるか心配になった。
映画『ニューイヤーズ・イブ』のあらすじ【転】
ヘイリーが家出をしてしまう。キムは慌てて後を追いかけ、電車に乗った娘の姿を見つける。ヘイリーの携帯に電話を掛けるが、留守番電話に繋がるだけだった。
ポールは“命を救う”項目をクリアするため、イングリッドをペットの里親を募集しているところに連れて行った。イングリッドは責任重大だと緊張しながらも、犬を飼うことを決める。ポールは犬を抱きしめ、イングリッドと共に目標をクリアしたことを喜んだ。
6時になり多くの観客が見守る中、ボール・ドロップのイベントのためにライトアップされた巨大なボールが、高く引き上げられていった。てっぺんまで引き上げた後11時59分までその状態を保つはずなのだが、機械の不具合でてっぺんまで行かずに途中で止まってしまう。クレアは至急直してくれと工事の関係者に頼んだ。
イングリッドの次の目標が5つの区画を回ることだったため、クイーンズ美術館でニューヨークのミニチュアを見ることになった。イングリッドがミニチュアの街並みを熱心に見ている間、ポールは友人のランディの留守番電話に、パーティーに一緒に行こうとメッセージを残した。その時、イングリッドのことを“イタイ女だけど可愛げがある”と話していたのだが、イングリッドはその言葉を聞いておりショックを受ける。怒ったイングリッドはポールにチケットを渡して去って行った。
テスはヨガを行い、陣痛が起きるように努力した。その甲斐あってか破水をしたため、急いで病院に行くことになった。しかし、タクシーはなかなかつかまらず、グリフィンが捕まえてきたのは自転車型のタクシーだった。
ランディ達はずっと閉じ込められていて時間があるため、お互いのことを話すことにした。ランディは漫画家で、大学時代に振られてから新年を祝うイベントが嫌いになっていた。エリースはバックコーラス歌手で、今夜の仕事で認められればジェンセンのツアーに呼ばれるのではないかと期待していた。
ボール・ドロップが止まったまま直らなかったため、電気技師のコミンスキーが呼ばれた。コミンスキーは配線がショートしたのだろうとすぐに原因を解明するが、直すには3500個もある電球の内の1つを探さなければならなかった。クレアは思わず“1つ切れたらダメになるのは時代遅れだ”と言ってしまう。コミンスキーはそれと同じことを言ってクビになっていた。コミンスキーは怒って帰ろうとするが、クレアに必死に頼まれ仕事を受けることにした。クレアは記者達にコメントを発表することになり、止まったボールになぞらえて、新年を迎える前に過ぎた年を振り返れというお告げではないかと話した。
サムは道中、忘れられない女性がいることを牧師の家族に相談した。その女性に仕事の話や自分の会社の株式上場の話などをしたのだが、その女性が望んだのは“心の話”だった。キスもして良い雰囲気だったのだが、トイレから出た後、女性はメモを残していなくなっていた。そのメモには“事情があるの。1年後も私を忘れられないなら、このガンビーナの店に大晦日の0時に会いに来て”と書かれていた。サムは女性と再会した後どうすればいいか分からず、店に行くことを決めかねていた。
キムはヘイリーを探していたが見つからず、弟のポールに助けを求めた。ポールはヘイリーなら大丈夫だと親離れするように説得しながらも、54丁目にいることを教えてあげた。その後、ポールはイングリッドに謝罪し、“新年の目標”をクリアし続けようと説得した。イングリッドは謝罪を受ける代わりに、バイクを運転させてもらった。2人ははしゃぎながら、ニューヨークの街を走り抜けた。
映画『ニューイヤーズ・イブ』の結末・ラスト(ネタバレ)
バーン夫妻が病院に着くと、シュワブ夫妻もやって来た。夫達は賞金目当てに入院手続きを急ぐが、母達は陣痛でそれどころではなく、お互い無事に産もうと健闘し合った。
ジェンセンはローラがステージを見てくれていることに気づき、必死に歌った。しかし、歌が終わる前に、ローラは姿を消してしまう。時を同じくして、エリースはジェンセンがステージで歌っているのと同じ曲を歌っていた。ランディは歌うエリースの姿に見惚れる。エリースはランディと新年を祝おうと、パーティーに行っている姿を想像しながら、ダンスを踊った。2人がキスをしようとしたとき、エレベーターが動き出した。ステージの終了までまだ時間があったため、エリースは会場に行くことにした。ランディはエリースを見送るが、エレベーターにエリースが荷物を忘れていることに気づく。
エイミーはスタンに付き添っていた。スタンはエイミーを誰かと間違え、家を出て行ったことを謝罪していた。その相手とボール・ドロップを一緒に見ようと約束していたのだ。
イングリッドは最後の目標を叶えるため、ポールにチケットを渡し感謝を伝えて去っていった。その近くでは、エリースの元にランディがゴムのブレスレットを持ってやって来ていた。エリースはわざわざ来てくれたことに感動する。だが、ランディの用事はそれだけではなく、エリースに新年の挨拶をした後キスをした。
コミンスキーが無事に故障していた電球を発見し、ボール・ドロップはてっぺんまで稼働した。クレアはそれを見届けた後、ある人に会いに行くため、復職をコミンスキーに告げ責任者に任命した。クレアが会いに行ったのは、父であるスタンだった。クレアは看護師に内緒でスタンを車椅子に乗せ、エレベーターへと乗り込んだ。そして屋上に行き、一緒にボール・ドロップを眺めた。エイミーは2人を見届けた後、ドレスに着替えてパソコンのモニター越しに軍人の夫と会話をした。エイミー達は会えないことを淋しく思いながらも、新年を祝った。
会社のパーティーでローラを使うよう関係者に勧めたのはジェンセンだった。パーティー終了後、ローラが1人で余ったチョコを食べていると、ジェンセンがやって来た。ジェンセンはローラと離れないために、ツアーを中止にしたことを話した。ローラはジェンセンの思いを受け、よりを戻すことを決める。
新年が明けたと同時に多くの人達がキスをした。ジェンセンもローラとキスをしていたため、舞台ではエリースが代わりに歌っていた。その姿はモニターで大きく映し出された。そして、ランディも会場でエリースの姿を見守った。ヘイリーはセスの元に向かっていたが、セスが他の女の子とキスをしているのを見てしまう。その時、ヘイリーを見つけたキムもちょうどその様子を見ており、泣くヘイリーを抱きしめてその場を後にした。
サムは会社のパーティーで無事にスピーチを終えるが、女性に言い寄られて複雑な気持ちを抱く。やはりガンビーナの店で会った女性が忘れられず、パーティーを抜け出した。しかし、ガンビーナの店は閉店していた。同じ時間、ポールはイングリッドの元に戻り、キスをしていた。イングリッドの最後の目標は、新年の0時にキスをすることだった。
ヘイリーは女友達にカフェに行こうと誘われる。キムは友人の母親がずっと尾行していることを知り、ヘイリーに遊びに行ってもいいと許可を出した。ヘイリーとキムは抱きしめ合って仲直りした。その後、ヘイリーはやって来たセスに、他の女の子とキスをしていたのを見たことを話した。だが、セスは無理矢理キスされただけだと弁明し、ヘイリーにキスをした。
クレアは車椅子に座り、父の荷物を眺めていた。その荷物の中には、父と幼い自分が一緒に写る写真が入っていた。クレアがそれを見ながら泣いていると、看護師から病院の新年に誘われる。それは、新生児室に行くことだった。クレアは赤ちゃんを見て心を癒される。バーン夫妻はシュワブ夫妻よりも早く赤ちゃんを産んでいたが、わざと遅い時間を告げ、賞金を譲ることにした。
サムが諦めて帰ろうとしていると、馬車から意中の女性であるキムが降りて来た。2人は再会を喜びキスをした後、一緒に馬車に座った。
映画『ニューイヤーズ・イブ』の感想・評価・レビュー
アメリカンならではのビッグイベントに、それぞれがハプニングに巻き込まれる内容であり、色々な事情や思いが組み込まれているため、展開が早く面白い作品だった。すべての内容が面白く胸に響いたが、特に印象深かったのが、新年初日に赤ちゃんを産むと賞金が貰えると知り、2組の夫婦が小競り合いをする場面だ。お腹を抱えるほど笑えたが、最後はお互いが思いやりをもち、和解するところは感動した。どの物語も感動し、考えさせられるシーンが盛りだくさん詰まった映画である。(女性 20代)
一見オムニバスっぽくいくつかのストーリーが平行して、最後にひとつのラストに繋がるこのような群像劇は、シーンの切り替わりが早く飽きずに最後まで駆け抜けるのがいいところである。ニューイヤーズイブのイベントに関わる人々の各々の人生の苦悩や恋模様はどれも引き込まれるものがあった。年齢も状況も違うキャラクターの誰かに強く感情移入するはずである。私はエリースとランディの物語が一番のお気に入り。ジョン・ボンジョヴィが出演しているのもポイントは高い。一つのことをやり遂げるために、裏でたくさんの人が動き、形にして成功に導いて行くのかもしれない。それは人生にも言えることで、周りに助けられ、バラバラのピースが一つになっていくというのは非常に面白い。(女性 30代)
テンポよくストーリーが展開していき、豪華俳優陣がスクリーンを彩る素晴らしい大晦日劇だ。特に、ザック・エフロンが演じるポールは人のために尽くそうとするとてもナイスなキャラクターで、個人的には作中で1番お気に入りの登場人物になった。
その年にやり残したことや大失敗してしまい、後悔または反省して過ごす大晦日を迎える人もいるだろう。そんな時は誰かに優しくしてみよう。イングリッドのように、その優しさで救われる人がいるかもしれない。そしてその優しさは、きっとあなたに返ってくるはずだ。(男性 20代)
ニューヨークを舞台にし、大晦日でのイベントや小さな奇跡が詰め込まれています。登場人物がとにかく多く、同時進行で話が進みます。全く絡みの無い物語もあるので、”そういえば、そういえば”とかなり忙しい構成になっています。人間関係が明らかになったり、道ですれ違ったり、話が交差する場面も多く飽きずに観れます。個人的には”今年の目標を達成する話”が好きでした。電話の内容を聞かれる下り以外は、目標をアイデアで達成していく展開が素敵でほっこりしました。(男性 20代)
様々な境遇の登場人物たちの物語がオムニバス形式で描かれていき、最後にはどこかで繋がっている、ラブ・アクチュアリーの大晦日版と言える作品。キャストも豪華で、映画好きなら見て損はないと思うが、31日の一夜の出来事を描いているのでしょうがないのだがもう少しキャラクター1人1人を深掘りして見たい気持ちもあった。年越しの瞬間の雰囲気も文化も過ごし方も日本とは違っていて見応えがあり、海外の生活を体験できるような楽しさがあった。(女性 20代)
年の瀬に見るべき映画を聞かれたら、年末のニューヨークを舞台に、様々な人々のストーリーが繰り広げられる、この映画しか見つかりません。そこには、若い愛も古い愛も、新たな生命の誕生も避けられない死も、新たな出会いも、今この瞬間にも様々な出来事が起きています。慌ただしい年の瀬にホッと一息つける映画を勧めるほうが良いのかと思ったのですが、一年が終わるからこそ、やり残したことがないか、成し遂げたいことはないか、今一度自分に問いてほしいのです。(女性 20代)
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