映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』の概要:普通の女子高生が、ヴァンパイアと禁断の恋に落ち、数奇な運命をたどっていく、人気シリーズの最終章。出産後に絶命した主人公ベラは、ヴァンパイアとなって生き返る。しかし、生まれてきた娘を巡り、ヴァンパイア王族との対立に巻き込まれていく。
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:ラブストーリー、ファンタジー、アドベンチャー
監督:ビル・コンドン
キャスト:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ビリー・バーク etc
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』の登場人物(キャスト)
- ベラ・カレン(クリステン・スチュワート)
- 父親のチャーリーと暮らしていたが、エドワードと結婚してカレン家に入る。エドワードとのハネムーン中に妊娠。急激に成長する胎児のために衰弱し、出産後に絶命する。しかしエドワードによって、ヴァンパイアとして転生する。同時にシールド(楯)の力を身につけ、その能力で仲間を守る。
- エドワード・カレン(ロバート・パティンソン)
- 17歳のときスペイン風邪で死にかかるが、カーライルの手でヴァンパイアとして生まれ変わる。100年後、高校で出会ったベラに惹かれるが、人間の血を欲するヴァンパイアと一緒にいてはベラが危険だと考え、いったん彼女から遠ざかる。しかし、ベラのことが忘れられず再び彼女の元に戻り、結婚する。人の心を読む能力がある。
- ジェイコブ・ブラック(テイラー・ロートナー)
- ベラの幼馴染みで、キラユーテ族の少年。狼族の子孫であり、巨大な狼に変身して、ベラを危険から守る。ベラが心惹かれたエドワードを憎んでいるが、ベラを守るためカーライル家の味方になる。ベラの娘レネズミが、狼族に伝わる「刻印」の相手、つまり運命の人とわかり、彼女を生涯守ることを誓う。
- チャーリー・スワン(ビリー・バーク)
- ベラの父親。地元フォークスの街の警官をしている。離婚したベラの母からベラを引き取り、男手一つで育ててきた。先住民族のキラユーテ族とも親しく、ジェイコブのことも小さい頃から知っている。ベラが人間でなくなった事実を知ることになるが、彼女が生きるために仕方ない選択だったと聞き、その事実を受け入れる。
- カーライル・カレン(ピーター・ファシネリ)
- エドワードの育ての親。エドワードよりさらに200年以上生きているヴァンパイアだが、表向きは外科医をしている。人間の血に反応しないよう訓練を積んでおり、「狩り」と称して動物の血を吸うことで生きている。自らの手で転生させてきたエズミやアリスたちと、家族のように暮らしている。
- エズミ・カレン(エリザベス・リーサー)
- カーライルの妻、エドワードやアリスたちの母親代わりを務めているが、元はカーライルによってヴァンパイアに転生した。愛情深く、常に家族のことを思い、義理の息子や娘のために、自分の命を投げ出す覚悟を持っている。
- エメット・カレン(ケラン・ラッツ)
- エドワードの義理の兄で、ロザリーのパートナー。カーライル家一の怪力の持ち主。そのパワーでしばしば家族の危機を救ってきたが、ヴァンパイアになったベラにアーム・レスリングで負けて呆然とする。
- ロザリー・ヘイル(ニッキー・リード)
- エドワードの義理の姉。ジャスパーの双子の兄弟で、エズミの姪ということになっているため、他の家族と姓が違う。初めはエドワードのパートナーになる予定だったが、エドワードにその気がなく、エメットのパートナーになる。そのためか、初めはベラを快く思っていなかったが、徐々に彼女を家族として受け入れていく。
- ジャスパー・ヘイル(ジャクソン・ラスボーン)
- エドワードの義理の兄で、アリスのパートナー。普段は寡黙であまり目立たないが、人の心を操る能力がある。元は南北戦争の南軍の兵士で、カーライルたちのように人間の血に対する欲望を抑えることがあまりできない。
- アリス・カレン(アシュリー・グリーン)
- エドワードの義理の姉で、ベラのことを最初から受け入れ、実の妹のように可愛がっている。未来に起きる出来事を心に思い描く能力があり、その能力を欲するアロから、しばしば仲間になるよう誘いを受ける。身体能力が高く、戦いの際も俊敏な動きで相手を倒す。
- アロ(マイケル・シーン)
- ヴァンパイアの王族、ヴォルトゥーリ一族のトップに君臨する存在で、「導師」の1人。相手の手に触れることで、その相手の過去や、考えていることなど、すべてを見通せる能力を持っている。特殊能力を持つヴァンパイアを護衛官として身近に置いており、エドワードやアリスのことも護衛官にしたいと狙っている。
- ジェーン(ダコタ・ファニング)
- ヴォルトゥーリ一族の護衛官の1人。可愛らしい少女のような容貌だが、性格は冷酷で、相手に苦痛を与える能力を持つ。ただし、ベラにはその能力は効かない。
- イリーナ(マギー・グレイス)
- カレン家と親戚のような付き合いをしているデナリ派のヴァンパイア。好意を寄せていたローランというヴァンパイアがベラを襲い、狼族に殺されたことから、ジェイコブたちの一族に恨みを持っている。レネズミを「不滅の子」と勘違いし、ヴォルトゥーリに告発したことから、ヴァンパイア一族同士の戦争の引き金を引いてしまう。
- レネズミ・カレン(マッケンジー・フォイ)
- ベラとエドワードの娘で、ジェイコブの刻印の相手。成長が非常に早く、生後数カ月で人間の少女並みに成長してしまい、ベラを心配させる。相手に触れることで、自分の持つイメージを伝達できる能力を持っている。「不滅の子」と勘違いされ、ヴォルトゥーリに命を狙われることになる。
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』のあらすじ【起】
エドワードとの間に授かった子供を出産した後、絶命したベラだったが、エドワードによって「転生」し、ヴァンパイアとして生まれ変わる。
ベラは早速、エドワードと狩りに出かける。人間の血を欲するヴァンパイアだが、カレン家では人を襲わず、動物の血をすすって渇きを抑える。ベラは、動物よりも素早く森を駆け抜け、1匹の鹿を狙おうとした。
しかし、人間がいないはずの森の奥深くで、1人の男性がロッククライミングをしていた。人間の存在に気付いたベラは、崖をよじ登ってその人間を襲おうとする。それを止めようとするエドワード。しかし、彼が止める前にベラは、自制して人間を襲うのをやめる。
ベラには、人間の血を渇望しても、それを抑える自制心が備わっていた。訓練を重ねて、ようやく人間を襲わないようになったカレン家のヴァンパイアたちにとって、それは驚きだった。そしてベラは、娘のレネズミと無事に再会する。
ジェイコブは、ためらいながらも、レネズミが自分の刻印の相手であることをベラに告げる。ベラは、まだ子供のレネズミに対してジェイコブがやましい心を抱いていると勘違いして、怒りをあらわにする。しかし、ジェイコブにやましい心はなく、レネズミを守るだけだという彼の言葉を、ベラは信じることにした。
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』のあらすじ【承】
ベラには渇きを自制できる力があることはわかったが、念のためレネズミが休むときにはエズミやロザリーが一緒に寝ることにした。
ベラとエドワードはカーライルたち家族から新しい家をプレゼントされる。夜はそこに2人きりで過ごすことになった。新居で愛し合うベラとエドワード。疲れも死も知らない2人は、果てしなく愛し合うことができる。翌朝、レネズミに会うためカーライルの家に戻った2人を、エメットが冷やかす。
父のチャーリーが何度も携帯に電話をかけてくる。チャーリーには、ベラがハネムーンで病気になり、治療をしていると伝えていた。カーライルは、チャーリーから一家の秘密が露見することを恐れ、ベラは死んだとチャーリーに伝えるよう説得する。
ジェイコブはベラの心中を察し、チャーリーの元を訪れる。そこで狼に変身し、ベラの身にも信じられないような変化が起きたことを告げる。幼い頃から知っているジェイコブが人狼だと知ったチャーリーはショックを受けるが、どんな姿であれ、ベラが生きていることに安堵する。そして、親子はカーライルの家で再会する。
粉雪の舞う日、ベラはジェイコブとレネズミを連れて森に出かける。雪に喜び、空を舞って雪を掌に乗せようとするレネズミ。それを遠くの崖の上から見ていたのは、イリーナだった。彼女はカーライルが「親族」と呼ぶデナリ派のヴァンパイアだが、狼族を憎んでいた。説得しようとするベラに背を向けて、イリーナは立ち去った。
イリーナはヴォルトゥーリの長、アロに、ベラが「不滅の子」を生んだと告発する。「不滅の子」とは、1人で村1つを滅ぼしてしまうほどの強力な力を持った子供で、ヴァンパイアに転生した時から成長しなくなる。かつて、その不滅の子をデナリ派のイリーナたちの母が創造したが、アロたちヴォルトゥーリ一族に母子ともども殺され、デナリ派も分裂した。
予知能力のあるアリスは、ヴォルトゥーリがカレン家を襲ってくると予見する。強力な力を持つ護衛官に守られたヴォルトゥーリと戦っても、勝ち目は薄い。そこでエドワードの提案で、レネズミが「不滅の子」ではないことを証明してもらう証人を集めることにした。
その後、アリスはジャスパーとともに姿を消す。アリスの残したメモには、雪が積もる前に、ヴォルトゥーリたちがやって来る前に、多くの証人を集めるよう、指示してあった。そのメモを書いた紙は、『ヴェニスの商人』の本表紙を破いたものだった。
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』のあらすじ【転】
カーライルたちの呼びかけに応じて、世界中からヴァンパイアの仲間が証人として集まってきた。水、土、風、火という四大元素を操るエジプトのベンジャミン、相手を幻想の世界に引き込むアマゾン派のザフリナと、その仲間のセナ、カーライルの独立戦争時代の友人ギャレットなど。
一族を滅ぼしたヴォルトゥーリに恨みを持つウラジミールとステファンも、東欧からやって来た。狼族を翻弄する俊敏さを持ち合わせる彼らは、証人としてではなく、あくまでもアロたちと戦うつもりだった。
そのほかにもカーライルの呼びかけに応じようとしたヴァンパイアがいたが、アロやその護衛官に殺された。
ベラは、万が一、ヴォルトゥーリと戦うことになったときに備えて、シールドの能力を磨き、自分だけでなく仲間も守れるように訓練を始めた。ある夜、ベラはアリスが残したメモ書きの意味を悟る。アリスがメモ書きに使った『ヴェニスの商人』の本には、「J・ジェンクス」という名前が残されていた。
ベラは、ジェンクスという人物に会うため、シアトルに向かった。アリスやジャスパーと20年以上の知り合いだというジェンクスは、ベラにジェイコブとレネズミの偽造パスポートを渡す。家族全員で国外に行くものと思っていたベラは困惑する。アリスの予知した未来に、レネズミは存在するが、自分とエドワードは存在しないのか?
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』の結末・ラスト(ネタバレ)
カレン家の家族とその仲間のヴァンパイア、そして、キラユーテ族の人狼たちは、雪原でアロが率いるヴォルトゥーリ一族と対峙する。カーライルは、レネズミは「不滅の子」ではないと主張し、話し合いによる解決を訴える。
アロはレネズミとの対面を望み、レネズミはその伝達能力で、アロに自分のイメージを伝えた。その力でアロは、レネズミが「不滅の子」ではないことを理解する。しかし、半分ヴァンパイアで半分は人間という不知の存在は、将来ヴァンパイアの世界に災いをもたらすと言いがかりをつけ、そこに集まったカーライルの仲間たちを戦いで一掃しようとする。
そこへ、姿を隠していたアリスとジャスパーが現れる。アリスは、自分が予知している未来の映像をアロに読み取らせ、戦いを止めようとした。しかし、その説得も、アロの野心を変えることができないとわかると、ベラにサインを送る。それは、ジェイコブを使ってレネズミをこの戦場から逃がすことだった。
レネズミが狼の姿のジェイコブの背にまたがって戦線を離脱したのを確認すると、アリスは突然、反転してアロを蹴り飛ばした。宙を舞うアロだったが、アリスの攻撃はアロに全く効かず、アリスは拉致され、連行されそうになる。それを止めようと走り寄るカーライル。しかしアロに阻止され、カーライルは首を胴体から引き裂かれ、絶命する。
カーライルの死を嚆矢に、両軍の全面戦争が始まった。ベラとエドワード、エメットらはヴォルトゥーリの護衛官たちを倒していくが、ジャスパーをはじめ、仲間のヴァンパイアと人狼たちも次々に命を落とす。
しかし、ベンジャミンが雪原を真っ二つに割り、ヴォルトゥーリの軍勢はその裂け目に次々と落下、形勢は逆転した。最強の護衛官、ジェーンも狼に顔を噛み砕かれる。そして、ベラとエドワードの2人は、死闘の末、ついにアロを倒す。首と胴体を裂かれ、炎に焼かれるアロの首。
実は、ここまでが、アリスがアロに見せた未来の映像だった。自分が死にゆく未来を見せつけられたアロは、仕方なくカレン家とその仲間への攻撃を諦める。
さらにアリスは、ブラジルからチクナ族の男性を1人、そこに連れてきていた。彼はレネズミと同じく、ヴァンパイアの父と人間の母の間に生まれた。年齢は150歳。7歳で完全な大人になり、その後は成長していないという。極めて成長の早いレネズミが、早死にしてしまうのではないかと心配していたベラの不安は一掃された。
軍勢を退却させるアロ。しかし、彼の心には、アリスのほかにベラの能力も手に入れたいという、新たな野望も芽生えていた。
危機は去り、アリスには、今まで見えなかったベラたち家族の幸せな未来が見えるようになっていた。
ベラは、エドワードと2人で、かつて愛を誓った花畑にいた。ベラは新たな能力を身につけていた。それは、自分の思いを相手にイメージで伝達する能力だった。その能力で、エドワードと出会った時から今まで、いかに彼を愛していたかを伝えるベラ。2人は改めて、永遠の愛を誓うのだった。
映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』の感想・評価・レビュー
トワイライトシリーズの集大成。アクション要素強めでハラハラしっぱなし、えーっうそ!!と思うシーンもあったけど、ほっとした…。激しい戦いはアリスの予知夢の中の話というオチは思いもよらずビックリした。レネズミ役のマッケンジー・フォイがめちゃめちゃ可愛く、他の作品での活躍も見てみたい‼ラミ・マレックが出演していたのもビックリ。ラストで2人のこれまでの軌跡が映し出されると大感動、ベラ、エドワードとカレン一家がこの先、平穏に暮らしていけるようにと願わずにいられない。(女性 30代)
シリーズの最終章、後編。ベラがヴァンパイに転生し、娘との再会と幸せを満喫していた矢先、一族の長ともいうべき組織に目をつけられ、娘に危機が訪れるという内容。
最終決戦ともいうべき、激しい戦闘シーンもあるが、実はそれら全てが未来を予知するアリスのヴィジョンだったという落ち。その他にもベラにこれまでにない特殊な能力があることが判明する。原作では特訓のシーンや世界中から集まった仲間達の詳細も描かれているが、映画では描き切れなかったのだろう。少しだけ残念な気がしたが、アロ一派の脅威は身の毛もよだつほどの登場シーンだったので満足。これまでの思い出を振り返るという感動的なラストシーンに涙が零れた。長かったなという感想に尽きる。(女性 40代)
遂に最終巻を迎えてしまった『トワイライト』シリーズですが、アリスの予知が現実だと思い込んでいた途中までは、このシリーズかま嫌いになりそうだったので、最終的には後味も良く、なんの引っかかりもないまま観終えることができて安堵といった感じです。今までにも胸キュン映画はたくさんありましたが、これを超える作品が出てきてしまったら、もう心臓が持たないと思うほど、最高の青春を味わえたと思います。(女性 20代)
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