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映画『運命の女(2002)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『運命の女(2002)』の概要:コニーは既婚者で、今度9歳になる子供がいた。だが、街で偶然出会ったポールという名の青年に惹かれ、逢瀬を重ねるようになる。そして、コニーは家族に対して後ろめたい思いを抱きながらも、ポールと一線を越えてしまう。

映画『運命の女』の作品情報

運命の女

製作年:2002年
上映時間:124分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:エイドリアン・ライン
キャスト:ダイアン・レイン、リチャード・ギア、オリヴィエ・マルティネス、エリック・パー・サリヴァン etc

映画『運命の女』の登場人物(キャスト)

コニー・サムナー(ダイアン・レイン)
エドワードとの間に8歳の子供(チャーリー)がいる。家族に対して何の不満もなく幸せな日々を送っていたが、街で偶然出会ったポールに心を奪われ、不倫関係に発展する。同世代の友人達が羨むほど美しい女性。
エドワード・サムナー(リチャード・ギア)
会社を経営している。結婚して11年経つが、妻のコニーのことを心から愛している。
ポール・マーテル(オリヴィエ・マルティネス)
フランス人。28歳。本の売買を行っている。既婚者だが、妻とは別居中。不倫関係でありながらコニーと外にデートに行くことも厭わず、周りの目を全く気にしていない。

映画『運命の女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『運命の女(2002)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『運命の女』のあらすじ【起】

コニーは夫のエドワードと息子のチャーリーが出掛けるのを見送った後、チャーリーの誕生日プレゼントを買いに街に出掛けた。買い物を終えた後店を出ると、まっすぐ歩けないほどの強風が吹いていた。コニーがタクシーを捕まえられずイライラしながら歩いていると、青年とぶつかって倒れてしまう。その青年はコニーが怪我をしているのに気づき、自宅に招いて手後をしようと申し出た。コニーは空車のタクシーが傍を通り過ぎて行くことに気づいたが、その青年について行くことにした。

その青年はポール・マーテルといい、28歳で本の売買の仕事を行っていた。コニーは手当をした後自宅に帰ろうとするが、出会った記念に1冊本をプレゼントしたいと呼び止められる。コニーが本を手に取ると、ポールは23ページを開いてくれと頼んだ。そこには「ワインを、それは青春があなたに与える永遠の命。今こそワインとバラと酔った友達の季節、この一瞬にすべてを、生の一瞬だから」と書かれていた。コニーはその言葉とポールの魅惑的な態度に、ドキドキしていた。

コニーがポールから貰った本を家で読んでいると、中から名刺が落ちてきた。コニーは電車に乗り、駅の公衆電話からポールに電話を掛けた。そして、お礼の品を送りたいので住所を教えて欲しいと申し出た。すると、ポールが珈琲を飲みに自宅に来ればいいと誘ってきたため、コニーは手に持っていた珈琲を公衆電話の上に置いて行くことを伝えた。電話を切ったコニーは、自分の行いに頭を抱えた。

コニーはポールの家に行き、珈琲を御馳走になる。ポールの家の机には、点字の本が広げられていた。コニーがその本に興味を持つと、ポールはコニーの手を取り、一緒に点字をなぞって本の内容を説明した。2人は点字を触った後も手を握り合っていたが、コニーは用事があるからと言って手をするりと解き、家を出て行った。ポールはそんなコニーを寂しそうに見送った。その後、コニーはエドワードに会いに行った。特に理由はないと言いながらプレゼントを渡すが、エドワードに対してどこか後ろめたい思いを抱えていた。

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映画『運命の女』のあらすじ【承】

コニーはポールに会いに行った。一線を越えることを怖がって一度家を出るが、コートを忘れたことに気づいて引き返した。すると、ポールに抱きしめられ、ベッドまで運ばれる。コニーはイケない関係に葛藤しながらも、ポールとの一線を越えてしまう。帰りの電車でコニーはそのことを思い出し、嬉しいような悲しいような複雑な表情をしながら涙した。

エドワードは友人と話した際、コニーが会いに行っていないことを知り密かに驚愕する。コニーはその友人に会いに行くと言っていたのだ。エドワードはなぜコニーが嘘を吐いたのか疑問を抱きながらも、本人に問い質すことはできなかった。その後、コニーはエドワードとチャーリーと幸せな日々を過ごしながら、ポールと逢瀬を重ねていた。コニーとポールは気付いていなかったが、2人がレストランでキスをしていたところを、エドワードの部下のビルに見られていた。

エドワードはコニーの体を求めるが、拒まれてしまう。衣服も今までより派手になり、コニーの不貞を疑う気持ちは増すばかりだった。昼間、エドワードはコニーが行っているはずのエステ店に電話を入れるが、予約が入っていなかった。その頃、コニーはポールの家に向かっていた。だが、途中で友人に捕まってしまい、カフェに行くことになる。コニーがそのことを電話でポールに伝えると、ポールがカフェにやって来た。コニーとポールはカフェのトイレで体を求め合った。友人の1人がカウンターに座るポールを見て、関係を持ちたいと漏らした。だが、もう1人の友人が、その考えを否定した。その友人はかつて不倫をして、悲惨な結果に終わったことがあったのだ。その話を聞いたコニーは、複雑な思いを抱く。

エドワードは競合会社への移籍を検討しているビルを、クビにすることにした。実は競合会社への話はビルの忠誠心を確認するため、エドワードが仕組んだことだった。ビルはただ競合会社から話を聞いただけのため納得ができずに抗議するが、エドワードは受け入れなかった。腹を立てたビルはエドワードに、「家庭を見直せ」という捨て台詞を残し去って行った。

映画『運命の女』のあらすじ【転】

エドワードは出張に行く間、知人のフランクにコニーを尾行してもらうことにした。そんなことなど知らないコニーは、ポールとの逢瀬を楽しんだ。その時、コニーはポールと一緒になって眠ってしまい、チャーリーを迎えに行くのが遅くなってしまう。コニーは自分が愚かに思え、悲しくなった。

雨の降る日、コニーはポールが女性の肩を抱きながら歩いているのを目撃してしまう。腹を立てたコニーはポールを追いかけ、非難した。ポールは友人だと弁明し、コニーを抱きしめた。コニーの怒りは収まらなかったが、ポールに丸め込まれ、体を求め合ってしまう。

エドワードはフランクから、コニーとポールが仲良く映画デートをしているときの写真を見せられる。エドワードはショックを受け、悩みながらもポールが暮らすアパートを訪れた。ポールはエドワードに聞かれるまま、コニーと偶然街で出会ったことや付き合っていることを話した。その時、エドワードは自分がコニーに贈ったスノードームのオルゴールが、ポールの部屋にあることに気づく。エドワードはそのことに、意識が朦朧とするほど強いショックを受ける。そして、無意識の内に手に持っていたスノードームで、ポールの頭を殴打してしまう。エドワードが意識を取り戻すと、ポールが遺体となって倒れていた。

エドワードは電話を前にして警察に通報するか悩むが、結局証拠を隠ぺいすることにした。部屋を掃除していると、コニーからの電話がポールの家の留守番電話に掛かってきた。コニーは家族への後ろめたさから、ポールに別れを告げる旨を話した。エドワードはそのことに衝撃を受けながらも、必死に手を動かした。そして、留守番電話のメッセージを消去し、ポールの遺体を絨毯に包んで外に出た。

映画『運命の女』の結末・ラスト(ネタバレ)

エドワードは自分の体を綺麗に洗うと、チャーリーが出演するお遊戯会を見るため、会場へと急いだ。演目は既に始まっており、コニーに手で呼ばれるまま、エドワードは席に着いた。コニーはチャーリーの姿を目で追いながら、笑顔で無意識の内にエドワードの手を握り締めていた。エドワードはそのことに喜びを感じた。

夜中、エドワードは家を抜け出し、ポールの遺体をゴミ処分場に捨てた。遺体の上にゴミを置いて隠した後、車を洗車して自分の体を洗った。その後、コニーが眠る姿を見ながらベッドに入るが、眠ることはできなかった。

ポールの家族が、ポールの捜索願を出した。ポールの家の机にコニーの名前と電話番号があったため、刑事が家を訪ねて来た。その時、コニーは刑事から、ポールは結婚しており別居中の身であることを教えられる。コニーはそのことに衝撃を受けながら、本を買うために連絡を取り合っていたと嘘を吐いた。刑事が帰った後、コニーはポールから貰った本をゴミ箱に捨てた。

ポールの遺体が発見されたため、刑事が再びコニー達の家を訪ねて来た。コニーは衝撃を受けながらも必死に平静を装い、受け答えをした。だが、傍にはエドワードの姿もあったため、不倫をしていたことは明かさなかった。刑事が帰った後、コニーは密かに涙を流した。エドワードはそんな妻の姿に気づいていた。

コニーがクリーニング店に行った際、エドワードの服から自分とポールが写っている写真を発見する。しかも、コニーがポールに贈ったスノードームが、家にあった。コニーはエドワードの行いに気づき、非難した。だが、エドワードから逆に、不倫をして家族を騙していたことを責められ、殺したかったのはポールではなく君だと詰られる。コニーはショックを受け、言葉を失くした。

コニーがスノードームの中を開けると、エドワードからの手紙が入っていた。そこには「美しい妻へ、君は僕の生きる糧」と書かれており、赤ちゃんのチャーリーを抱きしめながら写る家族3人の写真が入っていた。コニーは涙を流しながらポールと写る写真を燃やし、ポールと出会ったときにタクシーに乗らなかったことを悔やんだ。

コニーはエドワードに外国へ逃亡しようと話すが、大きな秘密を抱えていることに2人は疲れ切ってしまっていた。エドワードが車を止めた傍には、警察署が建っていた。エドワードは泣きじゃくるコニーを抱きしめた。

映画『運命の女』の感想・評価・レビュー

普通の幸せな夫婦、ある日妻のコニーは魅力的な青年と出会ってしまい不倫関係に陥ってしまう…。不倫ものサスペンス映画、ラストは誰も幸せになれない特に夫のエドワードは可哀想すぎる。しかし、コニーの刺激を求める気持ちに感情移入してしまい何とも複雑な気持ちになってしまう。妻のコニー役にダイアン・レイン、夫エドワードにリチャード・ギアが演じており大人の雰囲気漂う美男美女夫婦。オリヴィエ・マルティネスが演じる妻の不倫相手のポールは色気たっぷりで美男子で惹かれてしまうのは仕方がないわっと思ってしまう。エロティックでドキドキする雰囲気のある大人の映画。(女性 30代)


「背徳感」をものすごく感じられる作品です。不倫や浮気をテーマにした作品は女にイラついてしまうのを分かっていても見てしまうんです。不倫をする人が求めるのって「非日常」とか「今の相手に無いもの」ですよね。とにかくリアルじゃないんです。旦那さんの愛をしっかり感じているのに、ある些細なきっかけで道を踏み外してしまう。1度道を逸れてしまうと、正しい所に戻るのはなかなか難しいのだと感じました。
不倫や浮気は「映画」で見て、ああ映画でよかったなあと感じるのが1番いいなと思いました。(女性 30代)

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