この記事では、映画『僕の彼女はサイボーグ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『僕の彼女はサイボーグ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『僕の彼女はサイボーグ』の作品情報
上映時間:120分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー
監督:クァク・ジェヨン
キャスト:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、鈴之助 etc
映画『僕の彼女はサイボーグ』の登場人物(キャスト)
- ジロー(小出恵介)
- 誕生日に自分のためにプレゼントを買い、一人でスパゲティを食べることを習慣にしている冴えない大学生。おばあちゃんに育てられた。突然目の前に現れたサイボーグの彼女に恋をする。
- 彼女(綾瀬はるか)
- 未来のジローが自分を守るために作ったサイボーグ。力が強く動きが素早い。2008年のジローの前に現れ、ジローだけでなく多くの人々をその人並外れた能力で助ける。
映画『僕の彼女はサイボーグ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『僕の彼女はサイボーグ』のあらすじ【起】
2008年11月22日、冴えない男・ジローは、一年前の出来事を思い返している。
一年前の同じ日、ジローはデパートで自分のために誕生日プレゼントを買っている。女性服売り場では、全身タイツ姿の女が、売り物の服に着替えてそのまま歩き出す。ジローは彼女に見惚れていた。
ジローは、あばあちゃんに「誕生日に麺類を食べると長生きする」と言われたことを信じ、毎年同じ店でスパゲティを食べている。その日も一人でスパゲッティを食べていると、デパートにいた女がやって来た。彼女はジローと同じテーブルに座り、大量の料理を注文した。
少し離れた席では、学生たちが誕生日祝いをしている。彼らは歌を歌って誕生者の顔をケーキに押し付け、シャンパンをかけている。
彼女は注文したもの全てを平らげ、ジローの分の会計もすると言った。しかし、彼女はお金を支払わずに店から出て来た。ジローと彼女は人混みの中を一緒に逃げた。
彼女は去り際、自分がいなくなるまで目をつむってとジローに言った。そして、自分は100年後の未来から来たと言った。

映画『僕の彼女はサイボーグ』のあらすじ【承】
それから一年後、ジローは再び彼女に会える気がしていた。激しい稲妻と共に、道路の真ん中に彼女が現れた。
ジローはいつもの店でスパゲッティを食べている。店のバーカウンターでは、サラリーマン風の男がウイスキーを飲んでいる。花束とケーキを持ってやって来た彼女は、去年見た学生たちと同じように、顔をケーキに押し付けるなどしてジローの誕生日を祝った。
すると、ウイスキーを飲んでいた男が店内で銃を乱射し始めた。彼女は銃を持った男を窓の外に放り投げた。
彼女はジローの部屋にやって来た。彼女の目から光線が出て、老人のホログラムが現れた。その老人は、65年後のジローであった。本当であれば、あの時ジローは銃で撃たれ、全身不随の大怪我を負ったのだという。偶然ロトくじが大当たりしていたジローは、あの事件から自分を救うため、全財産をかけて彼女を作り上げた。時間が元の次元に戻ろうとしてこれから大きな災難が起きるが、彼女がジローを守ってくれるという。
そこから二人の同居生活が始まった。彼女は、ジローのペットでカメレオンのラウルを鍋にしてしまったが、二人の生活は順調に進んでいった。
映画『僕の彼女はサイボーグ』のあらすじ【転】
ある日彼女は、ジローの故郷へ行こうと言った。ジローの故郷は大地震でなくなってしまったというが、彼女はそれでもジローを連れ出した。
彼女の能力で、昔の街並みが再現されている。ジローはその光景をとても懐かしく思った。家の前にはおばあちゃんが立ち、子供頃のジローの帰りを待っている。ジローは、後々おばあちゃんが実は母親だったと知ったという。
ジローは体調を崩して入院していた。病室のテレビで、刃物を持った男が女子高に立てこもっているという中継が流れている。すると、彼女が女子高に現れ、犯人を窓から投げ落とした。ジローは病室に戻ってきた彼女を抱きしめた。
彼女に恋愛感情を抱き始めたジローは、彼女にキスをした。しかし、彼女は何も感じないという。ジローは、せめて彼女に「心を感じる」と言ってほしかった。
彼女を嫉妬させようと、ジローはクラブへ出かけた。ジローがクラブでナンパした女にキスをしようとすると、女はジローを殴った。その様子を見ていた彼女は、ジローを殴ったという理由で女を投げ飛ばした。帰り道、ジローは彼女にもうついて来るなと言った。そして、後ろ姿を見られたくないから目をつむれと彼女に言った。
映画『僕の彼女はサイボーグ』の結末・ラスト(ネタバレ)
彼女がいなくなり、ジローは寂しく思っていた。ある日、鍋になったはずのラウルが部屋にいた。ジローは辺りを見渡すが、彼女の姿はない。
すると、轟音と共に部屋が揺れ始め、ジローを助けに彼女が現れた。二人は避難しようとしたが、彼女ががれきの下敷きになってしまった。一方、ジローは地割れの間に落ちそうになっている。彼女はジローを助けるために必死にがれきから抜け出そうとし、体がちぎれてしまう。彼女は上半身だけでジローの元へ行き、彼を地上へ引っ張り上げた。彼女は、「あなたの心を感じる」と言い、ジローに早く逃げるよう言った。
ジローはそれから61年かけて、彼女を復元した。
2133年、博物館にいる女子学生が、自分にそっくりなロボットを見つける。それは、ジローの作った彼女であった。彼女にそっくりな女は、そのロボットをオークションで落札した。
彼女の記憶を自分の記憶にした女は、どうしてもジローに会いたくなり、2007年11月22日のジローに会いに行った。
大地震後、がれきの中から彼女を抱き上げ泣いているジローの元に、女は再び現れた。女は、ジローが生きている時間に戻り、彼とそこで生きると決めた。
映画『僕の彼女はサイボーグ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ロボットとは思えないくらいの完成度で、しかも綺麗な容姿がびっくりした。未来の自分が作った物と知ったときや、育ててきてくれたおばあちゃんが本当の母親だったと知ったときなど、ジローの気持ちが分かりやすく出ていた。徐々に彼女へ好意を抱いていくジローの想いや、嫉妬させようとクラブに行く姿も可愛らしくほっこりした。最後の、体がまっぷたつになってしまった彼女を直し、その姿にそっくりな学生が、再びジローに会いに行くシーンが感動した。(女性 20代)
綾瀬はるか主演のラブコメディー映画です。昔あった女性が再び目の前に現れるのですが、実は彼女は未来の自分が送り込んだサイボーグだというお話しです。内容的には絶対にありえないお話ですが、綾瀬はるかの演技には感服させられます。
ラブコメの割にはコメディ要素は少なかった気がしますが、最後は結局は結ばれる事がなかったのが残念です。(女性 30代)
サイボーグの彼女役・綾瀬はるかと、主人公の僕役・小村惠介のSF恋愛映画。僕を守るために未来の自分から送られてきた彼女は、かなりおてんばで。食いしん坊な場面も見られ、本当にロボットなのか疑わしい・・ほど笑いなしでは見られない。それほどコメディ要素が豊富なのである。しかし、しっかり切ないシーンも見せてくるからちゃんと恋愛映画なのだ。そして最後のシーンでまさか2007年に会っていたのはロボットではなかったという衝撃。
甘すぎずさわやかすぎず、それでも恋愛要素をしっかり取り入れているそんな印象。何度でも見返したい作品だった。(女性 20代)
心が暖かくなる素敵な作品である。ストーリーもわかりやすく、テンポも良い。登場人物の心情描写がうまいため、感情移入がしやすい。思わず映画に没入してしまった。考えさせられるような作品ではないため、気軽に観ることができる。
綾瀬はるかの魅力が今作最大の武器かもしれない。元々の可愛さはもちろんのことだが、ロボットを演じてここまで可愛いというのは誰にでも真似できることではない。彼女以外がこの役を演じるというのはあまり想像がつかない。それくらいにハマり役だった。(男性 20代)
最初はドタバタ系ラブコメかと思って観ていたけど、終盤の伏線回収と切なさに涙が止まらなかった。特に、未来の自分がサイボーグを作ったという展開には驚かされたし、それが「彼女」に心を持たせる流れがとても美しく感じました。綾瀬はるかさんの演技も素晴らしく、人間らしさと無機質さのバランスが絶妙。SFだけど、根っこは純粋なラブストーリーです。(20代 男性)
自分が一番感動したのは、彼女が最後に“感情”を持ち始める描写。感情がないはずのサイボーグが、じわじわと人間らしくなっていく様子に胸を打たれました。クライマックスでの地震シーンの迫力と、そこに込められた“守る”という意思には本当に感動。ちょっとファンタジーすぎる部分もあるけれど、それも含めてこの作品の魅力だと思います。(30代 女性)
『僕の彼女はサイボーグ』は、ラブストーリーというより「孤独な未来」と「温かい過去」の交差を描いた時間SFとして見応えありました。未来の自分が自分のためにサイボーグを送り、人生を救おうとする行為は、自己愛ではなく深い愛情のかたちなのかもしれません。淡々としているけど、後からじんわり心にしみてくる映画です。(40代 男性)
ラストの展開が衝撃的すぎて、観終わってもしばらく放心しました。未来の自分が彼女に似せたサイボーグを送り、彼女はその記憶と感情を“引き継ぐ”ことで愛を知る…。恋愛と時間をテーマにした作品は多いけど、ここまでロマンチックで切ない話は珍しい。綾瀬はるかさんが終始可愛くて、女性でも憧れる存在でした。(20代 女性)
途中までコメディっぽい展開なのに、ラストでいきなり感情をかき乱してくる不意打ち映画。特に“彼女”がもう戻ってこないとわかったときの主人公の表情が切なすぎる…。未来で目覚めた彼女が“記憶”によって愛を感じるという構成はうまくできていて、泣きながら「これは一種の輪廻だな」と思いました。(30代 男性)
過去と未来、記憶と存在のテーマが思った以上に深くて、しばらく余韻が抜けませんでした。最初はテンポも良くて笑えるシーンも多いけど、後半から一気に叙情的になるあたり、脚本の構成が見事です。あの切ないエンディングがあるからこそ、彼らの関係に永遠を感じました。ある意味“究極のすれ違いラブ”です。(40代 女性)
映画『僕の彼女はサイボーグ』を見た人におすすめの映画5選
アイ・アム・マザー
この映画を一言で表すと?
母と娘、そしてAIが織りなす極限の親子関係サスペンス!
どんな話?
人類が滅亡した未来、地下施設で“マザー”と呼ばれるロボットに育てられた少女。外の世界からやってきた女性の登場により、少女は自分の生い立ちと“母”の正体に疑問を抱き始める。親子愛とAI倫理が交錯するSF心理ドラマ。
ここがおすすめ!
『僕の彼女はサイボーグ』同様、“機械が人間らしさを学ぶ”テーマが核にありながら、よりスリリングでシリアス。母性の定義、記憶の継承といったテーマにも通じ、知的好奇心と感情を同時に刺激してくれます。
タイムトラベラー きのうから来た恋人(原題:The Time Traveler’s Wife)
この映画を一言で表すと?
“愛する人に会えない時間”が、こんなにも切なく愛しいなんて。
どんな話?
遺伝的な理由で自分の意志と関係なく時間を移動してしまう男と、彼を愛する女性の時空を超えた恋。時にすれ違い、時に再会しながら2人は運命に抗おうとする、時間×愛のファンタジーラブストーリー。
ここがおすすめ!
『僕の彼女はサイボーグ』と同様、“時間”という要素が切ない愛をより深く描き出します。出会いと別れを繰り返す儚さと、それでも変わらない想いに胸を打たれること間違いなし。
アバウト・タイム ~愛おしい時間について~
この映画を一言で表すと?
人生をやり直せる力を持っていても、本当に大切なのは「今」だった。
どんな話?
タイムトラベル能力を持つ青年が、運命の女性と出会い、自分の人生をより良くするために過去をやり直しながら「本当に大事なもの」に気づいていく感動のヒューマン・ラブストーリー。
ここがおすすめ!
過去を変えられる力よりも、“今を大切に生きること”の尊さを描いた本作は、『僕の彼女はサイボーグ』が持つ時間のテーマと強くリンク。笑って泣けて、観終わった後に誰かを抱きしめたくなる作品です。
アンドリューNDR114
この映画を一言で表すと?
ロボットが“人間になりたい”と願った、200年の愛と成長の物語。
どんな話?
家庭用ロボットとして購入されたアンドリューは、年月とともに自我と感情を育てていき、“人間になる”ことを目指して旅立つ。命、愛、存在とは何かを問う壮大なSFヒューマンドラマ。
ここがおすすめ!
サイボーグやロボットが人間とどう向き合うかを描いたテーマは『僕の彼女はサイボーグ』と共通。人間らしさとは何か、愛とは何かを、温かくも哲学的に問いかける良作です。
イン・ユア・アイズ(原題:In Your Eyes)
この映画を一言で表すと?
出会ったことがないのに、心は繋がっていた――遠距離超感覚ラブストーリー!
どんな話?
物理的な距離を超えて、心と感覚が繋がってしまった男女。会ったこともないのにお互いの感情が伝わる2人は、やがて強い絆で結ばれていく。超自然的要素を絡めた純愛ストーリー。
ここがおすすめ!
“目に見えない繋がり”や“記憶にない愛”といったテーマは『僕の彼女はサイボーグ』にも通じる。シンプルだけど心に深く染み入るラブストーリーで、静かな感動を味わいたい人におすすめです。
みんなの感想・レビュー
こんな人におすすめ→「一味違った恋愛映画が観たい」「理想の彼女が欲しい」
一目惚れした女性にそっくりなサイボーグが主人公ジローとの日常を繰り広げるドタバタラブストーリー。
見どころは彼女がサイボーグである為いくら恋愛感情を持っても相手には伝わらないこと…
見ていてどこかもどかしさで心苦しくなってしまうほど感情移入している自分がいました。
日常ではありえないサイボーグとの共同生活の中にギャグ要素も含まれている為「コテコテな恋愛映画はちょっと…」と苦手意識を持たれる方は是非1度見ていただきたい作品です。