2017年より開始されている『曇天に笑う』劇場3部作の、堂々たるシリーズ最終章にあたる今作。ラストとなる今作では、激しい戦いだけでなくそれぞれが明日に向かって歩き出す成長が描かれる。
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の作品情報
- タイトル
- 曇天に笑う外伝 桜華、天望の架橋
- 原題
- なし
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2018年9月1日(土)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アニメ
アクション - 監督
- 若野哲也
- 脚本
- 梅原英司
- 製作
- 曇天に笑う外伝製作委員会
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 中村悠一
梶裕貴
代永翼
鳥海浩輔
安元洋貴
大原さやか
藤原祐規
藤原貴弘 - 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹メディア事業部
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の作品概要
2013年、3年間に渡る連載の末、惜しまれつつも最終話を迎えた『曇天に笑う』。2018年に福士蒼汰による実写映画化がされたばかりの大人気作。しかし、快進撃はそれだけでは留まらない。そんな『曇天に笑う』の前日譚および後日譚を描いた、同作者により2013年から連載されている『曇天に笑う 外伝』がアニメ映画化されることで大きな話題を呼んだ。全3部作で上映されることとなった今回のシリーズ。今作はその締めくくりである第3作目にあたる。
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の予告動画
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の登場人物(キャスト)
- 曇天火(中村悠一)
- 曇三兄弟の長男で、曇家当主。圧倒的な体術を誇るが、過去に受けた傷のため「大蛇細胞」に身体が侵されつつある。
- 曇空丸(梶裕貴)
- 天火の弟で、曇家次男。比較的常識人で、常に周りに振り回されている。カリスマ性に満ちた兄に憧れている。
- 曇宙太郎(代永翼)
- 曇三兄弟の末っ子。天火によく懐いており、彼のためならどんなことでもやり遂げる。まだ幼いが行動力がある。
- 安倍蒼世(鳥海浩輔)
- 右大臣直属部隊「犲」の隊長。犲に所属していた時代の天火の相棒。
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』のあらすじ(ネタバレなし)
天火や弟達、そして、犲の活躍により大蛇が滅び、再び世に平和が訪れた頃。大津から姿を消した兄、天火に代わり曇家を継ぐこととなった弟の空丸、宙太郎。二人はその地位に就くことで、今まで兄が一身に背負ってきた苦労を知ると同時に、兄の偉大さを改めて感じさせられていた。必死に鍛錬を積む二人。しかし、ある時そんな二人の前に突如襲撃者が現れる。その男は類稀なる体術と身のこなしで二人を翻弄する。そして、その動きはどこか兄の天火を彷彿とさせるのだった。さらに、空丸はその襲撃者の身体に、かつて天火の身体に刻まれていたものと同じ、大蛇の鱗を見つけるのだった。その襲撃者の正体とは。過去と未来が交差しながら、新たな真実が明らかになる。
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の感想・評価
色褪せることない、曇天火のカリスマ性
曇天火、それは本編である『曇天に笑う』において他とは比べ物にならないほどの人気を誇ったキャラクターである。本編では勿論曇天火が主人公だったが、今作の主人公は、曇天火の弟達と本映画のゲストキャラクター。しかし、やはりそれでも彼らが憧れる絶対的な兄、曇天火の存在は大きい。本編では最愛の弟、そして、仲間を守るため、自らの命を削りながら一人戦場に立ち続けた天火。そんな彼の圧倒的なカリスマ性、人間としての器の大きさを、登場人物達は様々な経験をしていきながら再実感していく。それだけ、『曇天に笑う』の中で天火は必要不可欠な人物だったのだ。だからこそ、天火ファンも天火の出番が少ない、と嘆くことはない。むしろ天火に惚れ直すこと間違いなしの今作。あなたの好きな天火の姿が、必ずそこにある。
絶対にヒットする!色んなタイプの美男子たち
『曇天に笑う』に登場する主要キャラクターは、ほとんど男ばかり。主人公である天火は頼り甲斐のあるみんなの兄貴分、そんな天火のライバルである安倍蒼世はどこか影のある一見クールなキャラ、曇兄弟の次男、空丸は兄に対する憧れと反発が入り混じりながら苦悩する、思春期真っ盛りの若さを兼ね備え、三男宙太郎は兄への好意を前面に押し出す、純粋な末っ子らしい可愛らしさを持つ。そんな、それぞれが全く違う魅力を持つ男性キャラクターが他にも多数出演している。これだけ魅力的なキャラクターが揃っていれば、女性ファンが多くつくことにも納得である。どんな趣味嗜好をしていても、必ず一人は好きなキャラクターができること請け合い。あなたの推しキャラは誰だ。
衣装も舞台も素敵!憧れる明治の世界
漫画において、明治時代や大正時代は非常に物語の舞台とされやすい。まだ人々が日常的に着物を身につけており、街並みも現代と異なりどこか趣のあるこの時代。今では体験することない、古き良き日本に現代人は憧れているのではないだろうか。勿論、天火を含め主要キャラクターの殆どは和服を着用している。その着物も各キャラクターの個性がよく出ており、作者のこだわりを感じる。また、大蛇というこの世ならざるものの登場に関しても、人と妖怪の距離が今よりも近かったと言われる昔の時代だからこそ素直に受け入れられる。今は失われた魅力を持つかつての日本で、侍達がその鍛え上げられた剣を振るう。テンション上がること間違いなしの一本。
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の公開前に見ておきたい映画
曇天に笑う
『曇天に笑う外伝 桜華、天望の架橋』を含めたアニメーション劇場版シリーズとは異なり、今作は『曇天に笑う』から派生した劇場版プロジェクトの中で唯一の実写である。また、前日譚および後日譚である3部作とは違い、今作は本編に沿っている。時折オリジナルキャラクターなど新しい要素を取り入れながらも、比較的原作に忠実であるため、原作ファンもそれほど抵抗なく楽しめるのではないだろうか。主役を務めるのは『BLEACH』など近年コミック原作の実写映画に多数出演する福士蒼汰。笑顔のイメージが強い福士蒼汰は、どんな時でも仲間を守るため笑みを浮かべている天火によくあっているのではないだろうか。迫力ある戦い、そして、大蛇の細胞などのフィクション要素をどのように再現したのか要チェック。
詳細 曇天に笑う
曇天に笑う〈外伝〉 ~決別、犲の誓い~
現在上映中の劇場版アニメーション3部作の第一弾にあたる記念すべき一本。ストーリーは主に、本編である『曇天に笑う』の前日譚にあたる。ある時代、岩倉具視の命でとある部隊が結成された。その舞台の名は「犲」。犲は、300年に一度この世に復活し災いを巻き散らすとされる魔物、大蛇を討伐するために活動を始める。その犲のメンバーの一人として、後の曇家当主となる曇天火も選抜されたのである。仲間と厳しい戦場を駆け抜けた天火。しかし、ある出来事をきっかけに天火は犲を離れ、自分の道を歩み出すこととなる。そんな天火の行動の裏に隠された彼の想いが明らかになるのが今作。仲間と家族を何よりも大切にした天火の熱い思いに心打たれること必至。
詳細 曇天に笑う〈外伝〉 ~決別、犲の誓い~
曇天に笑う 宿命 双頭の風魔
『曇天に笑う』本編の前日譚および後日譚を描いた劇場版アニメーションシリーズの第2弾。前作では犲に所属し、そして、一人で運命に向かって歩き出した天火の過去が描かれたが、今作の主人公は天火ではなく金城白子。金城白子とは天火の親友であり、曇家に居候している掴みどころのない人物。彼は10年前行き倒れているところを天火に救われた経緯があるのだが、今作ではなぜ金城白子がその場で倒れていたかまでを描いた物語。実は彼は、かつて犲に在籍し大蛇の復活を阻止しようとした天火とは真逆に、大蛇の復活を宿命とする風魔一族に生を受けた。その後双子の弟と共に厳しい訓練を受けてきた金城白子。そんな彼の、血に塗れた、だが美しい過去に迫った一本。
詳細 曇天に笑う 宿命 双頭の風魔
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』の評判・口コミ・レビュー
#曇天の輪を広げよう
昨日見てきました!
未だに感想まとまっとらんけど、あのEDはなんなんだ、、泣くやん、、あそこでもう完全に涙腺崩壊したよ( ´^o^` )もう何回も見に行きたい
これで完結なのは悲しいけど、これからもずっと曇天に笑う大好きです😆💕 pic.twitter.com/AXj7ycuj6N— ʚほのかɞ (@Hononon_GRND) 2018年9月2日
曇天に笑う 外伝
感想!
にしきときーこの会話が新鮮でよかった✨
とにかくにしきが可愛いすぎた😂💕
空丸いつのまにそんなでかくなったんだ😭
楽鳥(しもんぬ)出番多くてよかったね😂
劇場で観るべきおすすめ映画です!✨#曇天の輪を広げよう #梶裕貴#代永翼#下野紘#能登麻美子— てら4ぃ (@t_r_41220) 2018年9月1日
《感想メモ》
曇天に笑う 外伝
~桜華、天望の架橋~
初日舞台挨拶
*鑑賞1回目
*アクションシーンかっこいい
*師弟対決
*錦めっちゃ可愛い
*あげはステキ
*空丸宙太郎楽鳥が目の前にいた
*ハイトーン担当はエンジンかけて暖めるの大変w#曇天に笑う#曇天外伝 pic.twitter.com/n2qkIvGwje— うみんちゅ@シャニライ満喫中 (@uminchu_bk) 2018年9月1日
映画『曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋』のまとめ
通常語られる機会の少ない、本編完結後のキャラクター達のその後。登場人物達が幸せになったことを祈り、後日譚を二次創作するファンも少なくない。そんな状況の中、ここまでしっかりと後日譚を公式が描いてくれるということは贅沢の一言。尺やストーリーの展開上、本編で描くことができなかった内容も少なからずあるだろう。そんな内容もふんだんに盛り込んでくれている、ファンにとってはご褒美としか言いようがない盛り沢山の豪華作品。
みんなの感想・レビュー