女子大生のルーシーは家族に会うため、地下鉄を利用しニューヨーク州ブッシュウィックに向かった。だが、駅に着くと、そこには誰もいなかった。ルーシーが地上に出ると、街は戦場と化していた。
映画『ブッシュウィック 武装都市』の作品情報
- タイトル
- ブッシュウィック 武装都市
- 原題
- Bushwick
- 製作年
- 2017年
- 日本公開日
- 2018年8月11日(土)
- 上映時間
- 94分
- ジャンル
- アクション
- 監督
- カリー・マーニオン
ジョナサン・ミロ - 脚本
- ニック・ダミチ
- 製作
- ネイト・ボロティン
- 製作総指揮
- ニック・スパイサー
トッド・ブラウン
カリー・マーニオン
ジョナサン・ミロ
デビッド・バウティスタ
ジョナサン・マイスナー - キャスト
- デビッド・バウティスタ
ブリタニー・スノウ
ジェレミー・ハリス
アルトゥーロ・カストロ - 製作国
- アメリカ
- 配給
- 松竹メディア事業部
映画『ブッシュウィック 武装都市』の作品概要
ニューヨーク州ブッシュウィックの街が、突如として謎の軍隊に侵略された様子を描いている。長回しの手法により僅か10カットで撮影が行われ、緊迫した戦いをよりリアルに表現している。主役の謎の男を演じたのは、プロレスラーとしても活躍していたデビッド・バウティスタ。そして、戦いに巻き込まれる女子大生を演じたのは、『ピッチ・パーフェクト』(12)に出演したことで一躍有名になったブリタニー・スノウである。アクションシーンの他、軍隊はなぜ街を侵略したのか、謎の男とはいったい何者なのか、気になる要素が盛りだくさんの映画になっている。
映画『ブッシュウィック 武装都市』の予告動画
映画『ブッシュウィック 武装都市』の登場人物(キャスト)
- スチュープ(デビッド・バウティスタ)
- ニューヨーク州ブッシュウィックの街にいた謎の男。体格は良く、戦闘能力に長けている。
- ルーシー(ブリタニー・スノウ)
- ごく普通の女子大院生。家族に会うため、ニューヨーク州ブッシュウィックの街に向かう。
映画『ブッシュウィック 武装都市』のあらすじ(ネタバレなし)
女子大生のルーシーは家族に会うため、地下鉄を利用しニューヨーク州ブッシュウィックに向かった。だが、駅に着くと、そこには誰もいなかった。皆どこに行ったのか疑問を抱きながら歩いていると、突然火に包まれた人が現れ、目の前を叫びながら横切って行った。ルーシーは駅にいては危険だと思い、地上に出ることにした。
ルーシーが地上に出ると、そこは戦場だった。弾丸や砲弾が飛び交い、ルーシーは助けを求めながら街の中を逃げ惑った。すると、スチュープという名の謎の男に出会う。ルーシーはなぜ兵士が住民を殺しているのかスチュープに尋ねた。スチュープは謎の軍隊が街を侵略していることを教えた。誰が何のために攻撃を行っているのか分からないまま、ルーシーはスチュープと共に戦うことになる。
映画『ブッシュウィック 武装都市』の感想・評価
10カットで描いた緊迫の戦い
本作品は長回しを利用し、わずか10カットのみで撮影を行っている。長回しとは文字通りカットをせずに、長時間カメラを回して撮影を行う方法である。長回しの効果とは、緊張感や映像の臨場感が生まれやすいことである。セバスチャン・スキッパー監督の『ヴィクトリア』(15)は全編140分ワンカットで作られており、長回しを効果的に利用した作品と言える。
本作品もその長回しが効果的に使われている。街が戦場になり、今まで戦いとは無縁だった女子大生が戦うことになる。言葉で聞いただけでもこの女子大生の緊張している気持ちを理解することができる。だが、長回しを使ったことで撮影するときにリアルな緊張感が生まれ、視覚的に女子大生の切迫した状況を理解できるようにしている。手に汗握る作品とはまさにこの作品にふさわしい言葉だと思う。
謎の男
女子大生が戦場化した街で出会うのは、正体不明の謎の男である。何者なのか予告編では明らかにされていないが、危機に瀕した女子大生の手助けをすることから物語のキーマンであることは間違いない。
この体が屈強な謎の男を演じたのは、アメリカでプロレスラーとして活躍していたデビッド・バウティスタである。筋骨隆々な体をしているのも納得な経歴である。デビッドは2009年頃から俳優として活躍しており、『ライジング・サン 〜裏切りの代償〜』(11)で初主演を務めている。プロレスラーだけではなく、俳優としても確かな実績を積み重ねてきた人物である。謎の男の正体に注目しながら、デビッドの身体を生かした戦闘シーンにも注目して欲しい。
カリー・マーニオン&ジョナサン・ミロ
本作品で監督を務めたカリー・マーニオン&ジョナサン・ミロは、イライジャ・ウッド主演の『ゾンビスクール!』(14)でもタッグを組んでいる。『ゾンビスクール!』は小学校を舞台に、ゾンビ化した子供達と教師達の死闘が描かれたコメディ映画となっている。
本作品ではコメディ要素が一切ない、シリアスな展開となっている。女子大生の平凡な日常が突如として崩壊し、生き残れるかどうかも分からないハラハラドキドキした物語が楽しめる。『ゾンビスクール!』でもアクションが面白かったという声もあるため、本作品でも謎の兵隊達と繰り広げるアクション部分には要注目である。だがそれだけではなく、戦闘機や爆弾を利用した戦いもあるため、迫力はさらに増していること間違いない。
映画『ブッシュウィック 武装都市』の公開前に見ておきたい映画
ライジング・サン 〜裏切りの代償〜
デビッド・バウティスタ初主演作品のクライムサスペンス映画。デビッドはレイという名の、刑務所から出所したばかりの警察官を熱演している。また、個性派俳優として数々の映画に出演しているダニー・トレホが、マフィアのボス役として出演している。
レイは昔警察官だった。それが今では落ちぶれ、風俗店の警備として働いて生計を立てている状態だった。ある日、レイは店の近くの道路で吐いている酔っ払いを見つけ、声を掛けた。すると、突然銃を突きつけられ脅されてしまう。そのまま男は店内に入り、仲間と共に人々を撃ちながら強盗を行った。レイは元同僚の力を借りながら、逃走した強盗犯を追うことになった。しかし、強盗犯達は遺体となって発見される。レイは警察から強盗犯の仲間だと疑われ、追われることになった。
詳細 ライジング・サン 〜裏切りの代償〜
ゾンビスクール!
カリー・マーニオン&ジョナサン・ミロ監督作品。驚きながらも大笑いできる、今までになかった異色のコメディゾンビ映画。脚本を務めたのは、リー・ワネルとイアン・ブレナン。リー・ワネルは有名なサイコスリラー映画、『ソウ』シリーズの脚本を担当した人物である。
小学校では1時間目から4時間目まで、ごく普通に授業が行われた。しかし、給食の時間に異変が起きる。子供達は用意された食事を食べ、チキンナゲットを美味しそうに頬張った。そのチキンナゲットを食べた子供達は、ゾンビに変わってしまう。子供達は教師を食べようと襲い掛かって来た。教師達は子供達を教育するため、立ち上がって戦った。イカレタ教師VSゾンビになった子供達の戦いが今始まる。
詳細 ゾンビスクール!
ロード・オブ・ウォー
異色のサスペンス×アクション映画。「死の商人」と呼ばれる、兵器を売買して利益を得る人物にスポットを当てて描かれた作品。実際、複数人の「死の商人」にインタビューを行い、それを元に脚本が作られている。主人公のユーリ・オルロフを演じたのは、日本でも高い人気を誇るニコラス・ケイジである。
今、世界には5億5千万丁の銃がある。簡単に計算すれば、12人に1人は銃を持っていることになる。ユーリ・オルロフが目指すのは、「1人1丁」銃を持っている世界だった。ユーリはあらゆる軍に営業して注文を取り、偏見なき「死の商人」になった。違法なことはしておらず、合法的に金を稼いでいるため悪いことをしている気はなかった。しかし、ユーリが武器を売買するせいで戦争が長引き、多くの死傷者が出ていた。
詳細 ロード・オブ・ウォー
映画『ブッシュウィック 武装都市』の評判・口コミ・レビュー
全国民がバーサーカー化してオーウェン・ウィルソン一家を殺しにかかってくる『クーデター』が好きな人は、今週から公開された『ブッシュウィック/武装都市』オススメ。突如無法地帯の戦場と化したブッシュウィックを逃げ回る臨場感、お約束なしのサバイバルとカメラ長回しが本当に凄いので。 pic.twitter.com/xxDGlPZg60
— ザザベベ (@super_movie_boy) 2018年8月11日
NYのブッシュウィックに帰ってきた女子大生が、街に侵攻する謎の武装兵士軍団の戦禍に巻き込まれ、偶然出会った筋肉ダルマと逃げ惑うサスペンス「ブッシュウィック-武装都市-」、全編通して15〜20分の長回し×10カットという強気の構成のおかげで超緊迫の恐ろしい戦場描写が表現されてすごかった! pic.twitter.com/DDuUBc5Rv9
— Yuki Makino (@chicchi_0411) 2018年8月11日
『ブッシュウィック/武装都市』鑑賞。地下鉄を出たら鳴り響くサイレンと銃声、撃ち合う人々、状況一切不明。弾丸と殺意の飛び交う戦場と化した市街地を驚異の長回し撮影が緊張感を加速させる。さっきまで生きてた人が1秒後に死んでるという容赦ない恐怖を存分に味わえる!あとケガが色々と痛い! pic.twitter.com/VkUFmuyngF
— ザザベベ (@super_movie_boy) 2018年8月11日
「ブッシュウィック 武装都市」観た。家に帰ろうと地下鉄降りたら外は戦場、謎の軍隊襲撃。彼氏を失い混乱するルーシーは偶然出会った元軍人(デイヴ・バウティスタ)と共に家族の救出と脱出へ。状況把握出来る俯瞰視点も無く94分で10カットの長回し、臨場感と緊張感が最後まで。敵の正体はそう来たか。 pic.twitter.com/ztKJADw0Gj
— f.a.たちばな (@fa_tachibana) 2018年8月11日
試写で『ブッシュウィック 武装都市』を観ました。女性が駅のホームから街に出たらそこは戦場と化していた!謎の軍隊に蹂躙された街から無事に脱出できるのか!全編わずか10カットで構成されており、長回しに次ぐ長回しが炸裂!緊迫の戦闘脱出劇を追体験出来る臨場感たっぷりのサバイバルムービーだ。 pic.twitter.com/TY02GlvDzl
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) 2018年8月12日
『ブッシュウィック-武装都市-』観ました。合衆国憲法修正第2条が大活躍。主役2人の背後にぴったりくっつくカメラワークが生み出す緊張感がいいです。銃を不法所持してる奴多すぎて制圧できませんでしたとかいうくだりはちょっと笑いましたが…。やっぱりアメリカ人ってつえー!と叫びたくなりました。
— TANA (@yippeekiyay0911) 2018年8月12日
映画『ブッシュウィック 武装都市』のまとめ
女子大生のルーシーを演じたブリタニー・スノウは本当に可愛くて、作品の中でもいつの間にか目が引きつけられる人物である。そんな彼女が、戦いに巻き込まれるごく普通の女子大生を演じている。何が何だかよく分からないまま戦いに巻き込まれ、恐怖に慄きながらもルーシーは必死に生きようと銃を手に取る。その必死さが顔や叫び声から伝わってきて、とても緊迫感のある作品になっている。なぜ兵士達が街に侵攻して殺戮を行っているのか、ルーシーの家族は無事なのか、謎な部分も多いため、最後までハラハラさせられる映画になっていると思う。
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