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映画『死霊館』あらすじとネタバレ感想

映画『死霊館』の概要:ヴェラ・ファーミガ主演、”ソウ”シリーズのジェームズ・ワン監督の2013年の作品。超常現象研究家の夫妻が「最も恐ろしいケース」として封印してきた事件を描いたホラー映画。

映画『死霊館』 作品情報

死霊館

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:ジェームズ・ワン
  • キャスト:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、ロン・リヴィングストン、リリ・テイラー etc

映画『死霊館』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『死霊館』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『死霊館』のあらすじを紹介します。

1971年、ペロン一家は念願のマイホームを購入。
田舎の古い家だったが、5人の娘のいる一家にとっては十分だった。

だが、家に入ろうとしなかった愛犬が翌日の朝に亡骸となって見つかり、家の中では怪奇現象が多発。
妻キャロリンは、体中に出来る謎のあざに悩み、夫ロジャーも地下室から不穏な空気を感じていた。
そして四女のシンディは、治ったはずの夢遊病が再発。

娘たちに危害が及ぶようになり、不安を抑えきれなくなったキャロリンは、超常現象研究家のウォーレン夫妻に調査依頼をする。
夫エドは、唯一カトリック教会から公認されている一般人の悪魔研究家、妻ロレインは透視能力者だ。

調査の結果浮き上がってきたのは、邪悪でおぞましい過去。
その屋敷には魔女の呪いがかかっていたのだ。
やがて、霊の力がウォーレン夫妻の娘ジュディにも及び、すんでの所で救出された彼女だったが、その間に自宅から避難していたペロン一家が危険に晒される。
魔女が乗り移ったキャロリンは、三女クリスティーンと末娘の五女エイプリルをつれて自宅に戻ってしまう。

ロレインの透視能力で、キャロリンを自宅から出すと彼女の命が失われるとわかり、先にクリスティーンを助け出す。
そして教会からの許可が無いまま、緊急事態としてエドが悪魔払いをする。
地下室にいたエイプリルを使って逃げ延びようとするキャロリンの中の魔女だったが、母の娘を思う心とウォーレン夫妻の説得によって、キャロリンは自分を取り戻す。

やがてペロン一家には平穏が戻り、ウォーレン夫妻は次の調査へと向かう。

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映画『死霊館』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『死霊館』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

有名作品や有名人の名前に助けられすぎた

ホラー映画のヒット作を生み続けているジェームズ・ワン監督が作った、本当に起こった事件を元にした映画。
1979年の映画「悪魔の棲む家」の元となった”アミティヴィル事件”の調査を行ったのも、今作にも登場したウォーレン夫妻と言われており、アメリカでは超常現象研究家として有名だ。
その夫妻が”最も恐ろしいケース”として封印してきたという触れ込みなのだが、封印とまで言われると、あまりにもハードルが上がってしまうだろう。

霊が問題かと思えば、死んだ魔女の呪いが原因なのだが、流石に封印は言い過ぎだとツッコミたくなる部分も多い。
有名俳優、女優ばかりを起用しているので、本当にあった事件を元にした映画、という触れ込みをしておきながらも、そういった魅力は全く無い。

ラストシーンでは、ウォーレン夫妻が次の依頼先へ向かう場面が描かれているのだが、その先が「悪魔の棲む家」と匂わせているのは面白い。
実際は、死霊館のケースが1971年、悪魔の棲む家のケースが1974年とされているので、有名作品に乗り掛かろうとしただけのワンシーンだろう。

感動作でありながらしっかり怖いホラー映画

家族の絆、特に母親の愛情が強く描かれている。
魔女に乗っ取られても、娘を守ろうとするキャロリンの姿には、涙が出る展開だ。
そして、研究ばかりしているロレインが、ひとり娘ジュディの身を案じてなりふり構わなくなる姿も、ひとつの母親像として感動するものがある。

それでいて恐怖感たっぷりの映画でもあり、かくれんぼ中に手を叩いて、クローゼットの中から聞こえるなんて幽霊がそこに出る展開じゃないか!と思わせながら、全く別の場所から怖がらせにかかるなど、とても恐怖感をあおる場面が多い。
同時期に作られたインシディアスとは全く別の、正統派ホラーとしての恐怖感を与える映画だ。


死霊館シリーズの1作目となる今作。今までアメリカンホラーを怖いと思ったことが無かったのですが、今作はかなり怖かったです。少しずつ家族が呪いに蝕まれていく様子はジャパニーズホラーのジメッとした雰囲気に似たものがあり、見終わったあとも気持ち悪さが残りました。
パトリック・ウィルソンやベラ・ファーミガなど豪華なキャストが揃っているので見応えもあります。ジェームズ・ワンの作品は『ワイルド・スピード スカイミッション』や『アクアマン』しか見たことがなかったので、これを機に『ソウ』などにも手を出してみようかなと思いました。(女性 30代)


『死霊館』シリーズといえば、アナベルというイメージだったので、シリーズ一作目では本編とはあまり関係のないちょい役だったことに驚いた。
ちなみに本編は王道のホラー映画という感じで、終始ハラハラドキドキ出来て面白い。呪われた家で起こる呪われた現象がもういちいち不気味で、その多彩さにむしろ感心してしまった。少年ローリーとオルゴールの演出がお気に入り。
ラストは家族の愛が悪魔に打ち勝つという非常にスッキリとした終わり方なので、ホラー映画にしては清々しい気持ちで観終われる。(女性 30代)

映画『死霊館』 まとめ

死霊館、読み方は”しりょうかん”。
アメリカで有名な超常現象研究家のウォーレン夫妻が体験した話が元になっていて、エンドロールには本物のウォーレンス夫妻の写真が映し出される。
正統派ホラー映画に分類される内容だが、母親の愛情を描いたシーンが一味違うストーリーに変えている。

同時期に制作された「インシディアス」2部作で幽体離脱体質の父親ジョシュ役を演じ、今作ではエド役を演じたパトリック・ウィルソンは、ジェームズ・ワン監督と3作連続で同じ作品に関わった。
この死霊館にも登場する、ウォーレス夫妻も関わったと言われる、今作にも登場したアナベルという不気味な人形の話も存在する。
そこからスピンオフ作品「アナベル 死霊館の人形」が作られ、製作にはジェームズ・ワンも加わった。

関連作品

次作 死霊館 エンフィールド事件

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