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映画『ユナイテッド93』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ユナイテッド93』の概要:2001年9月11日全米同時多発テロの際、ハイジャックされた4機の内ただ1機だけテロリストの計画通りにならなかったユナイテッド93便のことを、管制センターや米軍基地の状況も交えて描く問題作。

映画『ユナイテッド93』の作品情報

ユナイテッド93

製作年:2006年
上映時間:111分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:ハリド・アブダラ、ポリー・アダムス、オパル・アラディン、ルイス・アルサマリ etc

映画『ユナイテッド93』の登場人物(キャスト)

ズィアド・ジャッラーフ(ハリド・アブダラ)
テロリストの一人。パイロットの資格を持つリーダー的存在。
アフマド・アル=ナーミー(ジェイミー・ハーディング)
テロリストの一人。テロを仕掛けることへの興奮か、93便の中で何度もトイレに行く。
サイード・アル=ガムディー(ルイス・アルサマリ)
テロリストの一人。模擬爆弾を隠し持ち、乗客を脅す。
機長(J・J・ジョンソン)
ユナイテッド航空93便の機長。テロリストたちに刺し殺されてしまう。

映画『ユナイテッド93』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ユナイテッド93』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ユナイテッド93』のあらすじ【起】

2001年9月11日、まだ夜が明けないニューヨークのホテルの一室。アラーの神に祈りを捧げる男たちがいた。彼らはあの惨事を引き起こすことになるテロリストたちだった。

朝、ユナイテッド航空93便はニューアーク国際空港からサンフランシスコ国際空港へと飛び立とうとしていた。空港には多くの人が、それぞれの飛行機の出発を、それぞれの生活の中で待っていた。やがてアナウンスがあり、93便の機内には乗客乗員合わせて40名が搭乗した。それぞれ乗客乗員は、今日のこのサンフランシスコまでのフライトはいつも通りものと信じており、この先何が起こるのか知る由もなかった。

ニューアーク空港の朝は毎日のように、離陸待ちの飛行機の出発渋滞が起こっていた。9月11日もいつもどおりの渋滞が起きていた。93便の機内では、定刻より30分遅れでの離陸となることが機長から告げられていた。

同じ頃、ボストン管制センターではアメリカン航空11便の異常の第一報を感知していた。しかしまだ誰も、これがテロだとは思っていなかった。

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映画『ユナイテッド93』のあらすじ【承】

ボストン管制センターではアメリカン航空11便の情報が錯綜していた。管制塔への無線連絡の中に操縦室を制圧したという声が入っており、異常事態を検知していた。管制官は11便に呼びかけを続けるが、応答はない状況となっていた。管制塔ではマニュアル通り、ニューヨーク州にある北東地域防空司令センターへ連絡を入れる。防空司令センターは、アメリカン航空11便がハイジャックされたと認定をする。

その頃、ニューアーク国際空港では、ユナイテッド航空93便にようやく離陸許可が出て、同機は飛び立って行った。

アメリカン航空11便のハイジャックの情報が入ってきた空軍基地では直ちに出撃準備を整え、何機かがスクランブル発進をしていった。しかしそんな時、ニューアーク国際空港の管制塔にいる職員数人が、ワールドトレードセンターから立ち昇る煙を発見する。テレビのニュース番組では小型機がワールドトレードセンターに衝突したとの一報が告げられていた。

映画『ユナイテッド93』のあらすじ【転】

ニューヨークの北東地域防空司令センターでは混乱が続いていた。情報が錯綜し、何が真実なのかわからない状況に陥っていた。そんな中、ワールドトレードセンターに衝突したのが、ハイジャックされていたアメリカン航空11便と判明。アメリカン航空11便はニューヨークのワールドトレードセンターの北棟に激突したのだった。そして続いて、管制塔から音声が途絶えていたユナイテッド航空175便が南棟に激突、衝撃によりまず南棟が崩壊し、続いて北棟も崩壊してしまうのだった。そんな中、さらにアメリカン航空77便も消息を絶つ。司令センターでは益々、情報が錯綜していくのだった。

一方のユナイテッド航空93便は順調に飛行を続けていた。搭乗しているテロリストたちは、いつ行動を起こすべきなのか、そのタイミングを図っていた。テロリストの一人、パイロットでもあるズィアド・ジャッラーフはコックピット近くの座席にいた。客室乗務員から提供される食事や飲み物を断り、興奮気味の仲間アフマド・アル=ナーミーや、模擬爆弾を隠し持つサイード・アル=ガムディーたちとアイコンタクトを交わしながら、機会をうかがっていた。

映画『ユナイテッド93』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして、とうとう飛行機内に潜伏していたテロリストたちが行動を開始する。ナイフで乗客を刺し、客室乗務員の首元にナイフを突きつけ、コックピットの中へ入り、機長と副操縦士を刺し殺し占拠する。テロリストたちは、模擬爆弾やナイフで乗客を威圧し、支配下においてしまう。

ユナイテッド航空93便の異常事態は管制センターでも感知されていた。しかし、管制センターでも空軍でも混乱は続いていた。機内でも少しずつワールドトレードセンターで起こっていることの情報が入り始めていた。家族に電話で連絡をした人からの情報が、機内に少しずつ伝わっていく。しかし、テロリストたちはこの93便も同じように目標に向かっていることを告げる。

そんな中、消息を絶っていたアメリカン航空77便がアメリカ国防総省ペンタゴンに墜落する。司令センターからはアメリカ上空を航行中の全ての飛行機に着陸指示が出される。

93便の乗客たちは絶望の中、声をかけあい、テロリストたちに反抗を試みるために連携をしていく。これ以上テロ被害を出さないため、そして自分たちの命を守るため団結をし、行動を起こす。武器を持ったテロリストたちに果敢に戦いを挑み、模擬爆弾を持っていたテロリストを拘束し、さらにコックピットの扉を打ち破る。操縦をしていたテロリスト、ズィアド・ジャッラーフの握る操縦桿に手をかけ、飛行機の制動を取り戻そうとする。が、そんな乗客たちの勇敢な戦いも実らず、93便はペンシルベニア州の森の中へ墜落する。

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