映画『ワーキング・ガール』の概要:仕事に恋愛に、精一杯生きる女性のサクセスストーリー。ニューヨークの証券会社で働く30歳のテスは、学歴はないけれど、努力とやる気で自ら成功を掴んでいく。テスの生き方に勇気づけられる作品。
映画『ワーキング・ガール』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:マイク・ニコルズ
キャスト:メラニー・グリフィス、シガーニー・ウィーヴァー、ハリソン・フォード、アレック・ボールドウィン etc
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映画『ワーキング・ガール』の登場人物(キャスト)
- テス・マクギル(メラニー・グリフィス)
- ニューヨークの証券会社で働く30歳の女性。証券界で成功するため日々努力しているが、上司に評価されず、焦りを感じている。恋人はいるが、恋愛よりもキャリア志向。頼りない雰囲気とは裏腹に、ガッツのある行動派である。
- ジャック・トレイナー(ハリソン・フォード)
- デューイ社の社員。キャサリンの恋人であるが、テスに出会い、ビジネスパートナーとして一緒に仕事をするうちに、だんだんと惹かれていく。
- キャサリン・パーカー(シガニー・ウィーバー)
- ボストンからニューヨークに転勤し、合併吸収部の部長に就任。テスの上司となる。気さくでパワフルな女性だが、野心家の一面がある。テスのアイデアを盗用しようするが、テスにばれてしまう。
- ミック・ドゥガン(アレック・ボールドウィン)
- テスの同棲中の恋人。キャリア志向のテスに少し不満を持っている。浮気をしたことでテスとは別れることになる。
- シンシア(ジョーン・キューザック)
- テスの良き友人。ジャックに惹かれているテスを心配している。無謀なテスに呆れることもあるが、いつもテスを応援してくれる優しい女性。
映画『ワーキング・ガール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ワーキング・ガール』のあらすじ【起】
舞台はニューヨーク。証券会社で働くテスは、今年30歳の誕生日を迎えた。
上昇志向が強いテスは、キャリアアップを目指し、「証券マン養成コース」への参加を強く希望している。勉強に明け暮れる日々。だが、学歴不足が災いし、なかなかコースに入ることができずにいた。
上司の計らいで、別部署の男性社員のアシスタントの話が持ち上がるが、会ってみると相手は下心丸出しで、ホテルに誘われる始末。初めからアシスタントの仕事などなかったことを知り、上司に仕返しするも、配置換えになってしまうのだった。
新しく配属になった場所は、女性社員が多い合併吸収部。テスは、ボストンから転勤になったキャサリン・パーカーという女性部長の秘書として働くことになる。
テスと同じ年齢だが、キャサリンは会社の重役であり、証券界で成功していた。頭が良く、気さくな性格で、男性社員に対してのあしらいも上手なキャサリン。テスにも、「自由に発言して。アイデアは大歓迎」と寛大さを示すのだった。
テスは、早速キャサリンに自らの提案を持ちかける。それは、トラスク産業にラジオ局の買収を提案してみてはどうか、という案だった。「採用になったら、養成コースへの参加を有利にしてほしい」とお願いするテスに、キャサリンは「私に任せて」と言う。
テスは、初めて上司に意見を聞いてもらえたことを、素直に喜んでいた。やっと理想の上司に出会えたと、興奮気味に恋人のミックに話すのだった。
キャサリンは、テスに恋人のことを打ち明ける。恋人から、「今度大事な話がある」と聞かされたキャサリンは、それをプロポーズのことと思い、新婚旅行のために休みも調整していた。
テスのトラスク産業の提案は、惜しくも不採用になるが、キャサリンは良いアイデアだったと励ます。そんな彼女の言葉に、テスは落ち込みながらも、気を取り直すのだった。
映画『ワーキング・ガール』のあらすじ【承】
その後、キャサリンが旅先でスキー事故に合い、全治2週間の怪我を追う。テスは、家に戻ることのできないキャサリンから、留守中の用事を頼まれる。
成功者である上司の部屋を、興味津々に見るテス。そして、デスクの上のテープを発見するのだった。それはメモがわりにキャサリンが録音したテープだった。
何気なくテープを聞いていたテスだが、キャサリンがトラスク産業について話すのを聞いてしまう。キャサリンは、不採用になったはずのテスの提案をこっそり横取りし、デューイ社のジャック・トレイナーという人物をパートナーにして、契約を進めようと計画していたのだ。
ショックを受けて家に帰宅するテスに、追い打ちをかける出来事が。なんと同棲中の恋人ミックが、浮気をしている現場に鉢合わせたのだ。テスは、上司にも恋人にも裏切られ、行き場所もなくしてしまう。
だけど、落ち込んでばかりもいられない。テスは、入院中のキャサリンよりも先に、ジャック・トレイナーという人物に会い、提案を持ちかけることを思いつくのだった。まずは、翌日彼にアポイントを取る。そして、彼を下見するため、その夜開催予定のデューイ社のパーティーに潜り込むことにしたのだ。
とりあえず、キャサリンの家で寝泊まりすることにしたテス。彼女のクローゼットから、とびきり高価でセンスの良いドレスを選び、パーティーに向かった。
到着すると、すぐにハンサムな男性社員がテスに話しかけてきた。彼によると、ジャック・トレイナーは帰ってしまったと言う。がっかりするテスだが、彼と一緒にお酒を飲み始める。だが、来る前に飲んだ抗ヒスタミン剤のせいで、悪酔いしてしまうのだった。
翌朝、昨夜出会ったばかりの男性の部屋で、下着姿で目を覚ましたテスは、取り乱しながらも仕事に向かう。ジャック・トレイナーとの約束の時間。彼が待つ会議室に入ったテスは、そこに、昨夜一緒に過ごした男性がいるのを目にするのだった。昨夜の彼は、ジャック・トレイナー本人だった。
映画『ワーキング・ガール』のあらすじ【転】
戸惑いながらも、テスは冷静さを装いプレゼンする。しかし、社に戻ったテスは、昨夜の失態のせいで計画は失敗するだろうと、同じ職場で働く、親友のシンシアに打ち明け、落胆するのだった。
だが、そこにジャックが会いに来る。正体を隠していたジャックだが、名乗れば仕事の話ばかりになってしまうからだと釈明。そして、二人の間には何もなかったと説明するのだった。
トラスト産業の案件もジャックは気に入り、テスとビジネスパートナーとして手を組むことに、無事合意した。
ジャックは、早速ラジオ局へ提案を持ち込み、話を進めていた。テスも、トラスト社へのアプローチを模索していた。まともに会いに行っても相手にされないことを予測したテスは、社長の娘の結婚式で、社長に近づく作戦を立てるのだった。
大胆な計画に驚くジャックだが、だんだんとテスの勢いに感化され、二人は結婚式に潜り込む。そして、テスは社長と話す機会を得て、作戦は無事成功。翌日社長に再度会う約束までした。
結婚式を飛び出した二人は大興奮。翌日のために、深夜まで打ち合わせをする二人は、お互いを意識し合うが、ビジネスパートナーとして、今は仕事に打ち込むのだった。
翌日、トラスト社に出向いた二人の案は見事に通り、社長はラジオ局と話をすることに同意する。喜ぶ二人は、思わずトラスト社の階段でキス。そして、そのままジャックの部屋へ行き、深い仲になるのだった。
テスは、自分が実は秘書であることを話そうとする。だが、その時ジャックの恋人から電話がくるのだった。しかも、その相手はテスの上司のキャサリンであった。ジャックは、キャサリンとは別れるつもりだったと言う。テスは、自らの立場を言い出せなくなってしまった。
映画『ワーキング・ガール』の結末・ラスト(ネタバレ)
退院したキャサリンが、ニューヨークへ戻ってきた。恋人のジャックに会えるのを楽しみにしているキャサリン。テスに避妊薬を買って来るようにお願いする。
薬局から戻ったテスは、部屋にジャックがいることを知り、思わず身を潜めてしまう。別れこそ、なかなか切り出せないジャックだが、キャサリンの誘惑から必死に逃げ、そそくさと出て行くのだった。テスは、ジャックがキャサリンと別れたいと言っていたのは、嘘じゃなかったとホッとする。
置き去りにされたキャサリンに避妊薬を渡し、大急ぎで仕事に向かうテス。今日は、トラスト社とラジオ局の買収話が決定する、大事な会議の日だった。だが、慌てていたテスは、キャサリンのベッドに手帳を置いてきてしまうのだった。
テスの手帳を開いたキャサリンは、そこにジャックとのランチの約束や、トラスト社との会議の予定が書かれているのを発見し、驚愕する。怒り爆発のキャサリン。まだ松葉杖の足を引きずって、大急ぎで会議の場に乗り込むのだった。
会議に乗り込んだキャサリンは、テスが本当は自分の秘書であることを暴露。テスが自分のアイデアを盗んだと喚き立てる。盗んだのはキャサリンの方だとテスも主張するが、秘書の立場で勝ち目はないことを知り、ジャックを残しその場を去る。契約はその後キャサリンとジャックで行われるのだった。
テスは、一から出直すため、荷物をまとめてオフィスを去ろうとする。だが、エレベーターを降りたところでジャックと鉢合わせる。「僕とのことも計画的だったのか」と聞くジャック。テスは否定をする。だが、そこにキャサリンとトラスト社の社長が現れ、キャサリンはまたしても、テスを盗人扱いするのだった。
テスも言い返すが、キャサリンは馬鹿にした態度で、トラスト社の社長とエレベーターに乗り込み、ジャックにも乗るように促す。だが、ジャックはテスの言葉を信じ、それを拒否するのだった。
トラスト社の社長は、完全にキャサリンの言葉を信じている。しかし、エレベーターの扉が閉まる直前、テスが契約について新しい見解を述べたことで、ようやく話に耳を貸してくれるのだった。
テスは、今回の提案を思いついた経緯について説明。それを聞いた社長は、キャサリンにも提案の発想はどこから得たのかと確認する。だが、キャサリンは何も答えられず、口をつぐんでしまう。ジャックに助けを求めるも、彼は顔を横に振るだけだった。
ようやく誤解が解けたテス。キャサリンは、社長から「君の上司に話し、クビにしてもらう」と言われ、その場を去る。そして、社長はテスに「トラスト社で働かないか」と持ちかけるのだった。
入社の日。ジャックに見送られ、テスは出社する。上司と思わしき女性の秘書として、仕事の準備をするテス。だが、上司は「そこは私の席で、私があなたの秘書だ」と言うのだった。
思いがけないサプライズに呆然とするテス。初めてオフィスに自分の部屋を持ち、秘書ではない仕事に就いたのだ。それは、自らの力でチャンスを掴んだ瞬間だった。
まだ初めの一歩だが、喜びでいっぱいのテス。巨大高層ビルの窓からは見えるテスの姿は、自信とやる気に満ち溢れていた。
映画『ワーキング・ガール』の感想・評価・レビュー
若い頃のシガニー・ウィーヴァーとハリソン・フォードの2人が出ているだけで、すでに素晴らしい作品。シガニーはかなりの悪役ですが、演出や演技が上手いからか憎めません。悪役でも彼女は最高です。主役のメラニー・グリフィスよりもインパクトがあります。
内容は秘書のサクセスストーリーで、アメリカらしさが詰め込まれています。特に最後のシーン、テスが秘書に向かって言うセリフは最高です。肩パッド入りの服装を見るとかなり古さを感じつつも、映像からはオシャレさを感じます。(女性 30代)
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