映画『ソウル・ステーション パンデミック』の概要:高速鉄道車内で発生したパンデミックの恐怖を映像化した、韓国版ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が、同作の前日譚を描いたアニメ映画。ソウル駅の一人のホームレスから、その感染は始まった。
映画『ソウル・ステーション パンデミック』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:SF、ホラー、アニメ
監督:ヨン・サンホ
キャスト:シム・ウンギョン、リュ・スンリョン、イ・ジュン etc
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映画『ソウル・ステーション パンデミック』の登場人物(キャスト)
- へスン(シム・ウンギョン)
- 借金のため風俗店に売られたが、そこを逃げ出し、キウンと一緒に簡易宿で生活をしている。キウンが、売春を斡旋する告知をネットに流し、その写真が父親と名乗る男の目に止まる。
- キウン(イ・ジュン)
- ヘスンの恋人。風俗店から逃げてきたヘスンを助け、一緒に簡易宿で生活をするが、稼ぐ当てもなく、ヘスンに内緒で売春斡旋告知をネカフェからWEBにアップする。
- へスンの父親(リュ・スンリョン)
- ネットに上げられたヘスンの画像を見て、買春客を装いキウンに近づく。父親だと名乗り、ゾンビで溢れるソウル市内を、キウンと一緒にヘスンを探す。実は、父親ではなく風俗の店長。
映画『ソウル・ステーション パンデミック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ソウル・ステーション パンデミック』のあらすじ【起】
夕刻、ホームレスの老人が、首を手で押さえ血を流しながら歩いていた。そして、ソウル駅のいつもの場所に横になるのだった。
風俗店から逃げ出し、恋人のキウンと一緒に生活するヘスンは、簡易宿のベッドで目を覚ます。キウンの姿はなく、表に出ると、大家のおばさんに部屋代を催促されるヘスン。ネットカフェでキウンを見つけるが、彼はヘスンの売春を斡旋する告知をネットに出している最中だった。大声で叫び、ネットカフェを出るヘスン。彼女は、追いかけてきたキウンと公園で喧嘩をし、別れるのだった。
ホームレスの老人の弟は、兄の異変に気がつき、できる限りの手を尽くすが、兄は死んでしまう。弟は、邪険に扱われたソウル駅の警備室に怒鳴り込むが、警備員とともに兄の倒れていた場所へ行ってみると、そこに兄の姿はなかった。
ネットでヘスンの売春斡旋告知を見た男は、客を装いキウンを呼び出し、ヘスンの居場所を聞く。男はヘスンの父親だと名乗るのだった。
兄を探す弟は、路地で倒れている人に齧りつく兄の姿を見つける。兄はゾンビになっており、弟も襲われるのだった。行く場所のないヘスンは、近くの路地を歩いていた。キウンからの着信があるが、電話には出ずスマホの電源をオフにするヘスン。ヘスンが電話に出ないのでキウンと父親は、宿泊先の簡易宿へ向かい、部屋でヘスンを待つことにするのだった。部屋に戻ると、大家も隣の住人もゾンビになっており、キウンと父親に襲いかかってくる。二人は、何とかトイレに逃げ込み、ドアに鍵をかけるのだった。
映画『ソウル・ステーション パンデミック』のあらすじ【承】
ヘスンは、ソウル駅地下のホームレスたちの中を彷徨っていた。逃げ惑うホームレスたちが、ヘスンの方へ走ってくる。その後ろから、ゾンビになった人々が追いかけてくるのだった。次々と襲われるホームレスたち、ヘスンたちは警察署に逃げ込むが、そこにもゾンビが押し寄せてくる。扉を破り、署内に押し寄せてくる。慌てて牢屋の中に逃げ込むヘスンたちだったが、ゾンビに噛まれた警官も一緒に牢屋に入ってくるのだった。
キウンと父親は、トイレから屋上へ上がり、キウンが囮になり、父親が車を確保し何とか二人はその場を、逃げ出すことに成功する。
警察署の牢屋では、ゾンビに噛まれた警官の様子がおかしくなっていた。一人のホームレスのおじさんが弱ってきた警官を殴り倒し、銃を奪う。そして、ゾンビになった警官の頭を撃つ。救援に来た機動隊にゾンビの群れが向かった隙を突いて、おじさんとヘスンは逃げ出し、救急車に乗せてもらう。ヘスンは、救急車の中からキウンに電話をかけ、救急センターで落ち合うことにする。しかし、一緒に逃げたおじさんが、救急センターがゾンビで溢れている可能性があることを知り、行くことを嫌がる。おじさんは、運転席に乗り込みハンドルを掴み、救急車を横転させ、逃げ出す。ヘスンは、おじさんに付いてゆき、地下鉄の構内に入り込み逃げるのだった。
映画『ソウル・ステーション パンデミック』のあらすじ【転】
救急センターについたキウンと父親は、静かすぎることに違和感を感じながら、病院の中の様子を伺う。中はすでに、ゾンビで溢れかえっているのだった。車に戻り、逃げだす二人。地下構内を歩くヘスンに電話はつながらず、キウンと父親は見晴らしのいい場所で待機するのだった。
ヘスンたちは一駅歩くが、駅はやはりゾンビで溢れていた。ホームドアに遮られ、中から出てこないゾンビを横目に、その駅を通り過ぎる。地上に出たヘスンは、キウンに連絡をとり、会賢駅近くにいることを告げる。しかし、ヘスンたちはゾンビに見つかり、追いかけられる。逃げた先にもゾンビがいるが、バリケードをはった人々が誘導され、何とか中へ入り込むヘスンたち。バリケードの奥へ向かうと、突き当たりでは警察が道を塞いでいるのだった。
会賢駅近くに到着したキウンたちは、バリケードの外側で機動隊の動きを見守るしかなかった。会賢駅へ近づこうとする二人は、機動隊に銃を向けられ、家でテレビを見ていろと追い返される。
映画『ソウル・ステーション パンデミック』の結末・ラスト(ネタバレ)
バリケードの外側では、指揮権が警察から軍に移っていた。封鎖車両の上に這い上がったおじさんは、軍によって射殺される。発煙筒が打ち込まれ、騒然となり人々は、反対側のバリケードのある方へ逃げるのだった。
一方、反対側のバリケードでは一人がゾンビに噛まれ、そこから雪崩を打つようにゾンビが入り込んで来ていたのだった。ヘスンは、電柱から電線をつたいビルの2階へ逃げる。ビルの中に入り込むが、そこもゾンビで溢れていた。上へ逃げるヘスンは、屋上に出て屋根伝いに逃げるが、足を滑らせ転落してしまう。そして、住宅展示場のバルコニーに落ちてしまうのだった。
住宅展示場は、まだゾンビに侵されていなかった。ヘスンは、キウンに連絡をして仮眠をとるのだった。しばらくしてキウンがやってくる。しかし、キウンと一緒にきた男は、ヘスンの父親ではなかった。男はヘスンが逃げ出した風俗の店長だった。男は、借金を踏み倒す気かとヘスンを罵倒する。キウンは、ヘスンを助けるべく展示場にあった包丁を持って男に襲いかかるが、逆に男に首を切られ、殺されてしまう。男は、逃げるヘスンを追いかけ、追い詰め、本当の父親が逃げた話を聞かせる。お前に帰る家はないと言い、ヘスンをベッドに連れて行き、犯すのだった。しかし、行為の最中にヘスンは死んでしまう。見るとヘスンの足にはゾンビに噛まれた跡があった。そして、ゾンビになったヘスンは男を襲うのだった。
映画『ソウル・ステーション パンデミック』の感想・評価・レビュー
韓国のゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚にあたる作品。アニメのゾンビ映画は抵抗があるものの、『新感染』がとても面白い作品であった為期待を胸に観賞した。『新感染』が家族愛を描いた作品であるならば、この作品は厳しい社会を描いた作品といったところだろうか。ゾンビの前に舞台背景が日本人には馴染めないかもしれない。『新感染』との繋がりは分からず、完全に別映画といった印象だが、映画として楽しめる作品であった。(女性 20代)
韓国はアニメでもこんな胸糞展開を描くのかとある意味興奮した今作。『新感染』の前日譚という事でどこから感染が始まったのかが描かれるのですが、そもそもの作品の背景がめちゃくちゃ胸糞なんですよね。
借金で風俗店に売られるなんて今どきあるの!?と驚きましたが、逃げ出しても恋人に内緒で売春を斡旋され、風俗店の店長に見つかり…と本当に可哀想になる展開です。
ゾンビだけを期待して見ると、まさかの展開すぎて引いてしまうでしょう。ゾンビ映画に韓国の社会問題をねじ込んだようなモヤモヤする作品でした。(女性 30代)
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