12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『愛の果実』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『愛の果実』の概要:夫の借金を肩代わりしてもらうために、IT実業家として財をなした高校時代の同級生と三ヶ月同居することになった人妻の揺れ動く心情を描いたヒューマンラブストーリー。元グラビアアイドルの嘉門洋子が主演。

映画『愛の果実』の作品情報

愛の果実

製作年:2014年
上映時間:93分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:金田敬
キャスト:嘉門洋子、河合龍之介、吉岡睦雄、サヘル・ローズ etc

映画『愛の果実』の登場人物(キャスト)

真理子(嘉門洋子)
孝治の妻。学生の頃からの付き合っていた孝治と結婚するが、夫の借金返済のために日中は自宅クリーニング店で働き、夜もガードマンのアルバイトに出ている。安西も高校の同級生で、彼とは人に言えない秘密を共有している。
安西(河合龍之介)
真理子と孝治の高校時代の同級生。アプリ開発のIT事業で年収10億を稼ぎ出していて、雑誌などに紹介されている。秘書から想いを寄せられているが、それには気がついていない。
孝治(吉岡睦雄)
真理子の夫。自宅のクリーニング店を継ぐが、先物取引やカブトムシ栽培など一攫千金を狙い様々な事業に手を出し、5千万の借金を抱えている。藁にもすがる思いで、安西に金の工面を頼み、真理子を差し出す。

映画『愛の果実』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『愛の果実』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『愛の果実』のあらすじ【起】

真理子は夫の孝治の借金のため、昼間は自宅のクリーニング屋で働き、夜はガードマンとして働いていた。一方の孝治は、金になるからとカブトムシの幼虫を仕入れてきて育てたりしている。そんな孝治は、夜、仕事でヘトヘトになって帰ってきた真理子を、自分の欲望だけで無理やり抱くのだった。

孝治は、先物取引を持ちかけられ高校時代の友人から金を借りるが、詐欺で金を吸い上げられる。借金返済のため真理子は、雑誌で高校の同級生、安西がアプリ開発で年収10億になっていることを知り、コンタクトをとる。面会を断られ続けていたが、「夕陽になるなら今だ」と伝えると、アポイントが取れるのだった。

安西に会う真理子と孝治。安西は、真理子を3ヶ月借りることを条件に5千万用意していた。一旦は断る二人だったが、金のため真理子は安西の元に行くことになる。3ヶ月間、一切孝治と会うこと禁じる安西だったが、一月に一度だけ会わせて欲しいと言う真理子に応じる。孝治は5千万を受け取り、真理子は安西と一緒に車に乗るのだった。

映画『愛の果実』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『愛の果実』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『愛の果実』のあらすじ【承】

真理子と安西は高校時代、お互いに飛び降り自殺をしようとして知り合った間柄だった。「夕陽になるなら今だ」はその時に交わした言葉だった。安西は真理子に服を買い与え、一緒にカラオケへ行き、部屋に連れて帰る。「シャワーを浴びさせて」と言う真理子に、「今日は疲れただろうからゆっくり休むといい」と安西は言う。そして安西は、真理子を抱かずに部屋を出てソファーで横になるのだった。

月一の返済の日、何とか金をかき集めた孝治は、真理子と会う。孝治は真理子と安西の肉体関係が気になっていた。「帰ってくれるよな」と言う孝治に、真理子は帰ったとしても同じ私ではないと告げるのだった。そんな真理子に、成長したカブトムシを見せる孝治。しかし真理子は、「嫌い。正確にはカブトムシも」そう言い放つのだった。

安西と真理子は鉄板焼き屋で飲む。安西は真理子に何かやりたいことはないかと尋ねる。終電に向かって走りたいと言う真理子。二人は、ギリギリの時間まで飲んで、財布も携帯も店においたまま駅に走る。それは、高校時代の二人のようでもあった。しかし、終電には間に合わないのだった。

映画『愛の果実』のあらすじ【転】

深夜の駅前で、落ちている傘で、この先どうするのか決めようと言う真理子。そして、傘が倒れた先にはラブホがあった。しかし、鉄板焼き屋に財布も携帯も置いて走った二人にはお金がなかった。すると真理子は、ブラジャーの中から一万円札を取り出す。いつもヘソクリはそこに入れているのだった。

二人はラブホに入る。これまで、安西は真理子を抱いてはいなかった。この1ヶ月で高校生のようにはしゃぎあった二人は、お互いに求め合い愛し合うのだった。

孝治は、金を作るためギャンブルに手をだす。真理子と安西はあの日以来、毎日のようにお互いを求めあっていた。そして安西は、自分と一緒になって欲しいと真理子に告げるのだった。

2ヶ月目の返済のとき、孝治は人生をかけて真理子を取り戻すと安西に告げる。そして真理子は、安西の秘書と二人きりになった時、安西からの伝言を聞かされる。それは、もし真理子の気持ちが決まっているのなら、3ヶ月の縛りはとくというものだった。

映画『愛の果実』の結末・ラスト(ネタバレ)

伝言を伝えた後、秘書は真理子にいつも社長のために買っておいたたい焼きを食べるように差し出す。二人でたい焼きを食べ、秘書と真理子は一緒にプールに行く。真理子は、自分の過去を話し、彼女に髪が短いほうが似合うこと、そして「安西が好きなのね」と話すのだった。

真理子は安西の元を去る。孝治と二人で金を借りに来た日の服に着替え、街を歩く真理子。初めて安西に連れて帰られた日と同じカラオケに入り、一人傘を抱いたまま眠ってしまうのだった。

秘書は髪を切ってくる。その姿を見た安西は、その方が良いねと言う。そして、たい焼きが食べたいと言う。いつもなら用意できるはずだったのだが、真理子と一緒に食べた後、補充をしていなかった秘書は、安西に食べちゃいましたと素直に言う。安西は笑い、買いに出る秘書を見送るのだった。

真理子は校歌を歌いながら、街を歩く。四辻で立ち止まり、傘にその行き先を決めてもらう。傘が指し示したのは安西の元に帰る方角だった。しかし、それに反して、自宅に戻る真理子。窓の外から働く孝治の姿を見る。彼女にとって幸せは一つしかなかった。そんな真理子を「いらっしゃい」と受け入れる孝治だった。

映画『愛の果実』の感想・評価・レビュー

借金まみれのクズ旦那と同級生のイケメンお金持ち社長。そんな2人を比べたら100%お金持ちの社長がいいと考えますが、この世にはクズな男を愛してしまう女性も少なくないみたいです。ギャンブルに酒、カブトムシの幼虫を飼育、とうもろこしの栽培など意味のわからないビジネス。そんなことをやってる旦那には愛想尽かして当たり前だと思うのです。
この作品を観ると、幸せの価値観は本当に人それぞれだなと改めて感じました。お金だけが幸せではないみたいです。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー