映画『白い闇の女』の概要:新聞記者のポーターは記事のネタを捜す日々を送っている。ある日、美しい女性キャロラインと出会ったことがきっかけで事件を呼び込み、平穏だったポーターを取り巻く環境が崩れていくことになる。
映画『白い闇の女』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス、ミステリー
監督:ブライアン・デキュベリス
キャスト:エイドリアン・ブロディ、イヴォンヌ・ストラホフスキー、ジェニファー・ビールス、リンダ・ラヴィン etc
映画『白い闇の女』の登場人物(キャスト)
- ポーター・レン(エイドリアン・ブロディ)
- 新聞記者。常に記事のネタになることを追っているが、キャロラインと出会ったことで想像以上に大きな事件の真相に近づくことになる。
- キャロライン・クローリー(イヴォンヌ・ストラホフスキー)
- 映画監督サイモンの妻で未亡人。サイモンの死の真相についてポーターへ依頼する。
- リサ・レン(ジェニファー・ビールス)
- ポーターの妻。育児と仕事をこなしポーターを支えている。
- サイモン・クローリー(キャンベル・スコット)
- キャロラインの夫。独特なセンスを持った変わり者だが、ある日謎の死を遂げる。
映画『白い闇の女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『白い闇の女』のあらすじ【起】
新聞記者のポーター・レンは記事になるネタを探しに街中を駆け回る毎日を送っている。4人家族で家計を支えるためにコラムの連載もしているが、それだけでは厳しいため妻のリサも働いている。
ある日の夜、メディア界の重鎮ホッブスが主催するパーティに参加する。そこで一際美しい女性キャロライン・クローリーに目を奪われる。彼女はポーターに依頼したいことがあると持ち掛けてくる。記事のネタを増やしたい気持ちと不思議な魅力に惑わされたポーターは、詳細を聞くためキャロラインの家に行く。
キャロラインの自宅に着いたポーターは、彼女の旦那で映画監督でもあったサイモン・クローリーの死の真相を知りたいと相談を受ける。本来、警察関係者しか入手できない捜査報告書を渡されたポーターは困惑するが、死亡現場にはなぜかヒスイのかけらが散らばっている等不可解なことがいくつかあった。キャロラインは自分の電話番号を渡し、用があったら電話してほしいとポーターに言う。一旦、ポーターはキャロラインの自宅を後にし、自宅に戻るのであった。
映画『白い闇の女』のあらすじ【承】
翌日、キャロラインの話が気になったポーターは電話をかけ再び彼女の家に行く。キャロラインはサイモンとの馴れ初めを語った。キャロラインとサイモンは出会って数時間で結婚を決めたという話を聞いたポーターは驚きつつも、キャロラインのその不思議な魅力にポーター自身も彼女に惹かれつつあった。そのままキャロラインとポーターは肉体関係を結んでしまう。
翌朝、キャロラインとポーターはサイモンが生前趣味で撮りためていた日常生活を録画したメモリーカードが保存されている金庫室に行く。ポーターは1人で映像から事件の手がかりを捜している最中、ホッブスに呼ばれ、オフィスへ向かう。
ホッブスのオフィスについたポーターは、キャロラインからホッブス宛に屈辱的なメモリーカードが度々送られてくるからオリジナルのメモリーカードを捜してほしいと依頼される。
断ろうとするポーターに対しホッブスは、協力しなければキャロラインとの肉体関係を妻のリサに言うと脅し、仕方なく彼の要求を呑むことにする。
ポーターは、キャロラインへホッブスのメモリーカードのことを問い詰めたが、彼女自身もオリジナルのメモリーカードを捜してほしいとポーターへ依頼するつもりで接触したと告白される。ポーターは自分がただキャロラインに利用されていたことにショックを受け自宅へ帰る。
映画『白い闇の女』のあらすじ【転】
ポーターはサイモンの事件の手がかりを捜している最中、ホッブスの部下に家族が襲われる。襲われる原因を作ってしまったポーターに対し怒ったリサは、子供を連れポーターのもとから去った。ポーターはこれ以上家族を危険に晒さないようにするため、メモリーカードの手がかりを捜す。
調査する中でサイモンの父親の知人であるノーマに手がかりがあると踏んだポーターはノーマの家に入る。そこにはメモリーカードがあり、ホッブスに送っていたのはノーマであったことが判明する。ノーマは中身を知らずにただ生前サイモンに依頼されたから行っていたと告白する。
ポーターは映像の中身を確認すると、サイモンの指示によってキャロラインがホッブスと寝る映像が納められていた。ただ、男性器を負傷しているホッブスにとっては屈辱的な映像であったため、ホッブスは必死にメモリーカードの出どころを捜していた。
映画『白い闇の女』の結末・ラスト(ネタバレ)
ポーターはホッブスのもとへ行き、メモリーカードと送り主の情報を伝える。ホッブスは礼としてキャロラインの家を捜索したときに見つけた鍵をホッブスに渡す。
ホッブスはその鍵を持ってサイモンが死んだ現場へ行く。地下に入るためのドアが施錠されていたがホッブスから渡された鍵で開くことができたため中へ進む。事件現場に着くとメモリーカードを見つける。中身を確認するとサイモンが死んだ日の映像が納められていた。
映像はキャロラインへプレゼントしたヒスイの馬の置物をサイモンが目の前で粉々していた。キャロラインは幼少時、馬が欲しく義理の父親にお願いしていたが、プレゼントされるはずの馬を目の前で殺される経験をしている。そのことを再現しているサイモンに怒り、キャロラインは咄嗟に割れたヒスイの破片でサイモンの首を刺し殺害する瞬間を納めた映像であった。
後日、ポーターはキャロラインと会い、事件の真相と映像が収められたメモリーカードのコピーを渡す。今後ポーターの家族に近づかないことを彼女に約束させ2人は別れるのであった。
映画『白い闇の女』の感想・評価・レビュー
コリン・ハリンソン原作の『マンハッタン夜想曲』を実写化した官能サスペンス。
本作は、事件の元となる過去のトラウマや、知りたがる人間の欲求を描いている。
エイドリアン・ブロディ演じる新聞記者のポーターが、事件の着実に真相に近づいていくにつれて家族が狙われ、自身にも身の危険が迫ってくるところは、不穏な雰囲気や緊張感を感じた。
しかし、物語は淡々と進んでいき、特に印象に残るシーンもなく、期待を裏切るような展開もなかった。
何故「白い闇」なのかが最後まではっきりせず、もやもやとしてしまった。(女性 20代)
悪女=白いワンピースというのは映画界の常識なのでしょうか?先日『白いドレスの女』を鑑賞したばかりだったのですが、仕掛けた女と堕ちた男、官能サスペンスとかなり似ている作品で、登場する女性はどちらも白い服を着ています。
しかし、今作に登場する女は男を魅了する美女と言うよりも、単純にヤバい女でこんな女に引っかかってしまう男もどうかなあなんて感じてしまいました。
何よりエイドリアン・ブロディは真面目で誠実なイメージだったので、こんな簡単に堕ちてしまうの!?と驚きます。(女性 30代)
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