映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の概要:名作スターウォーズのスピンオフ作品。物語は『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』の前に当たるとこから始まる。帝国のデス・スターを破壊するために、寄せ集めの反乱軍でローグ・ワンを結成する。危ない任務を乗り越えることができるのか・・・。
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の作品情報
上映時間:134分
ジャンル:SF、アクション
監督:ギャレス・エドワーズ
キャスト:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン etc
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の登場人物(キャスト)
- ジン・アーソ(大人:フェリシティ・ジョーンズ / 幼少期:ボーガズドン)
- 本作の主人公。父親のゲイレンと別れてからは16歳までソウ・ゲレラに育てられる。戦闘など、銃器の扱いは全てゲレラに教えられる。ソウと別れてからは一人で生き抜き、名前を変えて生活していた。
- キャシアン・アンド(ディエゴ・ルナ)
- 反乱軍の情報操作員。冷徹で相手を平気で殺す。相棒はドロイドのK2-SOで2人で、戦闘機を乗りこなす。ジンと過ごすことで仲間想いになる。
- K-2SO(アラン・テュディック)
- 元帝国軍のドロイド。見た目からは帝国軍の仲間と見分けがつかない。再プログラムされて、反乱軍と行動をともにする。おしゃべりなとこがある。
- ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)
- ゲイレンの旧知の友人。ゲイレンが連れ去られたあとにジンを助ける。パルチザンという過激派反乱軍を作り上げる。様々な戦いのせいで、疑心暗鬼になってしまっている。
- ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)
- ジンの父親。帝国軍の科学者であるが、一度逃げ出す。しかし、帝国軍に捕まり連れ戻される。
- ボーディー・ルック(リズ・アーメッド)
- 元帝国軍の貨物船パイロット。ゲイレンに頼まれ、ホログラムをソウに届ける。ジェダが崩壊した際にジンたちとともに逃げ出し、行動をともにする。
- チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)
- ウィルズの寺院の守護者。盲目だがフォースの力で人の心が見える。杖をついているが、戦闘時には杖を武器にして戦う。ベイズとは親友である。
- ベイズ・マルバス(チアン・ウェン)
- チアルートと同様にウィルズの守護者である。盲目のチアルートを支える人物。ぶっきらぼうだが、友に対する思いやりを併せ持つ。
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじ【起】
ジンの家族は田舎の土地で平和に暮らしていた。しかし、帝国軍がその土地にやってくる。ジンの父親であるゲイレンは帝国軍の優秀な科学者であり、帝国軍はゲイレンを連れ戻そうとする。ジンの母親のライラはゲイレンを守るために命を落とす。そのままゲイレンは連れ去られてしまう。ジンは隠れ家で助けを待っていると、ゲイレンの古くからの知り合いであるソウ・ゲレラに救出される。
数年後、帝国軍の貨物船パイロットのボーディーが帝国軍から逃げ出す。ボーディーはゲイレンの遣いで過激派独立反乱軍を作り上げたソウを探す。ソウを見つけ出したボーディーは信用してもらえずに捕まってしまう。一方その頃、キャシアンが所属する反乱軍もボーディーが帝国軍を逃げ出してソウを探している情報をキャッチする。
ジンは名前を変えて雑居房に入れられていた。ある日突然、雑居房が攻撃されキャシアン率いる反乱軍がジンを捕まえる。ジンはわけも分からず反乱軍の基地に辿り着くと、反乱軍の責任者からキャシアンと共にソウと手を組む仲介役を頼まれる。一方キャシアンには、ジンに内密でゲイレンを暗殺するよう言い渡される。元帝国軍のドロイド、K-2SO(以下:K-2)とキャシアンとともにジンはソウのいる惑星ジェダへと飛び立つ。
ジェダへと降り立った一行は、街へ情報収集に出る。しかし、帝国軍が街を闊歩していた。帝国軍の目を掻い潜るように行動していると、ジンは盲目の男から声をかけられる。彼は盲目ながら、ジンが首から下げてるネックレスが何かを当てる。不思議に思っていると、味方から情報を受け取ったキャシアンからこの街はもうじき破壊されることを告げられる。急いでソウを探そうとしていると、過激派反乱軍が帝国軍に対してテロを仕掛ける。混乱に乗じて戦うジンとキャシアンだったが、敵に捕まってしまう。そのとき、先程の盲目の男と彼の友人が現れ敵を一掃する。しかし、敵を一掃したジンたちは、今度は過激派反乱軍に捕まってしまう。
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじ【承】
過激派反乱軍に捕まったキャシアンたちは、彼らの基地の牢屋に入れられる。ジンだけがソウと会うことになり、数年ぶりの再会を果たす。ジンは、ゲイレンが託したホログラムをソウに見せられる。そのホログラムには、ゲイレン自らが投影され、デス・スターと呼ばれる星を一瞬で破壊できる兵器が作られていることを明かす。しかし、ゲイレンはデス・スターを破壊するための罠をしかけており、その弱点であるリアクターを破壊すればいいと言う。破壊するためには設計図が必要で、その設計図を盗み出すように告げる。一方その頃、帝国軍はジェダに向けてデス・スターの試運転を開始し、ジェダは崩壊する。ジェダにいたジンたちはK-2が戦闘機を飛ばして助けにくる。危機一髪のとこでジンとキャシアンに加えて、盲目の男チアルートと彼の友人ベイズ、ボーディーの3人がともに乗り込んだ。そして、彼らはジェダから脱出することに成功する。しかし、体が弱くなっていたソウは一人ジェダに残り、破壊の渦に呑まれてしまう。
反乱軍から惑星イードゥーへの攻撃要請を受けて、一行はゲイレンの研究施設があるイードゥーへと向かう。イードゥーへ降り立つとキャシアンはボーディーとともに施設へと向かう。チアルートはキャシアンがゲイレンを暗殺しようとしていることに感づき、ジンに告げる。暗殺を阻止しようとジンは一人で施設へと向かうが、後を続くようにチアルートとベイズも戦闘機を降りる。一方、帝国軍はゲイレンが裏切った罰を与えるために兵器開発の技術者を皆殺しにする。その様子を隠れて暗殺しようとしていたキャシアンは、銃の引き金から指を離す。しかし、そのとき反乱軍の戦闘機たちがその場を攻撃する。その攻撃によってゲイレンは傷を負ってしまう。助けに来たジンと再会するがゲイレンは息を絶ってしまう。
反乱軍の基地に戻ってきたジンたちは、反乱軍を集めて緊急会議を行う。第2のジェダを生み出さないために、デス・スターの設計図を盗み出すように進言する。しかし、ジンの願いは届かず反乱軍は降伏を選ぶ。それでもなお戦う意思を示すジンに、キャシアンたち数名の反乱軍がついてくる。ジンについてきた同志たちは、反乱軍が帝国軍から押収した貨物船に乗り込む。ジンが指揮を取って、ローグ・ワンと名乗り彼らは基地を後にする。
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじ【転】
同志たちとともに帝国軍の基地スカリフに向かったジン。押収した貨物船のおかげで、無事に敵の基地に潜り込むことに成功する。そこの基地にはシタデル・タワーと呼ばれる建物があり、帝国の建造物情報が保管されている。塔の上には送信用アンテナがあり、設計図のデータを飛ばすことができる。設計図を盗むためにキャシアンとジンはタワーに乗り込む準備をする。他の同志達はベイズとチアルートが率いて陽動作戦を立てる。貨物船の集荷リストを確認するために敵の兵隊が船へ乗り込むと、ジンたちは敵を倒して敵の服装を奪取する。敵になりすましたジンとキャシアン、K-2はタワーへの侵入に成功する。一方、陽動作戦を行ってるチアルートたちは各所に爆弾をしかける。順調にタワーの中へ進むキャシアンの合図で、爆弾が起動する。爆発につられて、外へ飛び出してくる敵兵たちを次々に倒すチアルートたち。警備が手薄になったタワーの中を進むジンたちは無事に設計図が保管されてる場所まで辿り着く。
一方、反乱軍の基地では帝国軍の通信を傍受する。スカリフで戦闘が行われてることを知り、すぐさま応援を向かわせる。スカリフに到着した反乱軍の艦隊は攻撃を仕掛ける。しかし、スカリフの周りにシールドを張られてしまう。なんとか戦闘機が数機だけスカリフへと潜り込むことに成功する。宇宙では帝国軍と反乱軍による激しい戦いが始まった。
シールドを張られてしまったことにより、設計図を送信することができなくなる。そのことに気づいたキャシアンはなんとかシールドを壊すように外で戦っている同志に告げる。それと同時に通信を再開するためにはマスタースイッチと呼ばれるものを見つける必要があり、ボーディーにそれを託す。そのあと、設計図を見つけるためにキャシアンとジンは保管庫で探しはじめる。しかし、敵がやってきてK-2が2人を守るために保管庫のドアをロックする。果敢に戦うK-2だったが敵の銃弾によって破壊されてしまう。K-2を失った悲しみに胸を痛めながら、2人はなんとか設計図を入手する。しかし、保管庫から脱出しようとするところでキャシアンは敵に撃たれて動かなくなってしまう。
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)
一方、外でも帝国軍が勢力を上げ反乱軍を圧倒する。通信を再開するためのマスタースイッチを見つけたチアルートはスイッチを入れる。しかし、スイッチを入れたのちに敵の爆撃によって倒れてしまう。スイッチが入ったことを確認したボーディーはすぐさま通信を再開する。宇宙で戦っている反乱軍に設計図が手に入ったことと、その設計図を送信するためにシールドを破壊する必要があることを伝える。伝え終わり安堵していると敵の手榴弾が船の中へ放り込まれ、ボーディーも船の爆破に巻き込まれ息絶える。メイズは親友のチアルートが倒れているのを見つけ、チアルートの最後を見届ける。そしてメイズは、ボーディーが乗っていた船が爆発するのも見る。怒りでメイズは立ち上がり、敵を圧倒するがメイズも敵の攻撃によって倒れてしまう。
なんとか一人で塔の最上階へ逃げ出したジン。そこには設計図を送信するための装置があった。宇宙では反乱軍の戦闘機たちが総力を上げ、シールドを破壊することに成功する。ジンが設計図を送信しようとすると、敵が現れジンを阻む。殺されそうになったジンだったが、生きていたキャシアンが現れて敵を倒す。キャシアンのおかげで助かったジンは設計図を無事、反乱軍の艦隊へと送信することに成功する。喜びを分かち合う2人だったが、スカリフはデス・スターによって狙われる。デス・スターが放った一撃はスカリフを直撃し、キャシアンとジンは抱き合いながら爆発の渦に呑まれていった。ローグ・ワン部隊は任務を達成して全滅という結果になってしまう。
送信された設計図は艦隊が受け取り、新たなる希望へと繋がる。
映画『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の感想・評価・レビュー
スター・ウォーズの名に恥じない作品だった。スピンオフ作品ではあるが、予備知識がなくても見やすいため『スター・ウォーズ』シリーズを見ていなくても楽しめる映画である。
衝撃のラスト20分間は片時も肩の力を抜けないほどの迫力だった。結末は意外なものだったが、見終わったあとの焦燥感と満足感を味わうことができる。生きることと、使命を全うするという意志の強さなどを実感することができ、見てる人達に勇気を与えてくれるような作品である。(MIHOシネマ編集部)
観終わった瞬間、今までこの作品を放置していた自分を悔いた。これを含めてスター・ウォーズシリーズなのだと断言しても良いくらい、物語全体に重みと深みを与える素晴らしいスピンオフだった。
全体的に面白いがやはりクライマックスはエピソード4へと続く終盤の怒涛の展開だろう。ダース・ベイダーの登場には鳥肌が立った。
ラストシーンを観終わった瞬間の悲しみと衝撃と、じわじわとやってくる切ないほどの感動が忘れられない。(女性 30代)
スター・ウォーズシリーズの続編やスピンオフは何作か制作されているが、その中でも特に秀逸な作品だと思う。一番好きな作品だ。デス・スターの設計図が、どのようにして「新たなる希望」となり、レイアへ託されたのか。その部分が一つの映画で語られるのはファンとしてはとてもワクワクした。
この映画にはジェダイは出てこない。その後のエピソードにも名前も出てこない、何者でもない者たちの姿が描かれる。多くの何者でもない人たちの命によって「新たなる希望」が繋がったラストにぐっと込み上げるものがあった。(女性 20代)
『スターウォーズ 新たなる希望』への完璧な橋渡しをしたということで、今作は名作と言っていいのではないだろうか。
とくにラスト数分、ダースベーダーの登場は鳥肌が立つくらい興奮してしまった。様々な名もなきレジスタンスの犠牲を経て設計図を手にしたのだ、という情報の補完は本編の面白さをさらに高めるものになる。
キャラクターも個性的で、今作で全滅してしまうには勿体ないメンバーだった。仕方ないということも分かってはいるが。(男性 30代)
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