映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』の概要:高校生の頃探偵として活躍していたヴェロニカは、故郷を離れてニューヨークで暮らしていた。ヴェロニカは司法試験の受験を半年後に控える中、世界規模の法律事務所の面接を受けた。そんな時、元彼のローガンから助けを求める連絡を受ける。
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ミステリー
監督:ロブ・トーマス
キャスト:クリステン・ベル、ジェイソン・ドーリング、クリス・ローウェル、パーシー・ダッグズ三世 etc
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』の登場人物(キャスト)
- ヴェロニカ・マーズ(クリステン・ベル)
- 15歳のときに親友を殺され、高校生探偵として活躍するようになる。故郷の町に嫌気が差し、ニューヨークで暮らすようになる。コロンビア大学のロースクールに通っており、司法試験を半年後に受ける予定。
- ローガン・エコールス(ジェイソン・ドーリング)
- ヴェロニカの元彼。ヴェロニカとは9年間会っていない。現在は海軍に所属している。恋人殺害の容疑者として警察にマークされる。
- キース・マーズ(エンリコ・コラントーニ)
- ヴェロニカの父親。元保安官。ネプチューンの町で「マーズ探偵事務所」を設立する。正義感が強い人物。
- ディック・カサブランカス(ライアン・ハンセン)
- ローガンの親友。陽気で適当な性格。
- ダン・ラム(ジェリー・オコンネル)
- ネプチューンの町の保安官。賄賂を受け取っており、違法捜査を行う。
- キャリー・ビショップ(アンドレア・エステラ)
- ボニー・デヴィルの名義で歌手活動を行う。ローガンと付き合っていたが、心を病み関係が破綻してしまう。何者かに殺され、感電死する。
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』のあらすじ【起】
ヴェロニカ・マーズは15歳のときに親友を殺され、犯人の捜索で悲しみを紛らわせた。当時、父親のキース・マーズは保安官で、町一番の権力者に嫌疑をかけた。そのことでマーズ親子は町の人々から嫌われ、キースは職を失うことになる。キースは「マーズ探偵事務所」を設立し、ヴェロニカも探偵業を学んだ。ヴェロニカは自分と同じ悲しみを持っている、親友の彼氏であったローガン・エコールスと恋人同士になった。だが、長くは続かず、破局することになる。
ヴェロニカは19歳で故郷のネプチューンを離れた。怒りと復讐に燃え、探偵として動いていた日々を封印した。ヴェロニカはハースト大学に1年在籍後、スタンフォード大学で心理学を学び、コロンビア大学のロースクールに通っていた。司法試験を半年後に受ける予定の中、ヴェロニカは世界規模の法律事務所、トゥルーマン・マン事務所の面接を受けた。
歌手ボニー・デヴィルが感電死によって死亡した。警察は殺人事件と断定し、捜査を開始した。ボニーはヴェロニカの高校の同級生で、本名はキャリー・ビショップだった。ボニーは2人の男性と噂になっていた。その内の1人はローガンで、重要参考人として警察に聴取されることになった。
ボニーが亡くなったとき、遺体の横でローガンは気を失っていた。ローガンがボニーを怒鳴っている動画もあった。ダン・ラム保安官はその動画をマスコミに公開した。ヴェロニカは昨日とは別の役員と面接するため、トゥルーマン・マン事務所を訪れた。すると、ローガンから助けを求める電話がかかってくる。
ヴェロニカは探偵としてではなく、弁護士の選定をするためにローガンの元に行くことを恋人のピズに伝えた。ネプチューンを訪れると、海軍服に身を包んだローガンが待っていた。2人はどこかぎこちない空気を漂わせながらも、久しぶりの再会を喜んだ。ヴェロニカは一度もローガンが犯人かどうか確認しなかった。それは、ローガンが犯人だとは思っていないからだった。
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』のあらすじ【承】
セレブの町ネプチューンを守るため、不動産業者は好ましくない層にいる者を追い出そうとしていた。ラム保安官は金に弱い役立たずで、不動産業者に協力していた。検問所で車を検査し、少年達を痛めつけていた。キースはその姿のラム保安官を動画で撮影し、少年を解放しなければネットにあげると脅した。ヴェロニカは機転を効かせて少年達を救う父のことを誇らしく感じた。
ローガンとボニーがベッドを共にしている動画がネットに流出した。ローガンはなぜそんな動画が流出したのか分からず落ち込んだ。そんな時、弁護士が訪ねてくる。ローガンはヴェロニカと共に、弁護士の面接を行った。だが、この人に頼みたいと思うような人はいなかった。ヴェロニカは明日の9時の便でニューヨークに戻ることを決めていた。ローガンは最後にヴェロニカをバーに誘った。
ローガンが誘ったバーには、ボニーの熱狂的なファンであるルビーという名の女性がいた。キャリーの死後、ローガンは「終わりは新たな始まりよ、付き合って」と書かれたメールを受け取っていた。差出人のアドレスは「ボニーファン23」。ローガンはルビーが犯人ではないかと疑っていた。
ローガンの無実を信じる者はいなかった。ヴェロニカは最後に一度だけ探偵に戻り、ローガンを助けることにした。ローガンは事件当夜のことをヴェロニカに話した。ローガンとボニーの関係は破綻しており、ボニーが心を病んでいたことからローガンは支援者として彼女を支えていた。事件当日、ボニーから助けを求めるメールがきたため、家に向かった。ボニーの家の警報コードを知っていたが、なぜか入力しても解除できなかった。警報器や電話が鳴る中、ローガンは家に入りボニーの捜索を行った。ボニーがバスタブの中にいたため、ローガンは駆け寄った。その直後気絶してしまい、警官に発見されたのだった。
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』のあらすじ【転】
ヴェロニカは映画のロケハン担当を名乗り、ルビーの家を訪れた。部屋の中を調べ、卒業アルバムから本名がデラ・ピューであることを突き止める。しかし、身分を偽っていることがバレてしまい、警察を呼ばれてしまう。ヴェロニカは逮捕されるが、ルビーは彼女のことを告発せずに救った。見返りとしてルビーが求めたのは、ローガンとクラブでデートすることだった。
ヴェロニカはルビーに犯人ではないか尋ねるが、ルビーにはアリバイがあった。捜査の途中だったが、ヴェロニカはニューヨークに帰ることを決める。トゥルーマン・マン事務所に採用され、月曜日から働くことになったのだ。
友人のマックとウォレスはピズを呼び、ヴェロニカを同窓会に連れて行った。同窓会に行きたくなかったヴェロニカは憂鬱になる。同窓会では、亡くなった同級生達の追悼ビデオが流された。そのビデオにはボニーの親友のスーザンの姿もあった。ヴェロニカはスーザンの背景に写る船を見て、あることに気づく。それは、ボニーの体に彫られていたタトゥーが、スーザンが水死した船の名前だということだった。ヴェロニカは船の中で何かがあり、ボニーが公表しようとして殺されたのではないかと予想する。ヴェロニカはローガンにそのことを話し、船に乗っていた人達の名前(コブ、ディック、ジア、ルーク)を教えてもらう。
ヴェロニカはディック達にスーザンが亡くなったときのことを尋ねて回った。事故が遭った日、皆でボニーの父親の船に乗り、お酒を飲んで騒いだ。翌朝、スーザンがいないことに気づき船の中を捜索するが、見つからなかった。話しを聞いたヴェロニカは、もう少し町に残って捜査を行うことを決める。ピズにはピズの両親と会う日までに戻ることを約束し、トゥルーマン・マン事務所にはもう少し採用を待ってもらうことにした。
ヴェロニカの友人のウィーヴィルが、セレステという女性に撃たれてしまう。ウィーヴィルはバイカー達に脅されているセレステを見かけて声をかけたのだが、誤って撃たれてしまったのだ。ウィーヴィルは銃を持っていなかったのだが、気を失っている間に銃を握らされ警察に証拠として写真を撮られていた。警察が押収物を握らせたのだ。ウィーヴィルはここ5年何の罪も犯していなかった。その一方で、違法捜査の訴えはこの半年の間で11件もあった。キースはこの件の捜査を行うことにした。
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヴェロニカ達はボニーが持っていたMTV受賞式の粗品のタブレットの内蔵カメラを利用して、盗撮が行われていることに気づく。さらに、MTV受賞式に出席していたジェームズ・フランコもタブレットを持っており、プライベート動画がネットに流出していることが判明する。ヴェロニカはジェームズの協力の元、犯人を誘き出した。犯人はネプチューンにいる私立探偵、ヴィニー・ヴァンロウだった。
ヴィニーはボニーが亡くなった日の盗撮動画を持っていた。ヴェロニカはローガンと共にその動画を確認した。それにより、ジアがボニーの家を訪ねたこと、ローガンに「助けて」とメールを送ったのがジアだったことが判明する。ヴェロニカとローガンはラム保安官にジムと恋人のルークが怪しいことを伝えるが、ラム保安官は捜査する気が全くなかった。
ヴェロニカは町に残ることを決め、ピズの両親と会う予定をキャンセルする。そのことでピズから別れを告げられてしまう。さらに、トゥルーマン・マン事務所の採用も白紙に戻ってしまう。キースは娘に対しての失望を露わにし、サックス保安官から呼び出しを受けて出て行った。サックス保安官はラム以外の保安官も賄賂を受け取っていること、ウィーヴィルが持っていた銃は自分が保管庫にしまった物であることを教えた。サックス保安官は誰かに見られている気配を察知し車を別の場所に移動させようとするが、何者かが乗った車が追突してきて事故に遭ってしまう。サックスは亡くなり、キースは瀕死の重傷を負った。ショックを受けたヴェロニカは、ローガンにキスをして一夜を共にした。
ヴェロニカは悲しみを紛らわすためにも、殺人事件の調査を行うことにした。それにより、ジアがコブと体の関係があること、ジアの家にボニーのタブレットがあることが判明する。コブが帰った後、ヴェロニカはジアに会いに行って犯行を自供させた。
コブは麻薬の売人で、船の中に乗っていたジア達は皆麻薬を吸っていた。しかし、スーザンの容態が急変し、亡くなってしまう。すると、コブが碇をつけて沈めることを提案した。皆泣きながら遺体を運んだ。ディックは気を失っていたため、そのことは知らなかった。コブは手伝わず、遺体を運んでいるジア達の姿を写真に撮って脅迫していた。ジアとボニーは脅されてコブと体の関係を持っていた。話し終えた後、ジアは窓からコブに狙撃されてしまう。
ヴェロニカはコブに殺されそうになるが、隙を突いて反撃した。コブは逮捕され、ローガンの潔白が証明された。ラム保安官がローガンの無実に興味がないと証言している映像がテレビで放送された。意識を取り戻したキースは、ベッドの上からその放送を見ていた。ローガンはヴェロニカに帰ってくることを約束し、海軍の任務のために旅立っていった。ヴェロニカはネプチューンの町に残り、探偵として働くことを決める。
映画『ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー』の感想・評価・レビュー
本作品はアメリカで放送されたドラマ『ヴェロニカ・マーズ』の劇場版作品である。自分はドラマ未視聴だが、映画だけでも十分に楽しむことができた。もちろんドラマを見たほうが登場人物達に感情移入できて楽しいだろうが、ドラマを見ていない人に対しても分かりやすく作られていたと思う。主人公のヴェロニカは、完璧な女性ではない。ヴェロニカが失敗を犯すところもきちんと描かれていたため、物語にリアリティーがあった。そこがこの作品の魅力の1つだと思う。(MIHOシネマ編集部)
女子高生探偵『ヴェロニカ・マーズ』の同窓会的作品です。TVシリーズが大好きで見ていましたが、ラストがかなりめちゃくちゃな終わり方だったので、この劇場版でしっかりラストを迎えてくれて安心しました。
この作品が作られたのはなんと「クラウドファンディング」もし、資金が集まらなかったらあのドラマの終わり方で終了だったんですね。
元カレや同級生、当時の保安官まで出てきてドラマシリーズのファンにはたまらない作品になっています。ストーリー自体は…と言った感じですが「同窓会」ってことで許してあげましょう。(女性 30代)
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