この記事では、映画『キル・ユア・ダーリン』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『キル・ユア・ダーリン』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『キル・ユア・ダーリン』の作品情報

上映時間:103分
ジャンル:サスペンス、ラブストーリー、青春
監督:ジョン・クロキダス
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、デイン・デハーン、ベン・フォスター、マイケル・C・ホール etc
映画『キル・ユア・ダーリン』の登場人物(キャスト)
- アレン・ギンズバーク(ダニエル・ラドクリフ)
- 詩人の父と病んだ母を持つ、ユダヤ人の少年。コロンビア大学に入学するも、大学の教育に不満を感じている時に出会った型破りな生徒・ルシアンに惹かれ退屈な大学生活が一変する。文学に対しては独自の感性を持っており、ルシアンと共に「新幻想派」を名乗り規制の厳しい文学世界で革命を起こそうと試みる。
- ルシアン・カー(デイン・デハーン)
- 奔放な性格でアレンを惹きつける少年。彼もまたアレンと似たような考えを持ち、彼に近づいた。
- デヴィッド・カマラー(マイケル・C・ホール)
- ルシアンに執着し彼を求め続ける、元教授。彼に代わり大学の論文を執筆してあげており、彼とは肉体関係を持っている。
- ジャック・ケルアック(ジャック・ヒューストン)
- ルシアンの仲間。アメフト部でハンサムな青年。彼もまた「本物の作家」と称されるほどの文才の持ち主である。アレンらの「新幻想派」の企みに乗り、共に革命を起こす。
- ウィリアム・S・バロウズ(ベン・フォスター)
- ハーバード大卒で、由緒あるバロウズ家の息子。ルシアンの仲間で、笑気ガスを吸ったり薬でトリップしているなど怪しげな部分も多い。
映画『キル・ユア・ダーリン』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『キル・ユア・ダーリン』のあらすじ【起】
1943年、第二次世界大戦中の最中。ニュージャージー州に住むユダヤ人のアレンは精神を病んだ母親とそれを諦めている詩人の父に挟まれ生活を送る中、黙ってコロンビア大学への入試を受け無事合格する。1年後入学した彼は、図書館へと案内され教師達から本についての説明を受ける。そんな中で突如「名作を朗読しよう」と叫び卑猥な本の文章を読み上げ出す男性生徒がいた。彼の名はルシアン。警備員に追い出されるルシアンを見て呆れ返る一同の中、アレンはその光景に楽しそうに微笑む。
大学の授業中でアレンはスティーヴス教授の授業に意見を述べるが、その考えを父親の詩を愚弄するような内容と共に否定されてしまう。ある晩、アレンはルームメイトにパーティーへ誘われるが勉強を口実に断る。どこからか聞こえてくるブラームスの音色に誘われるまま歩いていくと、アレンは同じくパーティーへ行かなかったというルシアンと出会う。彼は自分の元へとやってきたアレンに「やっと来たな」と微笑み返す。2人は出会って間もないが、文学について話すうちに意気投合。途中、母親から「今日はすぐに帰ってきて」と電話が入るものの、アレンはルシアンが気になるあまり適当な相槌を打ち電話を切り上げる。アレンはルシアンについていくままに彼が参加している別のパーティーへと顔を覗かせる。初めて踏み入れるその世界では、様々な男女が抱擁したり、キスを交わしていたり大麻や笑気ガスを吸っていたりとアレンにとっては衝撃的なものだ。ルシアンは家主に会わせると言い、アレンに主催者のデヴィッドを紹介する。デヴィッドや、ルシアンの友人だというちょっと変わったウィリアムを交え文学革命の思想について語らう内に朝まで過ごす。母との約束を思い出し、ルシアンを連れたまま慌てて家へと戻ると、父が勝手に母を病棟へと預ける手続きを済ませた後だった。連れていかれる母を止めようとするが、父は頑なに「これが最良の選択だ」と目も合わせようとしない。母は「お前のせいよ」とアレンに向かって恨みがましく言葉を残し、そのまま連れて行かれるのだった。アレンがルシアンに自分の家庭について自嘲めいた言葉を残すと、ルシアンは自分も4歳の時に父が出て行ったのだと語る。2人は詩人・イェイツの言葉でもある「生まれ代わるにはまず死ぬべきだ」の言葉になぞらえふざけて自殺の真似事をし、結果失敗する。吹っ切れたよう、アレンはそのままルシアンの奔放な性格と思想にのめり込んでいく。この時代、文学は規制が激しく決められた物しか読めなかった。ルシアンはそれに強い反発心を持っており、それに革命を起こしたいと考えていた。アレンも同調し、いつしかアレンは彼に対し友情以上の愛情を覚えていく。

映画『キル・ユア・ダーリン』のあらすじ【承】
ある日、デヴィッドのアパートで笑気ガスを吸っているアレンとルシアンの元に激怒しながら部屋へと飛び込んでくるデヴィッド。アレンは彼に追い出され、デヴィッドが実はルシアンの代わりに大学での論文を書いていた事実を知る。デヴィッドは、今は清掃業をやっているが元々は教授でありルシアン曰く「僕を追ってきた、いかれた変人野郎で同性愛者」だという。しかしルシアンの今の思想や知識は、ほぼデヴィッドに影響されたものなのだろう。
スティーヴス教授は試験に小説を1つ書いてこいと課題を出す。アレンはウィリアムからペルビチンという薬を貰い、それを飲むと狂ったようにタイプライターへと向かう。ある日原稿を持ってルシアンの元へと走ると、彼の椅子には何故か例のデヴィッドがいた。デヴィッドはアレンがルシアンを気にしているのを察知しているのか「ルシアンなら出かけたよ。上級生のアメフト選手と。ジャックと言う名の、ハンサムで文の上手な男さ」と笑う。そしてアレンに対し「あいつは気まぐれだ。すぐに別の男を見つける」と牽制して去っていく。アレンはルシアンの部屋で彼の帰りを待ち、戻って来た彼にどこへいたのか尋ねる。彼は本物の作家に出会った、と言い、アレンにジャックを紹介し彼の家へと連れて行く。ジャックは大学入学前に100万語の小説を書いたらしい。ジャックとアレン、ルシアンの3人はそのまま夜の世界へと飛び出すとボートを盗み出しその上で語り合う。アレンはジャックに促され、ルシアンに見せ損ねていた原稿を読み上げた。ジャックは素直にそれを素晴らしいと褒め、ルシアンも感心したようだった。意気投合したよう3人は戦争が終わったら大学を捨てそのまま船に乗ってパリへ出ようと笑い合った。
翌日、大学側にボートを盗んだことがばれて呼び出しを食らうアレンとルシアン。ルシアンは母親共々、学部長に日頃の素行についてもお叱りを食らう。ふざけた態度を崩さないルシアンに学部長は静かに「シカゴで起こした事件のことは知っている」と囁いた。途端、ルシアンは母親に「話したのか?」と激高する――「噂が広まれば俺はここにはいられない!」……ルシアンの叫びは廊下で待っているアレンの耳元にまで届いていた。慌てた様子で「一体何をしたんだ」と駆け付けたアレンの父は、違う女性を連れていた。アレンは愕然とし「そのために母さんを入院させたのか」と問いかけ、父に頬を打たれる。それから、外で1人煙草を吹かしているルシアンの元へと近づくアレン。傷心気味のルシアンは「僕はすぐ駄目になる」と呟き、アレンは心配そうに「退学するのか?」と問いかける。ルシアンは「君は頑張れ」と吐き捨て、やはり浮かない顔のままだった。アレンはその隣に腰かけると、先程父とあった出来事を話し「全てがどうでも良くなり、ボートを盗んだのは僕だと主張した」と話す。何故だと問うルシアンに「僕はもっと違う人間になりたい。それに退学になってマズいのは僕じゃなくて君だろう。今度は僕達が革命を起こす番だ、目に物を見せてやろう」と焚き付ける。
映画『キル・ユア・ダーリン』のあらすじ【転】
「新幻想派」と名乗る彼らの革命はこうだ、図書館に展示されている本と閲覧には許可のいる禁止本を入れ替えてしまおうという内容である。早速アレン達は鍵を手に入れるため行動。アレンが受付の女子を口説き連れ出し、裏に消えた2人を追いかけたルシアンはその間に鍵を奪うことに成功。その夜中、図書館に忍び込んで規制のかかった卑猥な本達を誰にでも見える場所へと配置してしまう。翌朝、図書館に来た教師陣は唖然とし、それは朝刊に載るまでの騒ぎとなる。
その頃、祝杯を上げる新幻想派のメンバー達。そこへ現れるデヴィッドは新たに書いたのであろうルシアンの論文を渡しに来たらしい。ルシアンは彼を無視しようとするがデヴィッドがそれを引き止める。ルシアンは「もう僕達の関係は終わりだ」と全てを清算することを告げ、しかしデヴィッドは悲しそうに「お前は私のすべてなんだよ」と追いすがり、「私なしで生きられるのか?」と捨て台詞を吐いてその場を立ち去った。その晩、外でふざけ合うアレンとルシアンとジャック。酔い潰れたのか吐いて伸びてしまうジャックをよそに、「これが始まりだな」と笑うルシアン。ルシアンは「全部君のせいだ」と呟きながら寝転ぶアレンの肩に寄り添った。ルシアンもまた、アレンの思いに応えようとしていたのだったと知り2人はそのまま接吻を交わす。しかし、ルシアンの中にはまた別の複雑な思いも芽生え始めていた。ジャックが戻ってきたと知り、慌てて身を放したルシアン。彼は立ち上がるや否やジャックに帰ろうと告げ、アレンにはそれまでデヴィッドが受けてきた論文の課題を言い残し彼を置いて立ち去って行くのだった。
ルシアンはジャックの元へとそのまま身を寄せるが、その晩デヴィッドが現れまだ未練があることを漏らし関係の修復を求めた。しかしルシアンは警察を呼ぶ、と彼を突き放しただけである。デヴィッドはそれでも彼を諦めきれずジャックの猫をオーブンに閉じ込めるなど嫌がらせをして去っていく。ルシアンはアレンに黙り、ジャックと共に国を出て行くことを決めていた。論文を届けに来たアレンはそれを知り愕然とするが、ルシアンはアレンを拒絶しジャックと共に船へと向かっていた。その先にも再び現れるデヴィッド。追い払おうとするジャックを止め、ルシアンは話をつけてくるとデヴィッドと共に外へと出てしまった。その頃、失意の底のアレンは悲しみの溝を埋めるため見知らぬ行きずりの男と関係を持ち、ジャックは結局船出を止め家へと1人で戻ってきた。外へと出て行ったルシアンは、持っていたナイフでデヴィッドを刺してしまうのだった。
映画『キル・ユア・ダーリン』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日、アレンはルシアンがデヴィッドを殺害し逮捕された事実を知る。彼に面会しにいくとルシアンは正当防衛だと言い、検事から供述書を求められていることを話す。僕を見捨てないでくれ、と訴えるルシアンに思わず代筆することを了承してしまうアレン。そのために情報を集めに回るうち、ルシアンがシカゴでかつて自殺未遂を起こし入院していたことを知る。アレンは入院中の母へと会いに行き、昔のような病んだ様子は減り、笑顔すら浮かべている母へと悩みを打ち明けた。母の答えは、「見捨てなさい。私は父さんに見捨てられて回復したの。分かるわね?」と自らの葛藤に追い打ちをかけるようなものであった――。
アレンは供述書に、愛憎入り混じる感情の末、彼を庇うどころかルシアンの立場が悪くなるような文面、しかしほとんど真実に近いのであろう事柄を書き込んだ。デヴィッドはルシアンを愛し、ルシアンもまた彼を愛していた。互いにとって必要な存在であったにも関わらずに殺害したのだ、と――同時に、ルシアンがデヴィッドを刺した時の過去の映像が挟まれる。そこではルシアンがナイフを向けた際に、デヴィッドが自らそのナイフに刺さりに行ったことが判明する。ルシアンはアレンの持ってきた供述書を読み絶望し、彼を引き止めるがアレンは彼に背を向けて去ってしまう。アレンはこの供述書を元に大学の課題であった小説を仕上げ提出するも、「内容に多くの問題がある。別の作品を出さなければ退学だ」と告げられる。アレンは迷うことなく退学を選び、原稿は大学側に取り上げられてしまう。実家へと戻り、終戦のニュースがラジオで流れる中、彼の元に一通の郵便が届く。中には大学に取り上げられていた原稿が入っており、「この調子で続けなさい」とスティーヴス教授からサインが入っていた。
それから、テロップにはこうある――『ルシアンはデヴィッドを同性愛者であると主張したが、殺人罪に問われ18ヶ月を少年院で過ごす。その後UPI通信社で記者となり2005年に死去するまで勤務していた。結婚は2回、3人の子供をもうけた。大学を中退したアレンはアメリカで最も成功した詩人のうちの1人となる。彼は最初の詩集をルシアンに捧げたが、彼は自分の名を本から削除するよう求めた』
映画『キル・ユア・ダーリン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
あのハリー・ポッターことラドクリフ君が文字通り体当たりで挑むボーイズラブありの青春サスペンス。男性同士のキスシーンから何と濡れ場まであるのだから開眼する女子も一部にいるだろう。不思議なのはルシアンが何故あれ程好きだったアレンから唐突に離れようとしたのか。デヴィッドに執着された過去もあり、独占される前に見切りをつけたのだろうか?男達を惑わすルシアン役のデイン・デハーンの色気も凄い、顔色の悪さも魅力にしてしまえる俳優である。(MIHOシネマ編集部)
どうしても『ハリー・ポッター』のイメージから抜け出すことの出来ないダニエル・ラドクリフ。そのイメージを払拭するためか、彼が挑む役はかなり体を張ったものが多く、今作もその1つと言えるでしょう。
過激でありながら、繊細で美しいボーイズラブを見ていても嫌だと感じる部分は一切なく、とにかく美しいと感じました。そうさせたのはルシアンを演じたデイン・デハーンの顔立ちでしょう。
色白で妖艶な彼の顔立ちは女だけでなく男も魅了してしまうのが分かる気がします。(女性 30代)
音楽やセットがお洒落で洗練された雰囲気なのに、ストーリーはドロドロとした愛憎劇です。内容と映像のギャップが大きく、奇異なる感に打たれ見入りました。同性愛、腐れ縁、刃傷沙汰と波瀾万丈な展開ですが、実話だそうです。第二次世界大戦中の出来事のためか、重くて暗い、不穏な空気が終始漂っています。ストーリーを把握するのに手一杯で、アレン・ギンズバーグが書く詩の内容にまで気が回りませんでした。詩集を読んで、再度鑑賞したいです。(女性 30代)
青春映画でありながら、同時に人間の暗い側面を突きつけられる作品でした。ダニエル・ラドクリフ演じるアレン・ギンズバーグが、カリスマ的なルシアンに惹かれ、友情や愛情、そして文学への情熱に身を投じていく姿は鮮烈でした。しかしルシアンとデイヴィッドの関係が破滅を招き、殺人にまで発展する結末は衝撃的。若さゆえの暴走と危うさを痛烈に描いていました。(20代 男性)
詩人たちの若き日を題材にしていると知って観たのですが、想像以上にスキャンダラスで痛烈な物語でした。ルシアンとデイヴィッドの関係にギンズバーグが巻き込まれ、友情と欲望が絡み合う中で事件が起きる流れに、息を呑みました。文学史に名を残す人物が、こんな泥沼の青春を送っていたというリアリティに圧倒されました。(30代 女性)
『ハリー・ポッター』のイメージが強いラドクリフが、ここまで体当たりの演技をするのかと驚きました。ギンズバーグの内面の揺らぎや、ルシアンへの憧れと依存が生々しく描かれ、観ている側も心がかき乱されました。最後にルシアンが逮捕され、ギンズバーグが詩人としての道を歩き始める姿は、苦しみの果てに新たな自己を見出した瞬間でした。(40代 男性)
若さゆえの刹那的な生き方と、文学への強烈な欲望がぶつかり合うドラマでした。ルシアンの危うい魅力に取り込まれていくギンズバーグを観ながら、自分の青春時代の衝動を思い出しました。しかし結末は理想の追求ではなく、暴力と破滅によって幕を下ろす。その苦い余韻がリアルで、後を引きました。(50代 女性)
同性愛的な関係が重要な軸になっている点も印象的でした。ギンズバーグのルシアンへの想いは友情とも恋愛とも言えず、その曖昧さが彼の詩作につながっていく様子がリアルでした。しかし同時に、ルシアンとデイヴィッドの執着が殺人を生む展開には強烈な悲劇性があり、人間の愛と欲望の怖さを痛感しました。(20代 女性)
映像のスタイリッシュさも魅力的でした。40年代の大学キャンパスやニューヨークの空気感が美しく描かれ、観客をその時代に引き込んでいきます。しかし物語は決して華やかではなく、理想を追う若者たちの破滅的な現実を突きつけてくる。美と醜の対比が見事で、印象に残りました。(30代 男性)
「ビート・ジェネレーション」が生まれる前夜の混沌を描いた作品として興味深かったです。偉大な詩人たちの青春が、美化されるのではなく、欲望と裏切り、暴力に満ちていたという事実が衝撃でした。彼らが後に文学を通して昇華していくことを知っているだけに、この青春の苦悩が一層胸に迫りました。(40代 女性)
映画『キル・ユア・ダーリン』を見た人におすすめの映画5選
デッド・ポエッツ・ソサエティ(いまを生きる)
この映画を一言で表すと?
言葉と詩の力が、若者たちの魂を解き放つ感動の青春ドラマ。
どんな話?
名門寄宿学校に赴任した教師キーティングが、生徒たちに「自分の人生を生きる勇気」を与える物語。抑圧された環境で彼の教えを胸に秘めた若者たちが、自由と夢を求めて成長していきます。詩を通して人生の意味を見つけようとする姿が描かれます。
ここがおすすめ!
ロビン・ウィリアムズの名演と、生徒たちの変化を描いた群像劇は胸に迫ります。『キル・ユア・ダーリン』と同様に、若者の葛藤や文学の力をテーマにしており、心に深く響く作品です。
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
この映画を一言で表すと?
天才青年と心理学者の出会いが人生を変える心揺さぶるドラマ。
どんな話?
並外れた数学の才能を持ちながらも荒れた生活を送る青年ウィルが、心理学者との交流を通じて自分の心と向き合い、未来へ踏み出す物語。知識だけでは満たされない「心の成長」が描かれています。
ここがおすすめ!
マット・デイモンとロビン・ウィリアムズの掛け合いが感動的。『キル・ユア・ダーリン』同様、若者が葛藤の中で自分の道を見つけていく過程が丁寧に描かれており、深い余韻を残します。
ブロークバック・マウンテン
この映画を一言で表すと?
禁断の愛に翻弄される二人の男の、切なく壮大なラブストーリー。
どんな話?
1960年代、牧場で出会った二人の青年が、社会に受け入れられない関係に苦悩しながらも、強く惹かれ合っていく物語。家庭や社会に縛られながらも、心の奥底に秘めた愛を貫こうとする姿を描きます。
ここがおすすめ!
ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの熱演が心を揺さぶります。『キル・ユア・ダーリン』で描かれた若者同士の危うい関係性や社会との摩擦を、より普遍的かつ壮大に描いた傑作です。
ファインディング・フォレスター
この映画を一言で表すと?
孤独な文豪と若き才能の邂逅を描く、心温まる成長物語。
どんな話?
ニューヨークのブロンクスに暮らす少年が、偶然知り合った伝説的作家フォレスターとの交流を通じて、作家としての才能を開花させる物語。友情と師弟関係の中で、言葉の力が人生を変えていきます。
ここがおすすめ!
文学や言葉を通じて生き方を模索する姿が、『キル・ユア・ダーリン』と共鳴します。ショーン・コネリーの重厚な存在感と、若者の成長の瑞々しさが心に残る一作です。
アナザー・カントリー
この映画を一言で表すと?
名門寄宿学校を舞台に、若者たちの理想と挫折を描く知的青春劇。
どんな話?
1930年代イギリス、寄宿学校で友情と恋愛、そして理想に揺れる青年たちの物語。彼らの思想と行動がやがて歴史的事件につながっていく様子を、青春の葛藤と共に描きます。
ここがおすすめ!
美しい映像と知的なテーマ性が融合した作品。『キル・ユア・ダーリン』と同じく、若者が自由を求めて苦悩する姿が描かれており、文学や思想に惹かれる人には必見です。






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