映画『ファインダーズ・キーパーズ』の概要:アレクサンダー・イェレン監督、ジェイミー・プレスリー主演の2014年のホラー映画。過去に少年が殺人事件を起こした家に引っ越した母娘が、人形に侵食されていく恐怖を描いた。
映画『ファインダーズ・キーパーズ』 作品情報
- 製作年:2014年
- ジャンル:ホラー
- 監督:アレクサンダー・イェレン
- キャスト:ジェイミー・プレスリー etc
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映画『ファインダーズ・キーパーズ』 評価
- 点数:40点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★☆☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ファインダーズ・キーパーズ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ファインダーズ・キーパーズ』のあらすじを紹介します。
夫と離婚したアリソンは、9歳の娘クレアを連れて田舎町の広い家に引っ越してきた。
引越し早々クレアは、前の住人の忘れ物と思われる南米人形を見つけ、ひと目で気に入る。
リリスという名前が書かれていたその人形に話しかけ、唯一の友達として接するクレアは、転校先の学校で”オバケ屋敷の子”とからかわれていた。
クレアとアリソンが引っ越した家では5年前、当時10歳の男の子が犯人の殺人事件が起こっていたのだ。
人形を片時も手放さず、不気味な歌を口ずさむようになったクレアはセラピーを受ける事になる。
しばらくの間、クレアは父ジョナサンに預けられるが、突然表れたガールフレンドが気に入らない。
そして彼女はジョナサンの部屋で何者かに襲われ、不審な死を遂げる。
クレアに猫を殺されたと言った隣人、クレアの人形を取り上げようとした人物が全員、謎の死を遂げていた。
リリスが犯人の少年ザカリーの持ち物だったと知ったアリソンは独自に調査を始める。
事件が起こった家ではなく、人形に原因があると感じたアリソンは、リリスを捨てるのだが戻ってきてしまう。
リリスが無いと暴れるようになり、人格まで変わり始めたクレアを心配するアリソンは、南米の文化に詳しい大学教授の友人にリリスを預けて真相を探ってもらうことに。
しかし、リリスにそっくりな服装をしはじめたクレアの体には、恐ろしい異変が起こっていた。
映画『ファインダーズ・キーパーズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ファインダーズ・キーパーズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ありそうで無かったつまらない映画
「ソウ」シリーズでジグソウ役を演じたトビン・ベルが、クレアのセラピストで過去にザカリーを診断したフリーマン医師役で出演しており、作品のパッケージを見ても豪華キャストによる作品に見えるのだが、ストーリー展開や演出が手抜きのB級ホラー映画。
動画配信サイトでの流通がメインになっているせいか、公開されている情報は少ない。
人形のホラー映画といえば殺人鬼の魂が入り込んだ”チャッキー”だが、今作は子供を殺人鬼に仕立て上げる恐怖の南米人形。
子供が持っていると魂がつながってしまい、人形が傷つけば子供も怪我をするという設定は良い。
だがどういった人形で、何か因果があるのか、そういった意図で作られた人形なのか、”チャキー”のように幽霊が入っているのか、そういった肝心な部分の設定がスッポリ抜けているため、面白味に欠ける。
引っ越した家に、10歳の少年による警官と家族を殺害するという事件があり、そこから恐怖が始まるというホラー映画に多い切り口なので、ありきたりな印象を受ける。
穴だらけのストーリーと雑な演出にガッカリ
撮影方法も、外から誰かが覗いているようなカットばかりを使っているのでつまらない。
登場人物がほとんど殺されるのにも関わらず、ナイフなどの凶器が刺さる場所が全員同じだったり、シーンのつなぎ方が雑すぎるなど、見ていてあきれる作品。
結局クレアが操られて殺人を行っていたのか、それとも人形が動いていたのかも明らかにされることが無く、アリソンの友人の学者がクレアによって命を絶たれることだけが、ストーリーの中で明確に描かれている。
それなのにも関わらず、ラストで「引っ越した直後から記憶が無い」と、こじつけのようなハッピーエンドに持っていこうとしている。
捕まって病院にいるザカリーが、なぜ自殺してリリス(と思われる声)と一緒になると発言したのか、ラストでクレアを見つめているシーンには意味があるのか、全てにおいて不可解な映画だ。
映画『ファインダーズ・キーパーズ』 まとめ
その人形は子供の殺人犯の持ち物だった・・・。
人形との結びつきが強くなっているから人形を傷つけてはいけない・・・。
配信サイトの予告編でこのように説明しており、人形をテーマにしたホラーの定番チャッキーや、近年増加傾向にある”実在する”という事を宣伝にした、アナベル人形には無い設定に期待はしたものの、全体的に穴だらけのB級映画。
骨組みをもう少ししっかりさせれば面白い展開になりそうなのだが、今一歩のところで止まってしまう。
タイトルの「ファインダーズ・キーパーズ」、私が拾ったんだから私のもの、という名前の付け方からしても、持ち主を乗っ取る人形として一貫すれば面白かったであろう作品。
失敗作ともいえるが、片手間に見る分にはちょうど良い映画で、セルやレンタルよりも配信サービスを中心に出回っているのには、そんな影響も感じられる。
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