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映画『超能力研究部の3人』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『超能力研究部の3人』の概要:乃木坂46のシングル「君の名は希望」のミュージックビデオを監督した山下敦弘が、メンバーの生田絵梨花・秋元真夏・橋本奈々未を抜擢して撮影した。超能力研究部に所属する3人の物語が、メイキング映像を挟みながら進んでいく。メイキング映像も、その体を装ったフィクションであり、アイドルの生田らが撮影を通して女優になっていく様を描いている。

映画『超能力研究部の3人』の作品情報

超能力研究部の3人

製作年:2014年
上映時間:119分
ジャンル:ファンタジー、ドキュメンタリー、青春
監督:山下敦弘
キャスト:秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未、碓井将大 etc

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映画『超能力研究部の3人』の登場人物(キャスト)

村田育子(生田絵梨花)
北石器山高校超能力研究部の部長。レンズの大きな銀縁めがねをかけている。言動がやや挙動不審。好きな人に告白したり、森を超能力研究部に引き入れたり、宇宙との交信を試みたりと行動力がある。
山崎良子(秋元真夏)
超能力研究部の部員。母親のスナックでバイトしている。大人しそうに見えるが、絡んでくるヤンキーに対し果敢に立ち向かっていく面も持つ。恋愛に関しては淡泊な様子。
木暮あずみ(橋本奈々未)
超能力研究部の部員。冷静な性格。地元で開催される「接吻祭」に複雑な感情を抱いている。
森正太郎(碓井将大)
育子たちの同級生。スプーンを曲げているところを育子たちに目撃され、超能力研究部に誘われる。実は宇宙人で、人の心を読むことができる。育子たちの協力で、無事宇宙に帰ることができた。
竹田孝一(葉山奨之)
育子たちの同級生。育子から好かれていて告白もされるが、良子のことが好き。良子と付き合うことになるものの、良子からはあまり興味を持たれていない。
沢部雪子(安藤輪子)
あずみと一緒の村に住んでいるヤンキー少女。「接吻祭」をくだらないと言いながらも、参加したいと思っている。
雪子の友達(伊藤沙莉)
雪子のヤンキー仲間。雪子と一緒になって、育子たちをからかう。
和田竜一(泉澤祐希)
あずみと一緒の村に住んでいる。「接吻祭」のやぐらを作っているが、祭は中止になればいいと思っている。祭に参加することになったあずみに、育子たちとUFOを呼ぶことを優先するように勧める。
森五郎(佐藤宏)
正太郎の地球での父親。日頃から宇宙との交信を試みている。正太郎を宇宙に帰すため、UFOを呼ぶ。
監督(山下敦弘)
この映画の監督。生田、秋元、橋本の3人に厳しく演技指導する。マネージャーたちに理不尽なことを要求され撮影のスケジュールを狂わされるが、無事に最後まで撮り終える。
メイキングディレクター(森岡龍)
メイキングパートを撮影している。生田・秋元・橋本のオフショットを撮ったり、ときにインタビューをしたりする。
春山(飯田芳)
橋本の知り合いのスタッフ。春山の彼女が、橋本の大学時代の先輩にあたる。現場で偶然橋本と再会する。
菊池(佐藤みゆき)
生田、秋元、橋本の現場マネージャー。シナリオについて把握しておらず、本番直前にNG条件を出すなど、撮影の足を止める。
舟木(山本剛史)
乃木坂46の統括マネージャー。菊池に呼ばれ、キスシーンNGの説得のために現場にやって来る。熱血漢。

映画『超能力研究部の3人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『超能力研究部の3人』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『超能力研究部の3人』のあらすじ【起】

(本編)村田育子、山崎良子、小暮あずみの3人は超能力研究部に所属する、北石器山高校の同級生。育子が部長を務め、3人で超能力の研究に励んでいる。育子は同級生の竹田に想いを寄せていて、竹田に宛てて書いた手紙にも念力を込めていた。

ある日、喫茶店で昼食を食べている竹田と友人の森のすぐ近くの席に3人も座り、良子とあずみの2人は早く手紙を渡すよう、育子を急かしていた。育子がなかなか思い切れずにいると、竹田と森はスプーン曲げの話をはじめる。森はスプーン曲げをできると言い出し、持っていたスプーンを使って実際にやってみせた。それを見ていた育子たちは竹田に手紙を渡すどころではなくなり、店を出た森を急いで追いかけた。そして、興奮した様子で竹田を超能力研究部に誘うのだった。3人の剣幕に困惑しつつも、森は快諾した。

(メイキングパート)山下監督が生田、秋元、橋本の3人に演技の指導をする。「乃木坂の子」が演技をしているように見えてしまうから全部とっぱらって演じるようにとアドバイスしたり、役の感覚を生田たちに掴ませるために一緒に校舎内を歩き回ったりしていた。

映画『超能力研究部の3人』のあらすじ【承】

(本編)森も加わって、4人になった超能力研究部の部室。育子はついに竹田に手紙を渡したが、返事をもらえず悩んでいた。返事がないなんて最低だと、良子とあずみは憤る。そこで、森から竹田に返事をくれない理由を聞いてもらうことにした。
部室を出ていき、しばらくして戻ってきた森は、竹田は育子には興味がないのだと言った。それを聞いて育子は怒り、嘘つきだと森を責める。しかし、森は竹田の心を読んだから本当だと主張した。疑う良子とあずみに向かって森は、自分は宇宙人なのだと衝撃の告白をする。その言葉を信じず、なおも森を嘘つきだという育子の考えていることを、実際に森は言い当ててみせた。育子は驚きながらも、当たっているとは認めずに部室を出ていった。

あずみが住んでいる清田村。近く催される「接吻祭」について、同じ村に住む雪子とともに村人から説明を受けていた。あずみと雪子、それから同じく清田村の住人の龍一の3人のうち2人が、祭の参加者として選ばれる。祭への嫌悪感を示していた雪子だが、帰り道、あんたが選ばれたら代わってあげる、とあずみに提案した。

(メイキングパート)橋本は、現場にスタッフとして入っていた、知り合いの春山と偶然再会する。春山の彼女が、橋本の大学時代の先輩にあたるという。

秋元は良子と雪子の喧嘩シーンに苦戦する。生田、橋本とも相談しながらテストを重ねるが、なかなかうまくいかない。怒りの芝居ができない秋元相手に、雪子役の安藤と友人役伊藤に暴言を吐いてもらう。自分自身を悪く言われた秋元は目に涙をにじませ、怒りの感情を高めていく。だんだんと芝居が良くなっていき、ついにOKが出た。スタッフもキャストも拍手をして喜ぶ中、生田だけは浮かない表情をしていた。

空き時間に教室でピアノの練習をしている生田を、メイキングディレクターの森岡が発見する。軽いインタビューをして、秋元のシーンでの浮かない表情について尋ねた。すると生田は、自分はなんでもそれなりにこなせてしまうので面白みがない、はじめはできなかったり得意じゃなかったりする子のほうができたときに人の心を動かせている気がする、と涙ながらに心境を吐露するのだった。

(本編)育子は竹田を呼び出し、直接想いを伝えることにした。しかし、好きな子がいるから、と断られてしまう。竹田が好きなのは良子で、育子に呼び出されたのと同じ場所に良子を呼び出し、告白をした。付き合ってほしいと伝えると、良子はあっさり了承するものの、あまり興味がなさそうだった。その様子を育子は影から見ていた。

(メイキングパート)再会後、橋本と春山は撮影の合間にたまに話をしていた。生田と秋元よりも早く橋本が撮影を終えた日には、春山の小道具作りを手伝った。また別の日には2人ならんで雨宿りをしながら、橋本が春山に乃木坂46での悩みを打ち明けたりしていた。

秋元のキスシーン前。竹田役の葉山と山下監督は、練習ではキスをするふりだったが、本番では実際にキスをするという認識を確認し合う。すると、現場マネージャー菊池からキスはNGだと伝えられる。あとは本番を残すのみというところで、統括マネージャー舟木が都内から現場に来るのを待つことになる。ハンチング帽にサングラスという強烈な見た目をした舟木が到着し、雨風の中、山下監督との押し問答が始まる。途中、山下監督が過呼吸になり、代わってスタッフと秋元たち3人が舟木の説得に当たる。最終的にはスタッフと秋元たちの熱意を買い、キスシーンにOKを出して舟木は帰っていった。

スナックのシーンで、生田は自分で考えた育子像を演じるも、監督からそれは違うとNGを出される。役に入りこめばいいのだと秋元が慰めると、生田は、真夏には言われたくないと怒って泣き出してしまった。

映画『超能力研究部の3人』のあらすじ【転】

撮休1日目。橋本は、秋元と森岡を含めた4人で昼食を食べにいこうと生田を誘う。向かったラーメン屋は定休日で、周りにほかの店は見当たらない。ちょうど到着した、行き先もわからないバスに橋本が乗り込むと、3人も続いた。途中、車窓から見える海に生田、秋元、橋本は大はしゃぎするが、バスは何もないところに到着してしまう。ホテル行きのバスは1時間来ないという。

仕方なく辺りを散策していると、バスから見えた海にたどり着いた。裸足になって走り回る3人。昨夜の喧嘩が原因で朝は気まずそうにしていた生田と秋元も、この頃にはほぼ元通りになっていた。帰りのバスの中では、スナックでカラオケをするシーンで歌う「喝采」を歌いながらホテルへと戻った。

撮休2日目。生田たちは朝から、衣装スタッフのもとを訪れていた。役になりきりたいため、衣装の制服を借りて石器山の頂上まで登るのだと言う。

明日は、UFOを呼ぶことができる10年に一度のチャンスだった。森を宇宙へ帰すべく、UFOを呼ぶための機械を3人で山頂まで運ぶのだ。制服を身に着けた生田たちは、完全に育子たちになっていた。実は、明日はあずみが参加することとなった接吻祭の日でもあったが、あずみはそれを2人に言えずにいた。
機械を用意したことを森に伝えると、宇宙に戻るつもりはないと言われてしまう。そして森は、あずみが本当は接吻祭に参加したがっていることを読み取ったのだった。

育子、良子、あずみは3人並んで芝生に寝転がり、意味はなくとも、UFOを呼んでみようと決意する。これまでの撮影に思いを馳せ、感想を呟き合っていると、スタンバイの声がかかる。撮影最終日が始まった。

映画『超能力研究部の3人』の結末・ラスト(ネタバレ)

(本編)10年に一度の夜、育子と良子、そして当初宇宙に戻る気はないと言っていた森も、UFOを呼ぶ機械の前に集まっていた。少し遅れて、接吻祭に参加していたあずみも加わる。ついに機械のスイッチを入れると、真ん中から空に向かって光が伸びはじめた。機械のまわりを育子、良子、あずみ、森の4人が手をつないで囲む。

いくら待ってもUFOは来ない。苛立った育子が叩いた拍子に、機械は壊れてしまった。もういいよ、という森に対し、諦めてはだめだと育子は説得する。もう一度試してみることにして、再び4人で機械を囲む。そのとき、良子が遠くに光る何かを見つける。

遠くの山の上で、森の父親・五郎もまた、自作の機械を使ってUFOを呼ぼうとしているのだった。しばらくして、4人の上空にUFOが現れる。別れの言葉を言い合ったあと、森がUFOに乗り込む。育子と良子とあずみは、森を乗せたUFOが夜空の向こうに消えるまで見送っていた。

翌日、超能力研究部の部室でスプーン曲げに励む3人。曲がった、と良子が差し出したスプーンを、育子とあずみは信じられないという顔で見つめる。カット、と声がかかってOKテイクとなり、生田と秋元と橋本の3人は安心したように笑った。

映画『超能力研究部の3人』の感想・評価・レビュー

メイキング映像がフェイクドキュメンタリーであるということは知らずに見ていたため、はじめのうちは本当のメイキング風景だと思っていた。しかし、見ているうちにこれはメイキングもフィクションなのでは?と疑いはじめ、マネージャーたちのキャラの濃さなどから確信に変わっていった過程が楽しかった。
メイキング映像で生田たちがアイドルから女優へと変貌していくにつれ、本編とメイキングの堺が曖昧になっていき、見ている途中で今はいったいどっちなのかがわからなくなる瞬間が何度かあり、とても不思議な感覚を味わった。(MIHOシネマ編集部)


生田絵梨花さん、秋元真夏さん、橋本奈々未さんの三人とも綺麗なはずなのに、役を演じているときは野暮ったく見えるのが凄いなと思った。育子、良子、あずみはちょっと変わった三人だが、ただの変人ではなく、友情や恋愛に悩んでおり感情移入がしやすかった。
映画の物語だけでなく、メイキング風の物語もあるのが、他にはない作風でおもしろく感じた。アイドルと侮って見ないのがもったいないと思う。ふっと笑える部分もあり、予想以上に良かった。(女性 30代)


メイキング映像もしっかりとシナリオがある不思議な雰囲気の今作。アイドルの出演している映画には全く期待していないし、面白くなくて当たり前だろうと思いながら鑑賞しましたがドラマパートとメイキングパートが上手く交わりあっていて意外と面白く見られました。
普段はキラキラとしたアイドルである彼女が、田舎の野暮ったい変わり者の超能力研究部の部員を演じているので無理があるのでは…と思いましたが、しっかり野暮ったくダサくなっていたので流石だなあと感じました。(女性 30代)

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