映画『オスカーとルシンダ』の概要:賭け事が好きで止められないという共通点を持つ男女が出会い、オーストラリアの辺地にガラスの教会を届けられるかどうか賭けをするドラマ。英国の権威ある文学賞ブッカー賞を受賞した小説の映画化。
映画『オスカーとルシンダ』の作品情報
上映時間:133分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:ジリアン・アームストロング
キャスト:レイフ・ファインズ、ケイト・ブランシェット、シアラン・ハインズ、トム・ウィルキンソン etc
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映画『オスカーとルシンダ』の登場人物(キャスト)
- オスカー・ホプキンス(レイフ・ファインズ)
- 伝道師を志す若者。学費を稼ぐために競馬を始めてから賭け事の魅力にはまってしまう。ルシンダに恋するも自分の気持ちを抑え込んでしまう。
- ルシンダ・ルプラストリエ(ケイト・ブランシェット)
- 幼い頃からガラスに魅せられており、母から相続した遺産でガラス工場の経営に乗り出す。社交界でポーカーを知り、賭け事から抜け出せなくなる。
- デニス・ハセット牧師(キアラン・ハインズ)
- シドニーに暮らす牧師。ルシンダの親友となり、ガラス工場取得に力を貸す。オーストラリアの辺地で伝道活動に派遣されることになる。
映画『オスカーとルシンダ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『オスカーとルシンダ』のあらすじ【起】
オーストラリアで育ったルシンダは幼い頃にガラス細工を贈られてから、ガラスに魅せられていた。一方、イギリスで育ったオスカーは幼くして母を失った。父が母の衣類を海に捨てようとしたために、水が死と連想されて恐怖を抱くようになる。厳格な父に反発を抱いたオスカーは家出をして、英国国教会の聖職者の元で養子となった。
オックスフォード大学で学ぶようになったオスカーは学友の誘いで初めて競馬に挑戦する。最初の賭けに勝ち、オスカーは賭け事にはまるようになる。ルシンダの母が病気で亡くなってしまう。母は農地を売却してルシンダに多額の財産を残していた。遺産を相続したルシンダはシドニーにやって来て、港に立つガラス工場に興味を持つ。ハセット牧師に会ったルシンダは工場を購入する手助けを頼む。社交界の付き合いからポーカーを始めたルシンダは賭けがやめられなくなる。オスカーは必要な勝ち金以外は教会に寄付するも、自分が堕落してしまったと感じるようになる。そして、オーストラリアで伝道師になる道を選ぶ。
映画『オスカーとルシンダ』のあらすじ【承】
オスカーは水が怖くて目隠しをしながらオーストラリア行きの船に乗り込む。オスカーを見送るため父も姿を見せる。同じ船にはイギリスでガラス工場のための機械を購入したルシンダも乗っていた。船上でオスカーと巡り会ったルシンダは、とっさに懺悔をしたいと口にする。オスカーはルシンダの部屋にやって来て、ルシンダは賭け事ばかりしていたことを告白する。オスカーはルシンダの話に興奮してしまい、賭けは罪ではないと説明する。2人は一緒にカードゲームに興じるが、海が荒れ出してしまいオスカーは神の罰だと狼狽える。
オーストラリアに着いたオスカーは教会でハセット牧師と巡り会う。ハセット牧師は辺地に送られることになり、そのことをルシンダに説明する。新任地は教会すらない辺鄙な場所だ。話し相手を失ってしまったルシンダは牧師に毎日手紙を書く、そして中華街で賭け事に興じる。そこにはオスカーも来ており、2人は再会を果たす。2人はオスカーの家でポーカーをするが、それが見付かって破門されてしまう。そのことを知った父は悲しみに暮れる。
映画『オスカーとルシンダ』のあらすじ【転】
ルシンダは教会で祈っているオスカーの元にやって来て。自宅に招く。オスカーはルシンダが書いたハセット牧師宛ての手紙を見付ける。オスカーはまた賭けをするのが怖くてルシンダのことを避けてしまう。そこで2人は2度と賭けをしないことを誓い合う。2人は色々なことを話し合うようになり距離を縮めるが、オスカーはルシンダがハセット牧師を好きだと思い込み、自分の気持ちを抑制する。
オスカーはルシンダのガラス工場を見学する。ルシンダはオスカーにガラス張りの建物の模型を見せ、オスカーはその美しさに興奮する。オスカーはガラス張りの教会をハセット牧師の元に届けることを提案する。そして自分が陸路で組み立て式の教会を運ぶと切り出す。2人はオスカーが運べるかどうかに全財産を賭けることにする。
2人は冒険家を案内人に雇い、オスカーは組み立ての仕方を勉強する。出発前夜、オスカーはルシンダとキスを交わすが、途中で自分の気持ちを抑え込んでしまう。翌日、オスカーはルシンダに手紙を渡し、盛大に出発する。
映画『オスカーとルシンダ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ルシンダはオスカーの手紙を読み、オスカーがルシンダの信頼を得るために挑戦したことを知る。ルシンダは海路でオスカーを追い掛けようとする。一方、オスカーは悪路を突き進んで教会を運ぶ。途中で先住民と遭遇し、オスカーの制止を無視して冒険家は先住民を撃ち殺す。オスカーは冒険家と対立し、冒険家を殺してしまう。オスカーは教会をいかだの上に組み立てて、川を下って運ぶ。
オスカーは無事に教会をハセット牧師の元に届ける。過酷な旅で体調を悪くしたオスカーは村の未亡人に看病される。そして未亡人に誘惑されてしまう。オスカーはガラスの教会にやって来て祈りを捧げ、神の許しを請う。しかし、いかだが川に沈み始め、オスカーは逃げられずに教会もろとも沈んでしまう。
ルシンダはオスカーの葬儀に参列し、悲しみに暮れる。未亡人はオスカーの子を身籠もり、男の子を出産するが死んでしまう。ルシンダはその子を引き取って育てることにする。
映画『オスカーとルシンダ』の感想・評価・レビュー
レイフ・ファインズとケイト・ブランシェットが社会にうまく適応できないオスカーとルシンダを好演しており、2人をとても魅力的なキャラクターに仕立て上げている。しかし、肝心の主人公2人が最後まで結ばれることがないという一風変わったラブロマンスだった。最大の見せ場であるはずのガラスの教会を運ぶ冒険部分が時間を割いて丁寧に描かれていないために、中途半端な盛り上がりで終わってしまっているのも残念だ。(MIHOシネマ編集部)
レイフ・ファインズの魅力が最高に爆発している作品です。今作で彼が演じるのはギャンブルが大好きな聖職者。聖職者であるため、信仰心が強いのかと思いきや、些細なことで改宗したり、その宗派もギャンブルで決めたりとかなり破天荒。しかし、今作の良い点はギャンブルで破滅する人を描いているのでは無いところです。
ギャンブルにハマってしまい、依存症にも見えますが、そこに「欲」は無く、とにかく楽しんでいるのです。レイフ・ファインズの情けなさと、頼りない表情に注目して見て下さい。(女性 30代)
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