映画『アポロ13』の概要:「ダ・ビンチ・コード」(06)のロン・ハワード監督がアポロ13号の実話に基づいて描いたSFドラマ。緊張感あふれる映像が魅力。出演はトム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ビル・パクストンなど。1995年アメリカ映画。
映画『アポロ13』 作品情報
- 製作年:1995年
- 上映時間:140分
- ジャンル:SF、ヒューマンドラマ
- 監督:ロン・ハワード
- キャスト:トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ゲイリー・シニーズ、ビル・パクストン etc
映画『アポロ13』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『アポロ13』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『アポロ13』のあらすじを紹介します。
月探査のために打ち上げられたアポロ13号が、度重なる事故や困難を乗り越え、無事に地球へ帰還するまでを描いた感動のストーリー。試練は、打ち上げ前から始まっていた。アポロ13号に搭乗予定なのは、ジム・ラヴェル船長(トム・ハンクス)、フレッド・ヘイズ(ビル・パクストン)、そしてケン・マッティングレー(ゲイリー・シニーズ)。
ところが、ケンに風疹感染者との接触があり搭乗は認められない。代わりに予備チームのジャック・スワイガード(ケヴィン・ベーコン)と交替することに。
そうして迎えた、1970年4月11日、13時13分。アポロ13号は打ち上げに成功。順調な飛行を続けていたが、月に到着する直前(4月13日)にトラブルが発生。まず、酸素タンクが爆発し、船外に酸素が漏れ始めます。ここまではまだ、月面着陸への希望を持っていたが、次第に船内の生命維持が難しい状態へと追い込まれてゆきます。
二酸化炭素濃度の上昇や電力の不足で船内は凍りつきそうだった。地上の管制センターとの緊迫したやり取りが続き、3人の乗員たちも必死に対応します。搭乗できなかったケンも仲間を救うべく、”電力を節約するためのベストな方法”を提案します。
今度は、宇宙船の進路が外れていることが判明。手動噴射で姿勢を制御し、なんとか切り抜けるが、月面着陸は絶望的になってしまう。その後、無事に地球へ帰還することを目指します。またまたトラブルが発生。月面着陸で得られるハズだった月の石100kgの重量が足りないことが発覚。なんとか不用品の重さで解決します。
最大の難関は、”大気圏再突入”。緊迫する約4分間に耐えられるか?無事、交信は復活し、3人の乗員は地球へ帰還できるのか?緊迫の141分。
映画『アポロ13』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『アポロ13』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
3人が演じる、宇宙船を舞台にした密室劇
本作は、アポロ13号で起きた実際の事故を基にした映画です。結末を知っていても、スリリングな展開と命を賭けたミッションにドキドキします。宇宙では本当に何が起きてもおかしくはないということ、生と死を大きく分けるものは何なのか?
アポロ13号の事故は運命的なものに思えてくるのです。トム・ハンクスをはじめとした3人の俳優が紡ぐ迫真の演技、管制センターとのやり取りなど全てがリアルで手に汗をかきました。この映画を観ると、宇宙には行きたくないと強く思います。
本作の見どころは、ロケット内部やアポロ13号の打ち上げのシーン。NASAの全面協力のかいあって、実物と変わらない迫力があります。また、宇宙には行けなかったが、3人を地上で支えるケンの働きには感動しました。宇宙飛行士を支えるスタッフこそ、もっと光を当てるべきです。本作ではその辺も丁寧に描けていたと思います。
ロン・ハワード監督&トム・ハンクスコンビ~必ずヒットする予感
トム・ハンクスの出世作といえば、「フォレスト・ガンプ/一期一会」(94)です。「アポロ13」はその翌年に製作されていますが、この2人なら大ヒット間違いなしだと思います。トムが映画デビューを果たしたのも、ロン・ハワードの映画「スプラッシュ」(84)への出演がきっかけです。
なかでも、人気作品は、ダン・ブラウン原作の「ダ・ビンチ・コード」(06)や「天使と悪魔」(09)。トムは、主人公ロバート・ラングドン教授を演じています。筆者も大好きなシリーズなのですが、待望のシリーズ最新作「インフェルノ(原題)」が来年の秋に公開予定です。
知的さとちょっと女性にほれっぽい性格の教授を演じていますが、トムにぴったりです。昨年には、短編小説を出版したそうです。これからも多くの分野で活躍が楽しみです。
宇宙船を舞台にしたパニックムービーは沢山作られていますが、未知のモンスターに襲われたり、巨大な隕石が接近してきたりと外からの敵との戦いを描いていることが多いです。しかし、今作は宇宙船内の密室で起こるトラブルや人間関係がメインのお話なので、非常にリアリティがあって見やすい作品でした。宇宙へと向かう前からその人間模様について描かれているので自然と、登場できなかったケンに感情移入してしまい作品の世界観に浸りながら鑑賞することが出来ました。
神秘的な場所だと思われる宇宙ですが、そこには危険が多く潜んでいて様々な困難を乗り越える力が必要不可欠なのだと感じました。(女性 30代)
映画『アポロ13』 まとめ
アメリカの宇宙開拓史を語るのに欠かせない映画「アポロ13」。事故と困難に立ち向かい、地球に生還した宇宙飛行士や彼らを支える管制センターのスタッフ、飛行士の家族など多くの人の絆と運命を感じます。アメリカはまた月を目指すでしょうか?
きっとそんな日も来るのではと思います。本作の魅力は、実話の再現性だけではなく、しっかりとした人間ドラマが形成されている点です。トム・ハンクスやケヴィン・ベーコンらの熱演の賜物です。映像の見どころとして、ロケット内部やアポロ13号の打ち上げのシーンにも注目して下さい。
特に管制センターとの緊迫したやり取りや、宇宙に行けなかったケンが裏方で3人を支える姿に感動しました。宇宙に憧れる全ての人に観てもらいたい作品です。
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