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映画『SLAM/スラム』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『SLAM/スラム』の概要:16歳とゆう若さでスケートボードの有名な大会で三連覇を遂げたサム。スケートボーダーとしてこれからの時に、恋人との間に子供ができる。若すぎるカップルの出逢い、別れ、夢、葛藤、時に逃避したくなる心情をリアルに表現した映画である。

映画『SLAM/スラム』の作品情報

SLAM/スラム

製作年:2017年
上映時間:90分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:アンドレア・モライヨーリ
キャスト:ルドヴィコ・テルシーニ、ジャスミン・トリンカ、ルカ・マリネッリ、バルバラ・ラメッラ etc

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映画『SLAM/スラム』の登場人物(キャスト)

サム(ルドヴィコ・テルシーニ)
プロのスケートボーダーを夢見る少年。若くしてスケートボードの大会で実績を上げていたが、父親になるという現実が少しずつ人生を狂わせていく。夢と現実の間で揺れ動き、葛藤する姿は、現代にも存在するような等身大の少年である。
アリーチェ(バルバラ・ラメッラ)
サムと恋人関係になる。弁護士の父を持ち、両親に大切に育てられてきた。しかし、自分には特別な才能はないと感じ、夢を持たず恋愛に重きを置く少女。後にサムとの子供を妊娠した際、周囲の反対を押し切り生むことを決めるような強気な性格の持ち主。
アリータ(ジャスミン・トリンカ)
サムの母親。自身も16歳で母親になり、離婚後もボーイフレンドが絶えないような美しく魅力的な女性。母親になるために建築家の夢を諦めることになったが、サムとの関係は良好でサムの良き理解者。
サムの父(ルカ・マリネッリ)
サムが幼い頃に出て行ってしまった父親。縛られることを嫌い、自由奔放な性格。自分が父親になった時は、周りからのバッシングや重圧に耐えられず、薬に逃げてしまった過去を明かす。破天荒な性格はそのままではあるが、息子の心情を汲み取り、自分なりの助言をする不器用だが優しい一面が見られる。

映画『SLAM/スラム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『SLAM/スラム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『SLAM/スラム』のあらすじ【起】

16歳のサムは憧れのスケートボーダー、トニーホークの著書を片手にスケートボードに熱中する日々。幼い頃に父親は出て行ってしまったため、母のアントと二人で暮らしている。

ある日、アントに連れられて行ったパーティーで、その家に住むアントの友人の娘アリーチェと出会う。少し戸惑いながらも好意を寄せるサムとは対照的に、アリーチェは積極的だ。

後日映画デートに行くことになったが、アリーチェの提案で自宅に招かれる。スケートボーダーの夢を追い、努力は報われるものだと信じるサムと、何をしても特別な才能がないからと人生の目標を見出せないアリーチェは、考え方の差はあれ互いに惹かれ合う。アリーチェに半ば強引に誘われる形で、そのまま恋人関係となる。しばらくの間は、放課後のデートや音楽の趣味を共有するなど、等身大の交際を楽しむ。

映画『SLAM/スラム』のあらすじ【承】

恋人同士の関係を深め、家族を交えて食事をするようになる。アリーチェの両親は、アリーチェを弁護士にしたいと考えており、サムにも将来について度々質問をする。

そんな状況に息苦しさを感じ、若くして真面目な恋愛は無理だと感じ始めたサムは、次第にアリーチェから距離を置くようになる。そしてそのまま、1か月間音信不通になってしまう。サムの誕生日に一か月ぶりの再会した2人だが、アリーチェからサムとの子供を妊娠しているかもしれないことを告げられる。

サムはスケートボーダーとしての夢を諦めなければならない絶望や、父親になることの恐怖を感じ始める。サムは眠りについたまま、もしこのまま父親になったら・・・という夢を見る。

その夢の世界では息子が生まれていて、「ウーホー」というふざけた名前が付けられていた。夜中に鳴き声で起こされ、アリーチェとは険悪な雰囲気のまま子育てに奮闘する。当然スケートボードの世界からは疎遠になっていた。

映画『SLAM/スラム』のあらすじ【転】

夢から覚めたサムは、現状から逃げ出したい一心で海の見える場所へ家出をする。家出中、夜中に自由な若者が集うパーティーを見つけ、そこで解き放たれたかのようにハメをはずす。しかしそれも束の間、警察官に見つかり補導されてしまう。

アリーチェが妊娠しているかもしれないと周囲に告げていなかったサムは、家出の原因は両親の離婚だと述べる。しかし、実際は自分の父親と自分の姿を重ねていた。というのも、サムは両親がサムと同じ16歳の時にできた子供であり、父親は自由奔放、重圧に耐えられずに出て行ってしまったことを知っていたのだ。

サムの誕生日を機に父親とも頻繁に会うようになるが、父親はサムの悩みを見透かしているようであった。

映画『SLAM/スラム』の結末・ラスト(ネタバレ)

妊娠が確実となり互いの両親に打ち明けるが、特にアリーチェの親は大反対であった。サムも父親にそれとなく相談をするが、父親は自分と同じ経験をすべきではないと考え、遠くへ逃げてしまえと冗談めいた助言をする。アリーチェは、周囲の反対やサムの煮え切らない態度を無視し、出産を決意する。

そこから再び、サムの夢と現実の入り混じるシーンが展開されていく。しかし、今度の世界では息子はルーファスという名前が付けられ、別居という形ではあれ定期的に息子に会いに行く生活であった。

アリーチェにも、「愛しているが違う世界に住んでいる」ということを伝え、子供にとって最高の世界を与えることを約束し合う。綺麗に別れを告げたサムは気持ちが落ち着き、重圧からも解放された。そして、今まで失敗続きだったスケートボードの技が見事にきまる。

それから2年後、息子ルーファスの4歳の誕生日パーティーが開かれる。そこではサムもアリーチェも新しいパートナーができていて、お互い別々の人生を歩んでいた。

ただ一つ変わらないこととして、サムとアリーチェの秘密の関係だけは続いているのであった・・・。

映画『SLAM/スラム』の感想・評価・レビュー

親になるということは、年齢に限らず大きな覚悟と責任が伴うことである。自分の将来も明確でないまま、サムのような状況に陥ることは少し残酷なことに感じた。ただ、この映画に出てくる全ての人が、生まれてくると決まった子供に対して前向きで、良い環境を整えようとしていることが救いであった。実社会では子供に関する辛い事件も多く耳にするが、その背景にはサムのような心の葛藤が根本にあることも少なくないだろう。若者のリアルな心情を感じられるこの映画は、サムと同じくティーンエイジャーに観てもらいたいような作品である。(MIHOシネマ編集部)


自分の未来に夢や希望を持ち始めた時に、予想外の出来事が起きてしまったら逃げ出したくなるのは当たり前ですよね。しかもそれが、まだ10代の様々な選択肢に満ち溢れた時だったとしたら…。
私はやりたくない事はやらない主義なのでこの作品の結末には賛成と言うか、良かったなと思います。しかし、その結末に行くまでの行動や言動が本当に「考え無し」の「子供っぽい」ものだったのでそれだけが残念でした。リアルな10代を見せたかったのかも知れませんが、それなら別の結末を用意して欲しかったです。(女性 30代)

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