映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』の概要:両親が違法移民であるために、国外退去を翌日に控えた女性。アメリカ系韓国人の詩人を夢見る青年。運命的に出会った二人が愛情を育む1日を描く一作。
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ライ・ルッソ=ヤング
キャスト:ヤラ・シャヒディ、チャールズ・メルトン etc
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映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』の登場人物(キャスト)
- ナターシャ(ヤラ・シャヒディ)
- ニューヨークで育ちながらも、両親とともに愛する地元を離れなければならない運命を受け入れられずにいた。国外退去を翌日に控え、大学進学の夢を諦めきれずなんとか残留できる手段を探していた。
- ダニエル(チャールズ・メルトン)
- アメリカ系韓国人の家計に育ち、両親と兄は黒人向けのヘアケア用品店を営む。両親の期待の元、大学進学をかけた面接を控えているが詩人になる夢を捨てきれずにいた。
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』のあらすじ【起】
舞台はニューヨーク。両親に立てつくナターシャ。彼女は翌日、家族とともに国外退去することが決まっていた。しかし自分の故郷はニューヨークだと、納得のいかないナターシャはもう一度再審理の申し出に行くのだった。しかし現実は甘くない。泣いて助けを求めるナターシャに同情した役所の担当者は知人の弁護士をナターシャに紹介したのだった。
大事な面接を控え母から熱烈な声援を受けるアメリカ系韓国人のダニエル。面接へ向かう道中、地下鉄で友人と話していた矢先、地下鉄は止まってしまう。その車内にはナターシャも乗っていた。駅員のアナウンスで遅延の謝罪と一つの話が流れてくる。「私の娘は地下鉄で通勤していた。急いでいる中で地下鉄が遅延し苛立ってしまったが、その日は9.11。もし通常運転で地下鉄が着いていたなら娘はそのまま世界貿易センターへと到着していた。地下鉄の止まった時間に運命が何か変わるかもしれない。」印象的な話を聞いたダニエルは何か心がざわついていた。面接までの待ち時間、友人と人間観察をしていた。ふと目に留まったのはナターシャ。せかせかとうごめく人ごみの中で、立ち止まり上を見上げる姿に目を奪われたダニエルは、運命ならばまた逢えると確信するのだった。
面接の帰り道、地下鉄でナターシャを見かけたダニエル。思わず後を追いかけてしまう。その横を猛スピードで走り抜ける一台の車。ナターシャはヘッドホンで音楽を聴きながら歩いていたため気付いてはいなかった。運命の相手の命の危険を感じたダニエルは、咄嗟にナターシャを引き留めるため背後から抱きしめてしまった。命の恩人となったダニエルは、ナターシャと初めて話すきっかけを得るのだった。
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』のあらすじ【承】
ロマンチストなダニエルと現実主義のナターシャ。どうも話が嚙み合わない二人。魔法も運命も信じないというナターシャに対して、1時間もらえれば自分を好きにさせられると自信ありげに交渉したダニエル。国外退去が迫ったナターシャは、弁護士と会うまでの1時間、気晴らしにダニエルと過ごすことにする。そんな中、両親から来た早く準備をするように催促する電話に苛立つナターシャ。その時ダニエルの電話も鳴り、控えていた面接は翌日に延期になった。
恋愛観についての質問をするダニエル。バカにしながらも、ナターシャは良い気晴らしだと対応する。弁護士との約束の時間が迫っており、ダニエルも事務所へ一緒に向かうことにした。その道中、夢について語る二人。データサイエンティストを目指すナターシャと、詩人を目指すダニエル。共に家庭環境が大きな壁となり夢が危ぶまれていることに共感しあう。弁護士の事務所が入ったビルへ到着し、ダニエルは驚く。そこはダニエルが面接を受けに訪れるはずのビルだったのだ。より一層運命を信じ始めたダニエルは1日一緒に居たいと提案する。しかし、国外退去が迫ったナターシャにはそんな時間はない。ニューヨークに居れば、必ずまた会えると言い残しその場を離れるのだった。
事務所を訪れたナターシャ。しかし、弁護士が事故に遭い約束の時間には面会できないという。ナターシャが記入した面会用のカルテを見た受付担当は、きっとこの内容なら弁護士が力を貸せるだろうと希望のある返答をする。母親の準備の手伝いをしたら必ず16時半に合わせて戻ってくると約束を交わしたナターシャ。耐え難い現実を打破できるのではと胸を躍らせビルを出ようとすると、ダニエルが再度現れる。実はこっそり待っていたのだった。また4時間半後このビルに戻ってくるというナターシャの予定を聞いて、一緒に過ごしたいと提案するダニエルだったが、家に戻らないとならないナターシャ。片道45分もかかる家までの帰路を一緒に過ごすため、ダニエルは予定をこじつけて「初めてのデート」をするのだった。
ダニエルは家族が営む黒人向けのヘアケア商品店へナターシャを招いた。少しずつ打ち解けてきた二人は店内でキスをしようとするが、そこへダニエルの兄が居合わせてしまった。優秀で両親からの期待を受けるダニエルをよく思わない兄は、ここぞとばかりにナターシャへ絡もうとする。そしてそこへダニエルの父も鉢合わせるのだった。良い歓迎を受けなかったナターシャだったが、知らないダニエルの一面を見たおかげで気持ちを寄せ始めたのだった。なんとしても自宅へ戻らなければならないながら、ダニエルと一緒に居たいと感じたナターシャ。大好きな天文学の展示や映画を見に行き気持ちを確かめ合う。
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』のあらすじ【転】
韓国風のカラオケ店にナターシャを案内したダニエル。これまで話したことを振り返りながら、ダニエルの運命論を否定していたはずのナターシャは意見を少し変えていた。運命を感じたナターシャの変化を受け止め、ダニエルは歌で愛の告白をするのだった。その歌を聞きながら、ダニエルとのこれからを夢抱くナターシャ。明るい未来に期待したナターシャは思わずダニエルを抱きしめてキスした。
しかし電話の着信音がなり、現実がナターシャを呼び戻す。弁護士との約束の時間が近づいていたのだった。突然の態度の変わりように驚いたダニエルは「真実の愛」と向かい合うのが怖いのではないかとナターシャを揺さぶる。そんなダニエルに対して、自分は移民であり、翌日に国外退去が迫っている現実を伝えるナターシャ。連絡先も交換せずに、もう二度と会わないと振り切って弁護士事務所を目指すのだった。
事務所に着いたナターシャ。弁護士は状況を確認し、国外退去を回避したうえで永住権を獲得できるよう動いてくれると希望の見える話をしてくれた。初めて他人に気にかけてもらえたナターシャは安堵し、ようやく胸をなでおろすのだった。
一方でダニエルはナターシャの態度の変わりように納得がいかず悶々としながら帰路に着いた。自宅では兄が難癖をつけるために待ち構えていた。劣等感を隠しきれない兄のチャーリーは、ナターシャをダシにダニエルをなじるのだった。我慢しきれなくなったダニエルは思わず手を挙げてしまう。その様子を見た父親は二人をなだめ、ダニエルを気に掛けるのだった。しかし、ダニエルが医者になることを期待し続けている父親は、ダニエルの夢などに聞く耳を持たない。個を重んじるアメリカ人の風潮と、先祖を重んじる韓国人の風潮の狭間に置かれたダニエルは、幼い時から夢を諦めきれずにいた。
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』の結末・ラスト(ネタバレ)
ダニエルにきちんと話をするため、ダニエルの実家の店を訪ねるナターシャ。店には兄のチャーリーしかおらず、また嫌味を言われてしまう。しかし態度は少し変わっていた。「悲しませるなよ」と一言伝え、ダニエルの連絡先を教えてくれたのだった。
ようやく心を落ち着かせてダニエルと向かい合うことができるナターシャ。人生で一番大切な思い出と自分の家族が置かれた環境をきちんと伝え、真っ向から恋に落ちていくことができた。翌朝、二人の人生を変える日が始まる。ダニエルは面接に、ナターシャは判事からの返答を聞きに。
面接中のダニエル。質問に答えながら本当になりたいものはやはり詩人だと改めて痛感していた。一方でナターシャは母からの電話で焦りを隠せなくなっていく。10時からの約束だというのに、判事からの答えだけでも聞きたいと弁護士の部屋に入ってしまう。そこにいたのは、面接中のダニエル。同じ弁護士に約束を取り付けていたのだった。そしてナターシャは勢い余って判事からの答えを聞きただす。弁護士の口から出た答えは、国外退去を逃れることはできないということ。泣き出したナターシャを放っておくことができないダニエルは、面接を放り出して追いかけて行ってしまう。ニューヨークを離れなければならないナターシャと少しでも一緒に居たいダニエルは、自宅まで送り届ける。
別れの時、運命を信じる「実験」を行った。4分間互いに目を離さずに見つめ合う。このときばかりは特別ルールで手を取り合って。別れの直後は連絡を取り合っていたナターシャとダニエルだったが距離は大きな壁となり、時間は二人を自然と疎遠にしていく。二人は別々の道を行った。
5年後。博士号取得のため翌日サンフランシスコへ立つというナターシャは、弁護士と再会していた。それは疎遠になってしまったダニエルの連絡先を聞くためだった。当てのないナターシャはその店を出ようとしていた。その時、店の奥から聞き覚えのある声が聞こえた。「タイヨウについての詩を読みます」それはダニエルだった。出会った日と同様、ナターシャには1日しか時間はない。しかし再会を喜び、二人はキスをするのだった。
映画『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』の感想・評価・レビュー
「運命」がキーワードとなる今作。登場人物はとても少なく、大変わかりやすい展開である。人が溢れるように行きかうニューヨークを舞台に、移民の家計である二人は出会うべくして巡り合う。そしてダニエルの勇気ある一歩をきっかけに感情が動き出すのだ。人生はどう転ぶかなど誰も知りえないが、掴んだ出会いをものにするかどうかは自分次第だとダニエルは教えてくれる。そして、自分と真逆の思考の持ち主とはいえど受け入れてみるのもいいものだとナターシャは示していた。男女ともに恋愛モードを高めるにはちょうどいい作品だった。(MIHOシネマ編集部)
現実と理想の狭間で揺れ動く、ナターシャとダニエルの恋模様がロマンチックで素敵だった。現実だったら、五年の月日が流れてしまったら再会できずに終わってしまうと思う。再会したラストは現実的ではないかもしれないが、二人の「運命」を決定づけているようで、素敵な終わり方だと思った。ダニエルが情熱的でロマンチストな分、ナターシャが現実的な思考の持ち主だったので、感情移入がしやすく見やすい作品だと思った。(女性 30代)
夢と現実の差に苦悩する二人が出会う、ロマンティックな物語です。目を奪われた人と繋がり、移民という共通点を見つけ惹かれ合っていきます。ロマンチストなダニエル、堅実なナターシャ、いかにも合わない性格の二人。恋愛物の王道で、観ていて本当にドキドキします。眩しく降り注ぐ太陽の光やニューヨークの街並みが綺麗で、音楽も良く、素敵な要素に包まれた作品です。誰もが憧れる”運命的”なラブロマンス。一日で恋に落ち、愛が消えないと確信する。本当に羨ましい恋愛です。(男性 20代)
ダニエルとナターシャの運命の恋を描いた今作。ラブストーリーは何もかも運命という言葉で片付けられてしまいがちですが、タイプの違う2人が出会い惹かれ合うことになるのは運命だけではないと思います。きっかけの一つとなる移民弁護士。演じたのはジョン・レグイザモ。個人的に彼がすごく好きなのもありますが、今作で彼の演じるジェレミーはとても大きな役割を担っていたと思います。現実に、彼のような無料で移民を助けようとする弁護士がいたらどれほど多くの人が救われるでしょうか。(女性 30代)
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