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映画『オーバーボード』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『オーバーボード』の概要:1987年公開『潮風のいたずら』の現代リメイク作品。原作は男女逆転の設定である。3人の娘を抱える追い込まれたシングルマザーと記憶喪失に陥った大金持ち男の共同生活を描いたラブコメディ。

映画『オーバーボード』の作品情報

オーバーボード

製作年:2018年
上映時間:112分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ロブ・グリーンバーグ
キャスト:エウヘニオ・デルベス、アンナ・ファリス、エヴァ・ロンゴリア、ジョン・ハナー etc

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映画『オーバーボード』の登場人物(キャスト)

ケイト(アンナ・ファリス)
夢の看護師を目指しながら、忙しい合間に勉強に勤しんでいる。清掃の仕事でレオナルドのクルーザーを訪れたことを機に、生活が一層苦しくなった。その仕返しも兼ねて、記憶喪失になったレオナルドの妻と偽り、共同生活を始める。
レオナルド(エウヘニオ・デルベス)
大企業の御曹司。お酒と女遊びが大好きで自己中心的な性格だったが、クルーザーから転落し記憶喪失になる。ケイトに連れられ、新しい生活をする中で人に尽くす性質が見え始める。
テレサ(エヴァ・ロンゴリア)
ケイトの親友。旦那とピザ店を営む。ひどい目にあったケイトの話を聞きつけて、レオナルドへの仕返しを兼ねた計画を提案する。
マグダ(セシリア・スアレズ)
レオナルドの妹。大企業を営む父の後継者になりたいがために、記憶喪失になったレオナルドの死を偽装してしまう。

映画『オーバーボード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オーバーボード』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オーバーボード』のあらすじ【起】

3人の娘を持つシングルマザーのケイト。たくさんの仕事を掛け持ちしながら必死に子育てしていた。そして、目標の看護師になるべく、忙しい合間を縫って勉強に勤しんでいる。ある日、清掃の仕事で訪れたのは見たこともない豪華クルーザー。無縁すぎる空間にテンションが上がったケイトは思わず友人のテレサにテレビ電話してしまい、その様子をクルーザーの持ち主のレオナルドに見られてしまった。寝起きのレオナルドは自慢げにお尻のタトゥーを見せつけ、ケイトの容姿を皮肉交じりになじってくる。傲慢な遊び方を見せつけ、清掃員のケイトを召使いのように扱うレオナルド。食べ物を持って来いと命令されたことに不満を持ったケイトは、はっきりと断った。するとレオナルドは断ったことを理由に、ケイトへクビを宣告する。さらに清掃代の支払いも拒否したのだった。生活がかかったケイトは必死に食い下がるが、レオナルドは掃除用具もろとも海へ突き飛ばしてしまう。高価な機械も一緒に落とされたケイトは、会社への弁償代を借金することになり解雇されてしまった。そのうえ自宅の退去命令が重なって緊急事態に陥るのだった。

その頃、レオナルドの実家では病と闘う父を横目に、跡継ぎについて話し合われていた。遊び惚けているレオナルドが後を継ぐことに納得できない妹のマグダは、どうにか回避できないか頭をフル回転させるのだった。一方で、レオナルドはクルーザーでの夜を満喫していた。ラテン系女性との熱い夜になる予定が、ひょんなことからクルーザーのデッキから落下。海へ投げ出されてしまった。

八方ふさがりのケイトは友人のテレサ夫婦に相談を持ち掛ける。互いに子供を抱える環境で、経済的なフォローは難しいと申し訳なさそうなテレサ。そんなとき、レオナルドが記憶喪失で入院しているというニュースを目にする。レオナルドの妹のマグダは一度病院へ訪れたが、人違いだったと引き取らずに撤退。そしてレオナルドはサメに食べられたと偽証して跡継ぎを狙っていたのだ。すると、テレサは名前も思い出せないレオナルドを引き取り、未払いの給料の回収と仕返しをする計画を提案したのだった。

映画『オーバーボード』のあらすじ【承】

テレサと一緒に病院へ向かったケイト。乗り気になれないものの、子供たちのため
だと自分に言い聞かせる。本能的に信じられないというレオナルドだったが、ケイトはクルーザーの上で見たお尻のタトゥーを暴露し、無理やり納得させて家に連れて帰ることに成功した。

退去命令が下ったケイトの新居は屋根が崩れかかった家だった。その様子を見たレオナルドは自分が貧乏だったことに驚く。さらには全く自分に似ていない3人の娘の出迎えに戸惑う一方。そしてケイトは計画通り、自分が看護師試験の勉強に集中できるように、家事をまるっとレオナルドに押し付ける。大金持ちの家系で育ったレオナルドはもちろん掃除や料理の経験はなかった。そして肉体労働どころか働いた経験も。一緒に働く作業員からは「女性みたいな手だ」とからかわれ、クタクタになりながら帰宅する毎日。それでもケイトは休む暇は与えず、禁酒もさせる徹底ぶりだった。さらに身体を求められることを避けるため、家の鍵をかけて離れの納屋に寝かせ、トイレは空のペットボトルにするように指示するのだった。

拷問のような日々の中で、レオナルドは元の人格を捨て去ったように健気に家族と仲間に尽くしていた。初めての料理も本を見て研究し、家族を満足させる。子供たちの面倒は一切見させないはずだったケイトは、長女のエミリーに下2人の娘の世話をさせるつもりだった。しかし、思春期のエミリーは遊びに行くのを我慢し爆発寸前。そんなエミリーの本音を見抜き、恋のアドバイスをすることで絆を築いていく。次女のオリヴィアも、これまで見てもらえなかったアメフトチームの試合を、全力で応援してくれるレオナルドの姿に惹かれていく。そして三女のモリーには自転車の乗り方を教えてあげるのだった。本当の父親のように振る舞うレオナルドの真摯な姿勢にケイトの家族のみならず、同僚も手放せない存在に感じ始めていたのだった。

映画『オーバーボード』のあらすじ【転】

ケイトの気持ちは少しずつ変化し始めていた。まずは、拒絶し続けたレオナルドを家の中で寝させることから始める。その反面、嘘をいつまで続けられるのかという不安も募り始めていた。

無事にケイトの看護師試験が終わる。意を決してレオナルドに本当のことを打ち明けようとしたケイトだったが、子供たちの真っ直ぐな目を見てしまい「結婚記念日だ」と嘘を重ねてしまう。結婚15周年を心底喜ぶレオナルドは外食しようと提案。帰り道、港で話す二人の耳に3回の汽笛が聞こえた。汽笛の回数について話す中で初めてキスをした二人。そして一夜を過ごすのだった。

翌日、買い出しに向かうため車に乗ったレオナルド。なんとメモ帳を探す中でコンドームを見つけてしまう。レオナルドは浮気を問いただすが、ケイトは真実を伝えるタイミングだと悟り子供たちも巻き込んで話をしようとした。しかし、子供たちは嘘を貫こうとする。さらにテレサはコンドームを自分の物だといい、ケイトをかばうのだった。浮かない表情のケイトの元に、あわただしくレオナルドと子供たちがやってきた。それは看護師試験の合格の知らせだった。

レオナルドの実家では、マグタの思惑通りレオナルドは亡くなったことになり、葬儀を取り計らっていた。一方で合格のお祝いに海へ遊びに行ったケイト達。ビーチで子供たちを肩車してはしゃぐ姿を、以前レオナルドのクルーザーに乗船していたスタッフに見つかり、実家へレオナルドは生きているという知らせが届いてしまう。吉報を受けたレオナルドの本当の家族は、すぐに迎えに行く。レオナルドは本当の家族の姿を前に、レオナルドの記憶は一気に回復。同時に、ケイトの作り上げてきた嘘もすべてバレてしまった。家族ぐるみで騙されていたことにショックを受けるレオナルド。本当の家族を思い出してしまった以上、迎えの車に乗り込み、クルーザーへと戻るのだった。

映画『オーバーボード』の結末・ラスト(ネタバレ)

特にレオナルドになついていた末っ子のモリーは、食事中もレオナルドの味付けが恋しいと駄々をこねる。ケイトがレオナルドに惹かれているというのは子供たちにはお見通し。必死の説得が続く。

その頃、レオナルドは家族の元へ戻り、事業の話などをしていた。現場で働いた経験は決して無駄にはならず、新たな視点で仕事を見つめなおしていた。現場で働いた経験のないマグタは、これまでと180度違うレオナルドの姿勢に困惑しながらも疎ましく思っていた。一方で、ケイト達は母の舞台を鑑賞していた。しかし、レオナルドのことが頭から離れないケイト。子供たちを連れてレオナルドを迎えに動き出すのだった。

テレサの旦那であるボビーが船を買ったことを覚えていたケイト。ボビーから船をかり、レオナルドが乗ったクルーザーを追いかけることに。ケイトの姿を見つけたレオナルドは、大いに喜びクルーザーから身を乗り出していた。強引にでもケイトと別れさせたいレオナルドの父は、絶縁をちらつかせながら説得し始める。しかし、ケイトへの気持ちが抑えきれないレオナルド。勢いのまま、クルーザーから飛び降りてケイトのもとを目指すのだった。その姿を見たケイトも海へ飛び込み二人は無事に再会。財産よりも愛情を優先したのだった。

改めて一緒に暮らし始めた、ケイトと3姉妹、そしてレオナルド。そこへ、クルーザーの支配人が訪ねてきた。なんと、レオナルドの父はクルーザーの所有権を変えておらず、クルーザーを手放せば大金が入ることを伝達しに来たのだった。突然のことに驚くケイトとレオナルドだったが、家族の幸せのために受け取ることにする。

手放す前のクルーザーで、ケイトとレオナルドは結婚式を挙げた。そこには、レオナルドの本当の家族も出席し、二人は正式に祝福を受けるのだった。

映画『オーバーボード』の感想・評価・レビュー

現実問題、一人暮らしが長い人間と実家暮らしの人間が一緒に生活するとなると、なんらかの支障はある。その次元での格差もあるというのに、今作は意地悪な大金持ちと生活苦のシングルマザーという予想のつく設定。しかしながら、上質な笑いがしつこくない程度に盛り込まれていて、飽きる隙間を与えてはくれない。記憶喪失が功を奏して意地悪な大金持ちの本質が垣間見える、ラブコメディの王道と言ってもいい一作であった。(MIHOシネマ編集部)


『潮風のいたずら』のリメイク作品である今作。記憶喪失になった大富豪の男と3人の子を持つ貧乏なシングルマザーの嘘から始まる真実の愛のお話でした。
アンナ・ファリスはラブコメには欠かせない存在ですよね。彼女が出ているだけで楽しくて明るいストーリーなのが想像できます。今作も明るいストーリーで、誰かが不幸で可哀想な目に遭うと、次は幸せが訪れると言う展開は見ていて安心しました。
あまり期待していなかった今作ですが、とても良かったのでオリジナル版も見てみたくなりました。(女性 30代)


スペイン語を多く聞けて、ラテン系特有のパッションや底抜けの明るさを堪能できます。レオ役のエウヘニオ・デルベスが、大富豪の嫌味な男と心優しい父親を小気味よく演じていて、大いに魅了されました。また、贅沢三昧な生活が必ずしも幸福であるとは限らないことに気づかせてくれる作品です。家族や友人の幸せを願える心持ちであることが、幸福や豊かさといえるのではないかと思いました。元となる『潮風のいたずら』もいつか見てみたいです。(女性 30代)

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