映画『ソーシャル・ロマンス』の概要:ワンナイト続きで「幸せ」に着地点が見えないアラサー女性。仕事もプライベートもパッとしない彼女の日常を描いた、「ソウルメイト」探しのビターなラブ・コメディー。
映画『ソーシャル・ロマンス』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:テレサ・ベネット
キャスト:ジョシュ・ラドナー、ノエル・ウェルズ、アヤ・キャッシュ etc
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映画『ソーシャル・ロマンス』の登場人物(キャスト)
- ゾーイ(ノエル・ウェルズ)
- 開店休業状態の脱毛サロンを経営する29歳。ワンナイトの関係を繰り返し、結婚をしたいほどの男性には出会えずにいた。関係を持った相手のポラロイド写真を撮り溜めるのが唯一の趣味である。
- ポール(ジョシュ・ラドナー)
- 閉業寸前のビデオショップを営む3児の父。弁護士の妻に養ってもらっているため、男性として見てもらえずにいる。妻から性欲処理は浮気して解決してほしいと言われ困惑していた。
- クレア(カーリー・チェイキン)
- ゾーイの唯一無二の親友。見た目や肩書に申し分ない婚約者がいるが、変わり者の相手に振り回されており浮気を疑っている。ゾーイに対して的確なアドバイスをしっかりする、外から見るとよくできる女である。
- ジェーン(アヤ・キャッシュ)
- ポールの妻。ヒモ状態の旦那・ポールに呆れ結婚生活に疲れてしまっている。ポール以外の男性を知らなかったが、ひょんなことから浮気にハマり始めてしまう。
映画『ソーシャル・ロマンス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ソーシャル・ロマンス』のあらすじ【起】
お互いのリズムを合わせようと提案しながら、上手いことかみ合わないセックスの動画を撮るゾーイ。一服をするゾーイはポラロイド写真が好きで、関係を持った男性たちを撮り溜めているのだった。
親友のクレアは地元のミュージシャンのマネージャーをしている。婚約者がいて、仕事もプライベートも充実しているのだった。ゾーイはクレアと冗談交じりに近況報告と未来の話をしている。それがゾーイの日常の一幕である。
結婚式への参加準備をしているゾーイの元へ、もの言いたげに歩み寄ってくるJ。ゾーイが生活をするミニバスを置いている土地の保有者であるJは、借地料の催促と着替えは見えないようにしてほしいという依頼に来たのだった。軽く受け流すゾーイの態度に納得がいかない様子のままJは自宅へ戻っていく。
友人の結婚式に参加するゾーイとクレア。ギャグ紛いの新郎新婦の催しに飽き飽きしながら、ブーケトスの時間が訪れる。クレアは婚約をしているため、前には呼ばれなかったがゾーイはそうもいかない。名指しで前方へ招かれてしまった。鬱憤のたまった表情で車に戻ったゾーイはすぐに一服する。その様子を横目に見ていたポール。ゾーイは灰を落としてしまい、危うくボヤ騒ぎ寸前である。一連のゾーイの行動を眺めていたポールは、ゾーイと目が合ってしまいソワソワしていたのだった。
自宅へ帰ったポール。妻・ジェーンとセックスする日程を決めているため、ベッドに共に入り雰囲気作りに勤しんでいた。どうしても乗り気になれないジェーンは、浮気をしたらどうかと提案するのだった。
映画『ソーシャル・ロマンス』のあらすじ【承】
ゾーイはワックス脱毛のサロンを営んでいる。イマイチ波に乗れない経営状況で、資金繰りに苦戦しているのだった。銀行の融資も当てにならず、両親がすでに他界しているゾーイには資金面で頼れる存在はもういないのである。そんな悪状況の中、息抜きにクレアとウォーキングするゾーイ。結婚を控え順風満帆に見えるクレアだが、熱狂的に共和党支持者の婚約者は自分を求める回数が減ってきていた。そんな様子から婚約者の浮気をしているのではないかと不安を抱えているのだった。
一方でポールはジェーンのインテリアセンスに頭を抱えていた。あまりに趣味の合わないジェーンの家具選びのセンスに対してオブラートに包んで指摘をするポールだったが、ジェーンは逆上し小さな不満をぶつけてくるのだった。そして重ね重ね、浮気をして外にパートナーを作ってほしいと提案され、さらに頭を抱えるのであった。
ライブを見ているゾーイ。ギタリストに熱い視線を送り、その夜を共にするのだった。揺れ動くミニバスの様子を外から見つめるJは、呆れた様子で滞納分の借地料を催促する手紙を届けるのであった。いつも通り、一晩限りの相手の写真を撮りボックスに収めたゾーイはJからの手紙を読みため息をつくのであった。翌日、閉業間際のポールの店を訪れたゾーイ。初めてポールとじっくり話したゾーイは、実は結婚式のときにポールを見かけていたという話をした。ともに事業がうまく回っていない共通点を持ち話が弾んだ感覚から、新たな恋の予感したゾーイだった。
婚約者の浮気を疑うクレアは、ゾーイに協力してもらい証拠を掴もうと必死だった。ランチの尾行を行い、婚約者の自宅へ乗り込んだ二人。心配しすぎるクレアの気を紛らわそうと、ゴムマスクを被りふざけ始めた。ヒステリックにゾーイを止めるクレア。その様子にゾーイは戸惑いを隠せないのだった。
映画『ソーシャル・ロマンス』のあらすじ【転】
一方で、ポールは3男が4足歩行で犬のように振る舞う姿に頭を抱えていた。ジェーンは解決しようとはせず、家族の問題から目を背けているようだった。そこで、現状打破のきっかけとして、ポールは浮気の提案は有効か妻に再確認するのだった。その後、ジェーンはなんとナンパに乗ってしまう。そのままホテルへ共に向かい、ポール以外の男性と初めて関係を持つのだった。
自分の店の向かいにできたライバル店の繫盛振りに焦るゾーイ。店前でチラシを配る必死なゾーイを見かけて、話しかけたポール。その夜、ポールは自分の秘密の場所で映画を見ようとゾーイを誘うのだった。妻と上手くいっていないということを打ち明けるポール。そしてゾーイも自分のこれまでの苦労について、笑い話を交えて話し、徐々に打ち解け合うのだった。
友人の懐妊のパーティーに参加するゾーイ。イマイチ馬の合わない友人との会話に居心地の悪さを隠せないでいた。唯一知り合いのポールを見つけ安心した矢先、妻がポールの元にやってくる。ようやく見つけた興味を持てる相手の妻と対面し、子供が3人もいることを知ったゾーイは少し落ち込むのだった。友人が開いた男性を悦ばせるセミナーへクレアと参加したゾーイ。いい気晴らしにはなったものの、初めてクレアの悩みの真相を聞くのであった。
ジェーンはママ友の繋がりにも飽き飽きとしていた。ポールと過ごす時間に携帯を何度もチェックするジェーン。仕事だと嘘をつき出かけていく。そんなこととはつゆ知らず、子供たちの面倒を見ているポール。その頃ジェーンは若い男性を勝手、身体の関係を持っていたのだった。
翌日、ゾーイはポールとランチを共にしていた。何気ないことで一緒にふざけられるポールにどんどん惹かれていくゾーイ。正直に今の気持ちをクレアに打ち明けたゾーイだったが、自分の店がダメになる寸前に妻子持ちと恋をしている場合ではないと一蹴されてしまうのだった。
家の鍵を忘れたポールの元へジェーンが尋ねてくる。これまでポールが内緒にしてきた店の屋上の存在がばれてしまう。そして、一緒に過ごした女性がいたことにジェーンは勘づくのであった。ジェーンの変化に気づいたポールは自暴自棄になり始めていた。そんなところへバーに行こうと誘いに来たゾーイ。素っ気ない態度に疑問を持ちながらも、ポールの話をしっかりと聞いてあげるのだった。するとポールは自宅へ誘ってきた。これまでプラトニックに過ごしてきた二人はついに一線を越えてしまうのである。ポールとジェーン、子供たちが住む家で。罪悪感を隠せないゾーイに対して、ポールはジェーンから浮気を許されていることや家庭が大事であることは明かした。自分に近づいてきたのは、ただの浮気相手が欲しかったからなのかと荒れるゾーイ。ポールは本心からゾーイのことを好きだと伝えるが、ゾーイの気持ちを取り返すには遅かった。
映画『ソーシャル・ロマンス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジェーンがゾーイの店を訪ねてくる。脱毛の施術をしながら、ジェーンが日々抱える不安を聞いてあげた。泣き出してしまったジェーンに対して動揺を隠せないゾーイだったが、翌日もこの夫婦と顔を合わせることになるのだった。それは共通の友人の出産祝いである。変わらず不安定な様子のジェーンは、友人たちの前でポールに怒鳴り散らしその会を抜け出してしまうのだった。居ても立っても居られないゾーイも思わず外に飛び出した。そしてポールはジェーンではなく、ゾーイを追いかけ言い訳を続けるのであった。そののち、自宅へ戻るとジェーンは青年を買っていたことを告白する。ポールが問いただすと、ジェーンは日々の不満を打ち明けた。ショックを隠し切れないポールに追い打ちをかけるように、末っ子のネイサンが行方不明になる。パニックになったジェーンは自分に全ての責任があると自分を追い詰める。母親として自分が失格であると嘆き、ポールへの愛情がないことを正直に吐き出した。ポールを好きになる努力をしているというジェーンの告白を受け止めきれず、二人の夫婦関係は実質的に終わるのであった。
クレアに全てを打ち明けたゾーイ。せめても仕事だけは充実させようと、ゾーイの店でパーティーをしようとクレアには提案する。飲みすぎてしまったゾーイは、日々の鬱憤を晴らすように向かいのライバル店を破壊しようと石を投げつけ、警察に捕まってしまった。保釈金を立て替えてくれたクレアだったが、呆れかえった表情で突き放すのだった。
翌日、クレアに謝りに向かったゾーイ。改心した様子のゾーイを受け止め、クレアは婚約者が浮気していた現場を見てしまったと弱音をぶつけるのだった。一方でポールとジェーン夫婦も冷静になって今後の関係について話し合っていた。ようやく本音をぶつけ合ったことで何かが吹っ切れた二人は久しぶりに笑いあったのだった。
クレアからポールがジェーンと別れたと聞いたゾーイは禁欲主義者になると誓った。そして心機一転、屋台の形でワックス脱毛店を開業したのだった。ポールは近況を伝えにゾーイを訪ねてくる。二人は気持ちを確かめ合い、一緒に生きていくのだった。
映画『ソーシャル・ロマンス』の感想・評価・レビュー
「負け組」と呼ばれる独身女性。結婚、そして出産・育児が本当の幸せなのかと問いただす一作。安心感のない婚約者に不安を募らせる親友に、自分よりも稼ぐ妻に頭の上がらない妻子持ち男性。外からでは見えない悩み事が露になっていくので神妙な展開になってもおかしくはないが、全編通していたってコミカル。性と生活のバランスが絶妙に保たれている大人向けのラブ・コメディーであった。(MIHOシネマ編集部)
結婚して夫婦になれば幸せになれるとも限らず、婚約者がいれば安心できるとも限らず、自由奔放に体の関係を持っているからと言ってハッピーであるとは限らない。それぞれの立場の赤裸々な悩みが描かれていて、登場人物に感情移入がしやすい作品だった。
ポールの立場に立つと、奥さんに浮気を勧められるのは辛いなと思った。でも、ジェーンも悪い人ではなくて、家族の関係を壊さないように、いっぱいいっぱいの状態だったのかなと感じた。幸せに生きるって、簡単そうで難しい。(女性 30代)
幸せの価値観って本当に人それぞれで、その人なりの幸せが必ずあるのに世間体や周囲の目を気にして幸せの枠にはまろうとしてしまうのは日本人だけでは無いのだなと感じました。
お金持ちで容姿も申し分ない相手と婚約してもそれが必ず幸せで安心に繋がるのでは無いんですね。
私自身は小さなことで幸せを感じやすいタイプなので、周囲の目はあまり気にせず自由気ままに生きています。それこそが私にとっての何よりの幸せなのかもしれません。(女性 30代)
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