人類のクズ達ばかりが登場するにも関わらず、熱狂的な人気を誇った『カイジ』シリーズ。そんなカイジ実写化シリーズも、本作をもって完結となる。カイジ達の最後の戦いを、スクリーンで見守ろう。
映画『カイジ ファイナルゲーム』の作品情報
- タイトル
- カイジ ファイナルゲーム
- 原題
- なし
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2020年1月10日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
- 監督
- 佐藤東弥
- 脚本
- 福本伸行
徳永友一 - 製作
- 沢桂一
堀義貴
市川南
菊川雄士
角田真敏
山口雅敏 - 製作総指揮
- 伊藤響
- キャスト
- 藤原竜也
福士蒼汰
関水渚
新田真剣佑
吉田鋼太郎
松尾スズキ
生瀬勝之
天海祐希 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝
映画『カイジ ファイナルゲーム』の作品概要
『賭博黙示録カイジ』は、1996年から週刊ヤングマガジンで連載されていた漫画。実はカイジは、たった3年間で一度連載が終了しているのだ。しかし、その後『賭博破戒録カイジ』や『賭博堕天録カイジ』など次々と名前を変え、今に至るまで連載が続いている。そのカイジシリーズの唯一の実写化が本シリーズ。本作は、原作者の福本伸行監修の完全オリジナルストーリー。10年以上に渡り視聴者を楽しませてきた『カイジ』シリーズも、本作をもって幕を降ろすこととなる。普段ギャンブルをしない人でも楽しむことができる一本。
映画『カイジ ファイナルゲーム』の予告動画
映画『カイジ ファイナルゲーム』の登場人物(キャスト)
- 伊藤カイジ(藤原竜也)
- これまでと変わらず、自堕落な毎日を送っている青年。不景気な日本を嘆いていたところ、かつての知り合いに一攫千金のチャンスをちらつかされる。
- 大槻太郎(松尾スズキ)
- カイジのかつての知り合いで、現在は帝愛グループ系列企業の社長にまで上り詰めた人物。カイジに、一攫千金のチャンスを提示してくる。
- 高倉浩介(福士蒼汰)
- 総理秘書の座につく有能な男性。ギャンブル・ゲーム『ゴールドジャンケン』を得意とし、カイジの前に立ちはだかる。
- 遠藤凛子(天海祐希)
- 『カイジ 人生逆転ゲーム』に登場した、帝愛グループの幹部。以前、カイジと対決して敗北した経験を持つ。
映画『カイジ ファイナルゲーム』のあらすじ(ネタバレなし)
2020年、世界の注目は東京に集まった。東京オリンピックが開催されたのである。しかし、オリンピックの閉幕と共に、日本の景気は驚異のスピードで悪化していった。そんな中、例に漏れずうだつの上がらない毎日を送っている男がいた。伊藤カイジ、これまで帝愛グループと何度も命を賭けたギャンブルを繰り広げたにも関わらず、未だに懲りることのない人間のクズである。そんな中、かつてのカイジの知り合いである大槻が声をかけてくる。そして、彼はカイジに、一攫千金のチャンスを持ちかけるのだった。カイジは一度は無理だと言うものの、次第にそのゲームに巻き込まれてしまう。これまで何度も死地をくぐり抜けてきたカイジだが、今度もなんとか生き延びることができるのか。懐かしのメンバーも再集結。
映画『カイジ ファイナルゲーム』の感想・評価
藤原竜也の熱演、再び
9年ぶりに『カイジ』実写映画シリーズが制作されることが発表され、ファンは多いに沸いた。なぜ、本シリーズはこれほどまでに人々から支持されるようになったのか。手に汗握る展開や頭脳戦など数多くの魅力があるが、その中でも主演である藤原竜也が果たした役割は殊更大きいのではないだろうか。藤原竜也といえば、これまで実写化不可能と呼ばれた特殊なキャラクターまで完璧に再現してみせた、超絶演技派俳優。彼の劇中でのシャウトがあまりに印象的で、彼の真似をするモノマネ芸人もいたほど。そして、前作から9年が経過した今でもその魅力は色褪せることがない。予告映像からも、藤原竜也にしか演じることができない、唯一無二の『カイジ』を楽しむことができる。
新しい難関ゲーム
これまでカイジを盛り上げてきた様々なギャンブル・ゲーム。ゲームをクリアすれば大金を手に入れられる代わりに、負けは即、死を意味するという恐ろしいゲーム。これまで、『限定ジャンケン』や『鉄骨渡り』、『姫と奴隷』など独創的なゲームが次々と誕生し、視聴者を常に楽しませてきた。そして、本作でも『バベルの塔』、『最後の審判』、『ドリームジャンプ』、『ゴールドジャンケン』という新たに4つのゲームが導入される。どれも、原作者である福本伸行が考案したオリジナルゲーム。一体どういったゲームなのか全く予想もつかないが、どれもこれも、命を賭けるロクでもないゲームであることは間違いない。これまで数多のゲームを命辛々クリアしてきたカイジだが、果たして今回も、彼の強運は続くのか。
実はあり得る未来?
本作の舞台は2020年、東京オリンピックが終わった後の日本。つまり、実際にオリンピックを控えている日本の未来を『予測している』作品なのだ。そして、実際に東京オリンピックの開催が決定した時、オリンピック後の日本の景気を心配する声が有識者から上がっていた。本作は、そんな有識者の不安をまさに再現した作品。勿論、そんな事態に陥らない可能性は高いし、多くの日本人にとってオリンピックは忘れられない大切な思い出となるだろう。純粋に楽しみたい気持ちもあるが、頭の片隅で不安が残ることも事実。来年以降の日本全体がこうならないこと、そして、自分達がカイジと同じ状況に陥らないことを祈るばかりである。
映画『カイジ ファイナルゲーム』の公開前に見ておきたい映画
カイジ 人生逆転ゲーム
カイジシリーズは、元々は福本伸行が連載しているコミック『賭博黙示録カイジ』が原題となっている。そんな『カイジ』シリーズが始めて実写映画化されたのが2009年のこと。藤原竜也や香川照之、天海祐希といった超豪華キャストを揃えた意欲作に仕上がっている。キャッチコピーである『ようこそクズの皆様』も、あまりに衝撃的で多くの視聴者に動揺を与えた。26歳でフリーターをしている伊藤カイジは、毎日を自堕落に過ごす、まさしくダメ人間だった。そんな彼に追い打ちをかけるように、友人の借金の保証人になったばっかりに、彼はとても返しきれない多額の借金を負ってしまう。そんな中、遠藤という金融会社の社長が、大金を手に入れる方法をカイジに提示してくる。しかし、それは命を賭けた、恐ろしいゲームへの招待状だったのだ。
詳細 カイジ 人生逆転ゲーム
るろうに剣心 京都大火編
るろ剣こと『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』は、90年代の週刊少年ジャンプの看板を背負っていた人気シリーズ。そんなるろ剣が、10年以上の時を経て、3部作の実写映画が製作されることが決定した。本作はその第2弾であり、最新作の主演を務めた藤原竜也も参加している。藤原竜也が演じたのは、本作のラスボスであり、作中屈指の人気キャラクター、志々雄真実。圧倒的なカリスマを持つ人気キャラクターが実写化されると分かった時、誰もが本キャラクターの実写化は不可能だと批判の声を上げた。しかし、そんな批判を見事に完璧な再現でねじ伏せてみせた藤原竜也。これまで数多くの実写化を成功させてきた、まさに圧倒的な演技力である。2020年には『るろうに剣心 最終章』として新たに2部作の公開が決定している本シリーズ。どこまでも続くるろ剣ワールドを楽しもう。
詳細 るろうに剣心 京都大火編
闇金ウシジマくん
カイジの主人公である伊藤カイジは、これまで何度も金のせいで命の危険に晒されてきた男。しかし、彼は懲りることなく、何度も大金に目を眩ませ痛い目を見続けることになる。つまり、彼は間違いなく、度し難い人間のクズなのである。そんな人間の底辺とも呼ぶべき人間にフューチャーしているのは、本シリーズも同様。そもそも、主人公がタイトルからも推察できるように闇金融で働く人物なのだ。そんな彼の元を訪れるのは、パチンコや女関係、ドラッグなどで金が底をついたにも関わらず、反省することなく闇金にまで手を出そうというクズばかり。真っ当に生きていれば決して交わることがないような人々ばかり。あなたは、この世界の底辺を直視できるか。山田孝之のはまり役すぎる名演技も必見。
詳細 闇金ウシジマくん
映画『カイジ ファイナルゲーム』の評判・口コミ・レビュー
『カイジ ファイナルゲーム』鑑賞。東京オリンピック後の日本を舞台にした佐藤東弥監督作品。シリーズで一番好きな一本。藤原竜也と吉田鋼太郎、蜷川チルドレンの二人が繰り広げる演技合戦が最高。映画館のスクリーンではなく、彩の国さいたま芸術劇場のステージにこそふさわしい演目とも言える。 pic.twitter.com/MQnsviiNa2
— だよしぃ (@purity_hair) 2020年1月11日
「カイジ ファイナルゲーム」
悪魔的に悲惨…。悪化する手抜き感と捻りの無さの中繰り広げられる茶番劇。ほんとにこのシリーズは香川照之に助けられてたと痛感。
アガる劇伴、叫ぶ藤原竜也に吉田鋼太郎、飛び交う名言…そして無感情の自分。カイジの世界でブレードランナーを感じれたのが唯一の救い。 pic.twitter.com/lvjQIkNhLf— コーダイⅡ (@Gorilla_Island2) 2020年1月11日
今日から上映のカイジ ファイナルゲームを観てきた、ネタバレ無しの感想は…
個人的には1.2作目の方が面白かったかなー?シリーズファン向けの仕掛けや演出もあったけど作品の雰囲気がライアーゲームぽく感じたし、カイジ自身が負ける事によるリスクがあまり無し、ただ福士蒼汰の演技は素晴らしかった
— りぼん (@ribbon_nk) 2020年1月10日
2020年8本目「カイジ ファイナルゲーム」鑑賞
びっくりするぐらいギャンブルしない無…藤原竜也好きな人にはたまらない映画なんだろうけど全部において雑さが目立ってしまいイライラ…あの若い女優さんの意味も分かんないし…お偉いさん方がまんまあの邪悪な政権でそれを批判するのはよかったかな… pic.twitter.com/v3SOAdI653— 空翔ぶギロチン (@moviekoala) 2020年1月10日
カイジ ファイナルゲーム を観て来た。
やや微妙だった。
一番尺の長いゲームの最後の審判がなんか雑に感じてノリきれなかった感はある。
あと継続したキャストは良いんだけど新しいキャストが今ひとつでした。
特にラッキーガール。
福士蒼汰の全力演技は良かった。
血管切れそうで心配になるレベル。— フラワン (@ramifune) 2020年1月10日
『カイジ ファイナルゲーム』観賞
ざわ…ざわ…。
突拍子もない展開や一部ゲームの攻略法に多少のれない部分はあるものの、福本先生考案の奇抜なオリジナルゲームや、藤原竜也の安定の叫びまくるカイジが見れて満足。
悪役:黒崎を演じた吉田鋼太郎の大声でまくし立てる演技も良かった。 pic.twitter.com/KSKMNC2EH7— ノミのピコ (@KRWNMNPK) 2020年1月10日
映画『カイジ ファイナルゲーム』のまとめ
福本伸行は、『銀と金』や『アカギ』、『天天和通りの快男児』などギャンブルや麻雀をテーマにした作品を書かせれば右に出る者がいない漫画家。その中でも、一番のヒット作といって差し支えないのが、本シリーズ『カイジ』。ギャンブルという、視聴者を選ぶテーマにも関わらず、主役を演じた藤原竜也の名演もあって天下を取るまでにのし上がった奇跡の作品である。キャラクター達は、大金を手に入れるために自分の命を平気で賭けるようなクズばかり。金の恐ろしさを実感すると同等に、金が欲しくなるという恐ろしい一本。
みんなの感想・レビュー
カイジはやっぱりカイジ。典型的な負け組カイジはまたしても命をかけた危険なゲームに挑みます。どんな相手にも全力で向かっていくカイジは少しかっこよく見えてしまいました。前2作ではカイジのだめっぷりが目立ちましたが、今回は少し成長したカイジを観られました。人を説得する時のあの熱さは見習いたいくらいの迫力がありました。
懐かしのキャラクターも出てきて嬉しくなります。でも、結局カイジはカイジ。ラストで見事にカイジっぷりを発揮してくれました。