大富豪のフィリップ・ラカッセは首から下の身体が不自由だったため、介護者を募集した。面接に来たのは、スラム街出身の青年デル・スコットだった。フィリップはデルを気に入り、雇うことにした。
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の作品情報
- タイトル
- THE UPSIDE 最強のふたり
- 原題
- The Upside
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年12月20日(金)
- 上映時間
- 125分
- ジャンル
- コメディ
ヒューマンドラマ - 監督
- ニール・バーガー
- 脚本
- ジョン・ハートメア
- 製作
- トッド・ブラック
ジェイソン・ブルメンタル
スティーブ・ティッシュ - 製作総指揮
- ロバート・シモンズ
アダム・フォーゲルソン
アンディ・ミッチェル
ミロス・ブラジョビッチ
クリス・パパバジリウ
G・マック・ブラウン
デビッド・ブルームフィールド - キャスト
- ブライアン・クランストン
ケビン・ハート
ニコール・キッドマン
ゴルシフテ・ファラハニ
アヤ・ナオミ・キング
テイト・ドノバン
ジャヒ・ディアロ・ウィンストン
ジュヌビエーブ・エンジェルソン - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ショウゲート
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の作品概要
2011年に公開され世界中で大ヒットを記録した映画『最強のふたり』のリメイク版がハリウッドで制作されることになり、『ダイバージェント』(14)で有名なニール・バーガーがメガホンを取った。身体が不自由な大富豪とスラム街出身の青年との交流が描かれている。ブライアン・クランストンが大富豪のフィリップを、ケビン・ハートがスラム街出身の青年をそれぞれ演じた。そして、人気女優のニコール・キッドマンがフィリップの秘書であるイヴォンヌ役で登場し、物語に華やかさをプラスしている。
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の予告動画
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の登場人物(キャスト)
- フィリップ・ラカッセ(ブライアン・クランストン)
- 大富豪。事故により、首から下の身体が麻痺して動かなくなってしまう。ある秘密を抱えている。
- デル・スコット(ケビン・ハート)
- スラム街出身の青年。無職。妻と息子に見放され、1人でいる。教養はない。明るくお調子者な性格。
- イヴォンヌ(ニコール・キッドマン)
- フィリップの秘書。フィリップと一緒に、介護者の面接を行う。始め、デルに対して良い感情を抱いていない。
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』のあらすじ(ネタバレなし)
大富豪のフィリップ・ラカッセは首から下の身体が動かず、自分の世話をしてくれる介護者を探していた。秘書のイヴォンヌと面接を行っていると、黒人のデル・スコットが現れる。デルはスラム街出身の無職の男で、失業保険を受けるために面接に来たのだった。フィリップは自分を障害者として扱わないデルを気に入り、雇うことにした。
デルは介護者としての知識がなく、お調子者の男だった。周囲はデルを雇うことに反対した。だが、フィリップは明るいデルに救われていた。人の手を借りなければ生きられないことを辛く思っていたが、デルと一緒に楽しい時間を過ごすようになった。フィリップとデルは身分を超え、友情を育んだ。そんなある日、フィリップ達に予想外の出来事が起こる。
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の感想・評価
大ヒットを記録したフランス映画のリメイク作品
2011年、映画『最強のふたり』が公開され、世界中に感動を巻き起こした。身体が不自由な大富豪とスラム街出身の青年との交流を描いた物語で、実話を元に制作されている。日本では、女性を中心に絶大な支持を集めている映画『アメリ』(01)を超えて、フランス映画の中で歴代No.1のヒット作となった。そして、「第36回日本アカデミー賞・最優秀外国作品賞」を受賞している。
映画の公開から8年の時を経て、大ヒット作がハリウッドでリメイクされることになった。「身体が不自由な大富豪とスラム街出身の青年との交流」という基本のストーリーはそのままに、リメイクならではのポイントが新たに加わっている。それは、映画のタイトルにもなっている人生の「UPSIDE」である。人生の「UPSIDE」とは何か、ぜひ物語を見て感じて欲しい。
映画オリジナル版は実話を元に制作された
オリジナル版の映画は実在の人物であるフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴと介護者のアブデル・ヤスミン・セローをモデルに制作された。フィリップはパラグライダーを行っているときに事故に遭い、四肢が麻痺して動かなくなってしまう。そんな彼を助けたのが、介護者のアブデルだった。フィリップは自分とアブデルとの日々を本に書き、『Le Second Souffle』を出版した。
アブデル達のことをテレビ番組の司会者が注目し、ドキュメンタリーが制作されて放送されることになった。エリック・トレダノ監督とオリヴィエ・ナカシュ監督はこのドキュメンタリーを見て、映画化することを思いつく。エリック・トレダノ監督達は実際にフィリップに話を聞きに行き、脚本を執筆している。ただ、悲嘆に暮れるような物語が描かれているわけではなく、身体が不自由になった大富豪と介護者の温かな交流と笑顔に溢れる日々が感じられる作品になっている。
最強のふたり、ブライアン・クランストン×ケビン・ハート
ハリウッドリメイク版の主演を務めたのは、ブライアン・クランストンとケビン・ハート。ブライアン・クランストンは俳優としてだけではなく、演出家や声優としても活躍しているマルチな才能を持った人物である。近年では、実在した脚本家の半生を描いた映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(15)で主演を務め、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞などにノミネートされている。
ケビン・ハートはスタンダップコメディアンとして芸能活動を開始し、人気を得た後に俳優としても活動を開始した人物である。映画『40歳の童貞男』(05)や映画『最’狂’絶叫計画』シリーズなど、様々なコメディ映画に出演している。俳優として確かな地位を確立しているブライアン・クランストンとケビン・ハートの掛け合いを楽しんで欲しい。
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の公開前に見ておきたい映画
最強のふたり
本作のオリジナル作品。フランスで制作された映画で、「第24回東京国際映画祭・コンペティション部門」で上映されている。「第37回セザール賞・主演男優賞」や「第24回東京国際映画祭・東京サクラグランプリ」など、様々な賞を受賞しノミネートされている。日本でも人気が高く、16億円を超える興行収入を得ている。
大富豪のフィリップは事故によって頸髄が損傷してしまい、身体を動かすことができなかった。フィリップは秘書のマガリーと共に、自分の世話をしてくれる介護者の面接を行った。そこに、黒人のドリスがやって来る。ドリスは面接で自分を不採用にしろと述べた。失業保険を受けるために面接に来たのだ。フィリップは他の人とは違うドリスを気に入り、介護者として雇うことにした。
詳細 最強のふたり
ダイバージェント
ニール・バーガー監督の代表作で、『ダイバージェント』シリーズの第一作目。ヴェロニカ・ロス原作の小説『ダイバージェント 異端者』を元にアメリカで制作された。世界崩壊後のシカゴが物語の舞台になっており、近未来の世界が描かれている。2016年には最終章となる『ダイバージェント FINAL』が公開された。
最終戦争から100年後、人の人生はたった1台の機械による「性格診断」によって決められた。「高潔」「平和」「博学」「無欲」「勇敢」という5つの性格別に共同体が分けられ、生涯に渡って管理されるのだった。ベアトリスは「性格診断」を受け、どれにも該当しない「異端者」だということが分かった。「異端者」は人を滅ぼす存在だと言われ、危険視されていた。ベアトリスは「勇敢」の共同体に身を隠すことにした。
詳細 ダイバージェント
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ブライアン・クランストンの代表作。ブルース・クック原作の評伝『Dalton Trumbo』を元に制作されている。映画『素晴らしき哉、人生!』(1946)や映画『ローマの休日』(1953)などを手がけたアメリカ出身の脚本家、ダルトン・トランボの半生を描いた作品。ブライアン・クランストンが主人公のダルトン・トランボを演じている。
ダルトン・トランボはハリウッドで最も優れた脚本家として活躍していた。しかし、共産党の党員だったことから1950年代に反逆者としてブラックリスト入りしてしまい、ハリウッドから追放される。トランボはそれでも執筆活動をやめず、色んな名前で脚本を書き続けた。彼の前に様々な困難が立ちはだかるが、トランボは決して諦めなかった。
詳細 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』の評判・口コミ・レビュー
『THE UPSIDE/最強のふたり』映画館にて210本目。
Amazonプライムにて「人生の動かし方」のタイトルですでに配信中の作品。ヤンキースは買えないけどネッツは買える四肢麻痺の大富豪とスラム育ちの介助人の感動実話。ほぼ焼き直しでリメイクの必要性は感じないけど良いものは良い。 #EDDIE映画2019 pic.twitter.com/LWYKp1r5oz— EDDIE@Kings11-14#foreverpurple (@eddie2yuji) 2019年12月21日
公開が遅すぎて忘れてた。
別名「人生の動かし方」の『THE UPSIDE/最強のふたり』は、題名が示す通り2011年に大ヒットしたフランス映画『#最強のふたり』のハリウッド・リメイク版だ。オリジナルから寸分の狂いもない図式的な展開が硬いw
だけど、温かい笑みがこぼれるような設計が健在なのは嬉しい! pic.twitter.com/xm1TwMVRnP— えいりあんぼぶ (@alienbob_tweet) 2019年12月21日
今日、12/20公開の『THE UPSIDE / 最強のふたり』☕️ 人の心を動かす行動って?本当の思いやりって?最後まで真っ直ぐ向き合う強さと覚悟を学びました。人と人の間に結ばれる尊くて脆くて暖かいものがいかに素晴らしいか、胸の中を満たします🎄たくさん笑ってたくさん泣ける✨#最強のふたり pic.twitter.com/VLlXLFPYQY
— Nana Numoto (@nanaics) 2019年12月20日
『THE UPSIDE 最強のふたり』観賞しました
内容はほぼ一緒ですが、あちこちに若干の違いが…車はマセラティからフェラーリへ、音楽はアース・ウィンド&ファイアーからオペラへと…
もちろん映画としては素晴らしいですが前回の出演者の方がしっくり感が…
個人的にはオリジナルの方が好きかな— ヤマタノ カツミ (@GBsinsinkan) 2019年12月20日
映画『THE UPSIDE 最強のふたり』のまとめ
世界中に感動を与えたフランス映画の人気作、『最強のふたり』がハリウッドでリメイクされることになった。ハリウッドで活躍する俳優のブライアン・クランストン&ケビン・ハートが主演を務め、日本でも人気が高い女優のニコール・キッドマンが共演している。ハリウッド版はさらにパワーアップしたストーリーになっており、オリジナル版を見たことがあるという人も、違いや新たに加わったストーリーを楽しめるようになっている。新鮮な気持ちで、大富豪とスラム街出身の青年の友情の行く末を見届けて欲しい。
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