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映画『バグジー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バグジー』の概要:実在したギャング、ベンジャミン・“バグジー”・シーゲルをモデルにした映画。二次大戦中のアメリカを舞台に、何も無いネバダ州の砂漠地帯をカジノに変えようと夢見た男の物語である。

映画『バグジー』の作品情報

バグジー

製作年:1991年
上映時間:136分
ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史
監督:バリー・レヴィンソン
キャスト:ウォーレン・ベイティ、アネット・ベニング、ハーヴェイ・カイテル、ベン・キングズレー etc

映画『バグジー』の登場人物(キャスト)

ベンジャミン・“バグジー”・シーゲル(ウォーレン・ベイティ)
通称ベン。バグジー=ばい菌というあだ名は心底嫌っている。ハンサムだが浮気癖があり、金に糸目は付けないギャングの上層部。仲間は彼の金銭感覚のズレを気にしている。欲しい物は、有無を言わさず物から女まで全て手に入れようとする。ベガスにカジノ付きホテルを建設しようと奔走。
バージニア・ヒル / フラミンゴ / ヴィクトリア(アネット・ベニング)
駆け出しの女優。芸名の他にいくつか偽名を持っており、数多の男達に取り入り生活してきた。ベンと出会い恋に落ちてからは、一途に彼だけを愛している。弟が1人いる。
ジョージ(ジョー・マンテーニャ)
ハリウッドの大物映画俳優。街を歩けば大統領より目立つと言われる人気を持つ。ベンの親友。ベンに口利きをしロスでの仕事を手伝う。
マイヤー(ベン・キングズレー)
ベンの仲間で、旧知の仲。ベンの突拍子も無い提案を唯一理解し、他のギャング達をまとめ上げ協力する。

映画『バグジー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バグジー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バグジー』のあらすじ【起】

NYに拠点を置くとあるギャングは、ロスのシマを仕切っているジャックと話をつけるため、ベンジャミン・シーゲルをロスへ向かわせた。ベンが4日かけてユニオン駅へ到着すると、親友のジョージが迎えに来てくれていた。

ジョージは売れっ子の映画俳優で、駅のホームには彼を囲む人だかりができていた。人込みを掻き分け駅から出たベンは、ジョージに伴われ彼の仕事場へと向かい、映画の撮影を見学することに。そこでベンは、駆け出しの女優、フラミンゴに一目惚れしてしまう。彼女は本名をバージニアといい、ベンは必死で口説き落とそうとするも、その場では断られてしまった。彼女はベンと同じギャング、ジョーイの女だったのである。

撮影所からジョージの自宅へ向かう道中もバージニアの姿が離れないベンは、ロスに長居するためたまたま目に入ったローレンス・ティビットの豪邸を言い値で買収。ローレンスごと家を空にし、そこへ住まうようになった。さらに、同様のやり方で道行く男から高級車を買い取った。

ロスでの拠点を設けたベンは、早速ジャックの元へ向かう。ジャックが仕切っているベガスの小さなカジノを、取り分75:25で運営は実質ベンのいるギャングに仕切らせることで合意させた。そこでジャックの仲間にバグジーと呼ばれたベンは激昂し、相手の鼻っ面を殴り昏倒させる。

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映画『バグジー』のあらすじ【承】

豪邸に居座り出張を長引かせているベンは、ジョージと映画を観に行ったりパーティに参加したりと、悠々自適に生活をしていた。バージニア目当てに参加したパーティでは、彼女に指輪を贈るなど大胆なアプローチをする。さらに、そのパーティでイタリアのフラッソ伯爵夫人とも親しくなり、彼女の夫がムッソリーニの朋友と知り正義感に燃えた。

パーティの最中ジャックから連絡を受けたベンは、コーエンという商売敵に5万6千ドルを盗まれたと聞かされる。翌日ジャックがコーエンを問い質すと、盗んだのは4万2千ドルだと明かされた。ジャックは、強盗を口実にベンに献上する売り上げをちょろまかそうとしていたのだ。ことの真相に気付いたベンはジャックを呼び出し、全額返金を求めた。

ベンから指輪を贈られたことで彼に興味を示したバージニアは彼の家を訪れ、2人は熱く愛を交わす。バージニアは思いがけず恋に落ちてしまったのだった。その夜から、2人は一緒に暮らし始めた。

金の件でジャックがベンの元を訪れると、彼が金を盗んだことを責め銃を向ける。彼らの過激なやり取りを盗み聞いてしまったバージニアは恐怖したが、同時にベンへの憧れを強く持ったのだった。

翌日ベンは、パーティで知り合ったフラッソ伯爵夫人の夫がムッソリーニの朋友であるため、彼女に取り入ってムッソリーニを討つとバージニアに告白した。束縛が激しいバージニアは取り乱し、秘密ばかりの関係は嫌だとごねた。それを受けベンは、2人で人前に出ようと彼女を連れネバダ州へ。仕事に同行させるようになった。

ベガスの砂漠地帯を見たベンは、そこにカジノ付きホテルを建設しようと思い付く。

映画『バグジー』のあらすじ【転】

仕事を終え壮大なアイデアを持ち帰ったベンは、フラッソ伯爵夫人に近づきムッソリーニに会いたいと提言。彼はムッソリーニ暗殺計画も着実に進行させていたのだった。

娘の誕生パーティのためNYへ戻ったベンは、彼の帰宅を知り押しかけてきた仲間達にホテル建設計画をプレゼン。突拍子も無い提案に皆訝しんでいたが、旧友のマイヤーだけは肩を持ってくれた。そして、町ごと建設してアメリカを掌握するという大きな夢を実行に移しはじめる。

ベンがロスに戻るとホテルの建設を着工、順調な運びかと思われたが、彼のこだわりは強かった。当初予定していた100万ドルの予算は大幅に上回り、今や300万にも膨れ上がっていた。

終戦の日、新聞にムッソリーニ殺害の記事があり落胆したベンだったが、エスタや娘達と食事を共にしていた。エスタに離婚を申し出るためである。戦争も終わり晴れて独り身に戻ったベンは、ベガスの開拓に力を入れた。しかし、そこへ警察が訪れ、仲間のハリーを殺害した罪でベンは逮捕されてしまう。彼が不在の中、バージニアが指揮を執った。

刑務所の中にあっても、ベンはホテルの建設に力を入れた。しかし、仲間は費用がどんどん上がっていくことや、バージニアに金の管理をさせていることなどから不満を募らせていた。

映画『バグジー』の結末・ラスト(ネタバレ)

出所したベンは、迎えに来たマイヤーから結局600万かかったと聞かされた。300万は元々集まっていたため、残りの300万を2人で工面することとなった。家具のみならず家まで売却したベンは身一つになってしまったが、どうにかホテルは完成。バージニアの芸名、フラミンゴを冠したフラミンゴ・ホテルはクリスマスにオープンさせる計画だ。

そこへ、バージニアがスイスの銀行に200万ドル隠しているというタレ込みが入った。ベンがバージニアに金の所在を問い質すと彼女は激昂、そのまま出ていってしまった。ベンの仲間達は秘密裏に緊急集会を行い、200万ドルの行方と、返金されない場合はマイヤーがベンを殺害するという結論を出した。

クリスマスを迎えオープンしたフラミンゴ・ホテルだったが、天候は大雨で客足はほとんどなかった。ベンは金曜から一時的に店を閉めると連絡し、マイヤーに「どんなことがあってもバージニアを守ってくれ」と言い付けると、仲間からの呼び出しに応じた。

ロスに戻ったベンは自宅にいるところを襲撃され、何発もの銃弾を浴びて死亡。制裁を受けたのだった。ベン死亡の一報を聞いたバージニアは絶句し姿を消した。1週間後、バージニアはマイヤーに200万ドルを返金、その後オーストリアで自殺した。

600万ドルで始まったバグジーの夢は、1991年までに1000億ドルもの売り上げになっている。

映画『バグジー』の感想・評価・レビュー

ネバダの砂漠地帯を開墾する実話をベースに、彼らを取り巻く人間関係や愛憎模様がドラマティックに展開される作品だ。浮気な色男バグジーと、同じく浮気な美女バージニアの恋愛模様が見ていて面白い。

散々遊んで好き勝手に生きてきたのに、一目惚れした相手に固執する2人の駆け引きは、ドロドロしているようで理に適っているかもしれないと思いながら鑑賞した。(MIHOシネマ編集部)

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