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映画『ピーチガール(2017)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ピーチガール(2017)』の概要:上田美和原作の伝説的コミック『ピーチガール』を完全実写化。安達ももは外見はギャル、中身はピュアな高校1年生。中学時代から東寺ヶ森一矢(とーじ)に好意を寄せるも入学早々学校いちモテる岡安浬(カイリ)にキスをされてしまう。とーじとカイリの間で揺れる恋心、そんなももを友人の柏木沙絵(さえ)が罠にはめていく。

映画『ピーチガール』の作品情報

ピーチガール

製作年:2017年
上映時間:116分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、青春
監督:神徳幸治
キャスト:山本美月、伊野尾慧、真剣佑、永野芽郁 etc

映画『ピーチガール』の登場人物(キャスト)

安達もも(山本美月)
通称もも。赤茶色のロングヘアと日の焼けた肌がトレードマークの高校生。それは中学時代に水泳部に所属していたせいなのだが周りからは「遊んでそう」と誤解され軽蔑されている。中学から想いを寄せているとーじ(東寺ヶ森一矢)のタイプが色白の女の子と勘違いし、登校時は黒い日傘に黒い手袋、日焼け止めは欠かせない。
岡安浬(伊野尾慧)
通称カイリ。登校時、昼食時かまわず取り巻きの女子を従えている。兄の涼と比較され悩んでいる。中学時代に荒れた生活を送り、泳げないにも関わらず海に入ってしまい、溺れてしまう。その時人工呼吸で助けてくれた相手をももと勘違いし、恋心を寄せている。
東寺ヶ森一矢(真剣佑)
通称とーじ。ももと同じ中学校に通っていた。野球部に所属している。クラスメイトがももの悪口を言って楽しんでいる中、とーじだけは「ももはそんな奴じゃない」と一喝する。
柏木沙絵(永野芽郁)
通称さえ。『セブンティーン』の表紙を3ヵ月連続して飾るほど有名な女子高生モデル。一見もものことを思って行動しているように見せかけて、実はもものことが大嫌い。ももとこーじの仲を裂くようどんどん罠を仕掛けてくる。
ももの母(菊池桃子)
花屋を営んでいる。恋で悩むももに対してアドバイスし見守る優しいお母さん。
カイリの父(升毅)
兄の涼とカイリを常日頃から比較し、「いい大学を出て私を安心させなさい」とカイリをいつも叱っている。カイリの夢がパティシエであることを知らない。
岡安涼(水上剣星)
カイリの兄で事業を起こしている。自ら主催した交流パーティでさえに近づきビジネスパートナーになってほしいと怪しい話を持ち込む。
操(本仮屋ユイカ)
涼の婚約者。カイリが中学生の時に母親が亡くなり、荒れていた時に家庭教師を務めていたことがある。病院に勤務する傍ら、もも達が通う高校の養護教務も担当している。
ジゴロー(菊田大輔)
さえがモデルを務める雑誌の相手役を務めている。さえの企みに加担し、ももをスタンガンで気絶させホテルまで連れ込む。

映画『ピーチガール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ピーチガール(2017)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ピーチガール』のあらすじ【起】

安達ももは水泳部で培った日焼けした肌と赤茶色の髪をしており、その外見のせいで「遊んでそう」と誤解されるも中身はとてもピュアな高校1年生。教室に入るとさっそくクラスメイト達がももの悪口を言って楽しんでいた。するとそこに、ももが恋をしている東寺ヶ森一矢(とーじ)が現れ、「何も知らないくせに余計なことを言うな」と一喝する。目がハートになるもも。食堂でもそれは変わらず、ももはとーじに熱い視線を送る。そんなももの横で柏木沙絵(さえ)からももの好きな人はとーじと言い当てられてしまう。さえはももの持ち物全てを真似してくる小悪魔女子である。ももはとーじを取られることを心配し、好きな人は岡安浬(カイリ)だととっさに嘘をついてしまう。カイリは校内いちのモテ男であり、食堂でも沢山の女子に囲まれていた。取り巻き女子に目を付けられたももは、カイリとの関係を問いただされ、いじめに遭ってしまう。苦情を言いにカイリを探し出し、人気のない教室に連れ込むと怒りを爆発させるもも。カイリはニコニコ顔で中学時代に白浪海岸で溺れてしまい、ももの人工呼吸によって蘇生できたと説明した。実はそれはライフセーバーのお兄さんがしたことだとももが説明すると一瞬絶望に打ちひしがれるカイリ。しかし噂を本当のことにすればいいと言い、ももにキスをする。ももはショックで教室から逃げて行く。そんな2人のやりとりを窓の外からさえがニヒルな笑いを浮かべながら盗撮していた。

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映画『ピーチガール』のあらすじ【承】

翌日、さえが走りながらもものところにやってくる。そこにはSNSにアップされたももとカイリのキス動画があった。犯人はカイリしかいないと踏んで問い詰めるも、これは確実に他に犯人がいると説明するカイリ。教室に戻ると、とーじは他のクラスメイトと例のキス動画を見ていた。ももは思わず教室から逃げ出してしまう。

ある日、登校時間になってもとーじが学校に来ていない。実はとーじは盲腸で入院しており、さえはももに黙ってとーじの入院先である病院へ訪れていた。さえが病院の外を見やるとカイリとももが病院の中へ入ろうとしていることに気が付く。ももが病室に到着すると、さえがとーじに抱きついていた。病室から出ようとするももにカイリが「とーじに言いたいことあるんでしょ」と背中を押してくれる。とーじが入院していると知らなかったと弁解するもも。するとカイリが、今回の一連の犯人はさえだったと暴露する。そして、ももはとーじに信じてもらいたい一心から病室の窓枠に飛び乗り、とーじが好きだと告白する。その時、風が吹きスカートがめくれないように手を離した瞬間ももは窓の外に投げ出されてしまう。すんでのところでとーじがももの手を掴み、引っ張り上げる。そして、とーじも実は中学時代からもものことが好きだったと告白し、2人は晴れて恋人同士となった。

ももの誕生日の日、いいムードになりかけのところでさえから着信が入る。雑誌の相手役を務めるジゴローからストーカーをされており、助けてと連絡であった。ももは急いでその場に駆け付けると、ジゴローからスタンガンを突き付けられ気を失ってしまう。気が付いた時にはホテルのベッドに裸の状態で横たわっていた。そこにガウンをまとったジゴローが現れ、さらにとーじ、さえ、カイリが到着する。カイリはアルバイトの帰りにとーじとさえがいるところを見たのであった。「見ないで」と絶叫するもも。後でカイリがジゴローに詰め寄り何もなかったと自白させた。

ある日の下校中、とーじの様子を心配したももはどうしたのかと声を掛ける。するととーじは真顔で「別れよう」とポツリと呟く。どうして、とすがるももに、こーじはもう無理だと言い残し先に帰ってしまう。一方的に切り出された別れであった。

映画『ピーチガール』のあらすじ【転】

しばらくの間学校を休み、ももが再び登校すると、さえとこーじが親し気に話していた。カイリは立ちすくむももの手を引っ張り中庭に連れ出す。そして、ポケットから出した桃の種を一緒に植えようと誘う。その1週間後、中庭の花壇には花を咲かせた桃の枝があった。奇跡だとはしゃぐカイリに、桃の花が咲くのは3年後だと意地悪く説明するもも。すると急に抱きしめられ、何番でもいいからもものそばにいたい、と口にするカイリ。その願いを受け入れ、2人は付き合う。

ももはカイリと共に涼が主催したパーティに参加し、カイリが操と楽し気に談笑している姿を見てしまう。そして、以前さえがカイリの携帯を拾ってくれた時に、操の笑っている写真が入っていたことを思い出してしまう。

夏祭り当日、浴衣を着たももがカイリとの待ち合わせ場所に向かっていた。しかし途中、カイリと操がタクシーに乗り込む姿を目撃してしまう。時刻は19時半を過ぎたころ、カイリからメールが届き、バイトで到着が少し遅くなると嘘が書いてあった。すると、とーじがもものことを見つけ、会いたかったと抱きしめる。カイリがやっと待ち合わせ場所に到着し、操の幸せを願って涼との結婚を破談にしろと説得していたと弁明する。それを聞いていたとーじはももの手を取り、「安達は俺が幸せにする」と言う。するとももを返せ、ともう片方の手を取るカイリ。ももは2人からの申し出を断り、泣きながらその場を後にするのであった。

ももは学校を休み、街を歩いているとさえが見知らぬ男性とお茶をしている場面に出くわす。さえも涼の主催したパーティに参加しており、涼のビジネス成功のため、男性とお茶することで企業資金を稼いでいた。さえは涼のことが好きと告白し、足早に去って行く。嫌な予感がしてカイリに相談していると、さえから男性にホテルに連れ込まれていると連絡が入る。ももとカイリがホテルに到着し男を問い詰めると、涼が借金のためにさえを男性に売ろうとしていると自白した。それを聞いたさえは思わずトイレへ駆け込み自らを傷つけてしまう。カイリは涼のしたことに激高し、父親と涼が食事しているレストランへ向かう。涼の肩をもつ父親に、ももはカイリがなぜパティシエを目指しているかを説明する。父親はカイリの頑張っている姿を目の当たりにし、認め、涼を引き連れ帰っていく。

映画『ピーチガール』の結末・ラスト(ネタバレ)

カイリはフランス留学を懸けた菓子コンクールに挑んでいた。ももの携帯にはカイリから明後日の白浪旅行を楽しみにしていると連絡が入る。そして当日、ももは待ち合わせ場所を訪れ、カイリには幸せになってほしいから、操にきちんと自分の気持ちを伝えるべき、と言い残し帰っていく。帰宅したももに、母親は以前聞いた最高な恋の見つけ方を尋ねる。そして、幸せにしてくれる人ではなく自分が幸せにしたい人を選ぶことだと説明する。

ももはとーじと町を見渡せる小高い丘の上にいた。ももは入院中のさえから、さえがとーじに詰め寄り、ももと別れて自分と付き合えと脅していたことを知らされていた。とーじが1人で苦しんでいたことを謝罪するもも。するととーじが再度好きだと告白する。沈黙のまま2人が歩いていると、カイリがアルバイトしているレストランの前を通りかかる。看板にはカイリがジュニア部門で優勝したことを知らせていた。店中に入ると、そこにはカイリが作成した飴細工が飾ってあった。題名には「ピーチスマイル」と書かれてあり、ももは自分の幸せにしたい人はカイリだと自覚する。その時カイリからラインが入り、ケーキの絵のスタンプと一緒に、白浪海岸に来ると楽しかった思い出が蘇る、幸せを祈っている、との文字が。慌てて海岸に向かおうとするとこーじに「行くな」と止められてしまう。しかし、こーじはもものことを好きだと断ったうえで、笑顔でももを送り出す。

カイリは操に自分の好きだった気持ちを告白した後、白浪海岸にいた。そこで男性3人組に絡まれ、ももがプレゼントしたストラップを海へ投げられてしまう。ももが海岸に到着するとカイリが砂浜に横たわっていた。ももはカイリに人工呼吸を施し、「私がカイリを幸せにしたい、する」と宣言し、笑顔が溢れる2人。ももはカイリに幸せ記念にラインで送ってくれたスタンプのようなケーキを作ってほしいとお願いする。そのスタンプを送ったのは自分ではないと言うカイリ。実はその時ももにラインを送り、カイリを白浪海岸に導き2人を引き合わせたのはさえであった。さえのしたことに笑いながら、2人はキスを交わす。

After story

カイリがフランス留学から戻り、ももと高校までの坂道を歩いていると、後ろからとーじとさえがやってきて、4人で思い出の校舎へと歩いていく。ももは不意にカイリの手を引っ張り2人で植えた桃の様子を見に行く。そこには花を咲かせた桃の枝がしっかりとあった。その枝にはハートに形作られた名札があり、もも、カイリと書いてあった。

映画『ピーチガール』の感想・評価・レビュー

女の子なら誰しも一度は妄想してしまう2人のイケメンからの告白。主人公ももが最終的にどちらを選ぶのか、はたまたどちらも選ばないのか、最後まで展開がわからずハラハラしてしまった。ももの母親が「幸せにしてくれる人ではなく、自分が幸せにしたい人」を選ぶべき、と優しく娘に教えていたけれど、この言葉は未婚、既婚問わずドキッとする言葉なのではないだろうか。HPには10代満足度95%と書いてあるけれど、この作品は10代のみならずもっと幅広い年齢層が見ても恋のバイブル的存在になり得るのではないかと思う。(MIHOシネマ編集部)


気軽に観られるポップな作品で、何も考えずに観たいときにピッタリです。少女漫画が原作なので、ありきたりなストーリーかと思いきや、ラストは自分が予想していた結末とは違いました。少女漫画だと、主人公を大切にしてくれそうな男性よりも、クールで少しSな男性と付き合うことが多いイメージだったので、本当に自分が幸せでいられる相手は誰なのかしっかり向き合って答えを出す主人公は大人だなと感じました。(女性 20代)

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