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映画『いつくしみふかき』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

誰もが知るバイプレイヤー、渡辺いっけい。そんな彼が、初めての映画主演を務めたのが本作。性根から腐った、犯罪者広志を演じることになる渡辺いっけい。果たして、視聴者を惹きつけることができるか。

映画『いつくしみふかき』の作品情報

いつくしみふかき

タイトル
いつくしみふかき
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2020年6月19日(金)
上映時間
107分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
大山晃一郎
脚本
安本史哉
大山晃一郎
製作
清弘樹
榎本桜
製作総指揮
不明
キャスト
渡辺いっけい
遠山雄
平栗あつみ
榎本桜
小林英樹
こいけけいこ
のーでぃ
黒田勇樹
製作国
日本
配給
渋谷プロダクション

映画『いつくしみふかき』の作品概要

映画を見ていると、思わず主役に目がいってしまうのは仕方がないことではある。しかし、映画を作る上で、脇役を演じる人、所謂バイプレイヤーは非常に重要なのだ。バイプレイヤーが存在感を出しすぎていれば主役が霞んでしまうし、反対に存在感がなければないで物語に厚みが出ない。ストーリーの進行を邪魔しない、丁度いいバランスを保たなければいけない。つまり、バイプレイヤーとは器用且つ本当に演技力の高い人物でなければ務まらないのだ。そんなバイプレイヤーを長年務めてきた渡辺いっけいが、とうとう映画初主演。

映画『いつくしみふかき』の予告動画

映画『いつくしみふかき』の登場人物(キャスト)

広志(渡辺いっけい)
かつて妻の実家に強盗に入るというとんでもない悪事を行った人物。悪魔として村から追い出され、進一達の前から姿を消したが…?
進一(遠山雄)
広志の息子。父親のせいで幼少期から悪魔の子供として扱われた。どんな仕事も長続きしないどうしようもない男に成長。
加代子(平栗あつみ)
進一の母親。自分の息子を悪魔の子供だと思い、何かあるごとに息子に疑いの目を向ける。

映画『いつくしみふかき』のあらすじ(ネタバレなし)

進一は、いい年になってまで親のスネをかじり続け、母親に甘え続けるどうしようもない引きこもりだった。なぜ彼がそんな自堕落な生活を送るようになったのか。その理由は、彼の幼少期にあった。彼の父親である広志が、昔強盗を働いたのだ。それは妻加代子が進一を妊娠中、しかも、盗みを働いた先は加代子の実家だった。広志はその後、進一にとって叔父にあたる牧師、源一郎によって悪魔として村を追い出されてしまう。しかし、ある日、とある事件が起こる。それは、連続空き巣事件だった。人々は、悪魔の子供である進一が犯人だと決めつける。命辛々教会に逃げ込んだ進一は、教会でとある男性と出会う。そして、それはなんと父親である広志だったのだ。

映画『いつくしみふかき』の感想・評価

意外にも初主演!?渡辺いっけい

まだ学生だった1983年に俳優としてのキャリアを始めてからというものの、今やベテラン俳優の一角に名を連ねている渡辺いっけい。これまで数多くの大河ドラマや『LIAR GAME』、『ガリレオ』シリーズといった人気作に次々と出演をしてきた彼。一度は、彼の演技を見たことがあるという人が多いはず。しかし、どちらかというと彼はこれまで作品を盛り上げる名脇役を演じる、所謂バイプレイヤーといった存在だった。そのため、長いキャリアの中でなんと本作が彼にとって初めての映画初主演となる。演技力が間違いないことは今更疑う余地もない。果たして、名バイプレイヤーは主演もできることを証明できるか。渡辺いっけいにとって、今後のキャリアを大きく左右することになる一作。

親子とは知らない二人の共同生活

進一の人生は、父親である広志が起こした事件のせいでめちゃくちゃになった。勿論、その後どんな仕事も長続きせず、母親に甘え続けた進一自体にも問題はあるが、悪魔の子と呼ばれ続け母親にすら信じてもらえなかった彼の境遇は同情に値する。まさしく、進一にとって広志は諸悪の根源なのだ。そんな二人が、牧師の計らいによってお互いの素性を知らないまま共同生活を送ることになる。家族を巻き込んでも尚、広志は変わらずダメな人間なまま。広志が進一と暮らすことになったのも、進一が金持ちの息子だと牧師が嘘をついたから。何もかもが嘘だらけ、ダメ人間同士の共同生活の中で、果たして彼らの間に絆は生まれるのか。自分達が親子であると彼らは気がつくのか、そして、その果てに待っているものは一体。

映画『いつくしみふかき』の公開前に見ておきたい映画

映画『いつくしみふかき』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『いつくしみふかき』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

容疑者Xの献身

あらゆる作品に出演し続けている渡辺いっけい。そんな彼が、若者の間でも広く周知される要因となった作品の一つが本作ではないだろうか。福山雅治が主演を務めたドラマシリーズ『ガリレオ』の初の劇場版で、高い評価を得た。渡辺いっけいが演じているのは主人公、湯川の助手。変人である湯川に振り回される苦労人で、内海に対して敵対心を隠そうともしない、作中における重要なコメディ担当である。本作には、湯川の同窓生で数学教師、石神役で堤真一が出演。ある日、花岡靖子、美里の親子の元に分かれた父親、慎二が現れる。慎二を殺してしまい呆然としている二人の前に、安子に密かに想いを寄せていた石神が現れて…?悲しく、美しい殺人事件が幕を開ける。

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ヒキタさん! ご懐妊ですよ

渡辺いっけいは紛れも無く日本を代表するバイプレイヤーであるが、日本には他にも、映画界を支え続けるバイプレイヤー達が存在する。松重豊もそのうちの一人。『探偵はBARにいる』シリーズ『アウトレイジ』シリーズなど数多くのビッグタイトルに出演し続けてる彼だが、そのいずれもが映画を彩る脇役ばかり。そんな彼が初めて映画初主演を務めたのが、2019年に公開された本作である。49歳の作家、ヒキタクニオは、二回りも歳が離れた妻と楽しく暮らしていた。しかし、ある日、ヒキタは妻から子供が欲しいと懇願される。年齢のこともあり、中々順調にはいかない妊活。そして、検査の結果、ヒキタに不妊の原因があることが判明してしまい……?

詳細 ヒキタさん! ご懐妊ですよ

アウトサイダーズ

子供は、親を選べない。最新作でも、進一は広志という性根の腐った犯罪者の元に生まれてしまったが故に、罵詈雑言を浴びせられ育つ。本作も、犯罪者の子供に生まれついてしまった主人公が、その運命に翻弄される物語。主人公であるチャドは、犯罪で生計を立てるカトラー・ファミリーに生まれる。しかし、チャドは犯罪を嫌い、実家とは離別し妻、子供と共に歩んでいくことを決める。しかし、チャドの父親は、それを許さなかった。父親は自身の権力を使い、チャドを無理やり州総督の家に強盗に入らせる。なんとか逃げ切ったチャドだったが、父親はそんな彼をさらに追い詰める。静かに暮らしたいと願うチャドと、彼を犯罪の道に引きずりこうとする父親。果たして、チャドは家族との幸せな日々を手に入れることができるのか。

詳細 アウトサイダーズ

映画『いつくしみふかき』の評判・口コミ・レビュー

映画『いつくしみふかき』のまとめ

渡辺いっけいがこれまでに出演したドラマ作品、映画の一覧を見ると、恐らく驚くことだろう。名バイプレイヤーだとは誰もが認知しているが、これほどまでに出演作があったとは思うまい。それほどまでに、これまで彼はあらゆる作品に出演してきたのである。それだけ、彼の演技力や存在感が製作側にも視聴者側にも評価され必要とされているということだ。しかし、主役を演じることと脇役を演じることは、全く勝手が違う。脇役を演じさせれば右に出る者はいない渡辺いっけいが、主役としてどれだけの成績を残せるのか。注目が集まる。

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