13歳の頃に高橋漣と園田葵は出会い、恋に落ちた。しかし、母親に連れられ、葵が引っ越していってしまう。それから数年後、漣は友達の結婚式に出席するために訪れた東京で、葵と運命的に再会する。
映画『糸』の作品情報
- タイトル
- 糸
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年8月21日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- ラブストーリー
- 監督
- 瀬々敬久
- 脚本
- 林民夫
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 菅田将暉
小松菜奈
山本美月
高杉真宙
馬場ふみか
倍賞美津子
永島敏行
竹原ピストル - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝
映画『糸』の作品概要
シンガーソングライターの中島みゆきが手掛けた楽曲、『糸』から着想を得て制作された作品。お互いに惹かれ合いながらも離れ離れになってしまった一組の男女の激動の日々が描かれている。俳優の菅田将暉と女優の小松菜奈がダブル主演を務め、斎藤工、榮倉奈々、山本美月、倍賞美津子、成田凌など豪華な俳優達が脇を固めた。壮大な物語に合わせて、東京、北海道、沖縄県、シンガポールといった様々な土地が作品の舞台になっている。
映画『糸』の予告動画
映画『糸』の登場人物(キャスト)
- 高橋漣(菅田将暉)
- 園田葵は初恋の相手。大人になってからは地元の北海道に残り、チーズ工場で働く。
- 園田葵(小松菜奈)
- 高橋漣が初恋の相手。幼い頃は養父に虐待されていた。母親と共に北海道を引っ越すことになり、漣と離れ離れになる。
映画『糸』のあらすじ(ネタバレなし)
平成13年、北海道。13歳の高橋漣と園田葵は出会い、お互いに惹かれ合う。葵は養父から虐待されており、心身ともに深い傷を負っていた。漣は葵を守るために駆け落ちをするが、すぐに警察に見つかり離れ離れになってしまう。そして、そのまま葵は母親と共に引っ越していった。
平成21年、東京。漣は地元のチーズ工場で一生懸命に働きながらも、心のどこかで葵のことが忘れられずにいた。そんな時、友達の結婚式に出席するために訪れた町で、葵と運命的な再会を果たす。しかし、大人になった二人には、それぞれ自分が決めた歩むべき道があった。漣は北海道に戻り、葵は世界へと羽ばたいていった。
平成28年、シンガポール。漣と葵の道が再び交差しようとしていた。
映画『糸』の感想・評価
中島みゆきの名曲『糸』
本作はシンガーソングライターの中島みゆきが手掛けた楽曲、『糸』から着想を得て制作されている。『糸』は1992年に発売されたアルバム『EAST ASIA』のラストに収録された後、1998年2月4日にシングルとしても発売されている。当時はあまり話題にならなかったものの、ファンの間で密かに愛される楽曲であった。
2004年にバンド「Bank Band」のカバーアルバム『沿志奏逢』で取り上げたことと2005年に住友生命のコマーシャルで取り上げられたことをきっかけに、『糸』は世間で大きな話題を集めるようになった。その後、「スキマスイッチ」を始めとした様々なアーティストがカバーするようになり、2017年には「JASRAC賞(著作権使用料分配額)・金賞」を獲得するに至っている。
巡り合う男女の姿を描いた物語
平成元年に生まれた一組の男女の18年の壮大な日々が描かれている。主人公の高橋漣とヒロインの園田葵は13歳になった年に出会い恋に落ちる。しかし、葵は養父から虐待をされており、町から逃げ出したいと思っていた。漣は自分が守ることを誓い、葵と共に駆け落ちをする。だが、逃避行は長くは続かず、警察に見つかり保護されることになった。そして、漣が知らない間に、葵は母に連れられ引っ越してしまう。
漣と葵はそれぞれ大人へと成長した。そして、平成21年に東京で再会を果たす。だが、漣は地元の北海道で働いており、葵は世界へと羽ばたくことを夢見ていた。二人の道は分かれてしまっており、一緒にいることはできなかった。また、離れ離れになってしまった二人だったが、平成最後の年に再び巡り合うことになる。漣と葵は手を取り合うことができるのか、二人の思いの行方に注目して欲しい。
ダブル主演を務めた菅田将暉と小松菜奈
俳優の菅田将暉と女優の小松菜奈がダブル主演を務めた。菅田将暉が演じたのは主人公の高橋漣で、大人になってからは北海道のチーズ工場で働く真面目な青年である。小松菜奈が演じたのは、ヒロインの園田葵。子供の頃に養父に虐待されるなど、複雑な生い立ちを抱えている。その他に、斎藤工、榮倉奈々、山本美月、倍賞美津子、成田凌など豪華な俳優が一堂に会している。ちなみに、成田凌は漣の親友を演じ、山本美月は葵の親友を演じている。
メガホンを取ったのは、映画監督の他に演出家や脚本家としても活躍している瀬々敬久。今までに、とある一組のカップルの実話を描いた映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)や未解決の誘拐事件を描いた映画『64 ロクヨン 前編』(64)『64 ロクヨン 後編』(16)などの話題作を手掛けている。
映画『糸』の公開前に見ておきたい映画
8年越しの花嫁 奇跡の実話
瀬々敬久監督の代表作。岡山県在住の中原夫妻の実話を元に制作された作品。中原夫妻に起こった出来事はドキュメンタリー番組『奇跡体験!アンビリバボー』で放送されたり書籍化されたりするなど、大きな話題を集めた。病によって昏睡状態になった女性と、女性の目覚めを待ち続けた男性の日々が描かれている。佐藤健が主人公の中原尚志を演じ、土屋太鳳がヒロインの麻衣を演じた。
自動車修理工場で働く中原尚志は、飲み会の席で麻衣と出会い恋に落ちる。二人は順調に交際を続け、結婚することになった。しかし、結婚式を挙げる前に、麻衣が病に倒れ意識不明の重体になってしまう。いつ昏睡状態から目が覚めるか、医師にも分からなかった。尚志は麻衣の回復を信じ、病院に通い続けた。
帝一の國
菅田将暉の代表作。古屋兎丸原作の学園漫画を元に制作された。舞台化やスピンオフドラマが制作されるなど、人気を集めた作品。菅田将暉は主演を務め、総理大臣になるという夢を持つ赤場帝一を演じた。野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳など誰が主演を務めてもおかしくないほど豪華な俳優が脇を固めている。
赤場帝一は「総理大臣になり、自分の国を作る」という夢を持っていた。そして、総理大臣になるために、日本一の超名門校・海帝高校の生徒会長になることを決意する。他の生徒は全員ライバルで、曲者ばかりが集まっていた。帝一は入学したときから策を練り、どんな手段を使っても会長の座を掴み取ろうと野心を燃やした。罠と策略、友情と裏切りが交差する中、果たして帝一の運命とは!?
詳細 帝一の國
陽だまりの彼女
ラブストーリー映画。女性だけでなく男性からの支持も高い越谷オサム原作の人気小説を元に制作された。原作の小説は累計発行部数100万部を突破している。広告会社で働いている男性が幼馴染の女性と再会して恋に落ちる、不思議で温かな作品。ジャニーズ所属の嵐のメンバーである松本潤が主人公の奥田浩介を演じ、上野樹里がヒロインの渡来真緒を演じた。
奥田浩介は取引先の会社で、中学の同級生だった渡来真緒と再会する。浩介と真緒はお互い思い合っていたが、家の事情で浩介が引っ越すことになり離れ離れになっていた。二人の思いは変わっておらず、急速に惹かれ合っていく。しかし、真緒の体に異変が起こる。実は、真緒には浩介が知らない隠された秘密があった。
詳細 陽だまりの彼女
映画『糸』の評判・口コミ・レビュー
「糸」
ボロボロ泣いてしまいました。
劇場が明るくなっても涙が止まらない映画を観たのは久しぶりです。余裕がない日々の中で痛みを抱えながらも全力で生きる登場人物たちに心打たれました。仕合わせと呼べる日が来ることを願い、互いが強く生きれば糸は決して切れることはないのだと信じたいです。 pic.twitter.com/8IYLHpNdLT
— 脳内シークレット (@SecretSpacer) August 22, 2020
『糸』観賞。蓮と葵それぞれの人生を平成時代を通して見せて糸のように交差させる。人と人って色んなところで繋がっていて離れていても想いが通じていればいつか必ず逢える。そう思わせてくれる映画。小松菜奈がカツとじ丼を食べてるだけなのにめちゃくちゃ可愛い。そして二階堂ふみの存在感はさすが。 pic.twitter.com/sXiQ3qNdGY
— おのぶ@映画垢 (@onobujubilee) August 23, 2020
『糸』ちょとだけ感想。
良いところもたくさんある。でもモヤモヤも残る。そういう映画でした。
菅田将暉は、普通の青年や父親を演じても、心情の移り変わりを演技だけで見せてくれるから、さすが菅田将暉。小松菜奈も熱演だし、「ここで始まりここで終わる」も良かったし、ダサいセリフじゃなく→ pic.twitter.com/bJMczqb56i— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) August 21, 2020
たぶん今まで観た映画の中で1番泣いたかもしれない
運命の糸はほつれるし、切れるかもしれないけれど、生きていればどこかでまた繋がるはずという台詞に救われた
今の自分が観るべき映画だったな〜
舞台挨拶では斉藤さんが小松さんのこと存在が作品って言っててめちゃ頷いた pic.twitter.com/eCsEmNoYvr— (@osatousucre) August 21, 2020
映画『糸』のまとめ
本作品の原案・企画プロデュースを担当したのは、平野隆。草彅剛×竹内結子が共演した映画『黄泉がえり』(02)や深田恭子×土屋アンナが出演した映画『下妻物語』(04)など、たくさんの人気映画にプロデューサーとして携わっている人物である。そして、音楽を担当したのは、バンド「東京事変」のメンバーとしても活躍する音楽プロデューサーの亀田誠治。さらに、映画『永遠の0』(13)で「第38回日本アカデミー賞・優秀脚本賞」を受賞した林民夫が、本作の脚本を担当した。俳優だけでなくスタッフも超一流の人が集結したため、素晴らしいラブストーリー映画が誕生した。
みんなの感想・レビュー
一番最初に思ったのは中島みゆきの糸が流れるシーンの音楽と映像がリンクしてない点。
途中何度となく帰りたくなりました。大きいスクリーンで見る必要の全く無いドラマでした。