映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の概要:突如現れた未確認生命体「ベスプ」によってアメリカは大混乱に。ニューヨーク郊外に暮らすヒューとその家族は、安全を求めて北の避難所を目指す。コミュニケーションが奪われた世界で生きる人々の極限状態を描いた、パニックホラー映画。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:SF、ホラー
監督:ジョン・R・レオネッティ
キャスト:スタンリー・トゥッチ、キーナン・シプカ、ミランダ・オットー、ジョン・コーベット etc
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映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の登場人物(キャスト)
- ヒュー・アンドリュース(スタンリー・トゥッチ)
- 建設業を営む一家の大黒柱。娘のアリーを心配しており、寄り添おうとする優しい父親。一家で移動する際は先頭に立ち、ピンチの際でも機転が利く、頼りになる人物。
- ケリー・アンドリュース(ミランダ・オットー)
- ヒューの妻でアリーとジュードの母親。娘と息子を常に気にかけているだけでなく、家族を引っ張っていくヒューを支える愛情深い人物。
- アリー・アンドリュース(キーナン・シプカ)
- ヒューとケリーの娘。交通事故で耳に障害を持つが、周りの支援もあり手話でコミュニケーションをとっている。細かい異変に気づく注意深さを持っており、ピンチでも解決策を見つける洞察力や行動力を持つ。
- ジュード・アンドリュース(カイル・ハリソン・ブライトコフ)
- ヒューとケリーの息子でアリーの弟。事件前はお転婆な部分も見えたが、事件後は怯えて両親を頼るなど幼い一面も見える。グレンを慕っておりよく懐いている。
- リン(ケイト・トロッター)
- ケリーの母でアリーとジュードの祖母。愛煙家のため喘息を持っている。ケリーがヒューと行動する際には、子供二人の面倒を見るなど、母親代わりも務める。
- グレン(ジョン・コーベット)
- ヒューの高校時代からの友人で同僚。事件後すぐに駆けつけるなど、一家と仲がいい。ヒューたちを助けるために、自らの命を犠牲にする勇気のある人物。
- 牧師(ビリー・マクレラン)
- ヒューとアリーが訪ねた街で信者を募っていた牧師。舌を切り取っており、会話することはできないが、筆談で対話する。入信を断ったヒューたちを襲撃するなど、過激な一面も。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のあらすじ【起】
アメリカ・ペンシルベニア州のアパラシア山脈地下、未開の洞窟から未確認生物が突如発生する。
ニューヨークから32キロの街、モントクレアに住むヒュー・アンドリュースは妻ケリーと娘のアリー、息子ジュード、ケリーの母リンと暮らしていた。アリーは3年前の交通事故で耳に障害を持っており、家族とは手話で会話するのだった。一家は娘の生活を心配しつつも和やかに暮らしていた。
アリーは耳が不自由な分、細かいところに気が付くため、周りの動物たちの様子がおかしいことに既に気がついていた。
そんなある日の夜、突然ニュースでアメリカの各都市が攻撃を受けているとの報道が飛び込んでくる。
得体の知れない生物の襲撃によって国中が混乱し、非常事態に。
未確認生物は音を頼りに動くことから、音を立てずに屋内に避難するよう指示が出る。
そんな中、一家はヒューの高校時代からの友人で、仕事の同僚でもあるグレンと共に車で都市部を離れ、北部を目指すことにする。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のあらすじ【承】
ネットで、未確認生物は「ベスプ」と呼ばれる古代生物で、洞窟に閉じ込められていたが、最近になって洞窟が発掘されたため、地上に噴出したと情報を得る。
しばらくすると、避難する人々で道路が大渋滞に。一家はこれを迂回して山道を進んでいくが、飛び出した鹿を避けた拍子にグレンの車が横転。車に足を取られたグレンを助けようとするヒューだったが、音を聞きつけたベスプが集まってきてしまったため、グレンを置いて車に避難する。
するとグレンが銃で発砲し、ベスプたちを引き付けて一家を守ったのだった。
ベスプは去ったものの、エンジン音を出せないため車から出られない一家。するとリンの持病の喘息が悪化し、再びベスプを呼び寄せてしまう。ヒューの機転でなんとか逃げ切った一家は徒歩で移動する。
森の中を歩いているとジュードが民家を見つける。なんとか空き家に逃げ込むが、その際にケリーが蛇に噛まれて負傷してしまう。
ケリーの傷の手当てのため、ヒューとアリーは抗生物質を取りに薬局に向かう。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のあらすじ【転】
町の薬局に入ると、中は手足の欠けた死体が転がっていた。恐る恐る薬の棚を探し、抗生物質を手に入れると、突然死体が蠢き出す。
死体をよく見てみると腹にベスプの卵が寄生しており、今にも生まれそうな状態だった。
アリーが驚いて声をあげると、ベスプ薬局の中に入り込んでくる。絶体絶命の二人はスプリンクラーを作動させることで薬局から脱出。
なんとか薬局を脱出し家に帰ろうとする二人に、自分を牧師だと名乗る人物が紙に文字を書いて自分の信者団に入信するよう説得してくる。
よく見ると、彼の舌は切り取られており、話すことができないのだった。
牧師を怪しいと感じた二人はこれを断り、無事家に帰るのだった。
抗生物質のおかげでケリーの傷は少しずつ良くなっていく。
一家が今後の計画を立てていると、牧師が信者を連れて再び家に訪ねてくる。
彼らはアリーを差し出すよう要求する。ヒューが銃を持ち出して拒否すると、驚くほどあっさりと帰っていくのだった。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の結末・ラスト(ネタバレ)
その日の夜、一家が寝静まると物音が。
ヒューが周囲を見回し警戒すると、突然女の子が家を訪ねてくる。様子がおかしいと感じたヒューが事情を尋ねても女の子は何も喋らない。よく見ると女の子は舌を切り取られており、腹に携帯電話が仕込まれていたのだった。
教団の罠だと気づいた時にはもう手遅れ。電話が一斉になり始めると、ベスプが家の中に侵入。混乱に乗じて家に押し入ってきた信者たちによってアリーが拉致されてしまう。その様子を見ていたリンは、彼女を助けるため自らベスプを引きつけ逃がそうとする。
リンの捨て身の叫びを聞きつけたヒューは鈍器で牧師を殺し、アリーを救い出したのだった。
ネットでベスプは寒さに弱いため、北の極寒地に避難所が設立されていることを知った一家は、空き家を離れ徒歩で北へと向かう。
なんとか避難所にたどり着いた一家。
時が経ち、環境に適応したアリーは狩りをする。
これまでの生活から脱却し、この時代を生き抜く覚悟をするのだった。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の感想・評価・レビュー
今作は会話というコミュニケーションの一つが禁止されるパニックホラー映画で、限界世界で生きる人々の人間模様や心境の変化が描かれていた。
映画『ミスト』と同様、宗教に救いを求める人々や、家族を守る人々などこのような極限状態では人の本質が露呈する。今作はそのような感情の機微を巧みに表現されていたと感じた。
また、後半につれて世界に順応していく主人公の家族たちを見て、どんなことがあっても受け入れて適応する、人間のしなやかさが見て取れた。(MIHOシネマ編集部)
本作は、人間の存在を音で感知し襲撃するという凶暴な飛行生物が現れて混乱する世界と、安全な場所を求めて田舎に避難しようとする聴覚障害の少女とその家族を描いたパニックホラー作品。
音を立てないコミュニケーションの方法として「手話」を使った家族のアイディアに感心した。
カラスのようなクリーチャーのヴィジュアルのインパクトもさることながら、電柱に並んで止まっているシーンが不安を煽られているようで印象的だった。(女性 20代)
『ミスト』や『クワイエット・プレイス』など様々なパニックムービーの要素が含まれた作品でした。未知の生物の襲来と音を出してはいけないという緊張感が見ている私たちにも伝わり、思わず声を潜めながら見てしまうのでは無いでしょうか。
家族やその友人がベスプや教団に巻き込まれて命を落としてしまうシーンはとても悔しかったのですが、生き残った人たちの今後の生活も気になりました。(女性 30代)
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