映画『キング』の概要:15世紀のイングランド、国王ヘンリー4世の息子ハルは、国王から見放され一般市民として暮らしていた。その後、望まずして国王になったハルは、フランスとの戦争を経て、国王ヘンリー5世として成長していく。
映画『キング』の作品情報
上映時間:140分
ジャンル:歴史、伝記、戦争
監督:デヴィッド・ミショッド
キャスト:ティモテ・シャラメ、ジョエル・エドガートン、ショーン・ハリス、トム・グリン=カーニー etc
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映画『キング』の登場人物(キャスト)
- ハル(ティモシー・シャラメ)
- ヘンリー4世の長男で後にヘンリー5世として国王になる。国王になる前はジョンと共に奔放な生活をしていたが、国王就任後はできるだけ国民の命を守ろうと努力する、国民想いの一面を見せる。
- ジョン(ジョエル・エドガートン)
- 国王就任前からハルの面倒を見ていた家臣。過去に戦争で大きな功績を挙げ、伝説となった。酒に溺れて落ちぶれていたが、最後は戦士として国のために戦う気高さを取り戻した。
- ヘンリー4世(ベン・メンデルソーン)
- ハルの父で先代のイングランド国王。彼の気難しく家臣の意見に耳を傾けない性格が原因となって、国内で内乱が起きた。ハルに対し無関心だったが、死の縁で初めて父親として息子への思いを口にした。
- ドーファン(ロバート・パティンソン)
- フランス王シャルルの息子でフランス軍の総大将。計算高く狡猾な性格。ハルを挑発し、数で劣るイギリス軍を全滅させるつもりだったが失敗する。最後はハルとの一騎討ちを申し出るが戦いにならなかった。
- ウィリアム(ショーン・ハリス)
- 国王就任前から、ハルの王としての器に目をつけていた家臣。就任後は参謀としてハルの相談に乗り彼を支えていたが、彼が仕組んだ陰謀がハルに見抜かれ、殺害される。
- トマス(ディーン=チャールズ・チャップマン)
- ヘンリー4世の息子でハルの弟。知性でハルに劣るものの、国王として民をまとめることに意欲的だった。イングランド国内の内乱鎮圧に向かうが戦死。
- キャサリン(リリー=ローズ・デップ)
- フランス王シャルルの娘でドーファンの妹。フランスが戦で負けたため、捕虜としてイングランド王のハルのもとに嫁ぐ。正直な性格がハルに気に入られ、正式にイングランド王妃となる。
映画『キング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キング』のあらすじ【起】
15世紀初頭、イングランド国王ヘンリー4世は家臣を集め話し合いをするが、家臣の意見に耳を傾けようとしない。
彼の息子のハルは国王と折り合いが悪く、村の一般市民として唯一の家臣ジョンと共に自由気ままに暮らしていた。
そんなある日、彼のもとに城からの伝令が訪ねてくる。ヘンリー4世が大病を患ったため、城に戻るよう依頼されたのだった一度は断ったハルだったが、ジョンに説得され渋々城に戻ることにする。
帰ってきたハルに対しヘンリー4世は、ハルの弟であるトマスを国王の後継者にすると言い渡す。翌朝にはトマスは国王の代理として、内乱を治める戦争に出発することになっていたのだった。
弟を心配したハルは後を追って戦争に向かい、トマスに余計な戦争をする必要はないと伝える。トマスは反対したものの、ハルはイングランドの代表として、敵の大将と一騎討ちの決闘を申し出る。
剣術を学んでいないハルは防戦一方。死にかけたもののなんとか勝利し、その後の戦でもイングランド軍は勝利。内乱を鎮圧したのだった。
映画『キング』のあらすじ【承】
その後、国王が危篤を迎える。死ぬ間際、国王はハルを呼びつけ、先の内乱の功績を見込んで国王の座を譲ると伝えたのだった。こうしてハルはヘンリー5世としてイングランド国王となる。
ヘンリー4世はフランスとの戦争に意欲的だったが、出来るだけ戦争をしたくないハルは消極的。大きな政策転換によって、周りの家臣たちに動揺が走る。
しかしそんなある日、フランスから亡命者がやってくる。彼はフランス王に命じられ、ハルを暗殺しようとしていたのだった。
国内の内乱を鎮圧し、統治を強化しようとしていたハルはこれを無視しようとする。すると臣下の一人であるウィリアムは、度重なる挑発に何もしないハルに対し、無反応のままではイングランドが弱い国だとみなされてしまうと進言する。
ハルは悩み抜いた末、全軍攻撃を決意し、フランスのシャルル王へ、開戦宣言を伝える手紙を送る。
その後、これまで生活を共にしてきたジョンを軍の指揮官に任命し、フランスとの戦に備えるのだった。
映画『キング』のあらすじ【転】
軍を率いフランスに渡ったハルは、城の包囲戦を始める。長引く包囲戦に痺れを切らした大司教は攻撃を進言する。しかし、無闇に国民の命を落としたくないハルはこれを却下。すると城のフランス軍が降伏し、無血で城を落としたのだった。
撤退準備に取り掛かっていると、フランスの皇太子ドーファンが野営地に訪れる。彼は降伏するどころか、ハルを挑発したのだった。これに腹を立てたハルは軍に進軍を命令。
進軍の最中、ハルの元に軍に追従していた子供の亡骸が送られてくる。これはドーファンがハルを挑発させるための罠だった。
怒りを爆発させるハルに代わり、ジョンは冷静に戦況を分析し始める。周辺を偵察すると丘の上に大勢のフランス軍が待ち伏せしていたのだった。
あまりの戦力差に撤退を考え始めていた矢先、ジョンが丘の下の沼を利用した戦略を立案する。無謀とも思える作戦に臣下たちは反対するが、フランスを恨んでおり、ジョンを信頼しているハルはこの作戦を決行する。
映画『キング』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日、作戦立案の責任を感じたジョンは、最も苛烈な戦場で戦うことを決意する。ジョンや国民の命を失いたくないハルは、ドーファンに一騎討ちを申し出るが拒否される。
戦が始まると、兵士の数は明らかにフランス軍が多い。しかし、地の利を生かした戦術が成功し、戦況はイングランド優勢に傾く。
敗戦を危惧したドーファンは、一度断った一騎討ちを自ら申し出る。決闘が始まると、ドーファンは鎧をつけていたため沼に足がとられ、身動きが取れない。
自ら手を下すまでもないハルは、部下にドーファンを殺させ、見事勝利を勝ち取ったのだった。しかしその代償として、ジョンが戦死してしまう。
その後、シャルル王に謁見すると、娘カトリーヌとの縁談を提案される。過去の暗殺計画からカトリーヌを信用していなかったハルだが、暗殺計画など存在していなかったことを知らされる。
その後、暗殺計画をでっち上げ、フランスとの戦争を仕向けた人物がウィリアムであったことがわかり、ハルは彼を自らの手で彼を殺す。
最後は結婚を決意し、名実ともにイングランド国王として、国を率いていく覚悟をするのだった。
映画『キング』の感想・評価・レビュー
放蕩息子だったハルは望まずして国王の座を継承したが、彼が臣下との人間関係や、国を率いる者としての葛藤の中で、少しずつ成長していく姿が直接的な描写によって描かれていたため、物語としてわかりやすかった。
また、フランス軍との戦争シーンでは多くのエキストラや大道具などが登場しており、大変迫力があり、見応えがあった。
現代的な戦争とは異なる、生身の肉体同士の泥臭い戦争が忠実に再現されていた。(MIHOシネマ編集部)
自由奔放に生きてきた国王の息子が国民のために戦う物語。父親とそりが合わず国王の息子でありながら、国のことに対して関心の無い息子ハルと、そんな息子に無関心な父親。
国同士の戦いを描いた作品ですが、ハルと国王の親子の物語もしっかり描かれていてとても良かったです。
フランス軍の将軍が物凄く嫌なやつだったのでラストはとてもすっきりしました。戦いのシーンはとても迫力があって前のめりになって見てしまいました。(女性 30代)
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