運動のできないアニメオタクの高校生が、自転車競技部に入部して才能を見出される、人気マンガの実写化作品。アニメとしては何度も劇場映画化されているものの、実写になるのは本作が初となる。
映画『弱虫ペダル(実写)』の作品情報
- タイトル
- 弱虫ペダル
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年8月14日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- 青春
スポーツ - 監督
- 三木康一郎
- 脚本
- 板谷里乃
三木康一郎 - 製作
- 「弱虫ペダル」製作委員会
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 永瀬廉
伊藤健太郎
橋本環奈
坂東龍汰
竜星涼
柳俊太郎
菅原健
井上瑞稀 - 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹
映画『弱虫ペダル(実写)』の作品概要
運動もできず、友達もおらず、アニメをこよなく愛してきた高校生・小野田坂道が自転車競技部に入部することになり、そこで才能を発揮してゆくストーリー。個性豊かな仲間たちとともにゴールを目指して頑張る、熱い青春を描いている。累計2500万部を売り上げている人気マンガを原作に、彼が自転車競技部に入部するまでの経緯を含めた最初の物語から映画化。初めて見る人でもスムーズに入っていくことができる作品に仕上がった。
映画『弱虫ペダル(実写)』の予告動画
映画『弱虫ペダル(実写)』の登場人物(キャスト)
- 小野田坂道(永瀬廉)
- 生粋のアニメオタクで運動が苦手。競技の経験はないものの、アニメグッズの購入のため、ママチャリで遠方まで通っていたので足腰が非常に強い。
- 今泉俊輔(伊藤健太郎)
- 真面目で冷静、とても負けず嫌いな性格。坂道の才能に最初に気づいた人物。
- 寒咲幹(橋本環奈)
- 自転車競技部のマネージャー。自転車のことがオタクレベルに大好き。
映画『弱虫ペダル(実写)』のあらすじ(ネタバレなし)
小野田坂道は、体育会系の人間とは真反対に位置するアニメオタクだった。中学時代にオタクの友達を作ることができなかったことから、高校ではオタク活動をエンジョイしたいと思っていたが、なかなか上手くいかない。
今泉俊輔は、ある日坂道がママチャリで急な坂を登っているのを見た。驚いた彼は坂道に自転車勝負を挑む。自分が勝てばアニ研部に入ることを条件に彼の勝負を受けた坂道だったが、惜しくも勝つことはできなかった。
自転車に少しずつ興味を持ち始めた坂道は、自転車競技部に入部することに決める。運動全般からっきしだったものの、アニメオタクとして移動で鍛えた足腰は才能を秘めていた。先輩や仲間たちと切磋琢磨しながら、坂道は自転車競技の楽しさにはまっていくのだった。
映画『弱虫ペダル(実写)』の感想・評価
原作の魅力
「弱虫ペダル」は、渡辺航によって描かれた少年チャンピオンの人気作品である。67巻まで刊行され、現在も連載中だ。またアニメとしても非常に長く愛されて来ており、アニメから入ったファンも少なくない。
自転車競技に興味のない人も読みやすいよう、実際の競技よりルールがわかりやすくされている部分もある。もちろん、臨場感あふれるレースシーンは自転車競技の愛好家たちからも支持を受けており、一部ではバイブルとされている。アニメ化だけでなく舞台化、映画化、テレビドラマ化など、様々なメディアミックスを経ていることからも、多くの人の共感を呼ぶ名作であることが伺える。
自転車競技とは?
「弱虫ペダル」で主に描かれているのは自転車ロードレースである。高校生の彼らが目指しているのはインターハイであり、全員での勝利が必要となる。個人プレイではなく、協力してゴールを目指す競技なのだ。
つまり、必要になるのは才能だけでなく、コミュニケーションや信頼、そしてチームワーク、作戦ということになる。スポーツとして描かれやすい体力や運動神経以外の頭脳戦の部分が、「弱虫ペダル」の面白さになっているのだ。
もちろん、自転車競技についての知識は必ずしも必要ない。しかし、自転車はオリンピックの競技でもある。今このタイミングで勉強しておくことで、面白くなるのは「弱虫ペダル」だけではないかもしれない。
実写映画化キャスト
昨今、人気マンガの実写映画化の際に最も注目される部分は、ファンにとって納得のいくキャスティングかどうか?という部分ではないだろうか。主演をつとめる永瀬廉は、今をときめくKing&Princeのメンバーである。運動神経がよく、テレビの企画で自転車競技に挑戦したこともある。
しかしキャスティングの発表を聞いた原作のファンから見ると、彼のビジュアルはあまり納得できるものではないようだ。確かに元々が冴えないアニメオタクの設定なのに、目立つ容姿のジャニーズがキャスティングされるのは遠く感じる。
だが結論を出すのは早計である。見た目のイメージのハードルを乗り越えた役者はいくらでもいる。役者としての実力を発揮し、ファンたちをあっと言わせる演技を見せてほしいものだ。
映画『弱虫ペダル(実写)』の公開前に見ておきたい映画
劇場版 弱虫ペダル
2015年に公開された「弱虫ペダル」のアニメ映画。原作者による描き下ろしのストーリーとなる。何度か劇場版が作られてきた「弱虫ペダル」だが、こちらの作品は映画としてもとても綺麗にまとまっており、ファンの間でも評価が高い。
自転車競技のこともキャラクターのこともあまり深掘りはしていないので、完全に初見だと疑問の出る場面も多いかもしれない。しかし、ストーリーの熱さはしっかりと伝わって来るため、見る人を選ばない映画と言っていいだろう。まさしく青春を凝縮したような1時間半である。舞台となった熊本県の風景も非常に美しく描かれているため、そのあたりも楽しむポイントのひとつになっている。
詳細 劇場版 弱虫ペダル
“隠れビッチ”やってました。
本作の監督、三木康一郎の監督作品。自分に自信が持てない独身女性が男たちを弄び、「好きです」と言わせ続けていく、人気エッセイの実写映画化。「好きです」と言わせるまでがゴールであり、言わせた後はフェードアウトする。3年間で振った男の数は実に600人という猛者なのだが、彼女がついに本気の恋をしてしまい…というストーリーだ。
女子であれ男子であれ、身近に心当たりがあるかどうかで印象が変わりそうな作品である。本作との共通点として、何かに出会ったときに人生が全く違うものに変わってしまうことが挙げられる。変化を描くことが三木監督の得意要素なのかもしれない。変化していく姿に注目し、本作と比較していきたい。
詳細 “隠れビッチ”やってました。
うちの執事が言うことには
本作主演の永瀬廉による主演作品。2019年の作品であり、永瀬が映画に進出してきた初の作品でもある。この短期間で再び主演を張っていることから見て、もしかすると彼は今後、映画界に欠かせない存在となっていくのかもしれない。
原作は同名のミステリー小説だ。上流階級で起こる事件に、美しい登場人物たちのエレガントな雰囲気がよくマッチしている。永瀬の役どころは飛び抜けて賢く、特殊な能力を持った名門の若き当主。謎の執事と共に、次々と起こる陰謀や事件をかいくぐりながら奮闘してゆく。ストーリーがわかりやすく気楽に見ているだけで楽しい映画に仕上がっているため、永瀬廉のファンだけではなく、彼に少し興味が湧いた、という人への入門編にオススメだ。
詳細 うちの執事が言うことには
映画『弱虫ペダル(実写)』の評判・口コミ・レビュー
あまり期待してなかった(申し訳ない)実写版の弱虫ペダル、原作と比べると違いやカットが結構あったけど、すごく面白かった!!!永瀬君はアニメ版の小野田君の声にそっくり(すごい👏)、鳴子役の坂東君も!どのキャストさんもキャラにぴったり当てはまってた!続編あってほしいな〜
— 夜野 (@yono34sasotami) August 15, 2020
「弱虫ペダル」
マンガ実写映画化として成功している良作。余計なものを削ぎ落とした完全にレース特化のひたすら熱い展開で燃える!所謂スポ根ものの爽快感溢れる清々しさ満点で満足度高し。何より永瀬ほかキャストが全力で自転車こいでる姿に胸が熱くなる。続編もぜひ観たい。猿時さんも良き♪ pic.twitter.com/dX886YxmGh— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) August 15, 2020
映画『弱虫ペダル』見てきました。
正直不安だったけど予想以上に凄く良かった。
小野田が自転車部に入って自分の居場所、仲間と走ることの楽しさを見つけていき原作の世界が大切に描かれてて嬉しかった。設定変更や原作のシーンを削いだことで1本の映画として纏まり良い実写化だと思いました。 pic.twitter.com/hnn6AwoXKL
— haku・F (@haku00f) August 14, 2020
映画「弱虫ペダル」みてきた🌟
実写化には大反対派のワイ。でも作品観らず言うのはだめだと思い、観た。
想像以上。世界観が崩れてなかった絶妙◎普通に良かった…… なんやと…
CGバリバリ使ってるんでしょという偏見も吹き飛び自力でペダル踏んでた感動。お金払って良かったと思いました pic.twitter.com/nzWcMEDb8z— らる (@Yukidaruma_0503) August 14, 2020
原作、アニメ、舞台、ドラマ、全部追いかけてきた私の感想です。
実写映画弱虫ペダルとても良かったです。
2時間でここまであの世界観を詰め込めたのは凄すぎるしいい役者さん達といい仕事が出来たんだなと思えた。永瀬廉はすごい役者だ。
— ヘイヤ👮♀️ (@Hey_ya129) August 15, 2020
実写版弱虫ペダル感想
・想像以上の再現度。見た目以上に役者さん達の演技が上手い。言動が完全に総北高校自転車部
・オリジナル展開もあったけど原作の要素を拾い集めてキャラの解釈を崩さない良改編
・ヒロイン:永瀬廉
・でもやっぱり妖怪ペダル回し
・手嶋先輩は橋本環奈の出番の犠牲になったのだ…— ユウ (@anibakajoto) August 14, 2020
映画『弱虫ペダル(実写)』のまとめ
ファンから賛否両論出てくるマンガの実写化映画ではあるが、本作では大変骨太な原作があるため、どこまでの再現ができるのかが気になるポイントとなる。少なくとも、描きたいのは原作から感じられる青春の熱さのはずだ。新進気鋭の若手アイドルを据えた本作がどう化けるかは、期待しておくべきかもしれない。自転車競技に興味のある人も、俳優陣に興味のある人も、どちらも満足のいく出来となっていることを祈る。
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