映画『Jonas/ジョナス』の概要:フランスの病院で看護師として働くジョナスは、17年前に巻き込まれた事件で最愛の恋人を失い、その過去に苦しめられていたが、とある人物と出会うことで過去と向き合う決心をする。
映画『Jonas/ジョナス』の作品情報
上映時間:82分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:クリストフ・シャリエ
キャスト:フェリックス・マリトー、ニコラ・ブヴェンス、トミー・リー・バイク、オーレ・アッティカ etc
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映画『Jonas/ジョナス』の登場人物(キャスト)
- ジョナス(フェリックス・マリトー)
- 過去に巻き込まれた事件で、恋人だったナタンを失ってしまった男性。17年経った現在でも傷は癒えておらず、トラウマに苦しんでいる。
- ナタン(トミー・リー・バイク)
- ジョナスの恋人。転校初日でジョナスに目をつけ、仲良くなった。学校でタバコを吸うなど素行が悪い面があるものの、裕福な家庭で家族の仲も良い。
- レオナール(イリアン・ベルガラ)
- 帰る当てのないジョナスが滞在したホテルのボーイ。後にジョナスが彼の兄であるナタンと恋人関係にあったことを知り、動揺する。
映画『Jonas/ジョナス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『Jonas/ジョナス』のあらすじ【起】
フランスの病院で看護師として働く男性、ジョナスはクラブで暴行事件を起こし、警察に事情聴取されていた。聴取に対して消極的なジョナスは帰宅を許可され、恋人が待つ家に向かう。
恋人とは喧嘩中だったため、居間で眠ることにしたジョナスは、翌朝、浮気を疑われ家から追い出されてしまう。
彼は荷物をまとめたものの行く当てもなく、いつものように出勤するのだった。
シフト明け、マッチングアプリで出会った男性に会いに行ったジョナスは、その男性が写真の人物とは異なっていたため、その場を去る。
時は遡り、学生だったことのジョナスは控えめで、新学期が始まる学校生活に嫌気がさしていた。いつものような退屈な一年が始まると考えていたジョナスの前に、転校生のナタンが現れる。
彼はなぜかジョナスのことを気に入り、強引に距離を縮めてくるのだった。
次第に彼に心を開くようになったジョナスは、ナタンに連れられて授業を抜け出し、二人きりの体育館倉庫で彼の過去について尋ねる。
映画『Jonas/ジョナス』のあらすじ【承】
ジョナスがしつこく過去について尋ねてくることに耐えられなくなったナタンは、以前にいたカトリックの学校で神父からレイプされていたことを打ち明ける。
ナタンはその場でタバコを吸い出し、ジョナスの交友関係が狭いことについて尋ねる。ジョナスは過去にニコという親友がいたが、彼は母親の都合で転向したのだった。
ナタンはジョナスが男性を好きであることに気づいていたため、彼にニコとの関係を尋ね、ジョナスに交際していたことを認めさせると、彼にキスし、さらに親密になっていくのだった。
一方、大人になったジョナスは、マッチングアプリで出会った男性の元を離れると、両親が住む実家を訪ねるが、二人はその日の朝、街を離れていたのだった。
仕方なくホテルに宿泊することにしたジョナス。宿泊代の高さに驚きつつも部屋に入りタバコを吸い始めると、火災報知器が反応しスプリンクラーが作動する。部屋中に降り頻る水を浴びながら、ジョナスは過去を省みるのだった。
映画『Jonas/ジョナス』のあらすじ【転】
新学期にも慣れ、ナタンとばかりつるむようになった過去のジョナスは、週末に二人で映画に行く予定を立てていた。
しかし、ある日学校に行くと、彼らの関係を怪しんでいたクラスの不良に絡まれる。気弱なジョナスが不良に悪口を言われ反論できずにいると、ナタンは彼を庇いその場を収める。
その後の体育の授業中、不良が突然嘔吐し、その場に倒れ込む。ナタンが彼にあげたタバコに毒物を仕込んでいたのだった。ナタンとジョナスは不良の無様な姿を見て、二人で笑い合うのだった。
現在のジョナスはホテルのロビーで物思いにふける。そんな彼を見かねたホテルのボーイ、レオナールの誘いで、ジョナスは彼の友人たちと飲みに出かけることに。
しかし、翌日目が覚めると彼は知らない部屋で目を覚ます。そこはレオナールが住む豪邸だったが、ジョナスはどことなく既視感を覚えるのだった。
状況が飲み込めないジョナスが立ち尽くしていると、レオナールの母親と名乗る人物が帰宅する。彼女の顔を見たジョナスは、全てを思い出す。彼女はナタンの母であり、レオナールは彼の弟だったのだ。
映画『Jonas/ジョナス』の結末・ラスト(ネタバレ)
その豪邸はナタンが家族と住んでいた家で、彼は学生時代に遊びに来ていた。その日の夜、ナタンの母親の運転で映画館に向かう道中、母親からナタンの頬に残る傷の原因を知らされると、ジョナスは複雑な心境になる。
その後、ナタンからゲームボーイをプレゼントされたジョナスは、彼への暗い気持ちは無くなり、宝物のように大事にするのだった。
映画が終わると、ナタンの元に母親が破水したとの電話が入る。弟の誕生を祝ってクラブに行こうとするナタンに付き添うジョナス。未成年の二がクラブに入場できないでいると、クラブから出てきた客に誘われ、他のクラブに向かうことに。
しかし、車で移動していても一向に目的地に辿り着かない。しびれを切らしたナタンがいつ着くのか尋ねると、ドライバーは突然ナタンを殴打。
身の危険を感じたジョナスはなんとか車から逃げ延びたものの、ナタンを置き去りにしてしまう。
それ以降ナタンの消息が分からなくなったまま17年の月日が経過し、ジョナスは彼の母親と再開したのだった。
母親とナタンのことを話したジョナスは、宝物にしていたゲームボーイをナタンの部屋に残し、レオナールと共にナタンが話していた遊園地に向かう。
映画『Jonas/ジョナス』の感想・評価・レビュー
現在と過去の出来事が同時進行で進んでいくため、ジョナスとナタンに何があったのか最後までわからない仕組みになっていた。
目の前で大切な人を奪われた過去の出来事に苦しんでいるジョナスの姿に、胸が苦しくなった。
ナタンからもらったゲームボーイを手放したジョナスが、少しだけ前を向いて生きていこうとする姿に少しだけ希望が見えた。(MIHOシネマ編集部)
最初はなんでそこまでジョナスが自暴自棄に生きているのか分からなかったが、少しずつ過去が明らかになり、彼の心の痛みを深く感じることができた。ジョナスとナタンの身に起きた出来事があまりにも悲惨で、言葉にならなかった。
ジョナスはナタンの母親や弟と再会して気持ちを少しだけ切り替えられたのは良かったと思うが、やはりナタンと再会してハッピーエンドで終わって欲しかったなと思う。あまりにも切ない結末に、映画を見終わった後も悲しい気持ちが残った。(女性 30代)
現在と過去を交互に映し出すので何故ジョナスが闇を抱えながら生きているのか、孤独を感じているのかがストーリーが進むに連れて分かってくる仕組みになっていて、とても面白かったです。
男性同士の関係は友人だけでなく、恋人にも家族にも様々な形になりうるのだと改めて感じました。その姿が本当に純粋でキラキラしているのでそれを思うとナタンを置き去りにしてしまったジョナスの罪悪感を感じ、切なくやるせない気持ちになりました。(女性 30代)
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