映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』の概要:『ポリス・ストーリー 香港国際警察』の続編。仕事に熱が入り過ぎて問題ばかり起こし、交通係に異動となったチェン。ショッピングモールで爆破事件に遭遇し、第一線に復帰する。
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』の作品情報
上映時間:121分
ジャンル:アクション
監督:ジャッキー・チェン
キャスト:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、エミリー・チュウ、チュー・ヤン etc
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』の登場人物(キャスト)
- チェン・カクー刑事(ジャッキー・チェン)
- 香港警察の熱血刑事。正義感があまりに強く、犯人逮捕で乱闘ばかり起こすことが問題視され、交通係に異動となる。恋人のメイと訪れたショッピングモールで爆破事件に遭遇する。
- メイ(マギー・チャン)
- チェンの恋人。いつもチェンに振り回され、事件に巻き込まれている。チュウの手下に襲われても立ち向かってしまう、気の強い性格。愛車は原付バイク。
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』のあらすじ【起】
正義感の強過ぎる香港警察のチェン刑事は、犯人逮捕で乱闘ばかり起こすため、交通係に異動となる。白バイでスピード違反の検挙や、事故渋滞の交通整理をするのが今の仕事だ。ある日、交通整理をしていると、以前逮捕した暴力団のボス・チュウと出くわす。彼は余命3カ月と宣告されて出所したのだと、笑いながら去って行った。
チェンの恋人のメイは、叔母の家を訪ねた時にチュウの手下から嫌がらせを受け、顔を殴られる。それを知ったチェンは憤慨し、レストランで休憩していたチュウの一味と取っ組み合いの喧嘩を始める。チェンは乱闘に圧倒的に強く、あっという間に一味を打ち倒した。しかし暴れ過ぎて場外乱闘となると交通事故を引き起こしてしまい、署長からこっ酷く叱られる。チェンは衝動的に辞めると言い放ち、警察署を出て行った。
その夜、チェンはメイとクルーズ船デートを楽しみ、ショッピングモールでバリ旅行のチケットを買っていた。すると後輩の警察官から、モールに爆破予告が来たと知らされる。チェンは警報機を鳴らして客の避難させるよう命じたが、客の多くはどうせ悪戯だと決めつけて動かなかった。そこで彼は館内放送を使って緊急事態だと叫ぶと、客たちは慌てて避難を始める。その後まもなく、建物の一階部分が大破するほどの大爆発が発生した。その翌日、モールを運営する不動産会社に、犯人グループから1000万ドルを要求する電話をかかってくるが、社長は警察には伝えないよう指示した。
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』のあらすじ【承】
警察は特捜班を立ち上げ、班長にチェンを指名しようとしたが、彼はクビを理由にキッパリと断った。バリに行くため飛行機に乗り込んだチェンは、パスポートの不備で管理事務所に呼び出される。するとそこには署長が待っていた。署長から改めて特捜班に入ることを説得されたチェンは、引き受けることを決心する。メイに現場復帰を伝えるため飛行機に戻ろうとしたが、すでに離陸した後だった。
その後チェンと上司は不動産会社を訪れたものの、追い返されてしまう。仕方なくチェンは社長室に忍び込んで盗聴器を仕掛けた。警察署に戻ると、バリからとんぼ返りしたメイが泣きながらチェンの帰りを待っていた。彼女はチェンの顔を見るなり、なぜ飛行機に置き去りにしたのかと怒りをぶつける。興奮のあまり男子シャワー室に入っても、まったく気にせず怒り狂うメイ。四方八方に当たり散らすと外に出て、大雨が降る中、原付バイクで飛び出して車に衝突する。それでも彼女の怒りは収まらなかった。
チェンは公園に佇むメイに寄り添い、彼女の怒りが収まるのを待つことにした。するとそこに、チュウの手下が現れてチェンに襲いかかった。彼は十数人を相手に戦うと、一人残らず退治。するとメイから、強さより優しさがほしいのだとたしなめられた。
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』のあらすじ【転】
公園の乱闘は翌日の新聞に載り、チェンはまたしても署長から叱られた。しかし特捜班にとってチェンは必要であるため、正式に班長に任命される。特捜班には全国から優秀な刑事が集結し、本格的な捜査が始まった。爆弾密売屋の男を捜し出すと、早速チェンは変装して居酒屋に行き、その男に接触した。
するとそこに、事情を知らない刑事捜査課が現れて、変装で怪しい姿をしているチェンに尋問を始める。チェンは男に信頼されるため、わざと刑事に立ち向かってみせた。男はすっかりチェンに気を許し、自宅に連れていきダイナマイトを見せびらかした。するとチェンは警察であることを明かして、男を逮捕した。
特捜班の女刑事の厳しい取り調べで、密売屋は爆弾を売った犯人グループのメンバーを白状した。チェンはそのメンバーを見つけて尾行し、ある倉庫に辿り着いた。特捜班も合流して張り込みをし、倉庫から出てきたワゴン車を追跡したが、逃げられてしまう。
チェンは単独でアジトに潜入する。そこには、耳と口が不自由な男がひとり立っていた。チェンは彼を無害だと勝手に決めつけて油断していると、爆薬を仕掛けたラジコンカーに追い回され、男を取り逃してしまった。
翌日、犯人から社長に、明日の正午に2000万ドルを用意しろとの連絡が入った。犯人グループは脅迫のため、密売屋の男にアタッシュケースを持たせて警察署に向かわせて、男もろとも爆破した。さらに不動産会社にも爆発物入りの郵便物を送り、秘書の女性が負傷した。
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』の結末・ラスト(ネタバレ)
犯人は血も涙もない凶悪犯であり、命と引き換えに戦うことをチェンは決意する。するとそこに、メイが誘拐されたとの知らせが入った。チェンはチュウの犯行だと思い屋敷に乗り込むが、チュウは本当に余命三カ月の病床にあり、とてもメイを誘拐している場合ではなかった。
その時、チェンに真犯人から電話がかかる。指定場所に行った彼は拉致されると、犯人のアジトに連れて行かれ、両腕を縛られて身動きが取れない状態で目が覚めた。そのアジトにはメイも監禁されており、チェンは泣き叫ぶメイの目の前で、犯人グループから火薬玉を投げつけられるなどの拷問を受ける。さらに爆弾付きベストを着せられ、自分たちの代わりに2000万ドルを受け取りに行けと命じられた。時間内に戻らなければ爆弾を爆破し、さらにメイの命がないと言われると、チェンは応じるしかなかった。
チェンは不動産会社の社長室に行き現金を受け取ると、車で逃走した。トンネルに逃げ込んだチェンは自力で爆弾ベストを外してアジトに戻った。しかしメイは別の倉庫に移されていた。
チェンは火薬工場の倉庫に向かい、メイを救出した。犯人たちとの対決となり、彼は一人ずつ片付けていった。積み上げられた火薬に銃を撃つと炎は次々に燃え移り、倉庫全体が大爆発を起こした。激しい炎に包まれる中、チェンはギリギリで脱出を果たし、メイと抱き合うのだった。
映画『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』の感想・評価・レビュー
ジャッキー・チェンの全盛期を代表する『ポリス・ストーリー 香港国際警察』の続編。全てが危険過ぎた前作には及ばないものの、ジャッキー全盛期の切れのあるアクションシーンを存分に堪能することができる。冒頭の日本製トラックの隊列をすり抜けるシーンも圧巻だが、ショッピングモールや火薬倉庫の爆破シーンなど、火薬が多過ぎる爆発シーンが印象的。でも一番記憶に残ったのは、メイ役のマギー・チャンが鋼材のトンネルを走り抜けるシーンで、NGシーンを含めて一番ヒヤッとした。(MIHOシネマ編集部)
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