映画『ブロッカーズ』の概要:幼馴染みの娘達がプロムの夜に初体験をしようとしていることを知った親達がそれを必死に阻止しようとする様子を描いたコメディ映画。『ピッチ・パーフェクト』の脚本家ケイ・キャノンの初監督作。
映画『ブロッカーズ』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:コメディ、青春
監督:ケイ・キャノン
キャスト: レスリー・マン、アイク・バリンホルツ、ジョン・シナ、キャスリン・ニュートン etc
映画『ブロッカーズ』の登場人物(キャスト)
- リサ(レスリー・マン)
- 寂しがり屋のシングルマザー。自分が男に捨てられたため、娘を同じ体験から守ろうとする。
- ジュリー(キャスリン・ニュートン)
- リサの娘。母親の反対を押し切ってUCLAに願書を送る。オースティンという恋人がいる。
- ハンター(アイク・バリンホルツ)
- 妻と離婚して、娘との関係が壊れてしまう。娘が同性愛者であることを見抜いている。
- サム(シャバナ・バフシュ)
- ハンターの娘。同性愛者だがそのことを明かせずにいる。密かに憧れている同級生がいる。
- ミッチェル(ジョン・シナ)
- 涙脆く、娘の成長を意識すると泣いてしまう。娘を溺愛するあまり初体験を止めようとする。
- ケイラ(シャバナ・バフシュ)
- ミッチェルの娘で、スポーツが得意。ドラッグなど色々なことに挑戦してしまう。
映画『ブロッカーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ブロッカーズ』のあらすじ【起】
リサは初めて学校に登校するジュリーを見送る。緊張していたジュリーだが、直ぐにサムとケイラに声を掛けられる。そのお陰でリサもハンターとミッチェルと知り合う。
時が流れ、ジュリーはプロムの日を迎える。リサは娘が大学に進学して家を出てしまうことが不安で仕方ない。一方、ミッチェルはケイラの下着が過激なことに気を揉む。学校でランチ中にジュリーはサムとケイラに対し、恋人のオースティンと初体験をすると宣言する。ケイラも乗り気になり、自分も科学の実験仲間とすると言い出す。2人は処女を捨てる思い出を共有することに興奮するが、サムはそこまでする気になれずにいる。
家に帰ったジュリーはUCLAからの合格通知を受け取る。一方、母親から高校時代の友情が長続きしないと言われたサムは、共通の思い出を作るために自分も初体験をする決意をする。リサが庭で卒業パーティーを開き、皆が集ってくる。そこにハンターが娘に最高の思い出を作ってもらいたいからと豪華なリムジンを用意して現れる。一方、ミッチェルはケイラから実験仲間を紹介されて不安になる。更にリサはジュリーが隠していたUCLAからの合格通知を見付けてしまう。そうしたバタバタの中でジュリー達はそれぞれの男性パートナーと共にリムジンに乗り込んでプラムに向かう。
映画『ブロッカーズ』のあらすじ【承】
車内でジュリー達は今晩のことについてメッセージでやり取りをする。しかし、それが自宅に置いてあったジュリーのパソコンにも表示されてしまい、リサ達はその画面を見てしまう。リサ達は絵文字の解読に苦労しつつも、娘達がセックス協定を結んでいることを把握する。リサとミッチェルは娘達を止める決意をする。ハンターは思い出を壊すことに反対するが、一緒に車に乗り込む羽目になってしまう。ハンターが焦っていなかったのはサムを同性愛者と見抜いていたからだった。
ジュリー達はプロムでダンスをして楽しむ。サムはそこで憧れの女子同級生に話し掛ける。彼女から男と経験しようとして自分が同性愛者だと気付いたという話を聞かされ、サムは自分も試す必要があると感じる。プロムに飽きたジュリー達はレイクハウスに向かうことにし、ちょうどリサ達と行き違いになってしまう。しかし、ハンターだけはサムが試しにパートナーの男とキスしたところを目撃してしまう。サムが性に混乱していると感じたハンターは止めようとするが、邪魔が入ってしまう。
ジュリー達の行き先を知るためにリサ達はオースティンの実家に行く。オースティンは両親と頻繁にメッセージのやり取りをしていたのだ。リサ達はオースティンの両親から娘達がレイクハウスにいることを聞き出す。更にレククハウスの住所を調べるためにミッチェルが不動産屋をしている妻の机から書類を盗み出す。
映画『ブロッカーズ』のあらすじ【転】
リサ達はレイクハウスまで辿り着くが入り口で若者達に止められてしまい、一気飲み競争を挑まれる。一方、ジュリーはレイクハウスでオースティンとロマンチックな雰囲気になる。そしてケイラはドラッグをしてハイになり、サムも酔っ払う。
若者の一気飲みはホースをお尻に突っ込んでビールを入れるというものだった。ミッチェルが挑戦することになるが、そこに警察が乗り込んでくる。ジュリー達は慌てて逃げてホテルで開かれているパーティーにリムジンで向かう。その様子に気付いたリサ達も車に乗り込んで追い掛ける。しかし、酔って気持ち悪くなったサムがリムジンのサンルーフから顔を出してゲロを吐いてしまう。それがリサ達の乗った車に浴びせられ、慌てたリサはハンドル操作を誤って車を転倒させてしまう。
ジュリーはリサから大量のメッセージが来ているのに気付き、電話する。リサはセックス協定やUCLAについて問い詰めるが、怒ったリサは電話を切ってしまう。ジュリー達の居場所を調べるために、リサ達は再びオースティンの両親の元に向かう。そしてミッチェルが家の中に侵入して、携帯電話を探そうとする。オースティンの両親は目隠しをして変態プレイをしていたが、何とか携帯を盗むことに成功する。そしてジュリー達がホテルのスイートに行ったことを把握し、ホテルに向かう。
映画『ブロッカーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ケイラはジュリーの気分直しのために、こっそりジュリーのホテルの部屋をロマンチックにアレンジしてあげる。しかし、ケイラが部屋を出てきたところを見たリサはその部屋に侵入する。ジュリーがオースティンを連れて部屋に入って来て、リサは慌てて隠れる。一方、サムとリサは心変わりをして無理に初体験することを止める。しかし、ミッチェルはケイラがいる部屋に乱入し、実験仲間を投げてしまう。ケイラはしっかり育ててもらったから大丈夫だと言って聞かせ、ミッチェルは嬉し泣きする。
ジュリーとオースティンの親密な様子を盗み聞きしたリサは2人の関係を尊重して部屋から抜け出す。ハンターはサムがいる部屋に入り、父親として良い関係を築けなかったことを謝る。サムは自分が同性愛者なことを告白し、ハンターは親友達にも話すように助言する。親子の絆を再確認したミッチェルとハンター、リサの3人はホテルのバーで飲み始める。一方、ジュリーとケイラ、サムは再びパーティー会場に集まる。ジュリーは初体験を明かし、サムは同性愛者なことを告げる。ジュリーとケイラはそのことを優しく受け止めてくれ、サムは憧れの女子同級生とキスを交わす。
ジュリーがUCLAに進学することになり、ケイラとサムも一緒に車で送りに行く。リサ達は3人の娘達が出発する様子を微笑ましく見送る。
映画『ブロッカーズ』の感想・評価・レビュー
『アメリカン・パイ』や『スーパーバッド 童貞ウォーズ』など、男子高生が初体験をしようとするコメディ映画は数多くあるが、今作は親達が女子高生の初体験を止めようとするという設定になっているのが斬新だ。ただ前述の作品と比べ、笑いの過激さは負けていた。唯一光っていたのは、身体を張った一気飲みシーンを披露したジョン・シナだ。マッチョなイメージを壊す彼の笑いは最高で、もっとコメディ作品で活躍する姿を見てみたい。(MIHOシネマ編集部)
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