映画『ホステル』の概要:2006年に公開された、クエンティン・タランティーノ製作総指揮のスプラッター映画。イーライ・ロス監督の出世作でもある。下心を満たせると聞いて田舎町を訪れた男3人が味わう恐怖を描いた。
映画『ホステル』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:93分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:イーライ・ロス
- キャスト:ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン、バルバラ・ネデルヤコーヴァ etc
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映画『ホステル』 評価
- 点数:90点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★★
- 設定:★★★★★
[miho21]
映画『ホステル』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ホステル』のあらすじを紹介します。
アメリカ人のパクストンとジョッシュは、バックパッカーをしながらヨーロッパ各地を旅していた。
途中で意気投合したアイルランド人のオリーと共に、アムステルダムに滞在していた時、宿泊していたホテルの前で騒ぎを起こして、近くに住んでいたアレックスに助けられる。
女性が目的だという3人に対し、アレックスは“最高の場所”を教える。
助言に従い、スロバキアのホステルに向かった彼らは、女性と相部屋と知って大はしゃぎ。
しかし翌朝になると、オリーが消えていた。
ホステルのフロントではチェックアウトしたと告げられ、アジア人の女性カナから、友人がオリーと消えたと相談される。
不安になるパクストンとジョッシュだったが、オリーから“先に帰る”とメールが届き、納得しようとする。
その晩、パクストンはクラブの倉庫に閉じ込められ、ホステルに戻ると、ジョッシュとカナはオリーと同じように忽然と消えていた。
さらに、フロントでは部屋はチェックアウト済みだと言われる。
残されたパクストンは警察に相談し、相部屋だった女性スベトラーニャとナタリーアから、オリーとジョッシュは“アート・ショー”にいると聞き出す。
彼女たちに頼んで“ショー”に連れて行ってもらったパクストンは、そこで恐ろしい光景を目にする。
そしてパクストンは、自分も“商品”として売られたことを知る。
映画『ホステル』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ホステル』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ホラー映画のお約束を裏切る、計算されたストーリーと演出
これまでのホラー映画の“お約束”と意外性がうまく組み合わされた作品で、映画好きほど展開に驚かされ、恐怖を感じるであろうストーリーと演出。
前半部分ではアレックスが言うスロバキアの田舎町がどれだけ“楽園”なのかを強調するように、下着姿の美人女性と相部屋だったり、半裸の女性ばかりのスパでパクストン、ジョッシュ、オリーの3人が遊んで過ごす。
しかし、オリーが失踪してから徐々に不穏な空気が漂っていき、観光地でもない田舎町での不気味な空気や、お菓子やお金を与えないと集団で付きまとう子供たちなど、気持ち悪さが徐々に出てくる。
そこまでの展開に時間をかけすぎていて、その後の伏線などはしっかり作られているが、進まないストーリーに苛立ってしまう。
ジョッシュとカナが消えてから、電車の中で出会った怪しげな中年男性、同室の美女たちや、ホステルを紹介したアレックスが“秘密クラブ”側の人間だとパクストンが知るあたりは、ついていけないほど早く進むストーリーで急展開すぎる。
背筋が凍る残酷描写
男性3人組は典型的な欲望を丸出しにしているが、旅先で思い切った行動に出るのは自然な行動なので感情移入しやすい。
そのため、ジョッシュを殺めた中年男性にパクストンが報復するというラストや、一瞬ためらった後で自分を売ったアレックスたちを車で轢くという場面は、恐ろしいストーリー展開の中で奇妙な爽快感を残している。
ジョッシュはこのまま逃げ出せる、と思わせておいて、動けないようにメスを入れてあるという展開には背筋が凍る。
その他の拷問シーンの数々も壮絶すぎるので、心臓が弱い人やこういった作品が苦手な場合、食事しながらは決して見ないほうがいいと思わせるほど。
海外映画では当たり前なのだが、日本人役に日本人キャストは起用されておらず、“さようなら”というメッセージを受け取ったカナ役も日本人ではない。
こういった部分で、日本人から見たハリウッド映画は、リアリティや親近感が薄れてしまっているのが残念だ。
騙されて連れて来られた青年達が、拉致、拷問されてしまうというスリラー作品。
いわゆる金持ちの遊びみたいなもので、被害者はオークションで買われているという設定だが詳しくは2で説明されている。ホラーは比較的よく観る方だが、この作品の拷問シーンはなかなかきついものがあった。しかし、ラストの脱出シーンや反撃シーンは見応えがある。あらすじもしっかりと面白く、グロイながらに続編もつい観たくなってしまうオススメの作品。(女性 20代)
映画『ホステル』 まとめ
三池崇監督が本人役として出演しているが、無傷で帰っている事から“秘密クラブ”の拷問する側としての出演のようであり、それがまた後味を悪くしている作品。
シリーズ3作品が発表されていて、2作目の「ホステル2」では逃げ延びたパクストン役のジェイ・ヘルナンデスが再び出演し、彼のその後が描かれている。
3作目「ホステル3」はその内容や完成度からも、別物だと考えたほうが良い作品。
拷問シーンがあまりにも残酷なため、残酷描写やグロテスクなシーンに耐性があっても、覚悟をして見たほうがいい内容になっている。
心臓が弱い方や妊娠中の方、食事の前後や最中には見ないことを進めたい作品だ。
私も本作の拷問シーンがトラウマになったため、覚悟がある方にしか勧められない作品。
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次作 ホステル2
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